恋姫無双〜黄鬚伝〜   作:ホークス馬鹿

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46話です。


46話

陳留・玉座の間

 

 

 

 

 

香風「ねむい・・・。」

 

一刀「ほら香風、起きて。眠いのは分かるけど、もうちょっとだから頑張って!」

 

真夜中に、純から突然の集合命令が下され、眠そうな目をこすっていた。

 

真桜「っちゅうか隊長、なんで香風と一緒なん。まさか・・・」

 

一刀「・・・そこの廊下で力尽きてる所を拾ったんだよ。ほら、起きて!」

 

香風「お兄ちゃん、抱っこー。」

 

そう言われ、一刀は香風を抱っこした。

 

真桜「でも何やの、こんな時間に集合て。隊長は聞いとる?」

 

一刀「俺も知らないよ。今から徐州に強襲を掛けるとかでもないだろうし。」

 

真桜「ありえそうなんが嫌やなぁ。けどそれなら、せめて寝る前に言うて欲しかったわ。」

 

一刀(とはいえ、前にいる軍師組も緊張してる様子はないし・・・そもそも夜に動くなら、準備は昼のウチにするものだよな。)

 

凪「・・・。」

 

一刀「おはよう、凪。流石に早いな。」

 

しかし

 

凪「・・・。」

 

一刀「・・・凪?」

 

反応がなかったため、様子を見ると

 

凪「・・・。」

 

真桜「・・・寝とる。」

 

一刀「目を開けたまんまか。器用だなぁ。」

 

目を開けた状態で寝ていた。

 

沙和「・・・すー。」

 

風「・・・むにゃむにゃ。」

 

華侖「ぐー。」

 

一刀(こっちは全力で寝てるし。っていうか華侖に至っては大の字かよ!堂々としたもんだな!)

 

一刀「おい、皆、起きろー!」

 

風・沙「「・・・おおっ!」」

 

一刀「反応まで一緒かよ・・・。」

 

柳琳「姉さん。姉さんも起きて、ほら。」

 

華侖「むにゃむにゃ・・・もう脱いでいいっすかー?」

 

柳琳「姉さん!」

 

愛紗「華侖様!はしたないですよ!」

 

楼杏「そうですよ、華侖様!」

 

桂花「そこ!うるさいわよ!」

 

稟「風、早くこちらに来なさい。あなたの場所はこちらでしょう。」

 

風「おおっ。すっかり忘れてました。」

 

皆それぞれに定位置に着いたところで、華琳と純、春蘭と秋蘭が入って来た。

 

華琳「全員揃ったようね。急に集まってもらったのは、他でもないわ。純。」

 

純「先程早馬で、徐州から州境を越える許可を受けた輩がいる。」

 

燈「・・・州境を?」

 

華琳「ええ。入りなさい。」

 

??「・・・は。」

 

そう言われて、入ってきたのは

 

凪「な・・・。」

 

真桜「何やて・・・!」

 

桂花「趙雲・・・!?」

 

趙雲だった。

 

華琳「見覚えのある者も多いでしょうけれど、一応、名乗ってもらいましょうか。」

 

趙雲「我が名は趙子龍。徐州を治める劉玄徳の家臣にして、それを支える者である。」

 

霞「なんで趙雲がこないな所に・・・」

 

一刀「華琳に助けを求めに来たって事か?」

 

華琳「残念だけれど、少し違うわね。説明してくれるかしら?」

 

趙雲「・・・私は、孟徳殿の領地の通行許可を求めに参りました。」

 

愛紗「・・・まさか!?」

 

楼杏「そういう事!?」

 

純「愛紗、楼杏。気付いたか。」

 

愛紗「はい。これはあくまで推測なのですが・・・」

 

楼杏「私も愛紗さんと同じですが・・・」

 

純「構わねーよ。言ってみろ。」

 

愛紗「はっ。恐らくあの劉備の事ですから、仲間のために戦うのが嫌だから荊州か益州に逃げようと考えているのかと。」

 

楼杏「そのために、華琳さんの領地を通らせて欲しいと言った事では・・・。」

 

純「流石だな、愛紗、楼杏。」

 

趙雲「・・・関羽殿と皇甫嵩殿の言う通りです。我々は、益州へ向かいたいのです。」

 

稟「なんと無謀な・・・。」

 

季衣「ねえ、益州って遠いの?」

 

