『任務は、森に潜伏中だと推測されるレユニオンの調査だ。森で何をしているのかは不明だが穏やかではないことは確かだ。十分に警戒をしろ。』
「それは分かりますが…」
「…何であんたが指揮をしているんだ。」
『ドクターに頼まれてな。』
行動予備隊A1の面々は、チェルノボーグの調査任務の続きをしていた。ただし、今回はアダムを臨時指揮官としての出動だったが。
「いいじゃないですか、悪い人?じゃなそうですし。」
「そうですね、クルースちゃんもそう思うよね。」
「………」
「クルースちゃん?」
「…変な音が聞こえる~」
「?何も聞こえないが。」
『クルース。どこから聞こえるかわかるか。』
「…ここだよ~」
クルースは何もない地面を指さした。
「ぱっと見何もないが。」
『…クルース。その音というのは隙間風のような音か。』
「うん、そうだよ~」
「じゃあ、ここを破壊すればいいんじゃないか。」
『フェン、恐らく隙間があるはずだ。隈なく調べてくれないか。』
「了解。」
フェンは、隙間を見つけたのだろう。槍を隙間に差し込み、持ち上げると分厚すぎて、てこの原理でしか開けれないだろう扉が現れた。
「クルース、よくやった。」
「うん、やったね~」
『喜んでいる暇はないぞ。すでに気が付かれた可能性がある。一歩間違えたら帰れなくなる。任務を成功させたければ、気を引き締めろ。違和感があったら、すぐに共有しろ。』
アダムの言葉を彼女たちは神妙な顔で聞いていた。アダムのこの感覚に懐かしさを覚えたのかつい口(口はないが)を滑らした。
『…異論はないな
「「「「「……………」」」」」
アダムの言葉に彼女たちは面を食らった。
「さて、報告をしに帰るとしますか。」
「そうですね。ラヴァちゃん、帰ったら私の料理を」
「ビーグル、食堂に新しいメニューがあるから食べに行かないか。」
「え、そうだね、あははは…」
「…………」
『クルース、どうした。』
「………」
「?クルースちゃんどうしましたか、どこか具合がわる」
ビゥン!
クルースが何もない場所に射撃をした。
「!どうした、クルース!」
「…変な足音がする。」
「変な足音?」
「うん、人の足音が聞こえた。」
『…敵襲か。しかし、先ほどの攻撃に反応がない。』
アダムのボディにはスキャン機能があり、地形の把握や、敵の位置を探ることが出来るが、何も反応しなかった。
「…気のせいだったかな~」
「く、クルースちゃん…」
『だが、用心するのに越したことはないだろう。』
ピピピィ
「ん?」
ポポポォ
「なんだ、この音。」
気が付けば、あたりも暗くなってきた。現在は午後の2時であった。
『…離れるな、敵の攻撃を受けている可能性がある。』
彼女たちは、陣形を取りあたりを警戒した。おかしいことが起きているのは間違いないだろう。
チュイィィィン‼
「!こいつ!」
いきなり、スクラップで出来た何かが襲い掛かってきた!
ラヴァは襲い掛かってきた奴に爆炎を浴びせた。
「ラヴァちゃん!」
「大丈夫だ。不意を突かれただけだ。」
『扉に入れ!今すぐにだ!』
足音が全方位から聞こえる。囲まれている。
ガシャン ガシャン ガシャン
「な、何ですが!これ。」
『分からん、最初から付けられていた可能性が高い。』
「みんな急げ!」
「「「「分かってる(ます)!」」」」
ギィィバタン!
「はぁはぁ。皆、無事か。」
「はぁはぁ、なんとかな。」
「はぁはぁ、いったい何だったんでしょう。」
「はぁはぁ、ロボットの様でした。」
『…今からあの敵影をダミーと呼称する。』
「だ、ダミー?」
「何故ダミーでしょうか。」
『あれが機械の紛い物だからだ。』
(本当はエミー*1そっくりだからなのだが。)
『それよりも、ダミーがスキャン機能に反応しなかったことが問題だろう。』
「…それは、どういうことですか。」
『アーツかなにかは分からないが、本当にロボットだった場合、かなり高性能だ。』
ガン!ガン!
「扉が開かれてしまいそうです!」
「下に降りるぞ、後に続け。」
階段に降りていく一行。誘われていると感じるもダミーに扉を突破された可能性を考えて、敵地に乗り込見ざるを得なかった。
コツ、コツ、コツ
「…何とか逃げ切れたが、どうするべきか。」
『ダミーは我々を探しているだろう、それにレユニオンの兵士がいる可能性が
高い。』
「…じゃあ、どうすればいいのですか。」
『恐らく、あの扉は構造から入り口でしかないだろう。恐らく出口があるはずだ。』
「では、出口に向かうということでよろしいでしょうか。」
『ああ、敵に見つからないことを最優先しろ。』
ピピピィ
ポポポォ
エミーならぬダミー登場です。
ホラー感を出すために、様々な演出を出したいものですがやはり難しいです。
ご意見・ご感想があると嬉しいです。