いつか小説で書くか現実で言ってみたい
アーマード・コア、ネクスト
通称NEXT.AC―――ネクストACのキメラは兵器である
通常の電子的な方法では到底持つ事のない
0から9の数字、YESとNO以外の返答を自在に可能とする意思を有している
そして進み過ぎた高度な並行演算、処理能力を発揮する機械だ
そんなキメラは現在夜の森の中、腕に付けている武器、
グレネードキャノンとガトリングガンの弾丸を製作及び実験していた
「・・・・・完成」
ス
製作したなんらかの文字が刻まれた弾丸の一つを手に取り
ガトリングガンのリング上の弾倉に弾を入れる
カション
「サイズ適正、テスト開始」
最低限の確認が終わり、右腕に装備されたガトリングを構え
一見、キメラの正面にはなにもない森に向ける
「・・・・・・・発射」
ダン
本来のガトリングよりも少し軽い音、軽い反動で半透明の白い弾丸が発射され
数ある森の木々に当たらずその間を高速で飛んで行く
「速度良好・・・・命中、目標ノ転倒、沈黙ヲ確認」
ガシン
ガシン
ガシン
ガシン
弾を撃った方向へキメラは歩いて行く
しばらく歩いて先程のキメラが弾丸を撃った直線状に鹿が倒れていた
無傷で出血もない状態で
「生体レーダー起動」
AC3のレイヴン御用達の生体兵器AMIDAをロックオン可能とする装備
本来はACのFCSの一つだがネクストのFCS性能と容量ならばある程度ナニカすれば
EN消費が増えてしまうが同じ様に生体の有無を確認する機能を
使用できるようになった
故に生きて居ればどんな状態であろうとレーダーに表示、ロックオンできる
「生体反応アリ」
がし
倒れている鹿の首を掴み上げる
ぶらーん
じーーーーーー
鹿を見つめ状態を調べるキメラ
「腹部、着弾点ニ弾痕ノ傷ナシ、
着弾点ノ体毛、弾丸ト同サイズノ外側ニ逆立ッタ衝撃ノ後アリ」
「ガ、多大ナ内出血ナシ、内臓破裂ナシ、骨折ナシ、状態気絶」
「非殺傷専用魔力弾丸
エモノノ着弾後ノ生存、無傷ニヨリ実験成功」
ググッ
グオッ
キメラは逆足を曲げて跳び上がり
そのままブースターを使い森の上を飛んで行く
シュォォォォォォォ
この実験の始まりは一日前に遡る
―――――
――――
キメラは考えていた
フォートからの物理武器からEN武器への変更にしたほうが良いと言う事に
理由はもしもの町での敵対、及び魔法関係者の殺害無効の保険としてである
もし町で戦うとしてネクストACが放つ流れ弾が民家や人に命中すれば
治療まったなしの即死が確定する為、使用は抑えるべきだろう
無駄な争いの種をバラ撒かない為にもとフォートが自身に話していた
だからと言って物理から撃つ度にENを消費する
EN武器に変えても消費が増え
回避可能な頻度も減る上にグレネード程の威力での
EN兵器となれば弾数がやたら少なかったり
重量が重い、装備EN量が重い、発射EN消費が重いの三重苦
しかもこの三重苦をそのまま再現したようなアクアビットのネクスト
LINSTANT、通称アクアビットマンと言われる一長一短の極限例を
知っているキメラからすればやはり物理が良いと考えてしまう
だったらEN消費の軽く重量も軽いEN武器を使えば良いと思うだろう
だがキメラの戦闘スタイルは上下に飛びながらのQBを使っての回避と
片方の武器で相手を撃ち、回避した所をもう片方の武器を撃って当てる
案外シンプルなものだがそれを実行する武装が両肩にグレネード、
左手にグレネード、右手にガトリングの高火力武器でやるのだから
相手からすれば飛んでくるグレネードを回避した先で
速攻グレネードを当てにくるとても面倒な相手だろう
キメラはこの戦闘スタイルで幾度も汚染された戦場で戦い続けて来た
軽量機はQB後をグレネードで狙い撃ち直撃か爆風で行動不能にした
中量機は弾をばら撒きグレネードで火力による削りあいで削り倒した
重量機は重装甲と回避に頼り両肩のグレネードを撃ち動かない物にした
ガチタンには回避や真上への移動を駆使してグレネードをひたすらを連射した
そんな戦闘を繰り返した戦果の実績と確実性を持つ戦闘方法の
要であるグレネード、物理武器の変更など最初からない
だからこそEN武器に変わる撃つ度にEN消費をしない非殺傷モードの働く
エネルギー性質の物を考えて製作し、実験に成功した
物理武器の弾丸を全て魔力を込めて作った弾丸に変える事で
少し威力は下がるが問題点の全て解消されたのだ
まずキメラは魔法の事も考えたが魔法も当然、使えばEN武器と同じく
エネルギーを消費してしまい他になにかないかと
魔法関連のデータベースを探し、見つけた一つの項目で行動を開始した
ベルカの魔法技術、カートリッジシステムで
カートリッジシステムは己の魔力をカートリッジに貯めて
戦闘時に使う事で一時的な魔法の威力上昇、魔力の上乗せや増加を可能とする
本来このカートリッジは圧縮した魔力を使用してパワーアップする物だが
これのように前もって魔力を貯めて放つ物を作れば
戦闘時にエネルギーを消費せずに済む非殺傷武装が作れるのでは?