柳琳「はい。一番近い道を通っても、豫州から荊州の北側まで全部を横断する事になりますよ。」

 

季衣「え・・・それってものすごく遠くない!?」

 

桂花「ものすごく遠いわよ。だから、無謀だって言ってるの。」

 

一刀(俺達が遠征や賊討伐で自分達の領の端から端まで動くだけでも大騒ぎなのに、他人の領でそれだけの距離を動くなんて・・・一体どうするのか、検討も付かない。)

 

真桜「けど、袁紹や袁術と正面からぶつかるよりは、マシやと思うで。命あっての物種や。」

 

凪「それはそうだが、我々とて別に徐州と同盟を組んでいるわけではないだろう?」

 

栄華「同盟どころか、目的地の益州も含めてこちらの仮想敵の一つですわ。」

 

秋蘭「・・・だが、そのどちらかに逃げると言ってもアテはあるのか?漠然と逃げるだけでは、もはや軍とは呼べんぞ。」

 

その問いに

 

趙雲「それは・・・。」

 

趙雲は怜悧な顔を歪ませ俯いた。

 

華琳「既に向こうから打診もあったのではなくて?劉姓の誼もあるでしょうし、東西から私を牽制する同盟を結ぶというのは、理に叶っているもの。」

 

燈「益州州牧の劉璋は軍事にはさして明るくない人物と聞きますし、劉備さんの率いる将が客将としてでも陣営に加わるのは、悪い話ではないでしょうね。」

 

華侖「えーっと、結局それって、どういう事っすか?」

 

桂花「・・・劉備達有力な将を率いた一大集団を、わざわざ私達の敵国に送る手伝いをしろって事よ。」

 

一刀「更に無茶苦茶度が増したな。」

 

趙雲「・・・。」

 

華琳「とはいえ趙雲も、それは重々承知の上のようでね。この策が通るとは思っていないようなのよ。・・・そうでしょう?」

 

趙雲「・・・それを承知で、お願いに参りました。」

 

霞「主も無茶なら、それを頼みに来る将も無茶やなぁ。正気やないで。」

 

趙雲「それでもだ。」

 

霞「気合入っとんなぁ。なんでまた、そないに頑張るん?」

 

趙雲「確かに張遼の言う通り、私も無茶だと思っている。しかし、我々が生き残る可能性としては、これが最も高い選択でもあった。」

 

霞「そっか・・・。しかし、その忠義、誰かさんにそっくりやなぁ。なぁ春蘭。」

 

春蘭「わ・・・私はこんなに愚直ではないぞ!」

 

しかし

 

華琳「・・・。」

 

純「・・・。」

 

桂花「・・・。」

 

秋蘭「・・・。」

 

春蘭「誰か何とか言えよ!」

 

皆にスルーされたのだった。

 

華琳「だからこれから、その返答をしに劉備の元へ向かおうと思うのだけれど・・・。誰か、付いて来てくれる子はいるかしら?」

 

 

 

 

徐州・彭城

 

 

 

 

一刀「何だかんだで全員か・・・。人気者だな、華琳は。」

 

華琳「純ほどではないわ。付いてきた将の殆どは、純を慕っているし、準備をやったのは全て純だしね。」

 

一刀(そう言う割には満更でもなさそうだよなぁ。)

 

桂花「で、純様はともかく何でアンタまで付いてくるのよ。」

 

一刀「何でって言われてもな・・・。」

 

趙雲「・・・感謝します、孟徳殿。」

 

華琳「さあ。私達はまだ協力するとも敵対するとも言っていないわよ。その言葉は、無事に事が済んでから聞く事にするわ。」

 

趙雲「それでも、主に会っていただけると、言って下さいましたから。」

 

華琳「・・・そう。」

 

秋蘭「純様、先鋒から連絡が来ました。・・・前方に劉の牙門旗。劉備の本陣のようです。」

 

純(州境ギリギリだな・・・。)

 

華琳「なら趙雲。あなたの主の所に案内して頂戴。純と後何人か一緒に付いてきてくれる?」

 

純「分かりました。」

 

一刀「・・・純は確定なんだな。」

 

華琳「相手の陣に行くのだから手持ちの中で一番強い者を連れていくのは当たり前でしょう。」

 

一刀「成程・・・。」

 

