皖城
純「呉軍は赤壁で陣を展開しているか・・・。」
愛紗「はい。建業を出た船団が長江を遡上しているとの情報も入ってきましたし・・・恐らく、間違いないかと。」
純「では稟、風、俺達はどうすれば良いと思う?」
稟「はっ。我々は皖城を放棄し、合肥まで退きます。」
風「そして、そこから北に抜けて荊州へと向かうが良いかとー。」
純「ふむ・・・。」
翠「このまま赤壁に向かうのではないのか?荊州なら、合肥まで引き返さずに真っ直ぐ進む方が早いんじゃないか?」
翠の疑問に
秋蘭「先の甘寧達の焼き討ちで、糧食が心許ないのだ。このまま呉の領土を赤壁まで抜けるより、遠回りでも補給に余裕の出来る魏の側を通るべきなのだ。」
稟「それに、荊州の水軍と合流する必要もありますから、相手が水軍を使う以上、こちらも水軍を出さねば話になりません。」
秋蘭と稟がそう答えた。
純「そういう事だ。・・・皆、準備を急げ!」
そして、純達は準備を始めたのだった。
赤壁・呉軍
孫権「・・・うっ・・・ぐすっ。」
孫権は、先の戦闘で純と予想外の再会をして以来、部屋に閉じこもり、毎日寝台に顔を埋め声を押し殺しながら泣いていた。
甘寧「蓮華様・・・今日は少し外の空気を吸ってみませんか?」
孫権「・・・そういう気分じゃないわ。」
甘寧「で、でしたら・・・雪蓮様と共にお話しするのは・・・」
孫権「・・・何も話す事はないわ。」
甘寧「れ、蓮華様・・・」
孫権「出てって・・・」
甘寧「・・・え?」
すると、孫権は寝台から顔を上げ
孫権「出てってって言ってるの!!」
そう叫ぶと自分の枕を投げて甘寧にぶつけ、そのまま寝台に潜り込んでしまった。
甘寧「・・・申し訳ありませんでした。失礼します。」
それを言われた甘寧は、言われたとおり部屋を出たのだった。
孫権「・・・ぐすっ。どうして・・・どうしてあなたは曹彰なの・・・!」
孫権「何で・・・初めて好きになった人が・・・敵なの・・・!」
孫権「何でなの・・・何で・・・ぐすっ・・・。」
そして、また孫権は寝台の中で涙を流したのだった。
甘寧(蓮華様・・・。)
その様子を扉越しから聞いていた甘寧は、何とも言えない気持ちになり、組んでる腕の力を強めたのだった。
一方の孫尚香の方も
孫尚香「・・・うっ・・・ぐすっ。」
皖城の一件以来、恐怖により殻に閉じこもってしまった。
孫策「シャオ・・・。」
孫策も定期的に様子を見に来ているが、変わらなかった。
孫策「また・・・来るからね。」
そう言い、部屋を出るといった状態だった。
孫策「・・・ふぅ。」
周瑜「雪蓮・・・。」
孫策「冥琳・・・。」
周瑜「相変わらずか・・・。」
孫策「ええ・・・。余程、皖城での曹彰の強さに堪えたのでしょう。戦う前に、シャオが放った虎を素手で倒してるしね。」
周瑜「その後の曹彰の攻撃も凄まじかったと聞いた。」
孫策「ええ、私もシャオや思春達にも聞いたわ。」
回想
純「攻撃開始ーっ!!」
曹彰軍兵士「「「おおーっ!!」」」
純の命で、曹彰軍は一気に皖城に向けて突撃した。
甘寧「構え!撃てーっ!」
それに対し、呉軍は甘寧の命で弓部隊が一気に構え、矢を放った。
しかし
純「はっ!」
純が先頭に立って皖城の一部の陣を馬で駆け入り
純「うおおおおっ!!」
呉軍兵士「「「ギャアアッ!!!」」」
呉軍の兵士を以前呂布との一騎打ちで使った偃月刀で斬り殺していった。
愛紗「純様に遅れを取るな!我らも続くぞーっ!!」
曹彰軍兵士「「「おおーっ!!」」」
それに愛紗達も続いた。
純「ハッ!」
呉軍兵士A「グハッ!」
純「うりゃああっ!!」
呉軍兵士B「グワッ!!」
純は、馬を駆け呉軍をどんどん斬り殺していった。
その時
純「危ねっ!?」
呉軍の弩が放たれ、それを避けて進み、途中馬がやられたが怯む様子も見せず
純「弩に気を付けろ!!」
と自軍の兵に言った。その際
純「ハッ!フッ!」
その弩がある場所に向かって二回ほどステップしつつその場に到達し
呉軍兵士「うわっ!!」
呉軍の兵士を蹴飛ばし斬り殺し
純「フンッ!」
偃月刀を華麗に振り回して弩が装備された櫓の車輪を壊した。
そしてその櫓を
純「うおおおおっ!!」
自らの腕で倒した。それと同時に城門が開き
曹彰軍兵士「「「おおーっ!!」」」
曹彰軍は一気に城内に突入したが
甘寧「退け!ここは退くのだ!!」
周泰「ここは潮時!!退くのです!!」
呉軍はあっさりと撤退したのだった。
回想終了
周瑜「・・・という話だったな。」
孫策「私も概ね同じ内容よ。」
周瑜「しかし、本当に曹彰の強さは人智を超えてるな。」
孫策「ええ、そうね。」
すると
孫策「それと冥琳・・・祭は本当に私達を曹彰に投降させたかったのかしら?」
という事を周瑜に尋ねた。
周瑜「・・・どうして私に聞くの?」
孫策「さぁ?」
周瑜「・・・今となっては知る由も無い。今は戦力にならない味方より、敵が思い通りに動いてくれる事を期待するだけだ。」
孫策の問いに、周瑜はそう答えた。
孫策「あ、そう。・・・ふーん。」
周瑜「・・・何か言いたい事があるのか?」
孫策「ううん。もう無くなったわ。・・・色々と分かった事があるから。」
周瑜「そう。・・・良かったわね。」
孫策「ん。良かったわ。」
周瑜「それより・・・本当にこの案に曹彰は乗ってくる、と考えているのか?」
周瑜の問いに
諸葛亮「はい。必ず。」
と諸葛亮は言ったのだった。
その頃、黄蓋は建業にて謹慎中だったが、鳳統によって脱出し、赤壁に向かったのだが、これはある作戦であるのは内緒である。
投稿できました。
皖城の戦闘は、ピー○ー・ホーさんが出演した『項○と○邦 King's War』の第17話の東郡の戦闘シーンを一部取り、アレンジしました。
見て書いた内容なので、上手く文章に出来ませんでしたが、想像で補って下さい(土下座)
それでは、また。