ヴンダー、発進!!~~~神殺しの船の艦隊勤務~~~   作:ゴマだれ

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今回は出したかった近接武器などの製造です
やや独自設定があります。
ちょっと終わり方が雑です


ヴンダーくんの憂鬱と武器製造

 

ヴンダーside

遠征組の頑張りもあり資材と資源の備蓄量と供給量が上昇し、主力艦の改修および改造化の目処が立ち次第随時開始していきこの鎮守府の保有戦力はおそらく最高クラスとなっただろう。

普通ならここまでの大規模な改修は莫大な資源を消耗してしまうが開発妖精さんと整備妖精さんの全面的な技術提供により大幅なコストカットと性能の向上に成功し、規格外ともいえる戦力となった。

ここまで来ると国連軍や戦略自衛隊でも落とせないクラスになっており、過剰もいい所と思えるかもしれないが深海棲艦の戦力は未知数。下手したら数千万単位を越える可能性すらあるわけだ。ならどう対抗するか?よりいい質で勝負するしかない。1番手っ取り早いのは近未来改修、つまるところグラーフや吹雪に行なったヴィレの技術を用いた改修なのだが...

 

「無理?どうして?」

 

「まず近未来改修には2つのやり方がある。1つは『艦船改修』」

 

「グラーフにやってた奴よね?」

 

「あぁ、簡単に言うと艦種諸共変える大規模な改修だ。ただ欠点がある」

 

「コストが馬鹿みたいに高いってことよね」

 

「そう、もし全員にやろうとしたら今の資材なんかあっという間に消えていくだろうな」

 

「それで出来るとは思ってないけど、問題は2つ目ね」

 

「2つ目は『艤装改修』さっきの大掛かりな改修に対してこっちは艤装のみに改修を施す吹雪に対して行なったやり方だ。この方法だと低コストで済む」

 

「ええ、それなら全艦にできると思うけど...訳ありね」

 

「その通り、確かにこのやり方なら改修そのものはできる。ただ欠点...いや、改修が成功するかは微妙な所なんだ」

 

「...どういうこと?」

 

「改修した艤装の性能に艦娘がついていけるかは本人の技量にかかってくるんだ」

 

「つまり、あまりのオーバースペックについていけないってこと?」

 

「そういう事だ、要はずば抜けた成長能力と順応能力が必要になってくるんだ。吹雪の才能があったからこそ出来た芸当なんだ。」

 

「という事は現状の技術力じゃ『艦船改修』が現実的か...」

 

「そうだな、少なくともこの鎮守府にいる全ての艦娘に近未来改修をするのは現実的に無理だな。」

 

「それでも主力艦隊の1艦隊に1隻はしておきたいわね」

 

「それでも結構使うだろうな...」

 

それに気がかりなことがある。最近になって大本営の保守派つまるところ戦争で社会的地位を築いているから戦争続けたいと思ってるクズどもが監視の目を強めているのだ。いまの今まで俺の存在なんかデマとしか思っていなかったにも関わらずである。でもって供給されてる資源の事で問い詰めがあった。ただ、改二のコストカットと性能向上に成功した設計図を提出したことと、元帥さんのフォローのおかげで結果主義の海軍において何も口出しできない状況となった。いや、深海棲艦と戦うために人間と戦わなきゃならないってどういうことだよ!

今後も何かしらの口出しもあるだろうし...下手したら無茶な演習とかされかねない。今度明石と夕張に頼んでレーザー砲台を演習用に改造してもらっていつでも臨めるようにしとこ...

 


 

「ヴンダー?聞いてる?」

 

...あ、やべ。考え込んでて龍田の話聞いてなかったわ。今日艤装の事で話があるって言ってたな

 

「...ん?悪い、もう1回言ってくれないか?」

 

「まったく...貴方疲れるんじゃないの?」

 

「かもしれないな...」

 

「で、もう1回言うけど私と天龍ちゃんの近接武器を強化して欲しいの」

 

「ふむ、わかった。数日待っててくれ、何かリクエストとかあるか?」

 

「天龍ちゃんは特にないけど私は破壊力重視でお願い。多少重くなっても許容するわ」

 

「了解だ、任せておけ」

 


 

艦の改修によって軽視されがちだった近接にもようやく脚光が当たったようでさっきの龍田のように白兵戦を見越した強化や発注が多くなり、俺の開発部屋がRPGの武器工房のようになっている。

