アダムオブドレッド1「発見」
ここは、ウルサスの上空。空が光始め、やがて光から乗り物らしき物体が空から落下した。
それは『テラ』では異質なものであり、もう一つの『星』に他ならなかった。
「…何で、私たちがこんなところに行かなきゃいけないんだ。」
そんな風に言うのは、ややクールそうな少女だった。彼女は角を生やしており、知っている人間からはサルカズだと判断できるだろう。彼女の名はラヴァ。術師である。
「しょうがないですよ。だって、他の部隊は別の任務に行ってますし、私たちしかこの任務に行くことができませんから。」
ラヴァの言葉に反応したのは、ラヴァとそっくりな顔立ちだがどこか優しそうな顔のした少女だった。種族もラヴァと同じサルカズであり、血縁関係にあるのは間違いないだろう。彼女の名はハイビスカス。医師見習いである。
「でも、急な任務なのは間違いないよ~。私たち本当は休みなのに~」
そういうのは、どこかのんびりしていそうな少女であった。耳はウサギのようになっており、コータスであると分かるだろう。彼女の名はクルース。狙撃士である。
「そんなこと言わないでよ、クルースちゃん。」
クルースを咎めたのは、温和そうな少女だった。温和そうな少女は犬のような尻尾があり、ペッローであることはわかる。彼女の名は、ビーグル。重装兵である。
「ああ、任務であることは間違いないからな。私たちは調べなければならない。」
ビーグルに同意したのは、責任感がありそうな少女である。耳が馬のそれなので、クランタであることが分る。彼女の名はフェン。先鋒兵にして彼女たちのリーダーである。
彼女たちは、ロドスの行動予備隊A1である。製薬会社であるロドスだが、感染者のトラブルを解決する役割も持っており、彼女たちはその戦術チームの一つであり、同時にロドスで治療を受けている患者でもある。
そんな彼女たちだが、彼女たちは今チェルノボーグの郊外にある森の中にいる。何故彼女たちがこんなところにいるのかというと。
『レユニオンがある森に潜伏しているらしい。その調査に向かってくれ。』
と上から命令されたのである。
「にしても、こんな森に、レユニオンがいるのか。静かすぎて気味が悪いな。」
「大丈夫ですよ。ラヴァちゃんはこのハイビスがいますから。」
「ハイハイ、ソウデスネ。」
「でも、なんかいそうな感じはするよ~。」
「そうだね。木の裏に隠れてるかもしれないし、奇襲を受けるかもしれないしね。」
「…敵影は今のところないが、警戒はした方がよさそ、みんな止まれ!」
「どうした、フェ…ン?」
「あれは…」
「なにこれ~」
「な、何なんでしょうか。」
彼女たちが見つけたのは、紫色の物体だった。地面にクレーターを作っており、空から降ってきたのだろうと推測できる。
「乗り物だろうか。レユニオンがあのような物を持っているとは考えにくいが。」
「ひ、火花が散っています。壊れてるのでしょうか。」
「調べなきゃいけないな。フェン、どうする。」
「各自、警戒は怠るな、バラバラになるな。」
彼女たちは「了解」とフェンに言うと、物体の中に入ることにした。
「結構狭いな。」
「見たこともないような機械がたくさんありますね。」
「分かんないね~」
物体の中は、乗り物のコクピットのような内装をしており、ロドスでも見たことがないような機械が多くあった。しかし、どれも壊れているのか動き出しそうにはなかった。
「ん?なんだこれ。」
ラヴァは、ボール状の物体に触れようとした。別に使い方も用途も分からないがただの好奇心で触れようとした。
『誰だ。』
「わぁ!」
いきなりスクリーンに映像が映され、ラヴァは驚きしりもちをついてしまった。
「ラヴァちゃん!?」
「…あなたはだれ~」
「も、もしかして、お化けぇ!」
『いや、私はお化けじゃない。』
「じゃあ、あなたは何だというのです。」
『私の名はアダム。この船のAIだ。』
アダムオブドレッド、始まりです。行動予備隊A1の面々の口調とかってこんな感じでいいでしょうか。
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