ヴンダー、発進!!~~~神殺しの船の艦隊勤務~~~   作:ゴマだれ

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今回はヴンダーくんの性能テストと青葉の取材です
中々のぶっ壊れ性能です。
あと、少し長めです。


神殺し 己を知り、取材を受ける

 

ヴンダーside

 

「それで、ここがお前の自室だ」

 

長門から設備の案内や明石から日用品もらったりした

下着はあったが、寝巻きに関してはここの鎮守府の女性率の高さ故にジャージくらいしかなかった。

ま、いいけど

 

「私は入渠してくる。

加賀が来るまで時間があるから少し休んでてくれ」

 

「あぁ、わかった。ありがとな」

 

そう言って長門は部屋を去る

そう言われても暇だな.......

 

「....ん?」ゴソ

 

ふと、服のポッケに手を入れると何かが入っているのがわかった。取り出してみると

 

「え!?何でこれが...」

 

そこにはヴィレクルー達の集合写真があった

ミサトさんやリツコさん、マリちゃんにアスカちゃん、そして旧NERVスタッフのマヤさんや青葉さん、日向さん達の笑顔があった。

 

「皆...いい顔してるなぁ」ホロリ

 

何故ポケットの中にこれがあったのかは知らないが少し元気がもらえた、自分がここにいる意味も少しは感じ取れた気がする

 

「....そろそろいいかしら?」

 

「うおっ!?加賀さん...何時からそこに....」

 

「『いい顔してるなぁ』の辺りからです」

 

「地味に上手い声真似しないでくださいよ....」

 

「ごめんなさい....それよりさん付けは辞めなさい。

もう他人じゃなくて『仲間』なんだから。

ほら、演習場にいくわよ」

 

「は、はい!!」

 


実はあの後性能テストをやることになった

提督曰く「艦船時代の情報がない以上かなり細部まで取ることになるわ」とのこと

まずは火力面だ

「貴方にはあの的を撃ってもらうわ」

 

前方には戦った深海棲艦くらいのサイズはあるであろう的がある

 

「貴方には特殊弾があると聞いたわ。

まずは演習弾、その後特殊弾で撃つのよ」

 

「了解です」

 

明石さんと開発妖精さんによってできた俺専用の演習弾を砲塔一門に装填する。

 

『誤差、ほぼなしです!!』

 

「了解!撃てぇ!」

 

ズドン!!

「....目標に命中....演習弾でこれね....」

 

どうやら当たりのようだ

的を見ると綺麗にど真ん中を撃ち抜いたようで

大きな穴が空いていた

 

「やりました!加賀s...先輩、すごくないですか!」

 

「え、えぇ(無いはずの犬耳と尻尾が見える...

それにしても演習弾でこの威力....)」

 

...おっと、ちょっと興奮し過ぎたな次は曲射弾だな

 

「加賀先輩、次は曲射弾でいきます!」

 

「曲射弾ね.....何時でもいいわ」

 

『軌道確保!何時でもどうぞ!』

 

「そんじゃ...撃てぇ!」

 

ズドン!!

 

砲弾は明後日の方向へと放たれる、が

 

ピキュイン!

 

「なっ!?」

 

そんなATフィールドの音と共に砲弾は軌道を変え、的の方へととんで行くそして....

 

「よし!加賀先輩、当たりましたよ!」

 

「....え、えぇ」

 

よし、残り2発...張り切っていくぞ!


あの後、エネルギー貫通弾と超電磁直撃弾でも砲撃テストを行ない。続くは防御面である。

取り敢えず、素の防御力について調べるのでATフィールドは無しでやる。

 

「い、行くぞヴンダー!」

 

「おう、ばっちこい!」

 

その為、長門による実弾で行なう。

因みにこれを提案したのは俺だったりする。

全員から超止められたが交渉の末なんとかなった。

ただし、明石がいつでも行けるようスタンバイの状態で万全を期している。

 

「主砲、全門斉射!!」

 

ドオン!ドオン!

 

距離があるからか、砲撃音もかなり小さい。

そろそろかな?

 

『後5秒で着弾します!』

 

「総員、直撃に備えろ!」

 

ズドン!!スドン!!

 

「お、おい、大丈夫か?!」

 

「イッタァーーー!!結構痛いんだなやっぱ」

 

「」

 

お、おい?

長門どうした!?

何をそんなに落ち込んで....

 

「し、小破もしないのか...まともに入ったはずなのに.....」

 

あー....うん

いや、確かに自慢の砲撃をまともに食らってもピンピンしてるのは俺も傷つくよな....

 

「だ、大丈夫だぞ!長門の砲撃が強いのは良くわかってるぞ!!」ヨシヨシ

 

この後超慰めた。

 


お次は航行速度だ。

飛行状態の方は長門達が身を持って体験したので今回は水上での航行速度を測る。

 

やり方は鬼ごっこで行なう

メンバーは同じ戦艦の長門と重巡の青葉、そして駆逐艦組の叢雲と雪風が逃げ役、鬼は俺となった。

ずっと空にいた為、最初こそ水上で速度を上げるのは躊躇い等があったため捕まえるのに苦労したが中盤にてコツを掴んだ事もあり、長門と青葉を捕まえられたが叢雲があともう少しでタッチ出来そうな時にタイムアップとなった。

 

 

「くそー!あと少しだったのに.....」ゼェゼェ

 

「アンタ....早すぎでしょ!コーナーで差をつけてたっていうのに....」ゼェゼェ

 

「あれは戦艦の速さじゃないですよぉ」ゼェゼェ

 

