ルディ(♀)、体液魔法を開発する   作:範婆具

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今回はまた番外編です。
今回はルディ(♀)がシルフィに耳掃除されるお話。


ルディ(♀)がシルフィに耳かきしてもらう話

俺の名前はルディ・グレイラット。何故か死んだかと思ったら

女性の身体になって別の世界で生きる事になった元男である。

そんな俺は今、師匠から教わった魔術をこの世界で出来た初めての友達、シルフィに教えている最中である。

シルフィ「ねぇねぇ、今のどうだった!?ちゃんと詠唱出来てたかな!」

ルディ「うん、詠唱はちゃんと出来てたしもうすぐエクスプロージョンも撃てそうだね。」

目を輝かせながらピコピコと耳を動かして俺に魔術が上手くいったか聞いてくるシルフィ。

うーむ、やはりかわいい…前に性別を間違えていたことでちょっとぎくしゃくはしたが、

性別が女性だと分かった後でもその可愛さに1mmも変化はなかった。

そんな風に今日も俺はシルフィの魔術を教えつつ、シルフィのかわいさを再確認していると、

シルフィが何か不思議そうな顔をしてこちらを見つめてきた。

シルフィ「?あの、ルディ?ボクが今詠唱したのはファイアボールだよ?」

ルディ「…え?」

どうやらシルフィがさっき撃ったのはファイアボールだったらしい。そんな馬鹿な。

俺の耳にはちゃんとエクスプロージョンという単語が聞こえていたはず…

シルフィ「………あ、あのさ、ルディ。ちょっと耳貸して…?」

ルディ「え!?あ、ああうん…」

明らかに普段ならしないような間違いに動揺していると、

シルフィがいきなり遠慮がちに顔を近づけて何か言おうとしていた。

シルフィの上目遣いは兵器レベルのかわいさであり、それに俺がNOと言えるわけもなく耳を近づけると…

シルフィ「あ、あのさ…もしかして…ルディ、最近耳掃除してないの?」

…え?

 

ルディ「…えっ、そ、その…た、確かに耳掃除は最近してもらってないけど…なんでわかったの?」

シルフィ「その…今日ボクと話してる時に変に聞いてない時があったから…

それにさっきのも明らかに聞き間違えてたし、もしかしたらって…」

 

確かに私は最近耳掃除をしてもらっていない、何故か分かったかと聞いたら

シルフィの発言から滅茶苦茶証拠が出るわ出るわ…

そういえば今日何故か何回かシルフィの発言が聞こえない事があったし、

さっきの発言なんか明らかに聞き間違えていた。

…うん、そんなに溜まってたのか…早い所掃除してもらった方がいいな…

 

ルディ「そ、そっか…全然気づかなかったよ、ありがとうシルフィ…

それじゃこのまま魔術の授業やるのも危ないし、今日は一旦ここまでって事で…」

シルフィ「えっ…?きょ、今日の授業終わりなの?今から耳掃除しちゃえば…」

ルディ「それは出来ればしたいんだけどね…私、自分で耳掃除出来ないから…」

 

本当はもう少し魔術の授業をしたかったが仕方ない。

断腸の思いでシルフィにお礼を言ってから去ろうとしたら引き留められてしまった。

だが、それは出来ないのである。なぜなら俺は…この体では耳掃除が死ぬほど下手なのだ。

ルディ(ゼニスがやってくれる時はすごい上手くやってくれて、

いつの間にか寝ちゃうぐらいなのに…)

 

何故かゼニスがやってくれる時は普通に出来るのに…不思議な物だ。

しかし今までの少ない経験上、自分で耳掃除する事は難しいし、そうなると誰かにやってもらう方がいいだろう。

魔術の授業も詠唱部分はしっかり唱えないと危ない事があるし、残念だがシルフィには明日また授業を…

 

シルフィ「そ、そうなの…?それならさ…ボクが耳掃除…してあげよっか?」

ルディ「…えっ?」

 

…えっ?

 

 

シルフィ「…そ、それじゃあ…いい?私もはじめてだから上手く出来ないかもだけど…」

ルディ「う、うん…自分じゃ上手く出来ないし、オネガイシマス…」

 

…どうしてこうなった…?

俺はいつの間にか耳掃除用の柔らかい棒を持ったシルフィに膝枕してもらい、

耳に来る綿棒を待つ状態になっていた。

いや、言い訳をさせてほしい、最初はシルフィの耳掃除に少しだけ抵抗したのだ。

子供だけで耳掃除するのは下手したら加減を間違ってしまうかもしれないし、

危ないから少し考えた方がいい、そう言って説得したのだが…

 

シルフィ「そ、そっか…ボクが治療魔術かければいいかなって思ってたけど、

そうだよね、危ないよね…ご、ごめんね…?」

 

そんな事言いながら涙目で上目遣いされた。その仕草に俺はあっけなく陥落し、

こうして耳掃除を待つ状態である。…女性の涙に滅茶苦茶弱いな、俺…

 

ルディ「し、シルフィ?その、無理しなくていいからね?

元はと言えば耳掃除してなかった私が悪いんだし…」

シルフィ「む、無理してないよ!いいからじっとしてて、危ないよ!」

 

一応最終確認を取ると耳をピコピコさせながら顔を真っ赤にしてそう言ってきた。

あっはい大人しくしてます、シルフィの膝枕柔らかくて最高です。

そうして大人しく膝枕を堪能していると、耳にシルフィの手が触れたようで

小さな指のつるつるとした感触が伝わってきた。

 

シルフィ「そ、それじゃ…いくよ…?」

ルディ「う、うん…や、やさしくしてね…?」

いかん、なんか嫁入り前の娘のようなセリフが出てきてしまった。落ち着け俺。

これは別に結婚した直後でもなくただの友達が膝枕して耳掃除をしようとしてくれているだけだぞ…?

