涼州、そして漢中を平定した純は、華琳に呼び戻され陳留に帰還した。その際、純は万が一のために涼州、漢中にそれぞれ強固な砦を築かせてそこに精兵を入れて帰還したのであった。陳留到着後、純を迎えたのは
栄華「お帰りなさいませ!お兄様!」
栄華だった。
純「ただいま、栄華。・・・別に、何もここで出迎える必要はねーぞ。」
栄華「遣いも受けましたし、見張りから遠くにお姿が見えたと報告がありましたので・・・いてもたってもいられなくて、お姉様に許可を貰って来たのですわ。」
栄華「ああ・・・数ヶ月見ない間に御髪もお衣装も砂だらけで。お風呂とお召し物の支度をさせていますから、お姉様に報告した後、すぐにお使い下さいまし。」
純「ああ、ありがとう。」
栄華「それはそうと、お兄様は流石ですわ!お兄様は数ヶ月前、西涼の奪還に行き、私の懸念を余所に『向かうところ敵なし』との知らせが頻繁に届き、返す刀で行った漢中でも劉備軍と戦闘になっても立て続けに勝利したのですわ!」
栄華「お姉様は特に心配しておりませんでしたが、皆様は心からお喜びですわ!」
純「ふっ、ありがとう。けど、全ては皆の奮戦のお陰でもある。皆がいたからこそ、西涼と漢中は平定出来たんだ。」
栄華「ふふっ、やはりお兄様はお兄様。何も変わりませんわ。」
純「栄華。姉上は、何故俺を呼び戻したんだ?」
栄華「お兄様の戦勝を祝う宴で呼び出したのですわ。」
純「ただの戦勝祝いで、わざわざ呼び出したのか?」
その疑問に
栄華「宴は行いますが、お兄様を呼び戻した本当の理由は違いますわ。涼州と漢中は平定しましたが、お姉様は、お兄様をいたく気に掛けていて、早くあなた様に戻って来て欲しいのですわ。」
と答えた。
純「成程・・・。」
それを聞いた純は、華琳らしいと納得したのだった。そして、そのまま玉座の間に入行った。
玉座の間
純は玉座の間に入ると
純「姉上、ただいま戻りました。」
と言い、跪いて拱手し、それに続いて愛紗、楼杏、霞、翠、稟も続いて跪き拱手した。
華琳「純、今回の活躍は既に私の耳に入っている。西涼の奪還だけじゃ無く漢中も平定し、劉備も撃退したと。良くやったわ!!」
純「愛紗、楼杏、霞、翠が奮戦し、稟が策を授けてくれたお陰でもあり、俺の手柄ではありません。」
華琳「そんなこと無いわよ。」
純「またこれは、姉上の英断のお陰でもあります。姉上の英断無くして、西涼奪還と漢中の平定はありえませんでした。」
純「全ては姉上含め皆の力です。我が将兵には、姉上が直々に労ってくれる事を願っております。」
それを聞いた華琳は益々感激し、
華琳「分かったわ。純、本当にありがとう。」
と言い、席を立ち上がり、純に近づき頭を撫でたのだった。
一刀(華琳って、本当に純を大事にしてるんだな・・・。素直に顔が見たいと言えば良いのにな・・・。)
その様子を見ていた一刀は、内心苦笑いしながら思った。
純「それで姉上、俺を呼んだ理由は?ただの戦勝祝いで呼んだわけではありますまい。」
華琳「ふふっ・・・。あなたは相変わらず鋭いわね。」
華琳「あなたの顔が見たくてね。それで呼んだのもあるけど、実は、あなたに頼みたい事があるのよ。」
それを聞いた純は
純「何でしょう。」
と拱手して答えた。
華琳「最近孫呉の動きが気になってね。あなたに防衛の要である合肥に行って欲しいのよ。」
純「合肥ですか・・・。」
華琳「ええ。そこに行って、孫呉を迎撃して欲しいの。頼めるかしら?」
純「お任せ下さい。」
それに純は拱手し、即答した。
一刀(合肥って確か、張遼がガチ無双した戦いの地だよな。純も前回劉備が攻めた時、同じようなやり方で劉備と戦い、華琳の援軍で撃破した。)
一刀(純の性格上、同じ事をすると思うな・・・。)
その時、一刀は純を見てそう思った。
華琳「ありがとう。それで、兵馬の数はどうするのかしら?」
純「そうですね・・・。一応俺の子飼い二万で行きます。」
