連合軍本陣
袁紹「華琳さん!何を考えていらっしゃいますの!」
華琳「孫堅達は壊滅寸前だったから、純が己の判断で救援したまでよ。それに、我が軍の指揮権は弟に委ねているから私が口を出すまでも無いわよ。その後に、反撃を受けると厳しいだろうと判断したから、追撃を引き受けようと思ったのだけれど?」
純「麗羽、現場判断だった故、連絡が行き届かなかった。申し訳なかった。」
そう言って、純は袁紹に謝罪した。
袁紹「そ、そんな・・・!!別に純さんを責めてるわけでは・・・」
純「それでも、結果的にそう見えてしまった事は否定しない。麗羽、本当に済まなかった。」
と純はまた袁紹にそう言った。
一刀(さ、流石だな純は。こういった交渉は苦手だと言っていたけど、結構出来てるじゃないか・・・。)
その様子を見た一刀は、純の袁紹に対しての対応に舌を巻いた。
孫策「そんなに熱くならないで、袁紹。・・・結果的に、私達も助かったのだから。」
華琳「純と孫策もこう言っているのだし、それでいいのではないかしら?」
袁紹「ぐ、ぐぬぬぬぬぬぬ・・・っ!分かりましたわ!純さんのお顔に免じて、今回は大目に見ますわ!」
純「助かる。その代わり、詫びと言っちゃ何だが、次の虎牢関一番乗りは、麗羽が取っても構わない。」
純「ただ・・・追撃が必要になった場合、誰かに引き受けて貰えると助かるんだが。」
袁紹「なら、私・・・」
華琳「錦馬超、あなた達はどう?」
袁紹「・・・ッ!」
馬超「ああ、あたし達は遠慮しとくよ。野戦ならいくらでも引き受けるけど、砦攻めは得意じゃないし、わざわざ残党を追い回すだけってのもなぁ。」
華琳「そう。なら、他に誰かいないかしら・・・袁術は来ていないし。」
袁紹「で、でしたら、追撃は私が引き受けてもよろしくてよ!虎牢関の一番乗りは、今度こそ私達袁家一門ですわ!」
華琳「・・・はいはい。なら、それでいいわね。」
一刀(・・・なんとまあ、分かりやすい挑発に乗って。)
純(相変わらずチョロいな・・・。)
そして、華琳と純、そして一刀は一緒に天幕を出た。
曹操軍陣営
桂花「お帰りなさいませ、華琳様!いかがでしたか?」
華琳「虎牢関攻略の指揮権は引き受けてきたわよ。とはいえ、殆ど純がやってくれたけどね。」
純「すいません、勝手に進めてしまって。」
華琳「構わないわ。実質、我が軍を指揮しているのはあなた。気にしてないわ。」
純「ありがとうございます。これで良いんだな、桂花。」
桂花「はい。ここで呂布と張遼を破れば、華琳様の名は一気に高まるでしょう。」
一刀「ただ・・・そのぶん強敵なんだろ?」
香風「多分、都で一番強いのが呂布。」
秋蘭「うむ。今は董卓のもとでその実力を遺憾なく発揮していると聞く。張遼も、黄巾党の時の燻っていた様子とはわけが違うぞ。」
純「姉上、もし張遼を我が陣営に引き入れたいのなら、春蘭が最適ですよ。」
華琳「あら、どうして私が張遼を欲しいと思っていると気付いたのかしら?」
純「初めて会った時から欲しそうな顔をしていたではないですか。」
華琳「相変わらず鋭いわね。なら、どうやったら捕まえれるかも考えているのでしょう。」
純「はい。彼女の強みは個人の武よりも用兵です。兵を奪い取った上で捕らえるのであれば、兵は桂花が。張遼は春蘭が何とかしてくれるでしょう。」
桂花「お任せ下さい!」
しかし、
春蘭「わ・・・私ですか!?」
まさか自分が言われるとは思わなかったのか、春蘭は驚いてしまった。
