純の部屋
愛紗「純様・・・。」
寝ている純の耳元で、愛紗の囁く声が聞こえた。
純「ん・・・。」
目を開けると、そこには戦場の凜々しい顔ではなく、綺麗で見惚れてしまう笑みだった。
純「愛紗・・・。」
そして
純「んっ・・・。」
愛紗「んっ・・・。」
目覚めの口付けをした。
愛紗「お目覚めですか?」
純「うむ・・・。」
そして、純は身を起こした。
純「どうやら、お前と愛し合い、その艶やかな黒髪を梳りながら眠ってしまったようだな。」
愛紗「はい。そうでしたよ。」
純「お前の髪、気持ち良くてな。」
愛紗「ふふっ。でしたら、私ももっとこの髪を手入れしますね。」
純「そうか・・・。そんじゃあ、朝飯食いに行こう。」
愛紗「はい。」
そして、純と愛紗は一緒に食堂に行った。そして、純は兵の視察に出かけたのだった。
一方の愛紗は純の部屋にこっそり入り、周りを見渡した。
愛紗「誰もいないな・・・。」
そして、純の寝台に入り、枕に顔を埋めた。
愛紗「スンスン・・・。純様ぁ♪」
そう言って、純の枕を匂った。
愛紗「スンスン・・・はぁ~♪」
枕に限らず、布団も匂い、恍惚の笑みを浮かべていた。
愛紗(ああ~。少し汗臭いが、それがまた良い♪)
愛紗「純様ぁ・・・。もういっそ、このままで・・・」
と言いかけたが
愛紗「違う!」
と身体を起こした。
愛紗(あ、危ない・・・!午後から兵の調練だというのに、危うくこの匂いに嵌まり、抜け出せなくなるところだった・・・。危ない・・・。)
愛紗「早く準備しなければ・・・」
しかし
愛紗「・・・じ・・・準備・・・しな・・・けれ・・・」
枕を抱き締め、布団にくるまっていたため
愛紗「スンスンスン・・・純様ぁ♪」
匂いの誘惑に負けてしまった。
愛紗(良い匂いだ・・・。)
しかし
愛紗「むぅ・・・。」
すぐに顔をしかめた。
愛紗(中々この寝台から離れられない。こんな姿は特に見せられないな。特に、純様は勿論、秋蘭には・・・)
と思っていたが、いつの間にかわずかに開いていた扉の先に
秋蘭「・・・。」
秋蘭が見ていた。
愛紗「・・・。」
秋蘭「・・・。」
それを見て愛紗は一気に汗が出て
愛紗「し、秋蘭!!こ、これはだな・・・!!」
と慌てて何か弁解しようとしたが
秋蘭「・・・。」
愛紗「し、秋蘭?」
秋蘭に口に人差し指を当てられた。
秋蘭「まあ落ち着け。お前のそれ、やっているのはお前だけでは無いぞ。」
愛紗「えっ・・・!」
秋蘭「私も同じ事をしているし、稟に栄華もやっているぞ。」
愛紗「そ、そんな・・・。」
それを聞いた愛紗は、ガクンと項垂れた。
愛紗(まさか、栄華殿はともかく、稟もやっているとは・・・。常に冷静沈着で、直言も辞さないあの稟が・・・!)
愛紗「まさか、楼杏殿もか?」
秋蘭「楼杏殿は見たことが無いからなぁ。あのお方は自らの屋敷を持っているから難しいと思うが、可能性は無きにしも非ずだな。」
秋蘭「ともかく、お前が恥ずかしがる事ではないさ。けど、正妻の座は譲らぬぞ。」
と秋蘭は言った。
愛紗「私もだ、秋蘭。負けぬぞ!!」
秋蘭「そうか・・・では、互いに頑張ろうではないか。」
そう言って、秋蘭は部屋を出ようとしたがその寸前で
秋蘭「その布団は、流石に洗っておけよ。お前の下の唇の涎で濡れているからな。」
と言ってその場を後にした。それを聞いた愛紗は
愛紗「秋ー蘭ーっ!!」
と目を吊り上げて怒鳴ったのであった。
投稿できました。
上手く書けたか分かりませんが、読みにくかったらお許し下さい(土下座)
それでは、また。