魔法少女リリカルなのはStrikerS ~世界を救う雷の牙~   作:きしⅡ

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第一章『覚醒―雷の牙』④

 

時間を遡る事数十分前―――

 

自宅に帰宅後、雷はその日のノルマである学校の課題を終わらせた後

 

翌日から学業が休みってのもあってかゴロゴロしていた―――。

 

時間は23時を回っており、しかし中々眠れずにいた―――。

 

「中々眠くならんなぁ……ちょいと身体動かしてくるかぁ……」

 

もう外はだいぶ真っ暗であるが軽く動かすくらいなら平気だろうそう思い外出の準備をする。

 

「お袋ちょいと身体動かしてくる。」

 

「そう。明日から休みとはいえあんまり遅くなっちゃダメよ。時間ももう遅いんだから」

 

「あぁ。なるべくはやく戻る」

 

母親に短くそう返答すると雷は夜の街へと出かけて行った―――。

 

 

夜のクラナガンを走り出して数十分後・・・雷はある事に気づき、その足を止める。

 

「(この景色・・・・・・まさか・・・・・・今朝の夢の!?)」

 

夢の中では暗くて気づきはしなかった。だが・・・今夜の中走り出して気づく

 

それは今朝の夢の中の景色と同じだと言う事に……

 

周囲を見渡す雷。そんな時―――

 

―――ドゴォォォォォォン―――

 

付近でとてつもない大きな爆発音が鳴り響いた。

 

「!?」

 

雷は爆発音の方を振り向き、すぐさま爆発音が鳴り響いた方向へと走り出した―――。

 

現場にたどり着いた雷が目撃したのは謎の少女が獅子型の異形の怪人に襲われている所だった。

 

その異形の怪人は夢に見た怪人その物だった。

 

「(あの怪人夢で見た怪人その物じゃないか。ということはあの夢は予知夢だったのか!?)」

 

夢で見た怪人が今目の前にいる事に驚愕し、困惑する雷、そんな中怪人はその鋭い爪を少女に向かって振り下ろした―――。

 

「(まずい!!)」

 

その様子を見た雷は勢いよく怪人に向かって駆け出し―――

 

「オラァ!!」

 

無我夢中で殴り掛かっていた―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

『貴様ぁ……邪魔をするとはいい度胸だなただの人間の癖に」

 

不意に殴り掛かれたことに怒り、殺意をあらわにするレオンインフェルニティ。

 

「ダメ!さっさと逃げなさい!」

 

「え?」

 

急に現れた雷に驚き、逃げろと声を上げる奈央。それに困惑する雷

 

だがしかし……

 

『おせぇよ!!』

 

「ガハァ」

 

反応が遅れ、レオンインフェルニティから強烈な一撃を腹部に貰い、地べたに這いつくばる雷、それを見届けたレオンインフェルニティは再び奈央に視線を移し奈央の方へ歩き出す。

 

「ま、待て……」

 

雷は腹部を手で押さえ、痛みに耐えなんとか立ち上がり再び立ちはだかる。それを見たレオンインフェルニティは軽く舌打ちをして再び雷の方へと歩き出し、再び腹部に殴り掛かり鋭い爪で衣類を引き裂き、最後に雷へ回し蹴り食らわせる。

 

―――ドガァァァン―ーー

 

「ガハァッ」

 

「(お願い……もう立たないで……)」

 

強烈な回し蹴りを食らった雷は勢いよく壁に激突し、血反吐を吐き、再び地べたへと倒れこむ。それをただ見ている事しか出来ない奈央はもう立たないでと願う事しか出来なかった―――。

 

「(くそっ身体中がいてぇ……これまでか・・・…)」

 

立て続けに強烈な一撃を貰った事に意識が朦朧とする。目の前の少女を助けたいのにレオンインフェルニティの力の前に屈しそうなる。だが・・・朦朧とする意識の中、雷は遠い昔父から聞いた言葉を思い出していた―――。

 

『なぁ……雷…男には決して逃げちゃいけない場面がある。』

 

『なぁに?』

 

『それはな大事な人を守る時と勝負事に勝てそうな時と……』

 

 

 

 

 

『弱者を守る時だ』

 

 

 

 

 

『力及ばず負けそうな時もあるだろう。それでも本当の意味で負けちゃいけない。心の負けが本当の負けだぞ』

 

『うん!わかった』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「!?」

 

