ヴンダー、発進!!~~~神殺しの船の艦隊勤務~~~   作:ゴマだれ

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今回は没ネタ及び出そうと思ってたけど字数の関係上出せなかった小ネタ集です。
中にはわかってないとわからないネタがあります。
気になった人はYoutubeで『ヘルシング ウォルター』で検索かけてみてくれ


ヴンダーくんの没ネタと小ネタ

■ヴンダーくんとお酒

 

ヴンダーside

 

「なぁ、ヴンダー」

 

「ん?どうした長門」

 

「お前って酒は飲めるか」

 

「酒...?いや、飲んだたことないからわからないな...」

 

艦船の頃とかはそんなの飲めるほど物資に余裕もなかったからな....美味しいのかな、あれ

 

「良かったら今晩鳳翔さんの店で飲まないか?グラーフもいるぞ?」

 

「え?でも...飲めるかな」

 

「大丈夫だ、酔い潰れたら介抱してやる」

「悪いな、じゃあ俺も行くよ」

 


 

<ちょっと前>

 

長門side

 

「グラーフ、ヴンダーの好みのタイプとか知らないか?」

 

「知ってたら活用してるさ...(マスター)はまったくそういう素振りを見せてくれないんだ」

 

だよな...何かしら聞き出せられれば...そうだ

 

「酒で酔わせて聞き出せばいいのか」

 

「お前...それは流石にダメだろ...」

 

「いいのかグラーフ!このままじゃ頼もしい戦友としか見られないぞ!お前もあいつの事が好きなんだろ?」

 

「...わかった、鳳翔に根回しして度数の高い物を用意してもらおう」

 

「よし、誘うのは任せろ」

 


 

ヴンダーside

 

ガラガラ

「いらっしゃい、そこの席に座って」

 

「待ってたぞ、座れ座れ」

 

「あぁ、グラーフはもう飲んでるのか」

 

(マスター)、これ結構美味しいぞ」

 

おぉ...流石ドイツ生まれ、ビールのジョッキデカイな....

 

「はい、これなら飲みやすいと思うぞ」

 

「お、ありがとな。それじゃ...」

 

「「「かんぱーい!」」」

 

「すごいな、お酒って美味しくないとか聞くが割と美味しいな」

 

「種類によるだろうな(すまない(マスター)、それ結構度数高い奴なんだ)」

 

「焼酎とかは好みが別れるだろうな(後は頃合いを見てタイプを聞くと...卑怯とは言うまいな?)」

 

「よし、じゃんじゃん飲むか!」

 

「「あぁ!(勝った!)」」

 

<3時間後>

 

「うぅ....」ダキツキ

 

おいおい、長門って酔うと抱きつき癖とかあるのか...意外だな。普段とのギャップの差よ

 

「なぁ~ますたぁ~きすしようよ~」グイグイ

 

「しないからな?女の子ならそこらへん気をつけようぜ?」

 

「ねぇ~」

 

ダメだ聞いてない...グラーフはキス魔になるのか...

 

「大変そうですね」

 

「あ、すいません。まさかこっちが酔いつぶれちゃうなんて...」

 

いや、多分俺が強すぎる説があるな

一応大ジョッキ5杯と日本酒2瓶飲んでるからな...

 

「文字通り両手に花だなこりゃ」

 

「あら、そういうのがタイプだったりするんですか?」

 

「いや、俺は『可愛げのある人』とか『ギャップがすごい人』...あとは『少し天然』だとかなんで」

 

「あらあら、そろそろご勘定かしら?」

 

「あ、はい。すいません...」

 


 

鳳翔side

「それじゃ、ごちそうさまでした」ガラガラ

 

さてと...

