純の一撃で、劉備は剣を落とし倒れた。
張飛「桃香お姉ちゃんっ!」
趙雲「大事ない。気力を消耗しすぎただけだろう。」
しかし
劉備「・・・私は大丈夫だよ、星ちゃん。」
劉備はそう言って再び剣を取って立ち上がった。
これに
趙雲「桃香様・・・。」
張飛「お姉ちゃん・・・。」
趙雲と張飛は、何とも言えない気持ちになった。
純「劉備、テメーの理想は確かに尊い。けどな、力には力で制さなければ、争いはやまねーんだよ。」
劉備「・・・。」
すると
孫策「・・・私達の負けね。曹彰、私達はあなたに降伏するわ!」
孫策が、純に降伏する事を宣言した。
劉備「雪蓮さん・・・!?」
孫策「桃香。この戦は、最早決したわ。これ以上、無駄な血を流すのは良くないわ。」
劉備「けど・・・それじゃ黄蓋さんと朱里ちゃんの仇が・・・!」
孫策「桃香。これ以上復讐に囚われるのはやめなさい。それに、曹彰の想いは、全て大陸と民の為。それは曹操も然り。あなたと同じなのよ。同じ泰平の世を築きたいのよ!」
趙雲「桃香様、雪蓮の言う通りです。これ以上、下らない意地を張るのはお止め下さい!」
そう言って孫策は劉備を説得し、趙雲もそれに賛同した。
劉備「けど・・・けど・・・!」
しかし、劉備は亡き諸葛亮の想いを無駄にしたくないという気持ちが占めており、意固地になっていた。
その時
厳顔「蜀王劉玄徳が臣、厳顔っ!これより儂は、曹子文に曹魏に降伏するっ!」
蜀軍の方から、そういう声が聞こえた。
黄忠「良いの、桔梗?」
厳顔「良いのじゃ、紫苑。それに、雪蓮も言っておったが、この戦は最早決した。これ以上の戦いは、無駄な血を流すのみ。それこそ、大陸の平和など、夢物語じゃ。」
黄忠「・・・そうね。けど、今の桃香様にそれが・・・」
厳顔「うむ。今の桃香様は、朱里の想いを叶えたい一心で意地になっておる・・・。」
黄忠「焔耶ちゃんは、どうなんでしょうね・・・。」
厳顔「彼奴は分からん。彼奴と朱里は、最後まで仲違いしておったしな・・・。けど、桃香様への忠義は星と鈴々に匹敵するかそれ以上の忠義を持っておる。儂のような行動をするかは分からぬ。」
黄忠「・・・。」
厳顔「お主も降伏するのじゃろう。だったら、早く行動をせい!」
黄忠「ええ・・・。」
劉備「な・・・何で・・・!?」
厳顔の宣言の後、厳顔が率いていた部隊が距離を取り始めた。それを見た劉備は、開いた口が塞がらなかった。
しかし、これはほんの始まりに過ぎなかった。
黄忠「蜀王劉玄徳が臣、黄漢升!私達も曹魏に投降致しますわ!」
糜竺「桃香様・・・ごめんね。」
糜芳「電々・・・。」
糜竺「これで良いんだよ、雷々・・・。」
糜芳「そうだね・・・。桃香様は、朱里ちゃんの想いを叶えたい一心なんだけど、このままじゃ駄目なんだよね・・・。」
糜竺「うん・・・このままじゃ・・・。」
糜芳「電々。」
糜竺「うん・・・電々達も、曹魏に投降します!」
蜀の臣下が、続々と純達に投降していった。
周瑜「・・・こうなったか。」
その様子を見ていた周瑜は、そう呟いた。
孫権「冥琳・・・。」
周瑜「どうかなさいましたか、蓮華様?」
孫権「いいえ。曹彰は、そんな想いで戦っていたとは知らなくて。私達が曹彰に勝てないのも納得だと思ったのよ。」
周瑜「・・・そうですね。」
孫権「・・・桃香殿は、分かってくれるかしら?」
周瑜「今のところは分かりません。今の彼女は、諸葛亮の想いを無駄にしたくないという気持ちが占めているのでしょう。それ故、意固地になっているかと。」
孫権「そう・・・。」
劉備「・・・皆・・・どうして・・・」
厳顔をきっかけに、次々と蜀の武将が投降していく様子に、劉備は呆然とした姿で見ていた。
趙雲「桃香様、もうこれ以上の抵抗は意味ない事です。降伏なさいませ。」
孫策「桃香!」
そんな中、趙雲と孫策は必死に説得していたが
魏延「何を言うか、貴様ら!我らが桃香様は、魏に降伏などあり得ぬ!降伏は死あるのみだ!」
魏延がそう言い、鈍砕骨を再び振り上げて、純目掛けて突進していった。
魏延「死ねーっ!!」
しかし
ガギン!
