俺は彼女の事を知らない   作:kagemin

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出会い? 2話

情報集めのため着替えて外に出ることにした

 

鏡を見ると頭が変になるので階段を使い外に出ることにした

部屋番号は501号室

 

5階か、仕方ないけど降りるか

 

階段を降りたところに時間外出入り口があったのでそこから外に出た

 

5階はさすがに疲れるな

 

息切れしながら辺りを眺めた

 

ここ見たことある風景だと思いながら道路に出たら誰かとぶつかった

 

「あっ!」

 

声が出た

 

「ごめんなさい」と言いながら相手を見た

そこには見慣れた姿があった

うぁー自分だ・・・

 

頭が真っ白になる

とにかくその場所から逃げた

 

気が付くと病院に戻っていたので考えを整理することにした

 

椅子に座って息を整えた

 

外は明るい

 

時計を見ると7時40分くらい

朝の7時40分だ

ということは・・・・・・・

 

朝なら今から男の俺が死ぬのか?

 

俺はバス停に向かって走った

この身体体力無さすぎ

思っているより走れない

しかしもし俺(男)が死ななければ今の俺(女)はどうなる?

しかし自分が死ぬのは嫌だ

など考えながら走った

 

バス停が見えた

男が倒れている

間に合わなかった・・・

 

倒れている男の横に着き外傷を確認した

頭から出血

他はよく分からない

俺はスマートフォンを持っていないので救急車を呼べない

 

「誰か!救急車を呼んでください!  ・・・早く」

大きな声で叫んでみたが思ったより大きな声が出ない

 

耳元で「大丈夫ですか?」と言ってみたが反応がない

 

いつもの自分ならもっと冷静でいられるのに

頭が真っ白になり何も思いつかない

 

俺は泣いているのか?

もう訳が分からない

 

誰かが来た

弥次馬なら近くに来ないでほしい

 

「ちょっと離れてください」

 

そんな声が聞こえた

 

その人を見ると救急隊員だった

 

慌てて離れるとストレッチャーに乗せられ救急車に運ばれて行ってしまった

 

とりあえず病室に戻ろう

 

今のままでは呆然として何も考えることができない

いつもの自分ならもっと冷静でいられるのに

血を流してた自分の顔だけが脳裏に浮かび上がる

 

 

そんなことを考えているうちに病院の5階に到着した

 

病室に戻ろうとしたが部屋番号忘れてしまった

 

確かナースステーションの近くだったようなと考えながら歩いていると

誰か見知らぬ女性が「真由」と言いながら近づいてきた

 

「真由、大丈夫なの?どこか痛くない」

どうも俺に話しかけてきたようだ

 

「誰?」

自然と口から洩れてしまった

 

相手の女性は驚いた顔をして「ママよ、ママの顔忘れたの?」

 

今の自分(女)の母親の顔知るはずもない

自分の事で精一杯だ、鬱陶しい

そんなことを思っているとママと名乗る女性が看護師を連れてきた

 

「病室に戻りましょう」と看護師に言われ病室に戻った

 

 

 

 

 

 


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