 

「まったく、あの子は周囲からの好意に疎すぎるわね....」

 

<ちょっと前>

 

「度数の高いお酒?」

 

「あ、ああ。何本か用意して貰えると助かるんだが....」

 

「わかりました、でも何につかうんですか?」

 

「あ、いや...その...」

 

「言ってもらえれば協力なりなんなりしますよ?」

 

「...実は━━━━━━━━━━━━━━━」

 

「なるほど...」

 

「あ、本人には言わないでくれよ....?」

 

「大丈夫ですよ、誰にもいいませんから」

 

「そうか、よかった」ホッ

 

━━━━━━━━━━━━━━━

 

「まぁ、聞けましたし後日あの子達に伝えておいきましょうか」

 

にしても、ヴンダーさん鈍感すぎるのでは....もしかしてわざとですかね...?

 


 

<ウォルター・A・ヴンダー>※没ネタ

 

NOside

 

鎮守府近海にて

 

『レ級、ソノママ奇襲シロ』

 

「了解ダ(トテツモナ要塞ト聞イテイタガ所詮ハ艦娘...隠密スレバドウモイウコトハ無イ)」

 

そのレ級の背後には100を超える深海棲艦の艦隊...警戒網を時間をかけて突破したつもりなのだろう。その慢心がよくなかった

 

シュイン

 

「!?」

 

バシャバシャバシャッ!

突如として艦隊の3割が細切れとなったのである

 

「外したか...やはりそう上手くいくものではないな」

 

そう言いながらゆっくりと近づいてくる男。その周りには糸のようなものが漂っている。

 

「AAAヴンダー、第一佐世保鎮守府所属そして第一艦隊旗艦...」

 

シュイン!

 

突如として男の周りに漂っていた糸がレ級たちの方へ向かっていく。

 

「ッ!!撃テェ!」

 

ズガガガガ!

 

レ級の連れていた艦隊が一斉に砲撃する...が

 

「鈍い...やはり所詮は寄せ集めか...この数の艦隊で警戒網を抜けるのは敵ながらあっぱれだが、これでは鎮守府を落とすにはほどど遠い...ふん!」シュリン!

 

ズババババン!

 

「ナ....!!??」

 

砲弾を掻い潜り、糸を手繰る...それだけで半分以上がサイコロステーキのようになってしまった

 

「小便は済ませたか?」

 

じりじりとにじり寄ってくる

 

「神様にお祈りは?」

 

その姿と気迫は正しく、()()と呼ぶにはふさわしいだろう

 

「俺の前でガタガタ震えて命乞いする心の準備はOK?」

 

まさしく死刑宣告...しかし

 

「....フフフ、アハッハッハッ!!」

 

レ級は笑み崩さなかった

 

「ソウコナクテハナ!楽勝スギテツマンナイト思ッテタトコロダ!」

 

パチン!

レ級が指を鳴らすと艦隊が盾を持った深海棲艦を前にスパルタ兵のごとく隊列をなしていく

 

「ほぉ」

 

「マーチ!」

 

そのままヴンダーの方へ向かっていく。

確かにこれなら糸による攻撃は防御できるだろう、糸ならば

 

「吹雪、直接火砲支援(ダイレクトサポート)開始」

 

『り、了解です』

 

そんな吹雪の手には大型ライフル『パンテラ』その照準は既に敵に向けられていた

 

ドォン!

 

その一撃は盾を構えていた深海棲艦の列を貫通して後方にまで届いた

 

『へ!?(なんて威力...)』

 

「第2射、N2榴弾信管VT敵戦列中央!」

 

『は、はい!』

 

すぐさまリロードを行う、がそれを黙って見てるようではなかった

 

「クソッタレガァ!!」ダッ

 

両手に艦砲を携えたレ級がヴンダーに突撃していく、そして

 

「喰ラエ!!」

ズガガガガガガ!

 

冷却時間無視の連続斉射...だが

 

「(無傷カ....)」

 

糸で弾いたらしくヴンダー自身にはまったく当たっていない

 

「クタバリヤガレッ!?」カチャ

 

再び構え直し斉射しようとするがヴンダーのほうが早かった

 

シュイン

「ッ!クソォ!喰ラエ!!」チャキ

 

耳を切り落とされたにも関わらず再び艦砲を構え直し撃とうするが...

