アイリス・エーカー、ISの存在に心奪われた女だ! 作:113(いちいちさん)
日本 東京 秋葉原
「悪いねアイリス、買い物に付き合ってもらって」
「問題ない、ちょうど暇だった所だ」
「本音もごめんね」
「いいっていいって~」
アイリスは現在、レベッカ、簪、本音の三人と共に夏休みを利用して秋葉原に買い物に来ていた。
「簪、君の専用機はまだ完成しないのか?」
「すみません、もう少し調整が必要でして」
「私は我慢弱い・・・」
「ねえレべっち、何であいりんの方がかんちゃんの機体を気にしてるの?」
「フフッ、アイリスは機体が万全な簪と戦いたいのさ」
無事に買い物を済ませた帰り道。
「所でカタギリ」
「何だい?」
「荷物持ちに不満は無いが・・・なんだか多くないか?」
アイリスは現在レベッカが買った漫画やアニメの荷物持ちをしているのだが、その量が明らかに多いのだ。因みに傍から見れば小柄な少女が両手に大荷物を抱えており大丈夫なのかと心配しそうになるが、伊達に軍人をしている訳では無い為実際は見た目以上の筋力を持っている。
「ああ、言って無かったね。実はその殆どはドイツにいる友人への送り物なんだ」
「ほう、初耳だな」
「あれ?知らなかったんですか師匠?」
アイリスはレベッカにドイツの友人がいる事に驚き、簪はアイリスが知らなかった事を意外に思った。因みにアイリスは簪のテスト飛行に付き合う内に何時の間にか師匠と呼ばれるようになっていた。
「お~いみんな~!」
そこに本音が一枚のチラシを持って近付いて来た。
「本音?何処に行ってたの?」
「それよりも見て見て~」
本音はチラシを皆に見せる。其処にはとあるメイド喫茶での”メイド無料体験会開催中”と書かれていた。
「おや?どうやらこの先にあるメイド喫茶でメイドの無料体験会が開かれているようだね」
「私、メイドやってみた~い!」
「メイド・・・良いですね!ぜひ師匠のメイド姿を見てみたいです!」
「私の?」
「そうと決まれば早速行ってみようか」
イマイチ状況を理解できていないアイリスはあれよあれよと言う間に三人に連れて行かれた。
某メイド喫茶
店に来たアイリス達はやたらテンションの高い店長に直に着替えさせられ接客に立たされた。
「ご主人様、貴官のご帰還を歓迎します」
アイリスはメイド姿で軍人風の挨拶をする。店長曰く「その見た目と性格のギャップが凄く良い!」との事。
「金髪ロリ武人口調メイドとか誰得?・・・俺得」
「これはこれで・・・良い」
お客からの評判はそこそこ良かった。
「お帰りなさいませ旦那様。こちらの席へどうぞ」
レベッカは何故か執事服だった。元々の長身と中世的な顔立ちが相まって中々に似合っていた。
店長曰く「ティロリロリン!?と来た!」との事。
「スゲーイケメン・・・」
「俺男だけど惚れたわ・・・」
お客からの評判はなかなか良かった。
「お帰りなさいませご主人様。席へご案内します」
簪は清楚系銀髪眼鏡メイドとなった。店長曰く「シンプルイズベスト!!」との事。
「何か凄い落ち着く」
「普通に可愛い!」
お客からの評判はかなり良かった。
「おかえりなさ~いご主人様~!さあさあ座って座って~!」
本音は大きめのメイド服を着たほんわか妹系メイドとなった。店長曰く「萌え袖!!しかも隠れ巨乳!!」との事。
「萌え袖妹キャラ良いね!」
「ロリ巨乳は正義」
お客からの評判は凄く良かった。
「おや?この写真は・・・」
レベッカは店内に飾ってある一枚の写真に気が付いた。其処には暗い青髪で眼帯と皮手袋を着け、何故か腰に鞭を装備したメイド服の女性が写っていた。
「へぇ、彼女も来ていたのか」
ドイツ軍IS基地
「ハルフォーフ副隊長、カタギリ様より日本から荷物が届いています」
シュヴァルツェア・ハーゼの隊員である白髪で褐色肌の女性、ネフェル・ナギーブ少尉はモニターの前に佇む女性にそう言った。
「流石はミス・カタギリ、仕事が早い。料金は何時もの口座へ振り込んでおけ」
「分かりました」
暗い青髪で左目に眼帯を着けたこの女性こそ、レベッカの友人でありシュヴァルツェア・ハーゼ副隊長、クラリッサ・ハルフォーフ大尉である。彼女は振り向くと後ろに整列した同じく眼帯を付けた三人の少女達に向かって声を掛ける。
「喜べお前達、我が同士、ミス・レベッカより日本から新たな物資が送られて来た!」
「流石、日本の漫画やアニメをこよなく愛する黒兎隊副隊長のご友人!」
「私達にはできない事(日本へ行く)を平然とやってのける!」
「そこに痺れます憧れます!」
「更に、日本で新たな同士を見つけたらしい。これにより我々への物資供給回数が増える見込みだ!」
「「「おおー!!」」」
「・・・(まさか噂に名高いシュヴァルツェア・ハーゼがオタクの集まりだったとは・・・)」
隊員達が盛り上がる中、ネフェルはそう思った。彼女は元NATOIS部隊隊員であり、その優秀さからシュヴァルツェア・ハーゼにスカウトされたのである。因みにパトリシアの約一年前に入隊している為、彼女の先輩に当たる。
こうしてIS学園の夏休みは過ぎて行った。
ネフェル・ナギーブ少尉
元ネタはソルブレイヴス隊のあの人。
シュヴァルツェ・ハーゼにスカウトされていなかったらオーバーフラッグスに入隊していた可能性のある人物。後から入隊した隊員の為、左目のナノマシン手術は受けていない。
搭乗機はEUイナクトカスタム 機体色は紫
レベッカとクラリッサは休暇で日本に来た時に偶然出会い意気投合したという設定です。