魏延「なっ!?」
魏延の攻撃が、純に到達する前に
愛紗「貴様・・・よくも純様を・・・!!」
愛紗がすぐ駆けつけて純を守った。
そして
愛紗「はあああっ!!」
ガギン!ギン!ガーン!
魏延「くぅっ!!な、なんて強さだ!!」
愛紗は容赦なく魏延を攻め立てた。そして
ドガッ!ギン!
魏延「うわああっ!!」
魏延は愛紗の攻撃に耐えきれず鈍砕骨を落としてしまい、倒れてしまった。
魏延「あ・・・あ・・・。」
そして、愛紗の姿を見て魏延は恐怖のあまり涙を浮かべ、失禁したまま力尽きてしまった。
厳顔「この大たわけが・・・龍の逆鱗に触れおって・・・!!」
それを見た厳顔は、魏延を助け起こした。彼女の目には、愛紗に対しての恐怖が宿っていた。
鳳統「桃香様!」
公孫賛「桃香!」
すると、今度は鳳統が劉備に駆け寄った。その隣には、公孫賛がいた。
劉備「雛里ちゃん・・・白蓮ちゃん・・・。」
鳳統「桃香様、これ以上はお止め下さい!」
劉備「けど・・・このまま頭を下げて降伏しちゃったら、朱里ちゃんの想いが叶えられないよ!それは雛里ちゃんも同じでしょ!」
公孫賛「いい加減にしろ、桃香!下らない意地を張るな!復讐に囚われるな!」
しかし
劉備「でも・・・私は・・・!」
駄々をこねる子供のようになっており、聞く耳を持たなかった。
その時
蘆植「・・・桃香ちゃん。」
劉備「・・・先生!?」
そこへ風鈴先生が劉備に近づき、劉備を優しく抱き締めた。
蘆植「ごめんね・・・桃香ちゃん一人に重い物を沢山背負わせちゃって。」
劉備「・・・っ。」
蘆植「もう良いんだよ。もう、重い物を背負わなくても良いんだよ。」
劉備「・・・先生・・・っ。」
蘆植「よく頑張ったね、桃香ちゃん・・・。」
これを聞いた劉備は
カラン
劉備「・・・先生っ!うわぁぁぁん!!」
剣を落とし、蘆植の胸の中で泣いたのだった。
そして、ひとしきり泣いた後
劉備「・・・ありがとうございます、先生。」
蘆植「良いのよ。私はいつまでも、桃香ちゃんの先生なんだから。」
劉備はどこか憑きものが取れた顔で蘆植にお礼を言い、純を真っ直ぐ見据えた。
そして
劉備「私劉玄徳は・・・魏に降伏します。」
そう言った。
純「分かった、受け入れよう。」
純「愛紗、秋蘭。」
秋蘭「はっ!」
愛紗「ここに!」
純「総員に戦闘停止命令を出せ。」
秋蘭「そう仰るかと思い、既に出しております。」
純「良し。・・・劉備、負傷者の手当に、成都を使わせて貰うぞ。」
劉備「うん。でも、薬や機材はそんなにないから・・・」
純「そちらは十分な準備がある。そちらの兵の負傷者にも使って構わねーから、搬入させろ。・・・おい。」
曹彰軍武将A「はっ。直ちに後方の部隊から持って参ります。」
劉備「雪蓮さん。」
孫策「・・・思春、明命。曹彰の本陣に行って、手伝ってあげなさい。」
甘・泰「「御意!」」
そして、純は振り返り
純「今、ここに乱世は終わり大陸は一つとなった!」
太刀を地面に刺し
純「勝ち鬨を上げろ!新たな時代の到来、天下に知らしめろ!そして、その声が陳留におられる我が姉であり、曹魏の王である曹孟徳に届けるのだ!」
そう宣言した。
「「「うおおおおおおーっ!!!」」」
その瞬間、純の力強い宣言に応えるかのように狂喜乱舞する兵士、雄叫びを上げて感涙する兵士、各所で戦の終わりを喜ぶ声を掻き消す程の、平和を祝う大きな歓喜の声が爆発し
秋蘭「純様・・・!!」
愛紗「純様・・・!!」
楼杏「純さん・・・!!」
霞「おっしゃー!!流石純やーっ!!」
翠「流石純殿だぜー!!」
凪「うおーっ!!」
真桜「流石大将やーっ!!」
沙和「やったのー!!」
秋蘭達もそれぞれ喜びの雄叫びを上げたりなどそれぞれ嬉しさを表現した。
その声に呼応するように、天空が蒼く蒼く輝きだす。泰平の世が来た事を祝うかのように・・・。
こうして蜀は滅び、遂に天下は、曹魏の下一つとなったのであった。
投稿できました。
結構内容がメチャクチャになりましたが、ご都合主義という事でご了承下さい(土下座)
それでは、また。