寄り添うもの   作:サジー

3 / 3
3

「はい、こっち」少女は毛玉から気まずい空気を漂わせない為に気楽にてきぱきと毛玉の足の間にふんどしを通す

 

ウールーと言うポケモンについては牧場の手伝いしてた為かある程度身体的な特徴を知っている。だから少女は慣れた手つきでめんどくさそうな表情を浮かべる器用な事をするが、それは毛玉に見えていない

 

毛玉は最初はされるがままで、何か(初めてのするバトルの勝つ未来)を考えてぼんやりしていたが。痕にならない程度の軽い締め付けが、とても小さいしっぽをポケモン用ふんどしのしっぽ穴に通すと、嫌そうな顔をして、毛玉は鼻を少しヒクヒクさせた

もちろんその表情はユウカに見えていないのを毛玉は知っている

 

「フゥ」

 

とても小さく息を吐く少女はいつの間にか緊張していた。自然と訪れる未来の事。やがて来る人生の最初のバトル。ニュースで耳にするような華やかなジムリーダー(成功者)の輝かしい第一歩に成るか?それとも夢を見ることのない恒常的な仕事として墓場まで付き合う様な変哲の無い自分の実力に見あった最初の試合に成るか?それとも最悪の大きな失敗と後悔に嘆き、八つ当たりと恨みにがんじがらめの惨めな執着とこだわりを持つはぐれものに成ってしまうのか?

 

「ん…やっぱり。んー?う~ん」

 

「…」

 

毛玉はいつもの少女の独り言だと知らぬふりの表情をし、毛玉も毛玉で考え事を始めた

 

思い浮かべて始めて客観視すると緊張し過ぎで二極化し過ぎた予想に少し自虐的にニヤケタ少女。やがてふんどしを軽く巻き終えた手が考え事をするときの癖で手が宙を右往左往し、やがて唇の先をを弄ろうとするが、この前見た記事でデリケートとかかれていたりしたので宙で手が止まる。そして右往左往し、結局猫背になり、頬杖を…しない。

 

「…」

 

「…」

 

しばらくボーッと立って考える毛玉とベッドに猫背で悩むユウカは奇妙な光景を誰かに見られる事無く、それぞれ気休めの姿勢に変わり、やがて結論を出したのか、恐怖を隠したような強気が少し表情に滲む毛玉と真っ正面から勝負の格差を出す一種の物差しの残酷性を知っている様で、知らない危うさを感じさせる悩ましげで悲しげな顔をポーカーフェイスで隠しきれぬ故に百面相を封じ込め、瞑目するユウカだった

 

「ホーホーホケッキョ!」

 

窓越しに日が登り始めたのを牧場のマメパトが大きく鳴いた

 

聞きなれた朝6時を伝える鳴き声に今日は違う気持ちで感じさせられ、大きなバックパックをユウカは背負った

 

毛玉はいつもの習慣から牧場の手伝い用の道具を取りに行こうと足を部屋の収納に向けたがあわててと止まり、少女の部屋の扉に進んだ

 

フットドアオープナーを毛玉は真っ先に開け、見向きもせずににいってしまった

 

もう玄関からポケモン用の電子扉が開く音が聞こえたので外で待ってるんだろうと少女は思いながら部屋を出ようとするが、ついつい今日三度目にもなる鏡で自分の姿を確認し、少女の部屋を出ていった

 

 

少女が外に出ると毛玉は少しワクワクしてそうな雰囲気を出しながらかなり前にテレビで見た有名なトレーナーのポケモンの様にこちらに背を向け今にも走り出しそうな体制で力んでいた

 

「ジャンプ!」

 

「ッメへ!」

 

とりあえず小さくジャンプした毛玉と見守る少女

 

「これからたくさんバトルできるんだから疲れても知ら~ない」少女は鼻で笑った

 

「…メェ」拗ねた毛玉はちょっと怒ったが静かに闘志を燃やすことにばかり意識が向いていて忘れた

 

「さ、家族と、みさおさん達に挨拶してから行こう」

 

毛玉は頷いた

 

 

 

「初いわねー」と母は言い、「青春か、」と父は笑う

 

緊張してるのが透けて見える毛玉と少女を前にみさおは言う「緊張も人生の楽しみ方の1つ、だけどあんまり負い目になってもいいこと無いぞ」

 

「電工掲示板はちゃんと見なさいね」

 

「高いけど慣れないうちはレンタルポケモンの獣道案内は大事だぞ」

 

「ユウカならチャンピオンになれる」

 

「旅のお供はポケマメね、それと発煙筒」

 

「それを言うならu12マスターから」

 

「ヘルメット…洞窟はまだ先かしら?」

 

「そうだな、あぁ、ユウカ。一番を目指すなら小さいところからやっていけ、過疎ったルールや、小さな小競り合いの積み重ねは自身になる。前も話したな、この話…」

 

「自転車、懐かしいな」

 

「今はアーマーガアが運んでくれるものね」

 

「いってきます」少女は話を切るように言った

 

「いってらっしゃい」

「いってらっしゃい」

「いつでも帰ってこい」

 

「め゛ぇ」毛玉も言った

 

「いってらっしゃい」

「いってらっしゃい」

「頑張れよ」

 

少女と毛玉は最寄りの駅まで共に歩いて行き、電車に乗って開会式が行われるシュートシティへ向かった




牧場の家庭の朝は早い

マメパト
たまに鳴かないで寝過ごす牧場の仕事仲間。一応野生のポケモン。たまに牧場の血気盛んなウールーとバトルする。賃金はきのみと50円(ポケモン換金元)。有期雇用。最近雇われ始めた。目覚まし変わり?おっとりした性格(そして少しめんどくさがり)

鳩の騒音
ポケモンの世界の騒音でマメパトが恨まれる事はあまり無い。何故ならドゴームの威嚇声は120デシベル。地域差はあるが日常的に不意に聞かざる得ないガラル人は気にする気にもならない
オンバーンの狩の声が不快だと言う人もいる
最近数を減らしつつある髭の短いガラル特有の(通常種)コロトックはカロスで繁殖数を増やしているらしい
風の噂だと一部の大物ミュージシャンに憧れたトレーナー達や野生のポケモン達が音楽の方向性で少し問題になりかけている
いったいだれネズ?
ガラルのブームは音楽の方向性とポケモンサッカー。あと連勝記録を伸ばすチャンピオン。あ、あとカレー

フットドアオープナー
正しい名称がよくわからなかった。扉の下にくっつけるヤツ。足で加工した取っ掛かりを引っ張って扉あけるヤツ。某ウイルス?によってそれなりに分かる人は分かるかも?ポケモンの衛星基準もポケモンそれぞれによるので、この手のバリアフリー?系の発展はとても発達している

ユウカ
見て分かる通り、スッゲエ心配性。でも落ち着いてる


駄文
句読点と文の並び?連結がしっくりこない
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。