因みにレーズンやエルブズにも既に専用の武器を渡している。

レーズンには近接武器として『Mark.9』の使っていたものを参考に艤装に保管できるよう改造を施した大鎌を装備させた。威力としては言うまでもない。

エルブズには近接ではなく得意分野の遠距離戦に焦点を当て、『G型補助装備』と今まで使用者のいなかった『対艦超長距離ライフルバンテラ』を装備させた。結果的に相性はとても良く、弾道が不安定な演習弾でも飛んでる『ペイルウイング』に当てられるほどである。本人からも「有象無象の区別無く、私の弾頭は許しはしない」と頼もしい言葉を言っていたがそれ別の奴の言葉だよな?

話を戻すが最近近接武器の強化、改造の依頼がかなり来る。別に使う資源の量も少ないし、寧ろ普通の改修や開発より得意まである。実際エヴァの使う対使徒用の白兵戦用武器は深海棲艦に対しても有効なダメージを与えられる。それどころか実際に使う機会のほぼなく、計画案だけで終わったものであってもかなり助かっているのもある。

 

「えーっと確かこの辺に...お、あったあった」ガサゴソ

 

龍田の近接武器は薙刀のような斧のようなもので刺すなり振り下ろすなりと使い方はそれなりにある。そこで開発妖精さんがガチャで作った『ソニックグレイヴ』と旧NERVが開発計画を立てていた『スマッシュホーク』をベースにテコ入れをしていく。あくまで強化であるため元の武器を改造する形である。刃を取り外し、そして付け替え、超振動を起こす為の機関を刃の付け根部分に装着。パッと見はまえと変わらない見た目だが威力は大きく変わる。重量はやや増えてしまったがほとんど問題ないレベルとなった。そして威力はゲベートの持つ両刃の大剣の次に来るものとなった、取り敢えず龍田は終了。

次は天龍の刀だ。こっちも正直当てとなる武器には目星がついている。

 

「これだな....」

 

『マゴロックス』

当初は改二号機に装備させる刀であり『プログレッシブナイフ』をそのまま長くした刀とでも言うべきで、対NERV所属のエヴァ用の武器として開発案が上がったが結局ボツとなった。今は計画書と設計図だけが手元にあるがそれでも十分。

早速強化開始だ

天龍の刀の刀身に合うように作った超振動対応の刃を装着、からの軽量化加工を施して完成。

後は納品して終了だな。

別に龍田たちがはじめてではない、その為この作業もだいぶスムーズにできるようになってきた。

例えば叢雲の時は檣のような槍を強化していたがそれには本来特殊作業用に作られた『ヒートランス』を使って改造した。実際に敵の装甲を溶かして攻撃できるためなかなかの威力とのこと。

木曾の時には旧NERVが対使徒用に設計計画案を作っていた武器の『カウンターソード』をモデルに作った。ガンブレードという事もあり遠距離でも使える上、ハンドガンの威力も上がってるからな。本人も喜んでおられた。

ただ赤城さんと加賀さんが刀使って駆逐艦を切り裂いてたのはビビッた。あの二人も近接戦するんだね....

 




■装備紹介

『大鎌』

劇中でMark.9が13号機護衛のために使っていたものと同じ。仮にもエヴァであるMark.6の首を切り落とせるのでかなりの切れ味となっている

『G型補助装備』

劇中ではヤシマ作戦で初号機が使用していた狙撃用装備。ヘッドギアはないが艤装からスコープが展開される

『スマッシュホーク』

アニメ版で弐号機がレリエル戦にて使用
今作では旧NERVが対使徒用武器として設計していたがボツになったことになってる

『マゴロックス』

正式名称はマゴロク・エクスターミネート・ソード
エヴァANIMAにて登場。因みになぜヴンダーくんが設計図を持っているのかと言うと実はシン予告で8+2号機が使用しており共に失踪していた。その為今作ではボツとなった兵器として登場

『ヒートランス』

改2号機がヴンダーのコア点火作業で使用
今作では叢雲の武器として活躍している

『カウンターソード』

スーパーロボット大戦αにて初号機が使用
今作では新劇で使われた8号機のハンドガンと組み合わされているので遠距離でも使える火力となっている

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