恋姫無双〜黄鬚伝〜   作:ホークス馬鹿

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栄華の募る想いです。


栄華の募る想い

朝飯を食いに、一刀は食堂に向かっていた。すると

 

華侖「あっ、一刀っち!おはようっすー!」

 

季衣「おはよう、兄ちゃん。」

 

途中華侖と季衣に会った。

 

一刀「二人ともおはよう、今から朝飯?」

 

華侖「そうっす!一刀っちもっすか?」

 

一刀「ああ、そうだよ。一緒に食べようか。」

 

季衣「うんっ!」

 

そして、一刀は華侖と季衣と一緒に食堂へ向かった。その道中

 

純「おう、一刀。」

 

一刀「おはよう、純。」

 

純「ああ、おはよう。華侖も季衣も、おはよう。」

 

華侖「純兄、おはようっすー!」

 

季衣「おはようございます、純様。」

 

純に会った。

 

純「三人とも、これから飯か?」

 

一刀「そうだよ。純もか?」

 

純「ああ。一緒に食おっか。」

 

一刀「良いぜ。二人も、良いよな。」

 

華侖「良いっすよー!」

 

季衣「僕も構いません。」

 

そう言って、四人は一緒に食堂へ向かい、朝飯を食った。

 

華侖「そういえば、聞いたっすか?」

 

すると、華侖がそう切り出した。

 

一刀「ん?何を?」

 

季衣「兄ちゃん知らないの?おっくれってるー。」

 

一刀「だ、だから何の話?」

 

これには一刀は分からなかったが

 

純「三姉妹の公演か?」

 

純がそう言ってフォローすると

 

華侖「そうっす!久し振りにあの子達がこの地に帰ってくるんすよ!」

 

と華侖が言った。

 

季衣「兄ちゃん本当に知らないの?」

 

一刀「ああ、勿論聞いてるよ!俺も警備隊として当日は出向く事になってるんだ。」

 

華侖「おおー、そうだったんっすね!」

 

季衣「警備隊かぁー、良いなぁ・・・きっと近くで見られるんだろうなぁ。」

 

一刀「警備も結構大変だぞー。押し寄せる男達を抑えないといけないんだから。」

 

華侖「皆いつも盛り上がってるっすからねー。」

 

純「あれは確かにスゲーよな・・・。」

 

一刀「盛り上がるのは良いんだよ。でも、皆興奮しちゃってるから、もう凄い力でさ・・・」

 

季衣「ある意味戦場だもんね、最前列とか凄そう。」

 

一刀「まさにその通り。警備だって命がけだから、舞台に近い所で警備してる人間は、殆ど歌を聴いてる余裕はないんじゃないかなぁ。」

 

華侖「折角の公演なのに、それは勿体ないっすねぇ・・・。」

 

一刀「まあ、ああいうのは内側じゃなく、外から見てる方が楽しめるって事だな。」

 

華侖「おおー、なんか一刀っちが業界人っぽく見えるっす!」

 

一刀「ただの警備隊だけどね。」

 

純「はは。」

 

季衣「当日、兄ちゃんはどんな仕事をするの?」

 

一刀「俺は・・・」

 

その時

 

栄華「朝から女の子に声を掛けるなんて、お盛んですわね。」

 

栄華が後ろからそう声を掛けたのだった。

 

一刀「え、栄華・・・いや俺は別にそんな・・・」

 

純「おはよう、栄華。」

 

季衣「おはよう栄華様。」

 

華侖「おはよっすー。」

 

栄華「お兄様、おはようございます。お二方も。」

 

一刀に対する冷たい態度とは打って変わって三人に、特に純に対しては柔らかい笑顔で挨拶を返した栄華。

 

一刀(いつも通りの対応だなぁ・・・悲しいくらいに・・・。)

 

栄華「お兄様、私もご一緒しても宜しいでしょうか。」

 

純「良いぞ。」

 

そして、栄華は純の隣に座った。

 

華侖「えいかふぁほうへんひいくっすか?」

 

栄華「もう、華侖さん・・・口に物を含みながら話すのははしたないと、いつも言っているではありませんか・・・。お兄様もいるのですよ。」

 

華侖「んぐっ・・・えへへ。」

 

華侖「それで、栄華は公演に行くっすか?」

 

栄華「公演・・・ああ、近く行われる天和さん達の。」

 

季衣「そうそう、僕達楽しみにしてるんだー。」

 

華侖「歌を聴いてるとほわわーってなって、キラキラの衣装がとっても可愛いんすよー。」

 

栄華「ほう、キラキラの衣装ですか・・・成程・・・。」

 

季衣「あ、でも・・・栄華様は忙しいから・・・」

 

すると

 

純「いや、行くよ。そうだよな、一刀。」

 

と純が答えた。

 

一刀「ああ、そうだよ。ちょうどその事を話そうと思ってたんだ。」

 

