恋姫無双〜黄鬚伝〜   作:ホークス馬鹿

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59話です。


59話

合肥

 

 

 

 

純「久し振りに見るな・・・長江。」

 

目の前に広がる大河を見て、純はそう呟いた。

 

愛紗「純様は、見た事があるのですか?」

 

純「一度だけな。」

 

霞「せやったら、そう感じるわなぁ・・・。」

 

翠「あたしは初めてだぜ・・・。」

 

楼杏「私は一度だけ見た事あるわ。」

 

それぞれ色んな思いで長江を見ていた。

 

愛紗「純様、どうなさいますか?」

 

純「んー、俺はもう少し長江を見てる。お前達は稟に従って色々準備してきてくれ。」

 

愛紗「はっ。」

 

霞「了解や!」

 

翠「分かった!」

 

楼杏「純さんも気を付けて。この辺りはもう孫策さんの勢力圏なんですから。」

 

純「ん、分かってるよ。お前らも無理せず、休める時はしっかり休めよ。」

 

そう言い、純は皆に指示を出した。それに愛紗達は、合肥城に戻ったのだった。

 

純(まさか、今度ここに来る時は戦の時だと思っていたが、本当にその通りになるとはなぁ・・・。)

 

純(それに、姉上はもう二度と戦に出ないか・・・。その分、俺としてはやりやすくなったと思うし、ここまで俺を信頼してくれてるんだ。昔姉上と約束した、覇道を成し遂げるため、この武で姉上の道を切り拓く・・・!)

 

そう思い、数分程長江を見ていた。

 

純「・・・!」

 

その時、後ろで人の気配がしたので腰の太刀に手を掛け振り向くと

 

??「え、ええと・・・その・・・ごめんなさい。」

 

桃色の長い髪で、蒼眼である見ず知らずの少女がいた。

 

純「悪い・・・遂・・・。」

 

それを見た純は謝罪すると

 

??「いえ・・・構わないわ。ごめんなさい、驚かせちゃって・・・。」

 

その少女は気にしてないという雰囲気で謝罪した。

 

純「こちらこそ悪いな・・・。」

 

純(何か誰かに似てる顔してんな・・・。)

 

その際、純はそう思いながら彼女の謝罪を受け入れた。

 

??「それより、何か考え事?」

 

純「んー。考え事って言うより、嬉しい事かな?」

 

純「俺、家の主でスゲー仕事が出来る姉がいるんだけどさ。元々外向きの仕事を全て任されたんだけど、姉も外に出る事もあったんだ。けど、今後は姉は二度と外に出ず、外向きの事は俺一人でやらせるって言われたから、信頼に応える為頑張んなきゃなって思ってな。」

 

純(このくれーのぼかしだったら大丈夫かな?)

 

と彼女に言いつつ、そんな事を心の中で思った。

 

??「そう・・・。それは良い事ね、羨ましいわ。」

 

純「そういうアンタは?」

 

純にそう言われた少女は、言葉を探し選ぶようにゆっくりと喋りだした。

 

??「私も、あなたと同じくとても仕事の出来る姉がいるの。私はずっと内の仕事をしていたのだけれど・・・少しは外向きの仕事を覚えろと言われて、外回りと一緒に随分と沢山の新人を任されてしまって。」

 

純「成程ね・・・。急に色々やれって言われても、難しいよな・・・。」

 

純(落ち着いた感じの女子だな・・・。ウチで言うなら、雰囲気は違うけど栄華みてーだな。)

 

??「ふふっ。けど、姉には姉の考えがあるのだろうし、仕事も覚えれば、もっと役に立てるのは分かるのだけれど・・・」

 

純「それは難しいな・・・。」

 

??「ええ・・・。」

 

そう言って、少女は溜息を一つついた。

 

??「・・・と、ごめんなさい。知らない人相手についついお喋りしてしまって。」

 

純「気にすんな。誰しも悩む時もあるさ。」

 

??「そう。」

 

純「けど、あくまで俺の感覚だけど・・・アンタのそういう所って、武器になると思うぞ。落ち着いてて、雰囲気が優しいっつーか・・・話しやすいっつーか。」

 

??「ふふっ、そう言ってくれると少しは自信が付く気がするわ。・・・ああ、迎えが来たようね。」

 

そう言われ、純は彼女の視線に目をやると、こちらに手を振ってる何人かの女子の姿が見えた。

 

??「なら、今日はありがとう。短い間だったけれど、楽しかったわ。」

 

純「そっか・・・。そんじゃ、お互い頑張ろう。」

 

そして、その少女は手を振る集団の方に駆けていって、そのまま街の方へと消えていった。

 

純(話してる最中気付いたが、孫堅にそっくりだな、見た目が。孫堅の娘か・・・?)

 

その時、純はそう思い少女の後ろ姿を見ていた。その時

 

愛紗「純様、準備が終わりました。」

 

愛紗がそう言って戻ってきた。

 

純「分かった。では、行くとするか・・・。」

 

愛紗「はっ。」

 

そう言い、純は合肥城に行ったのだった。

 

 

 

 

 

周泰「蓮華様。先程の方は?」

 

孫権「さあ?どこかの豪族の御曹司のようだったけれど。」

 

先程純と話していた女子は孫権、字は仲謀。孫堅の娘であり、孫策の妹である。

 

甘寧「合肥には既に敵部隊が入っていると聞きますし、間諜かもしれません。くれぐれも、お一人で出歩く事はなさいませんよう。」

 

孫権「ええ、ごめんなさい。」

 

孫権「・・・それよりも、本隊は?」

 

甘寧「先程、建業を出たと伝令が届きました。至急合流するようにと。」

 

孫権「分かったわ。なら、すぐに合流地点に向かいましょう。そのまま合肥を落とすわ。」

 

甘寧「はっ。」

 

孫権(・・・ふぅ。話しやすい雰囲気で何とかなる仕事なら、私ももっと気が楽なのだけれど。)

 

その時、孫権はそう思いながらその場を後にしたのであった。




投稿できました。

結構纏まってない内容ですが、お許し下さい(土下座)

それでは、また。
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