 

ルディ(いや、十分緊張するイベントだな…うん。)

 

ええい、この際緊張してしまうのは仕方ない、割り切ろう。

この緊張をシルフィにさえ伝えなければいいんだ。落ち着け…

 

シルフィ「えっと…ここ、かな?」

 

シルフィの操る棒の先端がゆっくりと耳の穴に触れる。

そうだ、緊張する事はない。このまま普通に終わらせてしまえば…

 

(こりっ)

ルディ「ひぅんっ!?」

 

シルフィ「…へっ?」

 

シルフィの耳かき棒が耳の穴の淵をなぞったと思ったら、

その瞬間、時が止まったように俺達は動けなくなった。

 

シルフィ「え、えっと…もしかして今の声って…」

ルディ「ち、ちがいます」

シルフィ「まだなにも言ってないよ…?」

 

耳を上に向けているのでシルフィの顔は見えない。

だが話す声が震えてくるのは伝わってきた。違うんだシルフィ、訳を聞いてくれ。

 

ルディ「今のは空耳です。いいですね?シルフィ?」

シルフィ「え、ええ…?わ、分かった…」

 

ヨシ、誤魔化せたな!後は普通に耳掃除を耐えれば…

 

シルフィ「あ、ここ結構すごいな…」(くいっ、くいっ)

 

だ、大丈夫…耐えればいいのだ、耐えれば…

 

シルフィ「ここを、こうして…上に持ってきて…(こりこりっ…)

 

た、たえればぁっ…

 

シルフィ「これで…よし!」(すぽんっ…ぐにっ)

 

「ふひゃうっ!?」

 

だ、だめだ…声が、押さえられないっ…!

な、なんで…?自分でやる時はちょっとこそばゆくて出来なかったぐらいなのに、

シルフィにされると、なんか声が…!

 

シルフィ「…ルディ、あの、これって…」

 

明らかにシルフィも勘付き始めている、どうにかして誤魔化さなければ!

な、なきそうだけど我慢して…

 

ルディ「…シルフィ、あの…耳が、びんかんなだけなので…

だから、気にせずやっちゃってください…」

 

シルフィ「………………っ!?」

 

あ、あれ?思ったのとなんか違う感じの声が…

これだと変に思われてしまうかもしれない、急いで弁解を…

 

シルフィ「…うん、そっか。わかったよ。」

ルディ「わ、分かってもらえましたか…!」

 

よ、よかった。弁解は必要なかったようだ。

分かってくれたのが嬉しくて、つい顔の向きを変えてシルフィの方を向くと――

シルフィの目は、笑っていなかった。

 

シルフィ「よく分かったから、おりこうさんだから、ちょっとだけ頑張ろうね?

いつもはボクが教わってる分、ルディにいっぱいお返ししてあげたいから…ね?」

 

ルディ「し、シルフィ…さん?」

 

あ、やばいぞこれ。明らかに目の焦点が合ってないっていうか、

何かに目覚めちゃった感じの顔をしているというか…

ヤバい、今耳掃除を続けられたら大変なことになる予感がする!

 

ルディ「そ、そうですか、ありがとうございます。それでは私はこれで…」

シルフィ「えいっ」

 

急いで逃げようとした私の肩にシルフィの手が伸びて、体重がかかる。

草むらの上に転がった私に、シルフィが覆いかぶさるようにして俺の身体を包み込むと、

顔を赤くしながら微笑を浮かべてこちらを見てきて…

 

シルフィ「…いいから、ボクにお世話…させて?」

ルディ「…ふぁい。」

 

はい、勝てませんでした。

結局俺はこの後、ぎゅっと抱きしめられてもう一度膝枕の体勢に戻されて…

 

シルフィ「ふふ、いい子いい子…それじゃあ、こっちはどうかなー?」

ルディ「ま、まってしるふぃ、そっちはさっきやっひぇ、ひうぅっ…」

 

夕方、家に帰る時間になるまでずっと念入りに耳を掃除され、

ゼニスが掃除する必要がないくらいにきれいにされてから家に帰る事になりました…




おまけ

【シルフィの家】

シルフィ父(ロールズ)「…なぁ、仕事に帰ってきてから
シルフィがずっと布団に潜ってるんだが…何かあったのか?

シルフィ母「さぁ…友達と遊んできた後に布団に潜り込んで、ずっとあのままなんですよ。
どうしたんでしょう…?」

(布団の中)
シルフィ「あ"あ"あ"あ"あ"っ…………!!!!ボクは一体何をやってるんだぁ…!
ちょ、ちょっとあの時のルディがかわいく見えたからついあんなに弄って…
明日どんな顔してルディに会えばいいのぉ…!)



【グレイラット家】

パウロ「…どうしたルディ、さっきからずっと耳を抑えてるが…」

ゼニス「そういえば最近耳かきしてなかったし、溜まってるのかしら?
ルディ、私がお掃除してあげようか?」

ルディ「い、いえ…お気遣いなく…既にやってもらった後ですので…」
(どうしよう、耳かきしてもらった後からずっとあのぐりぐりされた時の
気持ちいいのが耳に残って…く、くせになったらどうしよう…?)
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