「畜生。」
そうつぶやくのは、獣の耳と尻尾を持つ青年だった。
彼の名前は「クラン」。本名ではないがここではそうさせていただく。彼はループス族のしがないバウンティーハンターだが、間抜けなことに金目の物を奪われてしまい、無一文である。彼は、賞金を稼ぎながら旅をしている最中である。目的があるわけではないが様々な国に行けるので、とても楽しんでいる。
「依頼、探さねえとな。」
そんな彼でも、金がなくては生活は出来ないのである。
「ん?」
そんなときである。
ドゴーーーーン‼
「な、何だ!今の!森の方から聞こえたよな!」
クランは先ほどの爆音がした場所に行くことにした。
「これは…」
クランが目撃したのは巨大なクレーターとその中心に転がる鎧らしきものを身にまとった謎の人型だった。
「これは、人か?取り合えず起こさないと。おい、あんた大丈夫か?」
「…うぅ、ここは?…!動くな。」
その声は、女の物だった。声質から20代前半くらいだろうとクランは推測する。それにしては見たこともない鎧だった。白とシアンをベースとした色合い、筋肉の繊維のような物がところどころ露出している。腕は筒状になっておりアーツユニットなのかとクランは考えた。しかし、そんなことは今どうでもよくその腕が自分につきつけられているのであった。
「まあまあ、落ち着けよ、俺は別に取って食おうとするわけじゃあない。」
「そうか、ここはどこだ。」
「ここ?ここは、ウォルモンドだ。」
「ウォルモンド?この星の名前か?」
「星?いや都市だ。リターニアのウォルモンド。」
「リターニア?」
「そ、リターニアだ。」
クランが言うと、彼女?あたりを見渡して。
「…分かった、じゃあ別の質問をさせてくれ。紫色の宇宙船は見なかったか?」
「宇宙船?なんのことだかわからんがそれっぽいのは見てないぜ。」
「…そうか、“チョウゾスラング”」
「…あんたにとって大事なものなのは分かった。で、この後どうするんだ。」
「宇宙船を探す。」
「なあ、俺も同行してもいいか。俺の名はクラン、しがないバウンティーハンターさ。」
「…サムス、サムス・アランだ。よろしく頼む。」
(今は、こいつと活動したほうが良いだろう。スーツの機能もほとんどが初期化している。バリアスーツはまだ必要なさそうだが、チャージビームはこの先必要だろう。ミサイルは無事だったが、弾数は心もとない。この星は独自の文化があるらしいが、「人間」がいるだけでもありがたい。)
サムスは今後のことについて考えていた。スペースシップを見つけなければいけないのは間違いないのだが、スーツの機能を取り戻さなければいけない。やるべきことは山済みなのである。
「ところでこっちからも聞いていいか。」
「…なんだ。」
「その鎧で、分からないんだが種族は何だ。」
「種族か、ヒューマンだが。」
「ヒューマン?そうか、俺はループスだ。」
「狼か、なるほどな。」
サムスはクランと長い付き合いになるだろうと思ったのだった。
ちなみに、物語の始めがウォルモンドなのは
1、いきなりウルサスや龍門だと、いきなり物語が進んでしまうから。
2、前の復興イベントで記憶に新しいから。
という理由があります。
次の話はどうするか。
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まだ本編に合流しなくてもいい。
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いきなり本編と合流してもいい。
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そんなんことよりアダムは?