恋姫無双〜黄鬚伝〜   作:ホークス馬鹿

39 / 121
37話です。


37話

汜水関

 

 

 

孫堅「・・・袁術殿まで、参られたのか。」

 

袁術「同じ揚州勢で、お主だけに先鋒の栄誉を持って行かれてたまるものか。・・・打ち合わせ通りで良いのじゃな?」

 

孫堅「ああ。こちらが主力を引き受け、そちらが門を目指す。荒事はこちらに任されよ。・・・近付けば、無事は保証出来んぞ?」

 

袁術「・・・ヒッ!じゃ、じゃから、敵なぞ好きなだけ食い散らかして良いと言うておろうが!戦は全てお主に任せる!」

 

袁術(うぅ・・・勝手に強い奴と戦ってくれて、並の手柄に興味が無いのは御しやすくて良いが・・・どうしてこうも戦いたがるのじゃ。野蛮人は理解出来ん。)

 

孫堅「・・・っと、向こうも出てきたみたいだな。分かってるじゃねぇか。」

 

張勲「大人しく籠城するかと思いましたけど、向こうにも戦の事しか考えられない人がいるんですねー。」

 

孫堅「戦狂い大いに結構!ならば・・・テメェらも行くぞッ!」

 

孫策「応っ!!」

 

そして、先鋒の孫軍と董卓軍の戦闘が始まった。

 

 

 

 

曹軍

 

 

 

一刀「・・・始まったな。」

 

凪「はい、そうですね。」

 

沙和「隊長ー。見ているだけで良いのー?」

 

一刀「良いんだってさ。指示あるまで戦闘態勢のまま待機ってのが、純の命令だしな。」

 

真桜「ま、今んとこはこっちが有利みたいやし、大丈夫やろ。」

 

その時

 

純「よっ、お前ら。」

 

純が愛紗を連れてやって来た。

 

一刀「純・・・。」

 

凪「お二人は、どうしてこんな所に?」

 

純「姉上に『後方は何とかするから、あなたは最前線にいなさい』って言われてな。」

 

一刀「そっか・・・。愛紗も純の同行?」

 

愛紗「うむ、そうだ。」

 

純「えーっと・・・今んとこ、孫堅と袁術の攻撃は始まったばっかだな。迎え撃っているのは、呂布と・・・あれは、華雄か?」

 

愛紗「はい、恐らくは。」

 

すると、その華雄の部隊が、呂布の部隊に先駆けて、真っ直ぐ孫軍に向かっていた。

 

一刀「あれ。孫堅さんを迎え撃つのは呂布じゃないのか。」

 

純「華雄は好戦的な武将だし、孫堅と戦いたがったんじゃねーのか?」

 

愛紗「成程、華雄が孫堅相手に時間を稼いで、その間に呂布が袁術を叩くという事ですね。」

 

純「ああ、恐らくその意図だろう。」

 

それを聞き、一刀は戦場を見ると、確かに呂布の部隊は華雄の部隊からワンテンポ遅れて袁術に接敵していた。

 

一刀(ああ、敵陣に突っ込んだのに旗の動く勢いが全然衰えないな。呂布無双ハンパねえ。)

 

凪「純様。袁術の軍勢、撤退し始めてる気がするのですが?」

 

一刀「え!?まだ戦闘、始まったばっかりだぞ。」

 

純「確かに撤退し始めてるな・・・。」

 

愛紗「純様。これは、良くないのではありませんか?」

 

純「これじゃ、孫堅が囲まれてしまうな。愛紗。」

 

愛紗「はっ。誰か!」

 

黄鬚隊兵士A「はっ!」

 

愛紗「袁術、孫堅の部隊を救援する。純様に続くのだ!」

 

黄鬚隊兵士A「はっ!」

 

そう言われ、黄鬚隊の兵士は全兵士に救援の準備をさせた。

 

純「一刀達も、しっかりついてこいよ。」

 

一刀「ああっ!」

 

凪「はっ!」

 

真桜「了解や!」

 

沙和「分かったのー!」

 

 

 

 

 

汜水関

 

 

 

 

 

孫堅「せいやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

 

華雄「ぐぅっ!・・・こ、こいつ、何という」

 

