寄り添うもの   作:サジー

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少女は悩んでいた

 

ついに来てしまった。明日だ、明日から…まだ毛玉(家族)には相談してない。してしまうと毛玉が意識して変なプレッシャーとなり足かせになってしまったたり、認識のズレでどぎまぎさせてしまうかも知れない。毛玉に限ってそれは無いと思うけど。

でも、「実は?」みたいな?ことがあったり??…

 

ナイナイ。ナイハズ

 

どういう風な表向きの意気込みと目標を心に秘めよう?

 

…焦りすぎてもまずい。バトルを経験しないと見立ても決まらないのが少しもどかしい…

 

明日、スクールで習ったウォームアップとマッサージを忘れない様にしなきゃ。安全第一よ、戦うのは毛玉だからケアを忘れては基本が廃る。「オチツイテ、イツモドウリニ」

 

…ヤバい、眠れるかな。

 

一人で考えても仕方がない事…。何か、眠れそうな楽しい別の事を…

 

どんな服でオシャレしよう?もし、嫌な出来事があったらどう対応しよう?

 

…トレーナーってノリ軽くて荒いらしいし、大丈夫かな~………やっぱり嫌なことしか思い浮かばない。

 

…旅に出る前からマイナスな事を考えても仕方がないのに、考えれば考えるほど良くないのに。やっぱり不安が絶えない…でも、どうやってこの気持ちを落ち着かせよう?…やっぱり、やってみなきゃわかんないよね?わかんない。

 

 

 

少女の様々な感情をめちゃくちゃに文で表したら正にこんな感じだろう。正確には言葉の羅列など思い浮かんだ幼稚な感情などはショートカットするのでもう少し乱雑で短いが

 

 

 

少女ユウカは期待と不安に振り回されながらベッドの上で五回目の寝返りを打つ

 

「はあ、きもちわるい」

 

自己嫌悪と客観視できる冷静さを取り戻したユウカは何時までも煮え切らない悩みを抱える自分を情けなく思う。子供特有の天の邪鬼なプライドに苛まれ、ひとりごちた

 

呟いた為か急に落ち着きを取り戻した少女は、あどけなくて子供らしい表情を必死に変化させる

 

今にも踊りだしそうな浮かれていてだらしない笑みの表情を、天の邪鬼なプライドと几帳面な性格で無理やり変化させ、苦笑いのような笑みを怒りで堪えるような不気味な表情になった

 

見知っている自分の不気味な表情も、今は“ほぼ一人”なので誰かに見られる事は無い

 

そもそも嬉しさを変に堪えようと意識するせいなのは少女も理解しているが、だからといって自然な表情を全て出してしまうのは、大人げないと言うべきか?ある程度マナーと言うべきか?少女にとってそれは軽い気遣い程度の意識から来る、習慣じみた癖で顔には出したくないいじっぱりなポリシーの様なものがあった。要するにこだわりなのだ

 

そんな少女は世間の大多数の他人から見て「変わった子」と言う認識が多数派で、友達も少ない

 

「……。」

 

夜の静けさに響く時計の針の音を左耳から右耳へ、何事もなく呆然と聞き流し、いつの間にか変わっていた面白味のない少女の真顔は寝返りと共に、一匹のしなしなした毛玉を目に収めた

 

とても静か

 

少女の家は隣に山があるほど、田舎に位置しており、静けさだけが良くも悪くも取り柄な一人部屋に響く物はない。

まるでこの部屋に生き物が自分だけしかいないような静けさだ。しかし時々顔の近くで丸まっている毛玉から、「ぐぇっ」だの「ぐごぉ」だのとても小さな寝息が聞こえてくる

 

この毛玉。ウールーと言われるポケモン

 

唾が絡まったようないびきにも聞こえる寝息は、貰った当初はとても可笑しくてよく笑ってしまっていた。このポケモンは少女が二年前の誕生日兼、トレーナースクールを中退した時に譲り受けた卵から孵った子だ

 

ぬいぐるみの様な愛くるしい口元と丸い手足をしているが、一方で立派なひづめを持ち、(踏まれると結構痛い)子供の様なあどけない草食系の目からは想像出来ない小さな牙を持っている。

 