桂花「華琳様!この状況で劉備の本陣に向かうなど、危険すぎます!罠かもしれません!」

 

春蘭「桂花の言う通りです!せめて、劉備をこちらに呼び出すなどさせては・・・?」

 

華琳「でしょうね。私も別に、劉備のことを信用しているわけではないわ。・・・けれどそんな臆病な振る舞いを、この私がして良いと思う?」

 

純「・・・はぁ、全く。」

 

春蘭「・・・ぐっ。」

 

華琳「だから趙子龍。もしもこれが劉備の罠だったなら・・・貴方達はこの場で残らず死んでもらう事にするわ。特に、我が弟の実力は知ってると思うけど。」

 

趙雲「それはありませんゆえ、ご随意に。」

 

華琳「それで・・・純以外に誰が私を守ってくれるのかしら?」

 

春蘭「はっ!」

 

季衣「僕も行きます!」

 

流琉「私も!」

 

純「なら、春蘭、季衣、流琉、霞・・・それから、愛紗と楼杏、稟と燈、一刀も来い。残りの皆はこの場に待機。秋蘭、桂花、指揮は任せた。」

 

純「趙子龍の確約も取ったから、中で異変があったなら、あの陣で動く者は俺達以外残らず鏖殺しろ。」

 

秋蘭「はっ。」

 

桂花「華琳様、お気を付け下さいませ。春蘭、季衣、命に替えても華琳様のことをお守りするのよ!」

 

春蘭「言われるまでもないわ。」

 

季衣「うんっ!」

 

華琳「では趙雲。案内を。」

 

そして、劉備達のいる本陣に向かった。

 

 

 

 

劉備軍本陣

 

 

 

 

劉備「曹操さん!!」

 

華琳「久しいわね、劉備。連合軍の時以来かしら?」

 

劉備「はい。」

 

華琳「私達の領地を抜けたいなどと・・・また、随分と無茶を言ってきたものね。」

 

劉備「すみません。でも、皆が無事にこの場を生き延びるためには、これしか思いつかなかったので・・・」

 

華琳「まあ、それを堂々と行う貴方の胆力は大したものだわ。・・・いいでしょう、私の領を通ることを許可してあげる。」

 

一刀(え!?ちょっと、即決かよ!)

 

それを聞いた一刀は驚き、その横で

 

純「・・・やはり即答か。という事は。」

 

稟「純様、宜しいのでしょうか?」

 

純「・・・どうせ姉上の事だ、ゼッテー何か要求してくるよ。」

 

純と稟は小声で話していた。

 

劉備「本当ですか!」

 

春蘭「華琳様!?」

 

純「まあ、劉備とこの陣の状況を見れば、長々と話す余裕もねーだろう。難しい話をしないで手短に済ませた方が良いよ。」

 

それを聞いた

 

劉備「曹操さん・・・曹彰さん・・・。」

 

劉備はホッとした表情をした。

 

華琳「移動に使う街道はこちらで指定させてもらうわ。物資と糧食の手配もしてあげる。・・・で、益州に向かう兵はどれほど?一万?二万?」

 

その質問に

 

劉備「え、ええっと・・・。」

 

劉備は目を泳がせ

 

諸葛亮「十五万です。」

 

後ろから諸葛亮が人数を言った。これには、

 

春蘭「じゅ・・・っ!?」

 

純「・・・。」

 

春蘭は驚きのあまり絶句し、純は眉間にしわを寄せたのだった。

 

華琳「・・・それだけの兵がいて、戦わないというの?」

 

劉備「あ、いえ・・・兵は二万もいないくらいです。後は・・・」

 

諸葛亮「話を聞いた徐州の都の民が、我々と行動を共にしたいと。」

 

華琳「呆れた。それを真に受けて、全部連れて行くというの?どうせ年寄りや子供もいるのでしょう?」

 

劉備「それでも・・・平原から付いてきてくれた人もいますし、見捨ててはいけませんから。」

 

純「・・・稟、燈、こちらでも糧食を都合するとして、何とかなりそうか?」

 

燈「移動の大半は豫州ですから、物資の余裕はなくもありません。こちらで隊を先行させれば何とか・・・。途中の開拓村で、希望者を受け入れるという手もありますし。」

 

稟「後半の荊州北部も、それまでに物資の確保を行えば不可能ではないとは思いますが。」

 

純「・・・そうか。」

 

