病室に戻る最中自動販売機を見つけた
無糖のコーヒーを見つけたので購入した
甘いコーヒーが飲みたかったが無糖コーヒーを買った
理由は自分でも分からない
近くの椅子に座りコーヒーを飲んだ
「苦い、これじゃ飲めない」
困ったと思いコーヒーを眺めた
「本当は何飲みたいの?」
自動販売機から声が聞こえた
私はもうコーヒーが飲みたくなくなったので
「グレープジュース」
そう答えて声の聞こえた方を見たら青山君が居た
青山君は自動販売機でジュースを購入後私の隣に座った
「はい、コーヒーと交換」
私は言われたままにコーヒーを渡してグレープジュースを受け取った
「助けてくれてありがとう」そう言って青山君はコーヒーを一口飲んだ
「高橋さんがいろいろ教えてくれたんだ。真由さんが倒れてる僕に一生懸命介抱しながら助けを呼んでたと」
「本当にありがとう」
そう言って青山君はこちらを見た
「あ、いえ、当たり前のことをしただけ」
予想もしていない所で青山君に会って驚いたのでそう答えるのが精いっぱいだった
とりあえずグレープジュースを飲んだ
「美味しい。青山君ありがとね」
「真由さん何故飲めないコーヒー買ったの?」
「んー、チャレンジしたかったの。けど無理だった」
「そうなんだ」
「青山君はいつ退院なの?」
「僕は怪我してるから一週間くらい入院。真由さんは?」
「私は明日退院」
そう答えてグレープジュースを飲んだ
あらためて無糖コーヒーが飲めなかったことにショックを受けた
加糖珈琲を飲むと気持ち悪くなったが今は美味しく感じる
しかし今は無糖コーヒーが飲めない
入れ替わった事で好みはもちろんこの短時間で考え方まで変わった感じがする
青山君は何かかわったのだろうか?
これは本人に聞いても分からないだろう
これからも変わっていくのだろうか?
そうしてこのままいくと心が身体に合わせて変化していくのだろうか
「村上真由さん、好きです」
不意を突かれて「えっ?」と言ってしまった
人生初めて告白されてその相手が青山君
私は青山君の事を恋愛相手に考えたことはなかった
しかも昨日までの自分
頭が真っ白になった
何か返事をしなくちゃ
「私も」
私は何言ってるの?
思ってもいない事なのに
出会って数時間の人の事なんか何も分からないのに
しかし私は誰よりも青山君を知ってる
あー訳わからない
青山君を見ると嬉しそうにニコニコしている
「良かった。連絡先教えて」
そう言って青山君はスマートフォンを取り出した
私もスマートフォンを取り出し連絡先を交換した
「それじゃあまたね」と言って行ってしまった
あの自信ありげな態度ちょっとムカつく
しかもすぐに答えてしまった自分にもムカつく
あーーーーーーーーー
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