このウールーと言うポケモンは、一般的に、体の80%程を体毛で被われており、とても丸い。手足を体毛に埋もれさせて転がる事が出来るほどに丸い。しかし転がり続けられる訳では無く、当然のように三半規管がめまいを起こす。野性のウールーが坂を転がりすぎてふらふらしていたのを見たことがある

 

ついでに言うとひつじポケモンに分類される。大昔に絶滅したらしい羊と言う動物に似ているからだそう、羊は細長い顔立ちで、目が小さいが、ウールーは一般的に髪型(もみあげ?部分のみ)を気にし、顔が逆卵形で目が真ん丸で、大きくて、何より、可愛い。

 

ポケモンは不思議で変わっている

 

生存競争を生き抜くために進化と発達をしたウールーの体毛はとても丈夫で、様々な服の材料となる。いわゆる、人と共存するポケモン。単純なセーター類であったり、様々な事故を防ぐための、少し強靭な登山服であったり、防寒具であったり。

何てったって、ウールー達のパーマ風の体毛はガラルの三本の指に入る特色だ。それに昔からその愛らしさ故に、ガラルの人々からとても可愛がられている

 

しかし少女の横にいるウールーは品種改良された遺伝子を持つため、少しパーマの癖が弱く、しなっている。おまけに微妙にまつげが長いので、どこかのビジュアル系バンドとかにいそうな風貌だ

 

これまで共に過ごした様々な葛藤と執着、ほんの少しの信用と信頼から、面倒な生物としての世話の大変さを少し振り返る

 

そして嫌な事を思い出した

 

「この子は人の服用に品種改良した子だからバトルには向かない」いつの日か、卵を譲ってくれた父の友達と父の何気ない言葉が呪いの様に少女の気持ちを引っ張る

 

何故父達はそんな事を言ったんだろう?

 

確かに私はポケモンバトルでお金を稼げる、強いトレーナーに憧れ、その願いを現実にするため、ウールーが来る少し前までは強いポケモンを欲していたが、今ではこの子が家族のように大切で、ブルドックの様なぼんやりした表情が愛着を沸かせる。(嘘、実は少し毛玉のバトルのやる気に憧れている)

 

父達はトレーナーとしての未来の挫折等を心配して言ったのだろうか?それともこの子が弱い事実を再確認させる為、倫理的な覚悟の確認をしたのだろうか?

いずれせよ、それほどトレーナーとは一筋縄ではいかないのだろう

 

この先、実力の差を前に自分の心が折れ、毛玉の実力のせいにして解雇してしまったり、迷惑な八つ当たりしたりしない事を切実に願う。

 

辛い事実を忘れる様に少女は、いつの間にか寝てしまっていた

 

 

 

 

「ユウカちゃん、おはよ」少女の祖母が何時もと変わらぬ気さくな朝の挨拶をくれた

 

「おばあちゃんおはよう」少女は挨拶をするとテーブルに着く

 

「ウールーちゃん、おはよ」祖母は飯はまだかとでも言いたげな毛玉の背中を軽くなでてやった

 

「いよいよだなぁ」食事をしていた父は楽しそうに笑って励ましてくれた

 

「やめてよ、緊張する」少女はこれまたおかしな苦笑いで応える

 

「そうだなー緊張しちゃうかー、、じゃあユウカの好きなお金を沢山思い浮かべなさい」

 

「……。少しは気が楽になったかも?」少女は真顔になり間を開けてから応えた

 

「何、あんた“それ”でいいの?」冗談とわかりつつも、いつもの府抜けた優しい表情の母が珍しく突っ込みいれながら少女の朝食を運んできた

 

「いいの」少女は少し意地を張った

 

「メッ」ウールーが野菜をハムスターの様に噛みながら何か言いたげに少女を見つめていた

 

「……。」少女は純粋な疑問を訴える様な瞳のウールーに見つめられて、瞳で応える

 

少女のくりくりした目で「任せろ、ある程度は勝てるトレーナーになってやる!」と勇ましく伝えたかったが、パグの様な視線の離れ方をしたウールーにはどれ程伝わったかは謎だった

 

「楽しみねー」祖母はおおらかに笑った

 