華琳「・・・ふむ。」

 

その様子を見た劉備は

 

劉備「あの・・・、曹操さん?曹彰さん?」

 

不安な顔で見ていた。

 

華琳「・・・いいわ。そこはこちらで何とかする。」

 

華琳「けれど、その十三万の足手まとい、例え一人でも賊へと堕としたら、生きて私の領を出られないと知りなさい。良いわね?」

 

劉備「もちろんです!ありがとうございます!」

 

華琳「それから通行料は・・・そうね、趙雲でいいわ。」

 

その言葉に

 

劉備「・・・え?」

 

劉備の表情は、安堵から一変、驚愕に染まった。

 

一刀「何・・・?」

 

純「やはりそうか・・・。」

 

純は、こうなると思ったのか、別段驚きもしなかった。

 

一刀「純は予想してたのか?」

 

純「いや、いくら俺でも分かるぞ。お前、何で分かんなかったんだよ。」

 

一刀「うっ・・・。」

 

華琳「何を不思議そうな顔をしているの?旅芸人でも関所で通行料くらい払うわよ?当たり前でしょう。」

 

劉備「え、でも、それって・・・!」

 

華琳「それをこちらにこれだけの難事を押しつけておいて、まさか一銭も払わずに通れるとでも思っていたの?冗談よね?」

 

華琳「それに、貴方達の大切な十五万が無事に生き延びられるのよ?もちろん、ここから追撃に来るだろう袁紹と袁術はこちらで何とかしてあげましょう。」

 

華琳「その代価をたった一人の将の身柄であがなえるというなら・・・、安いものだと思わない?」

 

趙雲「・・・桃香様。」

 

劉備「それは・・・。」

 

劉備「そう・・・ですね。」

 

華琳「・・・。」

 

そして

 

劉備「ありがとうございます、曹操さん。」

 

と言った。これには

 

諸葛亮「桃香様っ!?」

 

張飛「お姉ちゃん!」

 

諸葛亮と張飛は驚きの声を上げた。しかし

 

劉備「・・・でも、ごめんなさい。」

 

華琳「あら。」

 

劉備「星ちゃんは私の大事な妹です。鈴々ちゃんも朱里ちゃんも・・・他の皆も、誰一人欠けさせないための、今回の作戦なんです。」

 

劉備「だから、星ちゃんがいなくなるんじゃ、意味がないんです。こんな所まで来てもらったのに・・・本当にごめんなさい。」

 

そう言って、劉備は頭を下げた。

 

華琳「そう。流石、徳をもって政事を成す劉備だわ。・・・残念ね。」

 

趙雲「桃香様・・・私なら。」

 

劉備「言ったでしょ?星ちゃんがいなくなるんじゃ、意味がないって。朱里ちゃん、他の経路をもう一度調べてみて。袁紹さんか袁術さんの州境あたりで、抜けられそうな道はない?」

 

諸葛亮「・・・はい、もう一度洗い直してみます!」

 

そして、諸葛亮が地図を広げてもう一度安全な道がないか調べようとした。

 

一刀「なあ、華琳。」

 

その時

 

華琳「劉備。」

 

劉備「・・・はい?」

 

純(・・・まずい!)

 

華琳「甘えるのもいい加減になさい!」

 

と一喝した。

 

劉備「・・・っ!」

 

華琳「たった一人の将のために、全軍を犠牲にするですって?寝惚けた物言いも大概にすることね!」

 

劉備「で・・・でも、星ちゃんはそれだけ大切な人なんです!」

 

華琳「なら、その為に他の将・・・張飛や諸葛亮、そして十三万の貴女を慕う民が死んでも良いと言うの?」

 

劉備「だから今、朱里ちゃんに何とかなりそうな経路の策定を・・・!」

 

華琳「それがないから、貴女達は今、ここにいるのでしょう?・・・違うかしら?」

 

劉備「・・・そ、それは・・・。」

 

華琳「諸葛亮。」

 

諸葛亮「はひっ!」

 

華琳「そんな都合の良い道はあるの?」

 

諸葛亮「そ・・・それは・・・。」

 

華琳「郭嘉。大陸中を渡り歩いたあなたなら分かるわよね?どう?」

 

その問いに

 

稟「ありません。」

 

稟は即答した。

 