華琳「あら、してくれないの?春蘭。桂花はしてくれるようだけれど?」
桂花「・・・ふふん。」
春蘭「くぅぅ・・・っ!張遼ごとき、ものの数ではありません!十人でも二十人でも、お望みの数だけ捕らえて参りましょう!」
一刀(おいおい・・・。ほんともう、皆も華琳の挑発に乗りすぎだろ!焚き付ける方もどうかと思うけど。)
春蘭「北郷、何だその目は!何か言いたい事でもあるのか?」
一刀「いや、別に無いけど。」
春蘭「けど何だ!言いたいがあるならはっきり言えば良いだろう!」
一刀「・・・春蘭は本当に華琳の事が好きなんだなぁ、ってさ。」
春蘭「当たり前だ!既に身も心も華琳様に捧げているのだぞ。これ以上何をもって華琳様への忠誠を示せと言うのか!」
純「良し。張遼は桂花と春蘭に任せる。見事捕らえてこい!」
春・桂「「はっ!」」
華琳「それで、呂布の事だけど・・・。純、あれと戦ってどうだったかしら?」
華琳のその言葉に、皆純に集中した。
純「そうですな・・・。一応小手調べだったんですが、結構強かったですね。」
一刀「えっ!?あれで小手調べだったのか!?」
純「ああ、そうだけど。まあ、呂布もあれでまだ本調子じゃ無かったようだしな。」
一刀「マジか・・・。」
華琳「そう・・・。次は勝てそうかしら?」
純「お任せ下さい。俺もまだ本気を出しておりませんので。」
華琳「分かったわ。純、黄鬚の力、この私に見せて頂戴!」
この言葉に
純「御意!」
純は拱手して答えた。その様子を見ていた秋蘭と栄華は不安が心に湧き上がったのだった。
そして、軍議は終わり解散となった。
虎牢関
華琳「・・・でてきたわね。連中は籠城という言葉を知らないのかしら?」
桂花「恐らく華雄の独断でしょう。」
純「春蘭でもしねーぞ、こういう事は。」
春蘭「純様、どうして私を引き合いに・・・」
一刀「おい、後続の部隊も出てきたぞ。旗は呂と張だってさ!」
純「華雄の独走に引きずり出された、という所か。まあいいや、一刀は他の部隊に通達してくれ。本作戦は、敵が関を出て来た場合の対応で行うと!」
一刀「分かった!三人とも、行くぞ!」
凪・真・沙「「「はっ!/任しとき!/分かったの!」」」
華琳「・・・さて。流琉。」
流琉「お側に。」
華琳「確かこれが初陣になるのよね・・・。汜水関では遠巻きに見ているだけだったけど、実際に相手を目の当たりにして、どうかしら?」
流琉「正直・・・ちょっと怖いです。熊や虎を退治した事はありますけど・・・」
それを聞いた華琳は
華琳「・・・純と同じ事が出来る子がいるとはね。」
と引き気味に言った。
季衣「大丈夫だよ!僕も一緒に戦うから、頑張ろう。ね!」
流琉「うん!」
純「さて。流琉が大丈夫なら行動を開始するか。」
華琳「ええ。純、皆に言葉を。」
純「はっ。」
そして、純は馬を前に出した。
純「聞け!曹の旗に集いし勇者達よ!」
純「この一戦こそ、今まで築いた我ら全ての風評が真実である事を証明する戦いだ!」
純「黄巾を討ったその実力が本物である事、あまねく天下に知らしめてやれ!」
純「総員突撃!敵軍全てを挽き潰せ!」
そして、虎牢関の戦いが始まった。
投稿できました。
グダグダですが、お許し下さい(土下座)
この小説を執筆してて思っているのですが、もし曹彰が冷遇されずに逆に兄の曹丕に重用されたら、本当に魏はどうなっていたんだろうと考えてしまいますね。曹植然り。歴史にifは禁句なんですけどね・・・。それに、この思いはそれ以前からですけどね・・・。
そ、それでは、また。