孫堅「なんだなんだ、最初の勢いはもう終わりか!この程度じゃ、俺の薄皮一枚削れねえぞォッ!!」

 

華雄「おおおおおっ!せめて、腕の一本は貰っていく!」

 

孫堅「ほぅ。雑魚にしちゃあマシになって来たじゃねえか!」

 

その時

 

孫堅「何だ・・・あの銅鑼は。」

 

後方から銅鑼の音が聞こえた。

 

程普「炎蓮様!!袁術の軍が後退を始めました!」

 

孫策「はぁぁ!?アイツ、もう逃げたの!?」

 

孫堅「そんなに驚く事でもねぇだろ。」

 

華雄「・・・隙ありっ!」

 

しかし、華雄の不意打ちに

 

孫堅「この程度が隙になるかよッ!!」

 

孫堅は対応したのだが

 

華雄「・・・今だぁっ!!」

 

呂布「・・・ッ!」

 

孫堅「ぐおっ・・・!」

 

そこに呂布が入ったのだった。

 

孫策「母様ッ!!」

 

孫堅「なんだァ、テメェ、他の奴らとは気が違うな・・・。」

 

呂布「・・・呂布。」

 

孫堅「ほう?あの噂の飛将軍、呂奉先か。面白ェ奴が出てきたな。今度はテメェが俺と遊んでくれるのか?」

 

呂布「遊んでるつもり・・・ない。」

 

孫堅「そうつれない事を言うなよ。こっちはそのつもりで来てんだからよぉ!」

 

そう言って、孫堅は呂布に突っ込んだのだった。

 

一方、現場に到着した純達は途中劉備の軍勢と合流し

 

純「孫堅の軍勢は、呂布と華雄の軍に囲まれてる!俺が先鋒を取る!一刀は趙雲と張飛と共に退路の確保を頼む!」

 

一刀「分かった!!」

 

趙雲「承知した!!」

 

張飛「合点承知なのだ!!」

 

鳳統「星さん、お願いします!!」

 

純「行くぞ!!無理に攻めきらず、敵の包囲に大穴を開けるぞ!!」

 

黄鬚隊「「「おおおーっ!!!」」」

 

孫堅達を救出するため、純の指示で一気に汜水関に向かったのだった。

 

 

 

 

孫堅「オォラオラオラオラァ!!」

 

呂布「・・・しつこい。」

 

孫堅「いいぜいいぜ!噂通りの強さだな呂奉先!」

 

程普「皆!炎蓮様を援護するわよ!」

 

しかし

 

孫堅「来るな!コイツの相手は俺だ!」

 

と一蹴した。

 

孫策「ああもう、そんなに血が出てるのに・・・っ!なんでそんなに頑固なのよ!」

 

太史慈「・・・親子そっくりだよ。」

 

孫策「自覚はあるけど言われると梨晏でもイラッとするわね。」

 

太史慈「そうやってイラッと出来るうちはまだまだ余裕あるよ!いけるいける!」

 

孫策「・・・はいはい、そうね。」

 

その時、鬨の声が聞こえた。

 

太史慈「何だろう、敵の増援かな・・・?」

 

孫策「いや、違うわ。・・・曹彰!」

 

太史慈「曹彰って、『黄鬚』曹彰!」

 

純「孫策!ここにいたか!」

 

孫策「久し振りね。梨晏、曹軍よ!」

 

純「知ってると思うが、袁術は既に後退した!そちらの撤退の支援に来た!」

 

孫策「それはありがたいけど・・・大人しく退がってくれるかしら。」

 

純「手足の骨折ってでも退げさせるぞ!血路を開くぞ!」

 

孫策「ふぅん。なら、行くわよ!」

 

そして、孫堅の救出作戦が始まった。

 

 

 

 

汜水関・董卓軍

 

 

 

 

霞「あの旗は・・・『黄鬚』曹彰やないか」

 

陳宮「霞殿!あの丘の向こう・・・次の増援の旗はどこの軍か見えますか?」

 

霞「流石にあんだけ遠いと・・・ああ、旗はまだ見えんけど、あの旗の色と兵の動きやと曹彰の姉の曹孟徳か。潮時やな。」

 

