魔法少女リリカルなのはStrikerS ~世界を救う雷の牙~ 作:きしⅡ
―同時刻―
「ハァ・・・ハァ・・・ハァ・・・」
昨夜基地から逃げ出した奈央は一晩中逃げ続け、一晩たった現在、ミッドチルダにあるとある公園の中にて姿を隠していた―。一晩中逃げ続けた事により息も絶え絶えであった―。
「話には聞いていたけれど……あれがインフェルニティ…負の感情の化身…」
何とか息を整え、昨夜の事を思い出す。全力で逃げてもすぐに追いつかれ、その鋭い爪はコンクリートをまるでバターのように切り裂く破壊力。すべてが自分等よりも飛びぬけて高い事に・・・・・・。
「でも……まだ安心は出来ない。ここは何とか生き延びて…所長の言葉通りに資格者を見つけ出さなければ……世界は彼らの思い通りになってしまう……」
奈央は最後の所長の言葉を思い出す。
『資格者を探すんだ・・・そしてその資格者と共に世界を守るんだ』
所長の最後の願い……。絶対に生き延びてやるんだと決意を胸にその場から移動しようとしたその瞬間―――
『ハーハッハッハやっと見つけたぜ……まったく手間をかけさせやがって……』
運が悪く再度レオンインフェルニティに見つかってしまう……だが……
「舐めんじゃないわよ!!」
不意を突き腹に向けて思いっきり蹴りを食らわせる。不意を突かれたことによりバランスを崩すレオンインフェルニティ。
その隙に奈央は再度全速力で走りだした。
【???】
世界のどこかに存在するとある基地の中
そこには様々な異形の怪物達が数えきれないほど存在していた。
そして男は目の前の巨大な扉を開け、玉座の間へと入っていく。
玉座の間には重苦しいオーラを放っている異形の怪物が座っていた―――。
そして玉座に座る男に男は近づいていった―――。
そしてその男は膝をつく
「王よレオンの奴がドライバーを所持し逃走した人間に接触したようです」
「ふむ。状況は?」
「現在は追いつめてる最中ではありますが、いずれ人間は体力に底がつき仕留めることができるでしょう。
所詮はただの人間です。」
「何としても仕留めろ我らへの対抗手段がどんな物か知らんが・・・・・・希望なんて物を持たれても困る」
王と呼ばれた人物は男からの報告を聞きながら命令を下す。
「重々承知しております。これから私も現場に向かい、対応しようと思います」
「任せるぞ。ケルベロス―――」
「はっ」
そう答えると立ち上がり、その場を後にし、ケルベロスと呼ばれた男は玉座の間をあとにした。
広間へと戻るとそこにはグリフォン型の異形の怪物がまるでケルベロスを待っていたかのように待ち伏せていた。
「いくのか?」
「あぁ・・・レオンの奴がどうなろうと知ったこっちゃあないが……我らへの対抗手段がどんな物かこの目で見届けてくる。あとは頼むぞ。グリフォン」
そう言うとケルベロスは出口へと歩きだして行ったのだった―――。