僕の超能力は青春を狂わせる。   作:るろう

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少しいつもより遅くなってしまいすいませんでした。
ちょっと暑さにやられてました。


比企谷八幡は同志を見つける

 僕は今片手に『バールのようなもの』を持って比企谷の後ろに居る。これだけ見るとまさしく不審者だな。さっきも言ったように“記憶消去”を行うにはいくつかの手順を踏まなければならないのだ。だから決してこの『バールのようなもの』で比企谷を亡き者にしようというわけではない。まぁ、そのほうが手っ取り早いような気もするがな。

 この『バールのようなもの』でなにをするのかというと、単純にこれで頭を殴るのだ。ほら、よくあるだろう。頭に強い衝撃を受けて記憶を失うとか。その要領で記憶を消すのだ。ただ、僕が殴れば頭は確実に消し飛んでしまうだろう。だから、殴るのと同時に“復元能力”を使い痛みが脳へと届くまでに治すのだ。そしてあとはその場から立ち去れば証拠隠滅となり作業終了だ。

 改めて考えてみるとやっぱり面倒この上ないな。こんな作業を2回もしなければならないとはな。

 とっとと終わらせて帰るとするか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーー翌日ーーーー

 

 やれやれ、昨日は本当に散々な目に会ったものだ。さて、記憶のほうはどうなったことやら。そんなことを考えながら僕は教室へと入っていった。

 比企谷はすでに来ていたようだな。こちらを一瞬見てまた前を見た。

 

 (しかし昨日は驚いたなー。いきなり「楠雄原稿にインクこぼしちゃってさ~。前みたいに『主婦の知恵』でぱぱっと直してくれないか?」なんて言い出すんだからな)

 

 なんか変に補完されてるな。

 

 (あの一言ですべて悟ったぜ。斉木、お前も俺と同じく専業主夫を目指す同志だったんだな。最初は正直何考えてるのか分からない奴だったがそう考えると妙な親近感が沸いて・・・・・・)

 

 妙なことになったな。あいつと僕に妙な共通点が出来たことになってるな。というか専業主夫を目指すって時点でおかしいんだが。正直あいつは僕みたいな奴には絶対になつくわけがないと思ってたのだがな。まさか“記憶消去”のせいでなつかれることになるとは。

 まぁ、そのおかげで僕に対しての疑いはなくなったようだな。よほど仲間が欲しかったのか?とにかく本来の目的だけは何とか実行できていたようなのでひとまず安心だな。比企谷が残念な奴で助かったな。

 さて、雪ノ下さんはどのように補完されたのだろうか?比企谷があれだから少し気になるのだが。

 

 

 

 

 

 

ーーーー放課後ーーーー

 

 僕は今部室に居る。どうやら一番早く来てしまったようだ。

 

 ガラガラ

 

 雪ノ下さんが入ってきた。僕をチラッとみていつもの場所に座り本を読み始めた。

 

 (それにしても昨日は驚いたわ。まさか斉木君が『メンタリスト』を目指していたなんて)

 

 なるほど、そうきたか。比企谷の時よりはまだマシなほうか。

 

 (あの時のあれは斉木君がなにかしらのメンタルマジックを行った結果だったのね)

 

 まぁ、僕の仕業であることには間違いないんだが

 

 「斉木君、夢で困った時はいつでも奉仕部に相談しなさい。たとえ部員であっても私達はあなたの夢の手助けをするから」

 

 やれやれ、そう言われると返す言葉もない。なんせ僕はメンタリストになる気なんかこれぽっちも思ってないのだから。

 

 ガラガラ

 

 比企谷が来た。来るなりいきなり僕の耳元で

 

 「斉木、困った時はいつでも相談しろよ。同じ夢を持つものとして相談に乗ってやるぜ」

 

 とささやいてきた。別にお前と同じ夢を持ったことなんて一度もないんだがな。

 比企谷と僕の間にあった距離が一気に縮まってしまったような気がするな。こんな奴になつかれるなんて正直御免なんだが。それと雪ノ下さんともなんだか距離が縮まってしまったような気がするんだが・・・。

 やれやれ、どうやら今回も“記憶消去”は僕にとって都合の悪い結果になったな。




なんだかんだでいろんな人になつかれる斉木君でした~
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