恋姫無双〜黄鬚伝〜   作:ホークス馬鹿

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3話です。


3話

謁見の間

 

 

 

 

兵士A「申し上げます。曹彰様、城門前に着きました。」

 

華琳「分かったわ。城門を開けなさい。」

 

兵士A「はっ!!」

 

そう言って、兵士は下がった。

 

秋蘭「華琳様。迎えに行っても宜しいでしょうか?」

 

華琳「良いわ。あなた、待ちくたびれたでしょう?」

 

秋蘭「はっ。ではすぐに。」

 

そう言い、秋蘭は城門に向かった。

 

一刀「なあ、華琳。」

 

華琳「何、一刀?」

 

一刀「次紹介する人って、華琳の・・・」

 

華琳「ええ、私の弟よ。」

 

一刀「秋蘭から聞いたんだけど、強いのか?」

 

華琳「ええ、我が軍で最も強く、戦に長けているわ。恐らく、私と彼が戦をしたら私が負けるわ。」

 

華琳「その為、我が軍の全てを純に預けているわ。私ではなく、全ての将兵が純に従うようにね。」

 

一刀「そ、そこまで・・・。」

 

一刀(あの曹孟徳がここまで言うなんて!?)

 

これには、一刀は驚きを隠せなかった。

 

一刀「それで、さっき秋蘭が迎えに行ったんだけど・・・」

 

華琳「ああ、あの子は純の側近だったのよ。」

 

一刀「そうだったの!?」

 

華琳「ええ、だから、あの子にとってまだ純が主なのよ。」

 

一刀「そ、そうなんだ・・・。」

 

 

 

 

城門前

 

 

 

 

純「着いた着いた。」

 

稟「これが陳留ですか。」

 

風「曹操さんの政が善いことが伝わりますね~。」

 

すると城門が開き、出迎えたのは、

 

秋蘭「純様。お帰りなさいませ。」

 

秋蘭だった。

 

純「ただいま、秋蘭。いつもそうだが、わざわざ出迎えに来なくても良いんだぞ。」

 

秋蘭「いえ、私にとって、純様は私の主でもありますので。」

 

純「そっか。でも、お前の主は今は姉上だ。そこは、はき違えるなよ。」

 

秋蘭「御意。」

 

純「そうだ。着いてからも紹介するが、軍師を2人雇ったから。稟、風、自己紹介しな。」

 

稟「はっ!」

 

風「はい~。」

 

そう言って2人は秋蘭の前に立ち、

 

稟「お初にお目に掛かります。私は郭嘉、字を奉孝と申します。」

 

風「風は程昱、字を仲徳と申します。」

 

秋蘭「そうか。分かった。私は夏侯淵、字を妙才、真名を秋蘭と言う。以後宜しく頼む。」

 

稟「真名まで。宜しいのですか?」

 

秋蘭「ああ、純様と真名を交換したのだろう。なら私も交換せねば不公平だ。」

 

稟「はい!私の真名は稟です。」

 

風「風は風ですよ~。」

 

そう言って、3人は真名を交換し合ったのであった。

 

 

 

 

謁見の間

 

 

 

 

純「姉上、ただいま戻りました。」

 

と純はそう言い、跪き拱手した。

 

華琳「秋蘭、出迎えご苦労だったわね。」

 

秋蘭「はっ。」

 

華琳「それで純、首尾は?」

 

純「万事滞りなく。賊を鎮圧致しました。」

 

華琳「そう、ご苦労だったわね。」

 

純「ありがたきお言葉。しかし、それら全て俺の部下の活躍のお陰です。」

 

華琳「そう。相変わらずね、純。」

 

純「ところで姉上、遣いの者から聞いたと思いますが、軍師を雇いましたので、それの紹介をしたいのですが。」

 

華琳「構わないわ。」

 

純「ありがとうございます。稟、風、前に。」

 

そう言って、秋蘭の時と同様、前に立ち、

 

稟「私の名は郭嘉、字を奉孝と申します。」

 

風「風は程昱、字を仲徳と申します~。」

 

華琳「そう。今後とも純をしっかり支えていくように。私は曹操、字を孟徳、真名は華琳よ。」

 

風「はい~。風は風と申します~。」

 

しかし、

 

稟「私は純様に忠誠を誓っております。曹操殿には申し訳ありませんが、真名を預ける気にはなれません。」

 

そう言って、稟は華琳を睨むような視線で対応した。

 