華琳「分かったわ。では、あなたに任せるわ。」
華琳「それと、皆には伝えたけど、今後私は二度と戦に出ないわ。これから私はこの玉座にて座り、あなたの勝利の報告を待つわ。」
と純にそう言った。
純「然程までのご信任、申すべき事はありません。ご期待に添えるよう、粉骨砕身致します!」
それに純は、嬉しそうな表情で拱手しながら言い、風呂に入りに行った。
一刀「なあ、華琳。」
華琳「何かしら、一刀?」
一刀「前から軍の事、戦の事は純に任せてたけど、華琳が戦に出なくても良いのか?」
と一刀は華琳にその疑問をぶつけた。
春蘭「北郷・・・お前、華琳様の考えに文句があるのか!」
一刀「ち、違うって春蘭!」
秋蘭「止めろ姉者。北郷は別に、純様の実力を疑って聞いたわけじゃない。気になったから華琳様に聞いたまでだ。」
華琳「そういう事よ春蘭、剣を下ろしなさい。」
春蘭「は・・・はい。」
華琳に言われて、春蘭は剣を下ろした。
華琳「別に良いのよ。私がいたら、純も己の武勇と軍才を発揮できない。それでは私は勿論、純自身も将兵も困るわ。離れた方が、互いに心地良いのよ。現に、今回の涼州、漢中平定でもそうだけど、純だけで行った戦は大きな戦功を挙げているしね。」
華琳「それに、お父様の遺言でも、戦は純に全て任せ、私は国の事を考えるように言われたしね。」
一刀「それで、二度と戦に出ないと・・・。」
そして
華琳「私は常に純を信じているわ。純は期待を裏切らない、必ず劉備と孫策に勝てるわ。」
と強い意志を込めた目をしながらそう言った。それを見た一刀は、その姿の華琳に見惚れてしまったのだった。
蜀・成都
魏延「何故だ朱里!?何故漢中を攻めないんだ!!曹彰が不在の今、攻めるのに絶好の機会ではないか!!」
諸葛亮「焔耶さん、確かに涼州と漢中に曹彰さんはいません!しかし、涼州と漢中それぞれに強固な砦を築いております。そのまま出陣したら、我が軍の被害は前回の比ではありません!」
魏延「そんなの、やってみなければ分からんではないか!」
諸葛亮「また、曹彰さんの率いる兵は死をも恐れない百戦錬磨の精鋭であり、曹彰さん本人も一騎当千であり、天下に誇れる名将です!私か雛里ちゃんが行くのは勿論、焔耶さんや星さん、そして厳顔さんが挑んでも勝ち目はありません!」
この発言に
魏延「き、貴様ー!」
魏延は顔を真っ赤にして怒ったのだが
厳顔「止めんか、焔耶!!」
と厳顔に拳骨を食らった。
魏延「き、桔梗様・・・!!」
厳顔「焔耶!ここは軍師殿の意見に従うのだ!!」
魏延「し、しかし桔梗様・・・!」
厳顔「軍師殿の意見は的を得ておる。今のお主では、曹彰がいなくても勝てぬわ!」
魏延「し、しかし・・・!」
趙雲「焔耶、別にお主の実力を疑っているわけでは無い。お主と曹彰では、くぐった修羅場の数が違う。私でも勝てぬ。」
趙雲「ここは我慢せよ。」
黄忠「焔耶ちゃん、ここは朱里ちゃんの意見に従いなさい。」
趙雲と黄忠のこの発言に
魏延「・・・分かった。」
魏延は顔を歪めながら言ったのだった。
劉備「それで朱里ちゃん、私達は何をすれば良いのかな?」
諸葛亮「今私達は孫策さんと連合を組んでいます。この連合で、曹操さんに対抗するしか道がありません。そして、孫策さんは孫権さんを使って合肥を攻める模様です。」
朱里「そこで、孫権さんの軍に援軍として加わり、合肥攻略の手助けをするべきかと。」
劉備「分かった、それで行こう。誰に行かせるのかな?」
諸葛亮「・・・焔耶さんに任せます。焔耶さん、お願いできますか?」
これに
魏延「・・・分かった。」
魏延は複雑な表情で言ったのだった。
劉備「焔耶ちゃん、無理しないでね。」
魏延「無論です!合肥全ての敵を討ち果たしてご覧に入れましょう!!」
そして、魏延は兵を率いて出陣したのであった。
投稿できました。
いつも通り、少しグダってますがお許し下さい(土下座)
それでは、また。