華侖「純兄、仕事は大丈夫なんすか?」

 

純「一応愛紗が代理でやってくれる。栄華は公演の視察に向かうんだけど、俺はコイツの護衛なんだ。」

 

季衣「成程・・・。」

 

栄華「お兄様、無理を申して、申し訳ありませんわ。」

 

純「気にすんな。あまり傍を離れんなよ。」

 

栄華「はい・・・。」

 

それを見ていた

 

季衣「栄華様、純様の事が本当に好きなんだねー。」

 

華侖「そうっすよー!純兄と栄華は、昔っから仲良しっす!」

 

一刀「羨ましい・・・。」

 

三人はそれぞれの思いで見ていた。

それから数日後、純は栄華と一緒に公演の視察に向かった。

 

栄華「思ったより大がかりなものになっているのですわね・・・。」

 

純「そうだな。」

 

すると純は自然と栄華にくっついて見た。

 

栄華「ひゃ!?お、お兄様・・・!!」

 

純「ん?」

 

栄華「あ、あの・・・近すぎでは・・・」

 

純「今さら恥ずかしがる事でもねーだろ。」

 

栄華「それは・・・そうなのですが・・・」

 

純「まあそれはそうと、天和達に挨拶に行くぞ。」

 

そう言って、純は栄華の手を取った。

 

栄華「・・・。」

 

それを見て、栄華も純の手を握り返して天和達の控える部屋に一緒に行ったのだった。

 

 

 

 

控え室

 

 

 

天和「あーっ、純様に栄華さんっ!私達に会いに来てくれたの♪」

 

すると

 

栄華「まあ、素敵なお召し物ですわね♪」

 

地和「公演だもの、これくらい当然よ。」

 

栄華「どの衣装も斬新で・・・それでいて皆さんの可愛らしさを引き立てていますわ・・・。」

 

栄華「これは次に作っていただく服の参考になりますわね・・・。」

 

栄華は三姉妹の衣装を見て興奮した。

 

純「・・・おい、栄華。」

 

人和「視察にいらっしゃったんじゃ・・・」

 

栄華「え?あ、ああ、そうです!ええ、勿論その通りですわ。」

 

栄華「そ、それで・・・準備の方はどうなっていますの?順調ですか?」

 

人和「ええ、おかげさまで。この調子でいけば、支援の必要が無くなる日も遠くないと思います。」

 

栄華「それは大変結構。ですが、無理はなさらないで下さいね。必要な物があればしっかり申請して下さいまし。」

 

栄華「人和さんの申請書は、大変整理されていて、数字にも説得力がありますから、出来る限り対応させていただきますわ。」

 

人和「ありがとうございます。では、必要な時は、遠慮無く申請させてもらいますね。」

 

栄華「そうして下さい。私としても、こんなに可愛らしいお姿を見られるのなら・・・」

 

栄華「も、もといっ!皆さんのお役目の重要性は、よく理解しているつもりですので・・・」

 

人和「は、はあ・・・。」

 

純「しかし、三人とも、ホントによく似合ってんな・・・。」

 

天和「へへぇ♪」

 

地和「そう思う!」

 

人和「・・・ありがとうございます。」

 

それを聞いた三姉妹は、嬉しそうな表情でそう言った。その横で

 

栄華「こほん・・・とにかく、今回の公演もそうですが、あなたたちの興行には、国費も使用されています。」

 

栄華「兵を集めたり、民を慰撫するという大切なお役目がある事をお忘れ無きよう、お願いしますわね。」

 

人和「は、はい・・・心得ています。」

 

栄華「宜しい、では。」

 

と栄華が少し不機嫌な雰囲気を出しながらその場を後にし

 

純「おい、栄華。」

 

それを純が追ったのだった。

 

地和「・・・何なの、あの人。」

 

人和「さ、さあ・・・。」

 

天和「栄華さんは純様の事が大好きだから、ヤキモチ妬いちゃったんだよ。」

 

それを見た三姉妹はそんな事を言っていた。

 

栄華「・・・。」

 

一方の栄華は、唇を尖らせながら不機嫌そうに歩いていた。

 

純「待てって、栄華。」

 

その後ろで、純は栄華の手を取り

 

純「俺の傍を離れんなよ。」

 

と言ったら

 

栄華「私は放っておいて、天和さんに夢中になって、お兄様ははしたないですわよ・・・。」

 

と栄華は唇を尖らせた状態でそう言った。

 

純「そんなんじゃねーって。栄華、ヤキモチか?」

 

栄華「そ、そうですわ!お兄様が天和さんに夢中になってるから・・・!」

 

純「ははっ、悪い悪い・・・。」

 

そう言って、純は栄華の頭を撫でた。

 

栄華「あ・・・もう、お兄様ったら・・・」

 

それに栄華は、少し機嫌を取り戻したのだった。

 

