サムスたちはセベリンと名乗る男に連れられ、談話室らしき部屋に連れられるのであった。
(恐らく、私たちがワー何とかというやつらをぶっ飛ばしたと見ているんだろう。さて、どうなるか。)
(にしても、憲兵長自ら出向くとは、何かあったな。)
「君たちに、ここに来てもらったのはあの感染者迫害団体のことについてなのだが。」
「あの指名手配を受けてるやつらのことだな。」
「ああ、そうだ。君たちに頼みがある、あの感染者迫害団体を調査していただきたい。」
「…調査?おいおい、それならあんたら憲兵の仕事じゃあないのか。」
「確かにだ。しかし、我々には事情があってな。」
「貴族どものご機嫌取りか?」
「…ゴホゴホ、そうかもしれないがそうゆうのではない。君たちが受けるか受けないかは自由だが報酬は弾むと約束しよう。」
「…セベリン憲兵長、やつらの根城というのは把握していますか。」
「それが分からないから、依頼をしている。」
「それはわかりますが彼はともかく私は身元不明だ。私たちでしか、頼めない理由があるのだろう。」
「…奴らは、1か月前にウォルモンドに来た。感染者たちを殺しにな。」
「?感染者というのは、病人のことのはずだ。空気感染する病気であっても、わざわざ殺す理由がない。」
「まさか、鉱石病について知らないのか。」
「あ、姐さんは記憶喪失なんです。」
クランは誤魔化した。彼女のいうことはこの世界では理解できない物ばかりな上に、自己の世界の常識がないため何言いだすかわからなかったからである。
「そうか、では鉱石病についてから話したほうが良いか。」
「そうしてくれると、助かる。」
鉱石病。源石に触れ続けたりすると発症する、不治の病だ。症状は様々だが、最終的には死亡し、更にはその死体が新たな感染源になってしまうなど、危険な病気として認知されている。その為か、感染者差別が良くあり、かなりの頻度でトラブルのもとにもなっている。
(…下らない。)
サムスは心底そう思った。確かに危険ではあるとは思ったものの、それは鉱石病が恐ろしいだけであり、感染者を差別するほどのものではないと思ったからだ。
「鉱石病については理解できたかね。」
「大丈夫だ、問題ない。」
「じゃあ、話の続きを頼むぜ。セベリン憲兵長。」
「ああ、やつらはただのチンピラに過ぎんからもともとはノーマークだったんだが、二週間前のことだ。やつら蓄音機を強奪してきた。」
「あの蓄音機を!」
「知ってるのか、クラン。」
「ああ、あれは確かリターニアのアーツ兵器だ。だが、アーツが使えなければ使えないはずだ。戦力はダウンするが奴らが強奪しても意味がないはずだ。」
「そうだ、やつらはリターニアの民ではない。ゆえに使えないと踏んでいた。」
「しかし、やつらの誰かが使った。違うか。」
「その通りだ。やつらの一人が蓄音機を作動させ、我々に攻撃を行った。」
「しかし、それがどうして俺たちに頼む理由になるんだ。」
「いま、ほとんどの憲兵がその攻撃で療養中だ。憲兵は今は4人ほどしかいない。」
「要は人手不足か。報酬はいくらだ。あと、いつ行けばいい。」
「報酬はこの紙に書いてある。出来ればすぐに言ってほしい。」
「…分かった、三分で支度をする。」
「ちょ、姐さん、いくら何でも即決しすぎだ。もっと準備してからでも遅くない。だから、」
「蓄音機の攻撃を避ければいいだけだ。」
クランは、サムスの言葉に耳を疑った。蓄音機の威力は森で大火災を起こすほどの威力を持っている。それを避けると言い放ったのはそこまで自信があるということなのだろう。
「…わかった、わかった。で、当てはあるのかよ。」
「ない、だから任せた。」
「しょうがねぇなぁ、じゃあ」
「大変です‼」
「どうした!」
「例のやつらが、街で暴れています。」
時系列は「ウォルモンドの薄暮」の前を想定しています。だから、ゼべリンの息子はまだ無事ですし、ロドスの人も生きています。
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次の話はどうするか。
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まだ本編に合流しなくてもいい。
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いきなり本編と合流してもいい。
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そんなんことよりアダムは?