恋姫無双〜黄鬚伝〜   作:ホークス馬鹿

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55話です。


55話

西涼

 

 

 

韓遂「・・・確かに、約束するのだな。」

 

劉備使者A「はい。我が主劉玄徳は、貴殿が馬騰を討ち、その後曹孟徳を倒した暁には、西涼一帯をお任せすると。」

 

韓遂「そうか。ワシは馬騰ら一族が曹操に降り、その犬となったのが気に入らぬ。馬騰も老いたものじゃ。かくなる上は、馬騰を討ち、曹操を討ち、国のために奉公するとしよう!」

 

劉備使者A「ありがとうございます。それを我が主がお聞きになったら、さぞお喜びになるかと。」

 

韓遂「では、今日は退がるが良い、使者殿。部屋は城内に用意させておる。」

 

劉備使者A「お心遣い、痛み入ります。ですが、この知らせをすぐに我が主にお届けしたいので、これにて。」

 

韓遂「そうか・・・。なら、手紙を用意したらすぐに呼ぶとしよう。」

 

そして、劉備の使者はその場を後にした。

 

閻行「韓遂様、宜しいのですか?」

 

韓遂「何がじゃ?」

 

成公英「いくら何でも、我らには馬騰殿を、そして劉備に従い、曹操を討つ理由がありません。」

 

韓遂「良いのじゃ。ワシは元々この西涼を我が物にしたかったのじゃ。しかし、世の者はこの西涼は、ワシと馬騰の二人が統治していると思っておる。それが気に入らぬ。ならば、ここで馬騰を討ち、その勢いで曹操を討ち、西涼を支配するのじゃ。」

 

閻行「しかし、それは自滅の道です!曹操には弟の曹彰がおります。彼と干戈を交えるのは危険です!」

 

韓遂「そんなの、やってみねば分からぬ!」

 

成公英「韓遂様!」

 

韓遂「もう決めた事じゃ。何も言うな!」

 

そう言って、韓遂は二人を黙らせた。そして、韓遂は関中軍閥を率いて蜂起し、馬騰に不意打ちを食らわせたのだった。

 

馬騰「くぅぅっ!!韓遂め、卑劣な事を!!」

 

鶸「母さん!」

 

馬騰「鶸か!お前は蒼と蒲公英を引き連れて、兗州の曹操へ落ち延びろ!」

 

鶸「母さんは!」

 

馬騰「あたしは残って、韓遂らに一矢報いる!」

 

蒼「母様!それは駄目だよ!蒼も残る!」

 

蒲公英「そうだよ、おば様!全員で仕掛ければ、韓遂に一死報いれるよ!」

 

しかし

 

鶸「・・・駄目よ。母さんの言葉に従いましょう。」

 

と馬休は馬鉄と馬岱にそう言った。

 

蒼「鶸ちゃん!?」

 

蒲公英「鶸は悔しくないの!?」

 

これには、馬鉄と馬岱はそう馬休に言った。すると

 

鶸「悔しいに決まってるでしょ!!」

 

蒼・蒲「「・・・っ!」

 

と大声を出し、馬鉄と馬岱は驚いた。

 

鶸「でも・・・だからって私まで一緒に行くなんて言ったら、誰も止める人がいなくなっちゃうじゃない。」

 

鶸「それに、兗州の陳留には曹操さんの弟の曹彰さんに従っている翠姉さんがいる。そこに行けば、韓遂を討伐出来るよ。」

 

鶸「ここで皆出ちゃったら、母さんの気持ちを無駄にしちゃうよ・・・。」

 

と馬休は泣きながらそう言った。

 

蒼・蒲「「・・・。」」

 

これには、馬鉄と馬岱は黙るしかなかった。

 

馬騰「そういう事だ。お前達は生きろ。生きれば、きっと良い事がある。だから、死ぬな!」

 

馬騰「鶸!二人を、そして、翠の事は頼んだぞ!!」

 

鶸「はい、母さん!!」

 

そして

 

鶸「行こう、二人とも!!」

 

蒼「嫌だ!母様ーっ!!」

 

蒲公英「離して、鶸!!おば様ーっ!!」

 

二人を連れてその場を後にした。

 

馬騰「・・・行ったか。」

 

そして、馬騰は自らの得物である槍を構えた。すると

 

韓遂軍兵士A「馬寿成、覚悟しろっ!!」

 

韓遂軍が既に侵入しており、馬騰を討ち取ろうとしていた。

 

馬騰「あたしの首は、そう簡単に取れないぞ!!死にたい奴だけ掛かってこい!!」

 

そう言って、馬騰は韓遂軍に単身突撃した。その槍は、娘の錦馬超と呼ばれし翠以上の腕だった。

しかし、多勢に無勢で、馬騰自身も傷だらけとなった。そして

 

韓遂軍兵士B「うおーっ!!」

 

ドシュ

 

馬騰「グハッ・・・!!」

 

韓遂軍の兵士の槍が、馬騰の腹に刺さった。

 

馬騰「フフッ・・・。そなた、この馬騰を討ち取るとは、見事だ!!しかし、韓遂にはこれだけ伝えておけ!!お主のその行動は、いずれは我が身を滅ぼすぞ!!そして、私が死んでも、我が娘と『黄鬚』曹彰が貴様を討ち取るぞ!!」

 

