ヴンダー、発進!!~~~神殺しの船の艦隊勤務~~~   作:ゴマだれ

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プロローグ

赤い大地

青い空

行き交う人々

赫色の目

そして

 

「お母さん、これしかあなたにできなかった。

ごめんね、リョウジ......」

 

この言葉を最後に俺は沈んだ。

 


 

「....知らない場所だ」

 

...ここは何処だ?

何故生きてる?

俺はあの時沈んだ筈...

 

「というか...俺、今海の上に立ってるのか?」

 

それだけじゃない、戦艦だった俺にはない筈の四肢と五感、そして自分の体と繋がっている装備。

見たところ艦だった時と同じ第2船体とレールガンが4門、この感じだと後方にも1門ある。

そして、翼が付いている。

 

「まんま艦の時の装備か....周りの景色的に作戦は成功したのか.....?」

 

初号機にガイウスの槍を届ける事はできたがその後どうなったのか気になる所だが、まずは現状を把握しよう。

 

「海のど真ん中で目視できる範囲には島はない.....相当沖の方みたいだな」

 

現在地が分かれば指標の建てようがあるが、この様子だと海の上としかわからん

 

『ヴンダーさーん!』

 

「ん?肩の方から声が....え?」

 

視線を移すと小人サイズの人間がいる....

しかもヴィレの隊服を着ているようだ。

 

「えっと...君は?」

 

『私は妖精さん!ヴンダーさんの船員です!』

 

「な、成程...じゃあ艦の設備とかも使えるの?」

 

『はい!全盛期のヴンダーさんの物を使えます!』

 

これは心強い、流石に2号機と8号機はないだろうが

レーダーとか使えば何か分かるかもしれない

 

「じゃあ、早速レーダーで索敵してもらっていい?」

 

『分かりました!』

 

正直、状況が分からない以上敵がいないとは限らない。もっとも、レーダーで探知できるかも微妙なところだが

 

『!!3時方向に艦影を捉えました!

駆逐5 重巡2 空母3 戦艦4』

 

「え」

 

『別艦隊と交戦中...映像出します!』

 

すると片目だけにレンズの入ったサングラスに映像が映される。

俺と同じ様な装備をした少女達が異形の怪物達と戦っているようだ。

だが、怪物達のほうが押しているようでこのままでは全滅も有り得る。

 

「黙っててる訳にはいかないな....妖精さん!行ける?」

 

『オールクリアです!!』

 

その言葉ともに俺の背中に天使の輪(エンジェル・ハイロゥ)が形成される

 

「行くぞ、ヴンダー発進!!

 


 

長門side

完全に油断していた...

この海域は完全に制圧したと思っていたせいで

不意打ちをくらい、碌な反撃も出来ずに全員中破以上の損害....ここが墓場か

 

「加賀、大丈夫か?」

 

「....正直大丈夫ではないわね」

 

艦載機もやられた、制空権も向こうの物だ...

せめて、駆逐艦くらいは逃がせれば...

 

「叢雲、雪風、二人とも逃げろ」

 

「でも!それじゃあ...」

 

「この傷と艤装では満足な速度も出ない...殿も必要だ」

 

せめて...奴らに一泡吹かせてやる...!!

 

 

ズドン!!ズドン!!

 

「....へ?」

 

思わず間抜けな声が出た

姫級と鬼級が一撃...!?

 

「今のは....?...!?」

 

敵が空を見上げているの釣られて私も見た

そこには、背後に光輪を出して宙に浮かぶ青年の姿があった


 

『目標に命中!姫級及び鬼級の轟沈を確認!』

 

「第2射、超電磁直撃弾装填!」

 

『了解!!...敵からの反撃です!!』

 

「ATフィールド展開!!」

 

敵のお粗末な対空砲火が飛んでくる

が並の物理攻撃では傷すらつかないATフィールドにしてみれば豆鉄砲も同然である。

 

『装填完了!測的誤差、ギリギリまで修正中....行けます!』

 

「ならば結構、撃てぇ!!」

 

ズドン!!スドン!!ズドン!!スドン!!

 

『命中!全敵艦、轟沈を確認!さすがですね!』

 

「あったりまえよ、神殺しの力舐めんな」

 

取り敢えず、艦隊の損害を確認するため水上に着陸する。

 

「大丈夫か?よかったらウチの整備妖精が応急修理程度ならするぞ?」

 

『『『任せろー!!』』』

 

妖精さんにも種類が居るらしく整備士の妖精さんや砲手や探知などもしてくれる妖精さんもいる。

 

「有難い...ところで貴方は...」

 

「俺か?俺はWILLE(ヴィレ)所属飛行戦艦AAAヴンダーだ。」

 


 

設定

 

◾︎AAAヴンダー

 

所属︰WILLE

艦種︰飛行戦艦

 

元はNERVがNHG型一番艦『Buße』として建造予定だったものをWILLEが強奪。

種の保存を目的として自律型の箱舟として運用される予定だったが責任者の加持リョウジが死亡した事により計画は中止、その後有人型の戦闘艦として改造された。

 

艤装︰主砲砲塔レールガン4門(後方部にも1門ある)

使用する砲弾は主にエネルギー貫通弾、曲射弾、超電磁直撃弾を使用する

また、補助として対空潜レーダーや小型のサングラス型モニターがある

他の艦娘とは違った妖精さんを有しており

砲手担当、整備士担当、索敵担当など役割が別れている

また、流石にエヴァはない。

 

見た目︰高校生程度の身長(170cm)の体格であり

服はミサトさんの隊服姿(ヴィレver)with片目サングラス

艤装の見た目は第2船体部分が左右に着いておりその上に砲塔が着いており背部にかけて翼も付いている。

 

性能︰火力面では姫級、鬼級の装甲も貫通できる。

命中箇所によっては一撃

防御面でもATフィールドのおかげでほぼ全ての攻撃を無力化できる

航行面では飛行状態はかなりの速度で動ける。

ただ、水上では速度が落ちる(それでも他の戦艦より早い)

飛行面では妖精さんのアシストもあり原作より早く離陸可能

ATフィールドを用いる事で他の艦船も飛行できる。

ここまでの性能の為かそこそこ燃費がある

ただ、コスパ的にはかなりいい

 

 

 

 




閲覧ありがとうございます

NHGシリーズ(エアレーズング、エルブズュンデ、ゲベート)は出した方がいいですか?

  • 出すに決まってるだろ!
  • ヴンダーくんだけでいいです。

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