そう考えれば案外簡単に作れる物が増え
キメラはこのカートリッジを魔力の銃弾にできないかと考え、実行した
そして、十数体の森の動物さん達を赤とピンクの物体(オブジェ)に変え
少し木々が割れ砕け木片となって弾丸の製作、改良の犠牲となった
だが特殊な術式と加工を施した魔力を貯める金属薬莢に
風、火と魔力を使い魔力による爆風を起こす非殺傷グレネード弾が完成
同じく特殊な金属薬莢と魔力を使い非殺傷の弾丸が完成
こうしてキメラは動物に撃っても非殺傷設定が完璧に働き殺さず
発射時にエネルギー消費のない威力と射程距離も可能な限り再現した
作り置きできる魔力故に材料費のないノーコストの魔力の弾丸を手にした
ついでにこれまで犠牲となった動物はひき肉加工して保存し
木片となった木は薪として無駄なく再利用としている
後にキメラはこれらを使い2週間毎日ハンバーグを作り、喰らう事になる
シュォォォォォ
キメラは山の上を飛び続けながら今回の実験の成果を再確認する
「第一実験、動物ニ対スル魔力弾丸ノ非殺傷設定、適用成功」
「バックアップ、魔力弾丸製作改良ノ経過ト成果ヲフォートヘ送信」
もしなにかの拍子で作り方を知っている自身のデータが消えても
問題が無いように予備としてフォートにデータを送る
データを送ったキメラは体の向きを町のある方向へ変える
「第二実験ニ以降
人間ヘノ魔力弾丸使用ニヨル非殺傷、検証実験ヲ開始」
同じ生物の動物に効くからと言っても人間とは構造が違い
人間には非殺傷が効かないかもしれない故に試す
「実験ニハ消エテ問題ノナイ犯罪者ガ好マシイ・・・・」
キメラは機械の様だが人間と同じく考え行動する精神性を持っている
だが人を庇わなければと言う程暖かくもなく
人を絶対に助けないと言う程に冷たくもない
だから実験に使えるならば料理に使う材料と同じく普通に使う
そもそもキメラにとって自身の行動を邪魔するのであれば
人間であろうとも邪魔なノーマル以下の喋る物体Aでしかない
話しをされれば答える、敵味方の区別無く淡々と
だが自身の前に立ちはだかり必要ならば味方、仲間、知り合い、
知らない者、敵、これらも区別無く、動かないガラクタに変えるだろう
そんな事が簡単にできもするし起きもする荒廃した世界出身なのだ
故に問題がなさそうな者なら死ぬかもしれない実験に人を使える
「廃墟ヲ探索」
そしてキメラは後ろめたさのある者達の居そうな廃墟を探し
この夜、実験しやすい人間(犯罪者)を狙う
次回、そんなシリアスでもないシリアスがキメラの手によって崩れる
どうでもいいけどこの前ACFA組んだ
アクアビットマンにアリーヤ足を使った機体がかっこよかった
変体って色んな種類があるよね