陳宮「ですな。では、撤退ですぞ!銅鑼を鳴らすのです!」

 

しかし

 

陳宮「・・・聞こえてないようですな。」

 

現場は全く聞こえていなかった。

 

霞「ああもう、あのイノシシ共が・・・。撤退の援護をしてくる!後は任せたで!」

 

そう言い、張遼は関を出たのだった。

しかし、張遼が出撃した間に、汜水関は連合軍、特に黄鬚隊の稟と風が指揮している部隊と華琳率いる本隊が侵入してしまったのだった。

 

 

 

 

純「追い付いた!」

 

孫堅に辿り着いた純は、孫堅と呂布との間入って、それぞれ大小の刀で止めた。

 

呂布「・・・っ!!」

 

孫堅「テメエ・・・曹彰!!」

 

純「孫堅殿!早く撤退しろ!」

 

純はそう孫堅に言った。しかし

 

孫堅「うるせえガキが!人の戦いの邪魔するんじゃねえ!」

 

呂布との戦いでスイッチが入っていた孫堅は、聞く耳を持たなかった。

それに腹が立った純は

 

純「退き際を読めねー程冷静さを欠いてるバカが・・・意固地になってんじゃねー!!」

 

と言って

 

孫堅「ぐほぁっ!!」

 

孫堅を後方に蹴飛ばしたのだった。

 

孫堅「ガハッ・・・小僧・・・テメエ・・・!!」

 

純「愛紗!孫策!孫堅殿を連れて撤退しろ!!」

 

愛紗「純様!!」

 

孫策「けど・・・!!」

 

すると

 

呂布「・・・ッ!」

 

ガギン!

 

純「っと!っぶねー!ほらよっと!!」

 

ガギン!

 

呂布が攻撃を仕掛けてきたので、純は軽くいなした。

 

純「早くしろ!!」

 

愛紗「・・・御意!!」

 

孫策「分かったわ!!母様っ!!」

 

孫堅「はーなーせー!!離しやがれーっ!!」

 

孫策「そういうわけにもいかないのっ!!」

 

愛紗「孫堅殿!!落ち着いて下さい!!」

 

そう言い、愛紗と孫策は孫堅を担いで下がったのだった。

 

純「さて・・・ようやく集中できた。」

 

呂布「・・・やっぱりお前、初めて会った時から違った。」

 

純「ほお、そうかい。なら、行くぞ!!」

 

呂布「・・・行く。」

 

その言葉を合図に、両者は激突した。戦闘が始まると、両者はまず、正面から激しくぶつかり、呂布の方天画戟と純の太刀が、火花と金属音を周囲にまき散らした。

 

ガギン!ガギン!ガギン!

 

それを見た太史慈は

 

太史慈「・・・凄い。これが『黄鬚』曹彰・・・。」

 

次元の違いに呆然としており

 

華雄「嘘・・・だろ・・・!?あの呂布と真っ向からやり合える者がいるなんて・・・。」

 

華雄も呂布と渡り合える武人が目の前にいる事に驚いていた。そんな中でも、両者の戦いは続き、

 

ガギン!ガギン!ガギン!

 

勝負が全く見えなかった。その時

 

霞「せやあああああっ!!」

 

純「おっと!」

 

呂布「・・・ッ!」

 

太史慈「何!?」

 

霞「恋!華雄!撤退すんで!!」

 

張遼が入ってきたのだった。

 

華雄「お・・・おう!」

 

呂布「・・・分かった。」

 

しかし

 

董卓軍兵士A「大変です、張遼様!!汜水関が、連合軍に侵入されました!!」

 

霞「何やて!?アカン、急ぐで!!」

 

華雄「お・・・おう!」

 

呂布「・・・分かった!」

 

純「張遼・・・。」

 

霞「曹彰、今日は退かせてもらうで。アンタらとの勝負は、また今度や!」

 

純「分かった・・・。」

 

霞「ああ、血気盛んやけど、意外に冷静なのが来るわー!!とにかく、お前ら、撤退すんで!!」

 

そう言って、張遼達は撤退したのだった。そして、連合軍は汜水関の突破に成功したのであった。




投稿できました。

何か、全体的にグダってるなぁ・・・。それはいつもの事か(汗)

そ、それでは、また。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。