皖城
甘寧「桟橋に火を掛けよ!敵を倒すのは後で良い!資材を焼き、施設を壊す事を優先しろ!」
周泰「食料にも火矢を!燃えたかどうかは確かめなくて構いません、誰かの矢は当たります!」
呂蒙「一当てしたら、すぐに離脱を!」
一方純達は、呉軍の神出鬼没に攻撃するのに対応していたが、苦戦していた。
真桜「凪、糧食に火が・・・!」
沙和「凪ちゃん、こっちももう無理なの!防備の手薄な所を、一点で突かれたの!」
凪「くっ・・・撤退!撤退するぞーっ!」
純「・・・そうか。渡河拠点の設置は、また失敗したか。」
真桜「はい。長江の川岸に兵を展開し、作業を始めた時点で奇襲が入りよって・・・糧食と資材を焼かれて、作業を続ける事も出来なかったですわ。」
沙和「連中、妨害のための攻撃に集中しているようで・・・先日の皖城攻めと同じく、動きが早いため手に負えないの。」
純「もう一度や二度じゃねー。なんであいつらがあっさり撤退したか・・・このためだったとはな。」
凪「前は、河に近寄った所で攻撃されました。また、長江の側から船に乗って、直接仕掛けてきた時もありましたし。」
稟「合肥からこちらに来る輜重部隊も度々襲われていますから、これ以上長江寄りに拠点も移すわけにはいきませんしね。」
純「そうだな・・・。しかし、孫尚香は情報によると戦意喪失したと言うが、甘寧達は健在だ。面倒だな・・・。」
純「皖城に籠もっていては出来ねー策だ。合肥から霞を呼ぶべきか?」
風「んー。合肥の押さえも必要ですし、今霞ちゃんを呼ぶとそちらを叩かれてしまいそうですね。」
稟「建業で大きな動きがあるという情報もありますし・・・補給線は伸びてしまいますが、次は本隊ごと動かすしかありませんね。」
純「・・・そうだな。」
稟「建業では、こちらに降伏する案を出した黄蓋が周瑜に棒で打たれたという噂もある程ですし・・・孫尚香の動きを見るだけでも、徹底抗戦の意思は明白です。」
その時
愛紗「純様!石亭を出た輜重隊が襲撃を受けたという報告が!」
輜重部隊が襲撃されたという報告を受けた。
風「おー。見事に隙を突かれましたねー。」
純「分かった。俺が出る。愛紗、準備は?」
愛紗「既に秋蘭と翠に。」
純「なら、すぐに出立する。稟、ここは任せたぞ!」
稟「はっ!純様もお気を付けて。」
そして、純は愛紗達と一緒に輜重隊救援のため出立したのだった。
甘寧「ちっ!流石に対応が早い、そうそう何度も上手くはいかんか!」
周泰「けど・・・これだけの兵で輜重隊を守ろうなんて、無茶ですよ!」
そう言い、周泰は攻撃をした。
曹彰軍武将A「くっ!何としても守り抜くぞ!」
曹彰軍武将B「うむ!すぐ応援も来る、それまで持ち堪えるのだ!」
それに対し、輜重隊を守る守備隊も、何とか粘っていた。
呂蒙「受け止める必要はありません!総員、そのまま回避!弓部隊、火矢を!」
そう言い、呂蒙は輜重に火矢を放った。
曹彰軍武将A「しまった・・・!」
曹彰軍武将B「これでは、糧食が・・・!」
甘寧「だからと言って周囲に気を配らなさすぎだ!はあああっ!」
曹彰軍武将A「・・・ぐっ!」
その時
愛紗「はあああっ!!」
ガキン!
甘寧「・・・ぐっ!増援か!いくら何でも早すぎる!」
純「お前ら、大丈夫か!」
曹彰軍武将A「曹彰様!それに・・・!」
翠「・・・総員、連中を取り囲めぇ!」
純達救援部隊がやって来た。
甘寧「くっ・・・!そろそろ退き時か!」
呂蒙「・・・マズイです!今度はこっちが取り囲まれました!」
甘寧「穏に応援を!」
その時
曹彰軍兵士A「ぐわっ!」
曹彰軍兵士B「ぎゃあっ!」
秋蘭「な、何だっ!?」
別の方向から矢が飛んできた。
甘寧「この矢、どこから・・・!」
周泰「穏様の応援にしては、予定の方向が違います!これは・・・」
すると
魏延「曹・・・子文ーっ!!」
魏延が鈍砕骨を純目掛けて振り下ろそうとしてきた。
愛紗「純様!」
しかし
純「ふんっ!」
ガキン!
魏延「・・・ちっ!」
それを純があっさり受け止め、流した。
翠・甘「「魏延/魏延殿!!」」
そして
孫権「思春、大丈夫!?」
孫権もやって来た。
甘寧「大丈夫です!それより蓮華様、どうしてここに・・・!?」
孫権「雪蓮姉様から、もう十分時間は稼げたという指示を伝えに来たのよ。それと・・・小蓮の様子も・・・」
その横で
魏延「曹子文!覚悟!」
魏延が再び純に攻撃を仕掛けたが
ガギン!
魏延「うわっ!!」
純「その程度の実力で、この俺を討てると思ったか!」
魏延「くぅぅっ!な、何て強さだ!?不意の奇襲も、全く動じてない・・・!」
純との実力差は圧倒的で、すぐ不利になった。
愛紗「純様!お下がり下さい!」
翠「ああ、ここはあたし達に任せてくれ!」
その途中、愛紗と翠が魏延の相手を務めた。
純「分かった!そちらは任せたぞ!」
純はそう言って、敵の増援に目を向けると
孫権「・・・え?」
純「・・・!」
そこにいたのは
孫権「・・・曹彰・・・子文?」
純「孫権か・・・。」
以前合肥と陳留で出会った少女だった。
孫権「あなた・・・が・・・?」
純「そうか・・・やっぱりアンタが・・・。」
孫権は混乱して頭が追い付かないのに対し、純はそうだったかと現実を受け入れていた。
秋蘭「純様!撤退しましょう!」
すると、秋蘭がそう純に声を掛けた。
純「分かった!撤退するぞ!」
それに対し
甘寧「蓮華様、ここは退きましょう!魏延殿も!」
孫権「・・・待って!あなたが・・・あなたが曹彰って・・・!嘘だと言って!」
甘寧も撤退する事を孫権に伝えたが、孫権は純が曹彰という現実に未だ追い付けないでいた。
純「・・・孫権、戦場で会おう!そして、我らと雌雄を決しよう!はっ!」
しかし、純はそれ以上孫権の言葉を聞く事なく、馬首を巡らせて、一気に戦場を離脱したのだった。
孫権「・・・そんな・・・彼が・・・曹彰だなんて・・・!嘘・・・嘘よ・・・!」
その時、孫権はショックのあまり口元を抑え涙を流しながらそう言ったのだった。
投稿できました。
上手く纏められたかな・・・。
書いててアレですが、蓮華の気持ち、察するに余ります・・・。
そ、それでは、また。