俺は彼女の事を知らない   作:kagemin

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記憶の確認 6話

まさか美優ちゃんが青山君の事知ってるなんて思いもよらなかった

 

青山君の姿が見えなくなってから「青山君の事知ってるの?」と聞いた

 

「うん、以前自動販売機の前でお金落とした時に無言で拾ってくれたの。その時優しい人だなぁと思って」

 

覚えてくれてたんだ。とても嬉しくなった

 

「青山君は他の男子達とは何か違うなと思って覚えていたの」

 

何がほかの男子達と違うのだろう。

 

もし嫌なことなら聞きたくないのでそれ以上聞けなかった

 

「それより真由ちゃんが何故青山君の事知ってるの?」

 

「私今朝病院の外に出た時その時青山君が倒れていたので救急車を呼んだの。それで知っているの」

 

「青山君が?どうしたのかな?」

 

「その後病室に行って症状を聞いたら何かに頭をぶつけたらしく記憶がなくなったみたい」

 

「青山君も記憶喪失?大丈夫かな?」

美優ちゃんが心配そうな顔して何か考えている

 

美優ちゃんが「ちょっと待ってて」と言ってエレベーターのある方向に向かっていった

 

私は青山君の病室に一人で行くタイミングを逃したかもしれない

 

しばらく経つと美優ちゃんは花を手に持っている

 

「お待たせ、青山君の病室にいきましょ」

 

美優ちゃんは何を考えているのだろう

 

青山君とそんなに仲が良かったわけでもないしお見舞いに行くとは・・・

 

しかし私は確認したいことがあった

 

青山君が美優ちゃんの顔を見て何か反応したら青山君が倒れる前の真由の記憶を持っている可能性がある

 

青山君の病室の前に着いたのでノックをした

 

「はい」と返事があったので中に入り「真由です。失礼します」と言って青山君の顔を見た

 

「私の友達の佐々木美優ちゃん」と言って青山君に紹介した

 

青山君の顔の変化を見ていたが驚く表情もなくて何も変わらなかった

青山君は完全に記憶喪失なんだと私は確信した

 

「佐々木美優です。私青山君が入院してると聞いて来ちゃった」

と言いながら手に持っていた花を青山君に手渡した

 

美優ちゃんが青山君の顔をじっと見ている

青山君は「ありがとう」と言ってにこにこしている

 

美優ちゃんは青山君の頭をさすりながら「記憶喪失と聞いたけど大丈夫?痛い所ない?」と聞いた

 

「検査結果聞いたけど記憶以外は大丈夫と医者が言ってたよ」

 

「よかったー。記憶喪失治すのは私も手伝うね」

 

これはどういう事なんだろう

 

美優ちゃんは優しいから青山君の事がほっとけないのだろうか

 

それとも美優ちゃんは青山君の事好きなのかな?

 

私は成り行きを見守ろうと思った・・・

 

「美優ちゃん、そろそろ外が暗くなるよ」と私が言うと

 

「青山君、また来るね」と美優ちゃんが言って病室を出た

 

病室から「二人ともありがとう」と青山君の声が聞こえた

 

私は美優ちゃんを玄関まで送った後甘いコーヒーが飲みたくなった

 

 

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