「ねー」母も笑った




ユウカ=ユウリ

今作の主人公ユウカは春に行われる人生初のジムチャレンジ(初心者トレーナーのためのガラル地方のお祭り)を前にした、将来ポケモントレーナー。どこにでもいる北欧の少女、またの名は甘やかされまくった夢見るマイペース少女
毛玉の事は家族であり、商売をする仲になるかもしれない同期と思っている。(若干の保護意識、親心的な物は無。今の所フランクな兄弟的な雰囲気)

ポケモン
大多数が命を懸けたバトルにを好む。またはそれに憧れる生き物。進化と密接かもしれない向上心を殆ど戦闘に捧げる者。ある意味、人の亜種とも言える様な生者。時に、戦闘し進化する意欲が空回りし、もめ事を起こすのは人の欲求のプライド、食欲、性欲、睡眠欲等の価値観の違いで争うのと、とても似ている。
もちろん全てのポケモンがバトル好きと言う訳では無い。プロレス的な演技に憧れる者や個人の価値観を競いあい高めあう美的コンテストや、限られたルールを定めた人の文化で言うスポーツとなる様なバトルに類似したものも沢山あり、同じように盛んで、人のように様々な個性がある。大筋となり、人の文明、文化とも交流のある何でもありなバトルでは無く、だれたりとも人間と交流したがらないポケモンもいる。もちろん人間を家畜としか見ないポケモンだって
まとめて言うとポケモンは世界中いる。至るところに、二メートル感覚で当たり前のように。この世界の人類がたまに少し鬱陶しいと感じる程に。
ポケモンと人類の歩んできた道のりはまだ2000年規模と短いが、人と切っては切れぬ程に人類側が依存しまくっている。ぶっちゃけ古い時代から人類はポケモンの生体科学(造語)が恐ろしいらしいがポケモンの欲求であるバトルに付き合って(半分楽しんで、半分その向上心を目標とし)いるし、ポケモンの大多数は人間にとても友好的でなんだかんだ地球上で存続し続けてきた
ポケモンは向上心だけでは無く、時たま進化によって姿形すら変えてしまう。ポケモンだけが持つ独特な遺伝子はまさに不変の自由が約束されていた。それはとても不思議で人類が羨ましくて、怖いもの
あるフシギダネは思い入れのある小枝と共に進化した。バトル時も手足のように肌身離さず小枝と共にバトルしながら進化したためか、その小枝と似た様な前足が添え木のように蔓の先に生え、不思議なフシギソウに進化した
あるギャラドスは過剰性宿り木炎(病名造語)(要するにバトルの副次的な事故)にかかりその巨体を不随の体にしてしまったが、そのギャラドスを思うピンプクの進化に偶然立ち会ってしまうと右半身は動く様になっていた。

↑捏造系や、勝手な予想、妄想が大部分を占めるのでこれから続く小説もあくまでも鵜呑みにしないで下さい

今更ですが年の変わり頃なので戻ってきました、今回から始めるこの小説は設定に矛盾しないようゆっくり投稿するつもりなので余り頻度に期待は持たないで下さい(勿論、[始まりの混沌と幸せ(R18)]の方も続けるのでお待ちを)

P.S. 孵化厳選の歩数が多いポケモンってビミョーにめんどい

++追記
文章が苦手なので趣味を交えて書き始めたのがこれらssであまり過度な期待はしないで下さい、学ぶ意思は多分、多少、有るので気長にお待ち下さい。

この物語の方向性はポケモンより少し弱い現実的なポケモンを目標にして書いていくつもりです。人によっては面白味はあまり無いかも…?

レジェンズアルセウスの全図鑑完璧にするのが遠い…
古の隠れ里、テンガンザンのBGM癖になります

+++追記
ようやく少し世界観が纏まったかも、この段階で投稿するなよって言われそうだけど。それなら見ないでくれ

本当に今さらだけど、ようやく表現したいものが下書きのネタメモ欄にだが上手く書けてきた気がする。まだまだ道のりは遠いいが(尚、これは下書き?に該当する。クオリティに関しては…笑。って感じです。自虐(俺はマゾダッタ?))

はぁ。やっぱ現実的な科学を理解した方がより面白い小説を書けそうなので科学を学ぶべきか?学ぶ気になれれば良いのだけど…
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