稟「まず十三万の民を連れた時点で、現実的ではありません。とはいえ、一番安全な経路を使ったと仮定して、追跡を振り切りつつの行程であれば・・・そうですね」

 

稟「目的地に一万も辿り着ければ、御の字ではないでしょうか。それは、曹操軍一の精鋭である純様の部隊である黄鬚隊でも、同じでしょう。」

 

劉備「・・・っ。朱里ちゃん・・・。」

 

諸葛亮「・・・。」

 

劉備「そんな・・・。」

 

稟「旅というのはそれほど過酷なものなのですよ。それは、一から兵を集めて挙兵したあなた方も十分ご存じなのでは?」

 

劉備「・・・。」

 

華琳「現実を受け止めなさい、劉備。あなたが本当に民の為を思うなら、趙雲を通行料に、私の領を抜けるのが一番なのよ。」

 

華琳「それでも民の脱落は出るでしょう。けれど、こちらはその民を受け入れる余裕もあるわ。耕す土地も与えられる。」

 

趙雲「桃香様、私の事は大丈夫ですから・・・。」

 

劉備「曹操さん・・・だったら・・・」

 

華琳「それから、あなたが趙雲の代わりになる、などという寝惚けた提案をする気なら、この場であなたを叩き斬るわよ。それこそ十三万の民全てを道に迷わせる行いだわ。それに、国が王を失ってどうするつもりなの?」

 

劉備「・・・!」

 

華琳「・・・どうしても趙雲を譲る気はないの?」

 

劉備「・・・。」

 

華琳「まるで駄々っ子ね。今度は沈黙?」

 

劉備「・・・。」

 

一刀「おい、華琳。そういう言い方は・・・」

 

純「一刀、お前は黙ってろ。姉上の言っている事、間違ってないぞ。」

 

一刀「け、けど・・・」

 

華琳「いいわ。あなたと話していても埒が明かない。・・・勝手に通って行きなさい。」

 

劉備「・・・え?」

 

華琳「聞こえなかった?私達の領を通って良いと言ったのよ。・・・益州でも荊州でもどこへでも行けば良い。」

 

一刀「華琳!」

 

春蘭「華琳様!」

 

劉備「そ、曹操さん・・・ありがとうございます!」

 

華琳「ただし。」

 

劉備「・・・通行料ですか?」

 

華琳「当たり前でしょう。・・・先に言っておくわ。あなたが南方を統一した時、私が弟に、必ずあなたの国を奪いに行かせるわ。通行料の利息込みでね。」

 

劉備「・・・。」

 

華琳「そうされたくないなら、私達の隙を狙ってこちらに攻めてきなさい。そこで私と弟を殺せれば、借金は帳消しにしてあげる。」

 

劉備「・・・そんなことは。」

 

華琳「ない?なら、私の弟が滅ぼしに行ってあげるから、せいぜい良い国を作って待っていなさい。」

 

華琳「あなたはとても愛らしいから・・・私の側仕えにして、存分に可愛がってあげる。」

 

劉備「・・・。」

 

華琳「純、霞。劉備達を向こう側まで案内なさい。街道の選択は純に任せるわ。」

 

純「良いのですか姉上、俺を案内役にして。」

 

華琳「麗羽達なら、純がいなくても十分に戦えるわ。逆にここで純を使う方が無駄ってものよ。」

 

純「そうですか。稟、道の選択を頼む。」

 

稟「はっ。」

 

純「愛紗と霞は俺と一緒に劉備軍の先頭。楼杏。」

 

楼杏「はい。」

 

純「お前は、劉備軍の後ろから脱落者が出たら俺に報告してゆっくり来い。」

 

楼杏「分かりました。」

 

華琳「それでは私達は戻るわよ・・・劉備、あなたがした選択・・・間違っていなければ良いけれどね。」

 

劉備「・・・間違ってなんかいません。それを、絶対に証明して見せますから!」

 

華琳「良い返事だわ。・・・帰るわよ!」

 

そう言い、華琳達は自分達の軍に戻り、純の部隊と霞の部隊は劉備軍の案内に向かったのだった。




投稿できました。

まあ、ゲームでも見て思ったのですが、蒼天の覇王では一部作戦もありましたが、前作では驚くところ見てて劉備はマジで甘いわと思いましたね。
通行料無しで通るなんて虫が良すぎるとは思わなかったのかな・・・。

そ、それでは、また。
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