そう言い、馬騰は息絶えたのだった。そして、韓遂は西涼を奪い取ったのだった。

その数日後、馬休達は敗残兵と共に、何とか陳留まで逃げ延びたのだった。

 

 

 

 

益州

 

 

 

 

諸葛亮「そうですか。全て、成功しましたか。」

 

間者A「はっ。韓遂が西涼を制し、馬騰を討ち取ったと。」

 

諸葛亮「そうですか。下がって下さい。」

 

間者A「はっ。」

 

鳳統「朱里ちゃん。」

 

諸葛亮「うん。これで、西涼は何とかなった。この勢いで曹彰さんを討ち取れば、曹操さんを滅ぼせる。そして、桃香様の理想が叶う。」

 

鳳統「うん。全ては、桃香様の理想のため・・・。」

 

 

 

 

陳留・玉座の間

 

 

 

 

華琳「西涼が失われたですって?」

 

桂花「はい、韓遂率いる関中軍閥が、馬騰を討ち取ったと。」

 

春蘭「何と・・・!」

 

秋蘭「・・・。」

 

華琳「・・・そう、馬騰が・・・。」

 

霞「馬騰のおばちゃんが・・・。」

 

純「・・・この事、翠は知ってるか?」

 

稟「はい。今、馬騰の娘の馬休と馬鉄、そして従妹の馬岱と一緒にいます。」

 

純「・・・そうか。」

 

桂花「華琳様。韓遂のこの行動、何か裏があるかと。」

 

風「風もそう思いますねー。」

 

華琳「誰かに誘われたわね。・・・恐らく、劉備の軍師、諸葛亮と鳳統の策ね。」

 

純「無きにしも非ずですね。」

 

華琳「ええ。」

 

一刀「劉備はそれを知っているのかな?」

 

栄華「恐らく、知らないと思いますわ。」

 

桂花「ええ。それに、劉備はこのような事を好む人じゃないと思うし。」

 

一刀「・・・そうか。」

 

その時

 

バーン

 

玉座の間の扉が凄い音を立てて開いた。

 

一刀「な、何だ!?」

 

春蘭「何やつ!?」

 

その音の正体は

 

翠「純殿!!」

 

翠が思い切り開けた音だった。

 

純「翠!今は軍議中だ!」

 

翠「そんな事は分かってる!純殿、母様の仇を討つため、あたしを先鋒にしてくれ!」

 

純「・・・。」

 

翠「韓遂の奴、母様と一緒に西涼を良く治めていた。けど、官渡で袁紹を撃破して以来、韓遂は変わった。まさか、こんな行動をするなんて・・・!」

 

翠「あたしは韓遂が許せない!韓遂を討ち取り、西涼を取り戻したい!純殿、あたしを先鋒に!!純殿!!」

 

それを聞いた純は

 

純「分かった!討伐が決まったら、お前を先鋒にする。しかし、その気持ち、俺にも分けてくれ。お前と共に、西涼を取り戻す!!」

 

と翠に言った。

 

翠「ありがとう、純殿!!」

 

それを聞いた翠は、泣きながら拱手した。

 

純「姉上。韓遂を討伐し、西涼を取り戻しましょう!!」

 

華琳「初めからそのつもりよ。桂花。」

 

桂花「はっ。西涼を取り戻すのであれば、まずは前線基地の確保が必要となります。まず第一段階として・・・」

 

そう言い、桂花は地図を広げ碁石を置いた。その場所は、涼州に近い場所だった。

 

純「・・・潼関か。」

 

桂花「はい。渭水を渡る拠点は必要ですし、長安は涼州から容易く手が届く位置にあるので、ここが一番都合が良いのです。」

 

純「成程・・・。」

 

華琳「なら、その役目を純、あなたに任せるわ。潼関にて前線基地を確保し韓遂を撃破しなさい!その後、西涼を平定するのよ!」

 

純「御意!ならば、愛紗、楼杏、霞、翠、稟を引き連れて出陣します!」

 

華琳「任せたわ。そして、西涼を平定した後の事は全て任せるわ!」

 

純「はっ!ではこれにて。翠、霞、稟、行くぞ!」

 

翠「ああ!この錦馬超の槍の冴えを、奴らに見せつけてやる!!」

 

霞「よっしゃ!馬騰のおばちゃんの仇、ウチも協力したる!」

 

稟「私も西涼平定に協力します。」

 

そう言い、純はその場を後にした。そして、純は兵を率いて潼関に出陣したのだった。

 

 

 

 

西涼

 

 

 

 

韓遂「ほう?曹軍が潼関に着いたと。」

 

閻行「はい。曹操は弟の曹彰に任せ、潼関にて前線基地を作るものかと。」

 

韓遂「望む所じゃ!ワシ自ら率いて討ち取ってやる!」

 

成公英「しかし韓遂様!相手は『黄鬚』曹彰です!彼奴は戦に長け、あの呂布を一騎打ちで勝った程の勇将です!簡単には勝てません!」

 

韓遂「我らには関中の軍閥がおる。奴らを率いて攻めれば、流石の曹彰とて無理に決まっておる!」

 

韓遂「出陣じゃ!!軍閥達にもそう伝えよ!!」

 

そう言って、韓遂達も出陣したのだった。




投稿できました。

オリジナル話で結構グダグダ且つご都合主義な所がありますが、お許し下さい(土下座)

文才が欲しい・・・

そ、それでは、また。
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