 

パシッ

「ウグッ!?」

 

「捕まえました...」

 

射撃による艦隊の殲滅を終えた吹雪がレ級を拘束によって決着となった。

 


 

<秘書艦ヴンダーくん>

 

ヴンダーside

 

「今日の秘書艦はヴンダーね」

 

「あぁ、よろしく頼む」

 

今日は俺が秘書艦の日だ。

秘書艦の仕事の内容は具体的には書類の誤字脱字のチェックと書類の整理、そして必要な資料の貸し出しなどである。

 

「提督、ここ抜けてるぞ」

 

「あら、ごめんね」カキカキ

 

そんな俺も片手間に経費とかの予算系をやっている。

MAGlシステムのお陰で計算が楽だわ

 

「はい、こっちもよろしくね」

 

「おう」カキカキ

 

やはり俺がやるとペースが早いな....

おかげで机の上にあった書類の山はなくなった

 

コンコン

 

「どうぞー」

 

「失礼するわ、演習の報告に来たわ」ガチャ

 

どうや、報告書を提出しに来たようだ

 

「はい、ご苦労さん。部屋で休んでくれ」

 

「えぇ、皆にも伝えとくわ。それじゃ頑張りなさい」バタン

 

ふぅ、あと少しだな....

 

「コーヒーか何か入れてこよう、ロールケーキ作って来たんだ。少し休憩にしないか?」

 

「あら、気が利くわね。それじゃ...砂糖抜きでお願い」

 

「はいよ」

 


 

休憩を挟んで、少し疲れた体に喝をいれつつ頑張ってこなして行く。

 

コンコン

「どうぞー」

 

「失礼します、ヴンダー先輩いますか?」

 

「吹雪か...あ」

 

やっべ...今日特訓つける予定だった...

 

「行ってきなさい、後は私1人でもできるから」

 

「...わかった、すまないな。行くぞ吹雪」

 

「はい!」

 

バタン

 


 

「ふぅ....」

 

いやぁ、吹雪の成長率ハンパないな...教えた事をスポンジの如く吸収していくな....もう夕方だし執務室に帰ろ

 

コンコン

 

「失礼します...おや?」

 

「スゥ...zzz」

 

あちゃー寝ちゃってんなこれ....

何で俺の上司っていつも無茶するんだろ

 

「毛布かけてと...後やっとくか」

 


 

「んん....」ネボケ

 

「あ起きた、おはよう」

 

「ヴンダー...今何時...」チラッ

 

『21:30』

 

「へ!?やばい寝すぎた!執務がまだ...あれ?終わってる?」

 

「俺が終わらせといた、今夜食作ってるけどいる?」

 

「ヴンダー...ホント助かった...」

 

「はは、これに懲りたら徹夜とかはしちゃだめだよ?」

 

「すいません...」

 

この後、ご飯を食べさせて風呂に入った提督を私室にて寝かせた。うん、徹夜、ダメ、絶対

 




没ネタ『ウォルター・A・ヴンダー』より

■鋼線の正体

『ATF収束型フィンガーグローブ』

パッと見は普通のフィンガーグローブだがヴンダーくんが着けることによってATFを糸状に収束、とてつもない切れ味と化す。ただ、使用中は防御にATフィールドを使えなくなる。因みに盾は切れないとか言われているが余裕で切れる

セラス枠は完全に吹雪です。
というか後輩吹雪の話書いてる途中に思い浮かんだネタですね
因みに防衛戦のコメントから今回のネタを思いつきました

■『ヴンダーくんとお酒』の後書き

ヴンダーくんはかなり酒に強いです。
下手したらあれでも少しあったかくなった程度。
ただ、スピリタスとか飲みまくると酔う

■『秘書艦ヴンダーくん』の後書き

これも本編で書きたかったネタです
どちらかと言うと仕事が出来るというタイプではなくできる男的なものを書きたかった。
因みにヴンダーくんは茜とミサトさんはどこか通ずる所があると思ってます

総合評価が100を超えて評価バーがオレンジになっておられる...感謝ッ!!圧倒的感謝ッッ!!!

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