因みに長門と青葉はダウンしている

元々そういうのは得意じゃないしな。

余談だが最高速度は60ノット程だったらしい。


最期に妖精さんのスペックだ。

前にも言ったが通常より大量の妖精さんを有しているため役割の数やその性能も桁違いらしい。

実際、長門の補助として砲手妖精さんを貸したところ命中率がほぼ100%、しかも本来は狙いずらいはずの急所や弱点部位にほとんど着弾していたという。

また、開発妖精さん曰く資材があれば装備も作れるとのこと

 

「という訳で装備開発いってみましょう!」

 

「えぇ.....」

 

茜提督に開発のことを話したら「試してみましょう!」と言われ、装備開発を5回行うことに

 

 

『できましたー!!』

 

「完成したそうですよ」

 

「あら、それでは早速」

 

まずは1つ目

 

「これは....艦船の模型?」

 

「あぁ...誘導弾ですか」

 

「え?ミサイル!?」

 

「正しくは『N2爆弾搭載型対宇宙艦船流用式誘導弾』ですね」

 

「これってどうなの?」

 

「正直、使いどころが...ね?」

 

「了解....次は...」

 

2つ目

 

「これは...槍..いや薙刀?」

 

「『ソニック・グレイヴ』ですね。性能もかなりいいですよ。」

 

「ふーん...艦娘の白兵戦には使えそうね。

これは当たりね。」

 

3つ目

 

「これ....ナイフ?」

 

「『プログレッシブ・ナイフ』こちらも白兵戦特化の装備ですね」

 

「さっきの違って取り回しがいいのね。

これも当たりかしら...次」

 

4つ目

 

「クロスボウ...?」

 

「『超電磁洋弓銃』ATフィールドを使って高速で弾を発射するボウガンです。」

 

「へぇ...サイズ的に私でも使えそうね。」

 

5つ目

 

「また槍かしら?でも独特な形してるわね...」

 

「」

 

待て待て、何でロンギヌスの槍があるんだよ!?

そしてなんで開発妖精さんはこれ作れんだよ!?

 

「提督!その槍は即刻処分してください!!

何かあってからでは遅いんです!!」

 

「え..いやでも」

 

お願いします...マジでそれは駄目なんですぅ.....」ドゲザ

 

「わ、分かったから顔上げてよ!」

 

その後、妖精さんの手によってロンギヌスは開発に使った10倍の資材になって帰ってきた。

 


 

すべての性能テストが終わり、その頃には辺りも暗くなっていた。

流石に疲れたので自室で休んでいると。

 

コンコン

『ヴンダーさーん!!私です、青葉です!』

 

「そういや取材するんだったか...入ってきてくれ」

 

ガチャ

「あれ、休んでたところでしたか...ならひをあらためて...」

 

「大丈夫だ、何でも聞いてくれて構わないぞ」

 

お互いの身の上話は親睦を深める上で重要だからな

ドンと来い!

 

「それでは...まずは艦船時代のあなたについていいですかね?」

 

「あぁ、まずは....

 

提督の時と同じ内容を話す。

できるだけ簡潔に、分かりやすく。

 

.....といった所だな」

 

「」

 

あ、青葉がフリーズしてしまった。

 

「あ、ありがとうございます..」

 

「因みに取材してどうするんだ?」

 

「鎮守府新聞に載せようと思いましたが流石に話が重すぎるのでちょっと....」

 

「あ、うん。すまん....」

 

まぁ、組織間の関係があるとはいえ

実の姉妹艦に大破させられたなんて新聞には書けないか....

 

「...それでは気分を入れ替えて、艦娘もとい艦息に

なったあなたへの質問です!」

「おう」

 

Q.好きな事とかありますか?

 

A.空を飛ぶこと、風に当たること

 

Q.好きな食べ物は?

 

A.生ものかな?生野菜とか好きです。

 

Q.逆に嫌いなもの、苦手なものはなんですか?

 

A.血の匂い、あとはヴィレの糞不味いご飯。

あれだけは好きになれない。

 

Q.鎮守府の皆とはどうですか?

 

A.いい人ばかりで安心しました。

青葉「うっ....」←ヴンダーくんの過去を知ってるのでSAN値が減った

Q.長門さんとはどういう関係ですか?

 

A.同じ戦艦として頼れる仲間だと思う。

やっぱり似た艦種の仲間がいるのは安心感が違う。

 

Q.お姫様抱っこの件については?

 

A.背負うにも艤装が邪魔で背負えないし、お姫様抱っこが持ちやすいし長門に負荷かからないと思ったから。

 

Q.加賀さんの事はどう思いますか?

 

A.先輩として頼れる人の1人かな。

あと、出来がいいと褒めてくれる。

 

Q.提督の事はどう思いますか?

 

A.どこか抜けてる感が否めない感じがします。

青葉「実際抜けてる。」

 


 

「大体こんな感じですかね....ありがとごさいます!」

 

「また時間があれば取材に来てもいいぞ」

 

「はい、それでは」ガチャン

 

あー疲れた...早く食堂行って、ご飯食べて

風呂入って寝よっと。

 

後日、鎮守府新聞の見出しに

『恋するビック7~~新たな仲間に一目惚れか!?』

と書かれて、それを見た長門が青葉に逆エビ固め決めたのはまた別の話....

 





性能テストの後

加賀「(....弟)さすがに気分が高揚します」

何も知らない赤城「.....!?」

NHGシリーズ(エアレーズング、エルブズュンデ、ゲベート)は出した方がいいですか?

  • 出すに決まってるだろ!
  • ヴンダーくんだけでいいです。

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