栄華「なっ!!」

 

春蘭「貴様ーっ!!」

 

一刀「ちょっ・・・!?」

 

これには栄華と春蘭は激怒し、一刀は慌てて止めようとした。

 

純「よせ!!春蘭!栄華!」

 

一刀「!!?」

 

しかし、純の覇気のこもった一声で黙らせた。この際、一刀は純の覇気に当てられ、固まってしまった。

 

春蘭「し、しかし・・・。」

 

栄華「この方は、お兄様に恥をかかせただけでなく、お姉様に対して無礼を働いたのですよ。」

 

純「言いたいことは分かる。今は下がれ。」

 

春蘭「は、はい。」

 

栄華「承知致しましたわ。」

 

そう言い、二人は渋々下がった。

 

純「申し訳ございません。姉上。」

 

華琳「構わないわ。純の為に働くというのなら。」

 

純「はっ、ありがとうございます。それと・・・」

 

その際、純は一刀を指差して

 

純「このもやし、誰ですか?」

 

と華琳に言った。

 

一刀「もやっ!?」

 

まさかもやしと言われると思わなかったのか、一刀は口をあんぐりと開けて絶句した。これには春蘭はしきりにうむうむと頷き、柳琳は一刀をいたわるように肩に手を乗せていた。華琳と栄華、そして華侖は隠すこと無く腹を抱えて爆笑していた。

 

華琳「も、もやしって、もや・・・ぷっ、あはははははっ!!」

 

春蘭「確かに純様と比べたら、貴様はもやしだな。」

 

柳琳「そう気を落とさないで下さい、一刀さん。」

 

香風「お兄ちゃん、よしよし・・・。」

 

華侖「あははははっ!!」

 

栄華「よく言いましたわ、お兄様!!ふふっ!!」

 

一刀「酷いよ、華琳達・・・。」

 

これには、一刀はがっくりと肩を落とした。

 

華琳「純、例の件での参考人で長い付き合いになるかもしれないから、自己紹介しなさい。」

 

純「分かりました。二人とも、俺の名前は、姓を曹、名を彰、字を子文、真名は純だ。」

 

香風「シャンは、姓は徐、名は晃、字は公明、真名は香風です。」

 

最初に香風が純に自己紹介した。

 

一刀「えっ、真名まで良いのか!?」

 

純「別に構わねーよ。さっき姉上の事を真名で呼んだろ?姉上はそう簡単に自分の真名を預けたりしねーよ。雰囲気から察するに、春蘭達にも真名を交換したんだろう。まあ、春蘭と栄華は姉上に命令されたんだと思うんだけど。その中で俺一人真名を預ける訳にはいかねーからな。」

 

それを聞いた一刀は唖然とした。さっきのを一瞬で判断出来たのかと・・・。

 

華琳「ふふっ、あなたは相変わらず鋭いわね。」

 

純「恐れ入ります。」

 

華琳「頭は悪くないのに、学は嫌いなのよね・・・。」

 

純「姉上、俺の手本は衛青と霍去病です。戦場を将兵と共に駆け巡り、賊を倒して功を立てる事を目標としております。俺は博士になりたくありません。」

 

と純は華琳にそう言った。

 

華琳「そう・・・。変わらないわね、あなたは。それで、褒美はどうするのかしら?」

 

純「それでしたら、俺の部下にお与え下さい。」

 

華琳「そう。分かったわ。」

 

純「はい。ではまた後で。」

 

そう言い、純は稟と風を連れて謁見の間を後にした。その際、秋蘭と栄華も自然と純の後をついていったのだった。

 

一刀「華琳、今のが・・・」

 

華琳「ええ、私の自慢の弟よ。」

 

一刀「衛青と霍去病になりたいって言ってたけど、衛青と霍去病って・・・」

 

華琳「かつて北方の異民族討伐に大きく貢献した将軍よ。純は、彼らのような将軍になりたいって、幼い頃よく言っていたわ。」

 

一刀「へえ・・・。」

 

華琳「頭は悪くないのだけど大の勉強嫌いで、よく私塾を無断欠席していたけどね。」

 

一刀「そ、そうなんだ。」

 

そう言いつつも、どこか親愛の情を感じさせる顔をした華琳であった。




投稿できました。

今回のお話は、ゲームには無かったオリジナル話です。

とは言え、前作にもほぼ同じ内容のがありますけどね・・・。

それでは、また。
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