純「それで、三姉妹の公演を見るんだろ?」

 

栄華「ええ、それがどうかしましたの?」

 

純「その・・・大丈夫か?」

 

栄華「何がですか?」

 

純「いや・・・一刀から聞いたんだけど、栄華にとっては、ちょっと刺激が強いんだよ。」

 

栄華「えっ?それって・・・」

 

純「まあ・・・始まれば分かる・・・。とにかく、俺から離れるなよ。」

 

そう言って、純と栄華は関係者席に座った。

そして、公演が始まったのだが、

 

「「「わあーっ!!!」」」

 

栄華「な、何ですの・・・何なんですのこれはぁっ!?」

 

その意味が分かった栄華は、純の身体を抱き締めながら悲鳴の声を上げた。そんな声も、会場を埋め尽くす人のざわめきで、あっという間にかき消されてしまった。

 

栄華「右を見ても男っ、左を見ても男っ・・・前も後ろもっ・・・男男男ぉっ!」

 

純「一応、ここは関係者用の特等席だから、一般の客とは少し離れてるけど・・・」

 

栄華「そ、それはそうなんですが・・・!」

 

栄華「ああ・・・お兄様の匂いでまだ立っていられますが・・・」

 

純「いや、雰囲気から察するに、まだこれからなんじゃねーか・・・。」

 

栄華「これ以上の地獄絵図が存在するのですかぁっ!?」

 

純「・・・辛いなら、無理すんなよ。」

 

栄華「い、いいえ・・・これも私の仕事ですから・・・ちゃんと視察しなければ・・・」

 

そして、一曲目が始まろうとするその時

 

栄華「お兄様・・・。」

 

純「ん?」

 

栄華「絶対に・・・絶対に離れないで下さいね。」

 

と栄華は純の身体に抱き締めた腕を更に強く締めた。

 

純「分かった・・・離れねーから。」

 

と純は栄華の耳元でそう言った。そして、一曲目がもうすぐ終わる時

 

栄華「う、うぷ・・・も、もう・・・げ、限界・・・」

 

栄華が限界だったので、

 

純「とりあえず会場を出て、控え室で休ませて貰おう。」

 

純「歩けるか?」

 

と純は言った。

 

栄華「いえ、ちょっと・・・」

 

しかし、栄華は歩けなさそうだったので

 

純「分かった。俺が支えてあげっから、しっかり捕まれよ。」

 

栄華「あっ・・・」

 

純は栄華の肩を抱き寄せて、男達の群れをかき分けながら出口に向かい、天和達が使っていた控え室に着いた。

 

 

 

 

控え室

 

 

 

 

純「とりあえず座りな。」

 

栄華「ええ・・・。」

 

栄華の肩を抱いたまま、適当な長椅子に腰掛けた。控え室にいても、会場の盛り上がりや三姉妹の歌が聞こえてきた。

 

純「大丈夫か?」

 

そう純が問いかけると

 

栄華「・・・まだ・・・もう少しこのままで・・・」

 

栄華は青ざめた表情のまま、力なく答え、純の背中に手を回した。それを見た純は、冷たい水を飲ませてあげたかったのだが、栄華が胸に顔を埋め、背中に手を回したまま放そうとしなかった。

 

栄華「あの子達の公演は、いつもあんな感じですのね?」

 

純「そうなんだろうなぁ・・・。あれを見ると、黄巾党を作り上げた話も、真実味を帯びてきたよ。」

 

栄華「そうですわね・・・。ううう・・・。」

 

純「よく頑張ったな、栄華。」

 

栄華「これもお役目ですから・・・。」

 

純「何か冷たい水でも飲むか?俺、用意すっから・・・」

 

そう言うと

 

栄華「んっ・・・。」

 

純「!」

 

栄華は純の唇に口付けをしたのだった。

 

純「栄華・・・。」

 

そう言って、純は唇を離したが

 

栄華「駄目ですわ、お兄様・・・。んっ・・・。」

 

栄華はそう言って更に口付けをして、純の口に舌を入れたのだった。それに純も、応えて栄華の舌に自分の舌を絡めた。

 

栄華「んんっ・・・!」

 

すると、栄華は純の背中に回していた腕を更に強くした。それに純も、栄華の背中に手を回してきつく抱き締めた。

 

栄華「んっ・・・お兄様・・・。もっと、感じさせて下さいまし・・・。」

 

そう言って、更に口付けをした。そして、唇を離すと

 

栄華「お兄様・・・愛してますわ。私の全てを感じて下さい・・・。」

 

頬を染め、トロンとした瞳で純の頬に両手を添えながらでそう言った。

 

純「・・・分かった。」

 

そして、二人はまたきつく抱き締め合いながら口付けをしたのであった。




投稿できました。

いや、最早これはキャラ崩壊しすぎたか・・・。

そ、それでは、また。
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