かつての記憶を思い出し、カッと勢いよく目を開くと未だにズキズキと痛む身体を抑え、雷は再び立ち上がった―――。

 

「(親父感謝するぜ。)

 

待ちな。その少女に手は出させない」

 

「(何故……どうして……まだ立ち上がれるの……?)」

 

異形の怪人相手に何故立ち上がれるのか……奈央は疑問に思う。眼前に立ち塞がるのは異形の怪人。本来なら逃げ出してもおかしくはない。それは異形の怪人……レオンインフェルニティも同じだったらしく雷に向かって問いかけた。

 

『貴様……何故立ち上がれる?死が恐ろしくないのか?』

 

「もちろん死は怖いさ。だが・・・」

 

レオンインフェルニティ疑問に当然のように答える。雷はだが…と言葉を続ける。

 

「目の前に理不尽な暴力に襲われいる人がいる。助けを求めてる人がいる。命をかける理由なんてそれだけで十分だ」

 

そう言いながら雷は奈央に視線を移す。

 

「ククク・・・ハァーハッハッハッハ馬鹿がこうなった以上手加減はしない。」

 

「(私なんかの為に・・・・・・ッこれ・・・は・・・)」

 

雷の言葉に盛大に笑うレオンインフェルニティ、奈央はそんな雷の想いに申し訳なさを感じる。そんな時奈央が抱えるライガドライバーが雷の意思に呼応するかのように光り輝き、光は次第に強くなっていく―――。

 

「(これは・・・まさか・・・彼こそが・・・所長が言っていた資格者!?なら・・・)」

 

光り輝くライガドライバーを見て、彼こそが所長が言っていた資格者に違いないと確信した。奈央はある覚悟を決めた。

 

「君!これを使いなさい!!」

 

奈央は叫び、雷に向かってライガドライバーを投げ渡した。

 

「これは・・・!?」

 

『貴様…まさか』

 

お互いに困惑と驚愕をし、レオンインフェルニティは奈央を睨みつけた。

 

「それを腹部に装着し、変身するのよ!!」

 

『させるかぁ!!』

 

叫び、ライガドライバーの使用方法を簡略に説明する奈央それを阻止しようとその鋭い爪で再度切り裂こうとする。慌てていたのかその攻撃は単純で簡単に見切れるほどであり、雷は瞬時に見極め、避けながら奈央に言われた通りにライガドライバーを腹部に装着すると帯が出現し雷の腰に巻き付いた。

 

「カードホルダーにあるカードを!」

 

言われた通りに帯と同時に出現したカードホルダーからカードを取り出す。そこには獅子の仮面の戦士が描かれ

ていた。

 

「カードってのはこれか!!変身!!」

 

雷は高らかにそう叫んだ―――。

 

 

―――同時刻  聖王協会カリム・グラシア私室―――

 

 

雷とレオンインフェルニティがぶつかり合ってる頃カリム・グラシアはもうそろそろ就寝しようかと着替えを終えた所であった。しかし……その時予言者の著書(プロフェーティン・シュリフテン)が急に起動したのだった。

 

「これは・・・な・・・なに・・・?」

 

急に起動した事で困惑するカリム。だがお構いなしに予言が出現する。

 

『無限の欲望と無限の名を持つ者が集い交わる時

 

数多の法を護る塔は欲望に飲み込まれ崩れ去る

 

そして世界は混沌に包まれ、滅びへと突き進む

 

しかし諦めるなかれ世界には4つの希望が残されている―――

 

一つ 雷の力を持ち速さを極めし獅子の戦士

 

二つ 水の力を持ち技を極めし龍の戦士

 

三つ 炎の力を持ち闘志の心を持つ朱雀の戦士

 

四つ 地の力を持つ守護の心を持つ玄武の戦士

 

四人の戦士が集いし時戦いはさらに激化し地上は火の海に包まれる。

 

しかし、獅子の戦士の元に試練が訪れる。それは闇に堕ちた自らの影

 

試練を乗り越え―獅子の戦士は進化する

 

それは自らの契約モンスター達と融合した最強の雷獅子の姿

 

そして、獅子の戦士は無限の名を持つ者の王と勝負をつける

 

かくして世界は四人の戦士達の活躍にて平和が戻り、法の塔は元の姿を取り戻す。」

 

予言が終わり部屋は再び静寂に包まれる。この予言が何を意味するのかそれはまだ誰にもわからない―――。





2025/3/11予言シーンを微調整しました。
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