謁見の間
純「姉上、お呼びですか?」
謁見の間に純がやって来た。
華琳「先程、豫州からの情報で黄巾賊が一部暴れてるようなのよ。」
純「まだ残党が残っていましたか?」
華琳「ええ。それで、あなたに任せたいのよ。頼むわ。」
純「分かりました。では、すぐに出陣致します。その際、秋蘭、愛紗、稟、風を連れて行きます。」
華琳「ええ、構わないわ。頼んだわよ。それと、そこには官軍もいるようだから、よろしく頼むわ。」
純「はっ。ではこれにて。一刀も街の警備、頑張れよ。」
そう言い、純は謁見の間を後にした。
一刀「なあ、華琳。」
華琳「何、一刀?」
一刀「華琳が行かなくて良いのか?」
華琳「良いのよ。戦の事は全て純に任せてあるもの。今までもそうだったから。」
一刀「そうなんだ・・・。」
華琳「それに、お父様からも言われたのよ。『兵を率いて戦場に駆け、天下の争いに与するような事においてはお前は純に遠く及ばないが、才ある者を用いて国を発展させる事については、お前は純より遙かに勝っている。戦の事は全て純に任せ、お前は国の事を考えて互いに助け合え』ってね。」
一刀「へえ・・・。道理でいつも戦の事は殆ど口を出さずに純に任せてるわけだ。」
華琳「ええ。純を信じてるもの。だから、私は戦に関しては口を出さないの。」
一刀「そっか・・・。」
一刀(本当に信頼してんだな。何か羨ましい・・・。)
そう思いながら、一刀は華琳を見たのだった。
そして、純は秋蘭、愛紗、稟、風を引き連れ、一万の兵を率いて出陣したのだった。
揚州・建業
その謁見の間の中央には、まさに虎の如き風格を持っている女性がいた。彼女の名は孫堅、字は文台。『江東の虎』の異名を持つ武人だ。
孫堅「冥琳。」
その孫堅に呼ばれて眼鏡を掛けた理知的で綺麗な女性が前に出た。
周瑜「はっ。まずは黄巾党について。呉郡に乱入した賊は皆々様方のお陰で、追い払う事が出来ました。」
周瑜「しかし、黄巾の乱は今や大陸全土に広がりを見せております。漢王朝もそれに対し、中央から軍を派遣していますが、軒並み苦戦を強いられているようですね。」
彼女の名前は周瑜、字は公謹。孫呉の軍師である。
黃蓋「官軍も落ちたものじゃな。」
程普「士気も練度も低いのよ。」
この二人は黃蓋と程普。孫呉の重鎮である。
周瑜「黄巾党は更に勢いを増し・・・その総数は七十万とも八十万とも伝わっております。」
これには
黃蓋「はっ、八十万じゃとぉっ!?」
程普「そこまで多いと、もう何が何やらね・・・。」
この二人も呆れてしまった。
張昭「ぬぅ・・・まるでタチの悪い流行病じゃな。」
孫堅「しかし、この乱も長くは続くまい。後の世を制するのは、黄巾討伐で力を付けた諸侯よ。」
周瑜「今気になる諸侯といえば、兗州の曹操でしょうか。他にも、冀州の袁紹殿といったのも・・・」
黃蓋「ほほう、曹操か。大宦官、曹騰様の孫娘で『黄鬚』曹彰の姉じゃな?」
周瑜「はい。洛陽北部尉から現在は兗州州牧にまで出世しました。そして、その弟の曹彰が彼女の出世に大きく貢献しております。」
孫堅「ほう、『黄鬚』か。」
孫堅「かつて俺と祭、そして粋怜があの小僧に一騎打ちをしたが、手も足も出なかったなぁ!!」
黃蓋「むう、あまり思い出させないでいただきたい。」
程普「ええ。私もちょっと・・・」
その時
孫策「ええっ!?母様が負けちゃう相手なの!?」
孫堅に似た女性が驚きの言葉を上げた。彼女の名は孫策、字は伯符。孫堅の娘で母親譲りの武勇を持っている。
孫堅「おう!それも一方的にな!!まさに『黄鬚』の異名に相応しかったわ!!」
孫策「『黄鬚』の勇名は聞いていたけど、曹彰ってそんなに強いんだぁ。私も一騎打ちしてみたいなぁ・・・。」
周瑜「止めてくれ、雪蓮。私も初めて見たとき、震えが止まらなかったのだからな。」
周瑜「お前なんか、あっさり返り討ちだぞ。」
孫策「冗談よ、冥琳。そんなに睨まないで・・・。」
孫堅「まあともかく、今回官軍の皇甫嵩から援軍の要請が来たのだ。俺達もこれに応え出陣する。各自準備せよ!!」
全員「「「はっ!!!」」」
そして、孫堅達も出陣をしたのだった。
官軍
官軍武将A「皇甫嵩殿。此度の戦、どうなるのでしょうか?」
皇甫嵩「さあ。私にも分からないわ。ただ、一つだけ言えるのは、漢王朝は厳しいという事だけね。」
官軍武将A「皇甫嵩殿・・・。」
皇甫嵩「ともかく、今回の戦、必ず勝たなければいけないわ。孫堅殿にも援軍を要請した。あなた達も奮起しなさい。」
官軍武将A「はっ!!では、兵の様子を見て参ります。」
官軍の武将は、そう言ってその場を後にした。
皇甫嵩「はあ・・・。」
皇甫嵩(今回の戦も、厳しい戦になりそうね。)
皇甫嵩(曹彰さんは、元気にしてるかしら・・・。勇名は聞くけど、久しく会っていない。・・・会いたいわ。)
皇甫嵩「曹彰さん・・・。・・・はっ、いけないわ!このような気持ちを抱いちゃ・・・!」
その時、皇甫嵩は顔を赤くしたがすぐに切り替え、気を引き締めたのであった。
投稿できました。
今回は完全なオリジナル且つコンパクトな文章量です。結構内容がぐちゃぐちゃですが、お許し下さい(土下座)
次回も、少しオリジナル話です。
それでは、また。