僕の超能力は青春を狂わせる。   作:るろう

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比企谷小町は知っていた

 僕は学校の帰りに偶然にも知り合いに会ってしまった。そして、カフェに誘われた。しかも奢ってくれるというのでついつい誘いに乗ってしまった。なんせ今日はテニスで疲れたからな。僕を誘ったやつというのはこの前僕が念堂の紹介をしたときにチラッと言った『あいつ』である。

 

 「おいしいですか?楠雄さん」

 

 こいつの名は比企谷小町。あの比企谷八幡の妹であり、なんと僕の超能力のことを知ってる数少ない者の一人である。

 何故こいつがそのことを知ってるかというと、あれは2年生になってすぐの日曜日のことだった。僕は買い物に出かけたんだが、そこで運悪く燃堂と出会ってしまってな。燃堂は草野球の助っ人をしていたらしいのだが、僕を見かけたらしくいきなり声を掛けてきた。

 

 「お?相棒じゃねーか。こんなトコで何してんだ?お?俺か?オレッちは助っ人やってんのよ。相棒もやってくか?」

 

 どうやら、その日は大事な試合だったらしいのだが、そんな日に限って選手のほとんどが欠席してしまったそうなのだ。そこでちょうど通りかかった燃堂が助っ人に選ばれたそうだ。それでも、後1人足りなかったらしくそれで僕のことを誘っているというわけらしい。あいにくだが僕は暇じゃないんでな、悪いが他の奴を誘ってくれ。

 

 「勝ったら監督がみんなにスイーツ奢ってくれるんだってよ。」

 

 まったく、それを先に言え。とっとと始めるぞ。

 試合は圧倒的だった。なんせ燃堂がいるのだ。こいつのパワーと体力は化け物並みだからな。それに加え僕がいるのだ。負ける要素が見つからない。というか、僕1人で11人を相手しても負けることはないんだがな。

 僕は基本順番が回ってきてもバントしかしなかった。力の調整が難しいので撃ったら確実にホームランになってしまうからだ。何度も言うが僕は目立ちたくないのだ。まぁ、燃堂はホームラン打ちまくってたが。

 実質僕と燃堂の二人しか塁に出たものはいなかったのだ。だが、相手の点は0点に抑えた。相手には悪いがこの戦い負けられないのでな。ちょうど小遣い日前でお金が不足していたところなのだ。恨むんならこんな報酬を出したうちの監督を恨んでくれ。

 そして9回の表で僕がバッターボックスに立った。この時点で5-0だ。相手は良く戦ったといっていいだろう。だが、僕はこのときミスを犯してしまった。バントをする瞬間少しだが終わった後に食べるスイーツのことを考えてしまってバットがちょっと動いてしまったのだ。それがちょうどボールに当たってホームランを打ってしまったのだ。

 

 「おい、今のって絶対バントだったよな?」

 

 「バントの体制からホームラン打つやつ始めてみたぞ」

 

 それは奇遇だな。僕も始めてみた。まぁ、最後くらいは打っても良かったか。だがこのとき僕は、気づかなかった。そのボールが向かう方向に人がいたことに。その時はただ単によく飛んだなとそのボールを目で追っていただけだったが、そこで初めて人がいることに気づいたのだ。僕にはテレパシーがあるので普通なら簡単に気づくことが出来ていただろうが、あいにくと僕のテレパシーの受信範囲は半径200mまでしかなくその場所は300mは離れていたのだ。他の奴らはバントでホームランを撃った僕に注目していて気づいていなかった。その間も、僕の撃ったボールはどんどん加速していってる。その人もボールが飛んでくることに気づいたようだが、もう手遅れだ。

 くっ、念力じゃ間に合わない。仕方がない。僕はとっさに周りの砂を思いっきり巻上げ

 

 シュッ

 

 バシン!!!

 

 僕は瞬間移動を使いその少女の前に飛びボールを素手で掴んだ。

 

 「あ、・・・・ありがとうございます。あの、お兄さんは一体何者なんですか?」

 

 やれやれ、どうやら言い逃れできる状況じゃなさそうだな。それに怖い思いをさせてしまったわけでもある。何より僕が巻いた種だ、責任はとらなければな。僕は正直に話すことにした。それが、僕と小町の最初の出会いであった。ちなみに、こいつの兄が比企谷と分かったときはびっくりしたものだが、なんとなくなるほどなと思ったものである。それと、野球場にいるやつらは全員僕の計算通り砂が目に入り僕がいきなりいなくなったことに気づいたものはいなかった。

 

 「初めて見ました。超能力者」

 

 当たり前だ。僕だって僕以外の超能力者にはあったことないんだからな。まぁ、霊能力者になら会ったことはあるんだが。

 

 「じゃあ、責任とって小町と友達になってください」

 

 は?

 

 とまぁ、そんなことがあったわけなのだ。まぁ、その時は断ろうとも考えたが責任といわれると断りづらくなりついOKしてしまったのだ。先日平塚先生に友達はいるか?と聞かれた時はいないと答えたが、それはあの場に比企谷がいたこともあるが友達が中学生一人だけだなんて口が裂けてもいえるわけがない。

 そのとき、僕はテレパシーの無力化の方法を教えたのだ。何故教えたかというと心を読まれたくないからとのことだった。まぁ、それは当然の感情だ。

 ここで、テレパシーの封じ方だがそれはとても簡単だ。ゲルマニウム性の物を身につけるだけでいいのだ。まぁ、そんな物そうそう持ってるわけがないので僕はその後ゲルマニウムの指輪をプレゼントしたのだが、かなり喜ばれた。そういえば、あの時結局スイーツは食べられなかったな。というよりそれどころじゃなかったんだが。

 はめる瞬間を見て、ふとこいつを信じていいのか一瞬迷った。なんせ、それをはめてしまったら燃堂2号の誕生である。まぁ、1号よりはマシかもしれないが。だから僕は好感度を見てみたんだがなんと83%だった。何故だ?気になったが、もうはめていたので心を読むことは出来なくなった。まぁどうせ、見間違いだろう。さっきの態度を見ても3はありえない。次に8に近い6と見間違ってしまったんだろう。まぁ、それでも高いのだが、信用できるレベルだからまぁいいか。ちなみにこいつのことを小町と呼ぶのは比企谷と呼ぶと、ややこしいし、年下をさん付けするのもためらわれたからである。

 ふぅ、どっちにしろこいつとは長い付き合いになりそうだな。そんなことを考えながら僕はコーヒーゼリーを堪能した。

 

 

 

 

~おまけ~

 

 「あ、斉木さん!せっかく会ったのでコーヒーゼリーでも奢りますよ。あ、今の小町的にポイント高いかも。」

 

 そのポイント溜まったら何か意味あるのか?でも、コーヒーゼリーはありがたく奢ってもらうとしよう。僕はコーヒーゼリーが全然嫌いではない。あの罪深いほどに贅沢な一品は一度食べたら忘れることは出来ない。

 

 「ようは好きなんですよね?」

 

 ああ、そうだ。ちなみにどれくらいすきかというとお年玉全部使ってゼリーメーカーを買ってしまうほどに好きである。

 

 「それはどうかと思いますけど・・・」




超能力のことを知ってる人物を増やしてしまいました。
ちょっと無理やり過ぎな気がしてますが、このままいこうと思っています。
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