ヴンダー、発進!!~~~神殺しの船の艦隊勤務~~~   作:ゴマだれ

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今回はクソ野郎登場です
安心してください、断罪はします
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内容を一部修正しました



神殺し 宣戦布告する

ヴンダーside

 

今日は特訓は休み。

流石に時間に限りがあるとはいえ、休みがないと流石にキツイ(長門も陸奥も)

...が、どうやらゆっくり休める雰囲気ではないな。

 

「視察ですか?」

 

「えぇ、第一佐世保鎮守府の提督よ」

 

「で用件は...AAAヴンダー()か...」

 

「というかそれ以外ないでしょうね」

 

別に俺自身、見られようが質問されようがどちらにしろ構わない。

だが、この感じからして...

 

「そこの提督が問題なのか?」

 

「えぇ、肥田二男、階級は少将。数多くの作戦において大きく貢献した優秀な提督.....というのが表の顔よ。」

 

「....黒い噂あるって事か?」

 

「その通り、ヤツは艦娘を『使い捨ての消耗品』としか見ていない。」

 

「へぇ...絵に書いたようなクソっぷりだな。」

 

「しかも、奴は自分の鎮守府だけでなく第2、第4佐世保鎮守府に誤情報をまわし、

挙句の果てには深海棲艦に情報を明け渡しているとまで言われているわ。」

 

「くっそ...尚更タチの悪い....待て、という事は!」

 

「貴方の思った通りよ。おそらく....いや、間違いなく奴が長門を深海棲艦に襲わせた張本人よ。まさか、哨戒ルートまで嗅ぎつけられるとはね....」

 

確かに...今だからこそ分かる

あの海域に深海棲艦が探知されずに侵入する事はまず不可能に近い

あの艦隊なら尚更だ。

でも、向こうが哨戒ルートを把握していれば出来ない話ではない。

 

「....憲兵は?」

 

「買収済みよ...むしろ、都合のいい駒が手に入ったとでも言えそうね。」

 

「クソが....!!」

 


 

『今はまだ手を出しちゃだめ...下手な事をすれば鎮守府にいる娘たちに何をするかわならないわ』

 

「クソ!....今は黙って見てることしかできねぇのかよ!」

 

執務室を後にした俺は外のベンチに腰掛け

考えを巡らせていた

でも、正直碌な策もない...どうすれば...

こんな時艦長(ミサトさん)ならどうする....

 

「ヴンダーさん?」

 

「!!雪風か...どうした?」

 

「ヴンダーさん...思い詰めたような顔をして大丈夫ですか...?」

 

「....!!あぁ、大丈夫だよ。心配かけたな」

 

そうだよ、落ち着け俺

目の前の女の子怯えさせといて、遠くの助けを求める彼女たちを助けられるかよ

 

「ありがとな、おかげで助かった。」

 

「?よく分かりませんがお役に立ててよかったです!」

 

「お取り込み中失礼していいかな?」

 

「ひっ...!!」

 

雪風が俺の背後に隠れる

なるほど....こいつが

 

「失礼ですが貴方は...」

 

「おっと、自己紹介が遅れたな。

私は第一佐世保鎮守府提督肥田二男だ」

 

やっぱりかそして後ろの娘は...

 

「初めまして、飛行戦艦AAAヴンダーです。提督から視察に来ると聞いておりました。」

 

「ほぅ、君が噂の未確認艦か...にしても飛行戦艦とは...空が飛べるのか!!」

 

「はい」

 

「ふむ、君我が鎮守府に異動しないか?」

 

「と、いいますと?」

 

「君の力は素晴らしい!その力をもっと存分に活かせる場を用意しよう!こんな小さな鎮守府など屁でもない!これ以上ない環境だ!」

 

「なるほど...すみませんがそのお話はお断りさせていただきます。」

 

「な!?何故だ!」

 

「俺から見てあなた方は『信頼に欠けるのです』」

 

「し、信頼に欠けるだと!?」

 

「えぇ、まず一つ目は『誤情報の伝達です』」

 

「そんなもの、後から何とでも!!」

 

「ここ以外でも誤った情報が伝達されていると聞きます。」

 

「貴様....!!」

 

「2つ目はあなたの後ろにいる彼女です」

 

「....え?」

 

「見たところかなり傷を負っていますね....まともな治療すら受けてないようですね、これに対する納得のいく説明をしてもらいたい。」

 

「...ふん!道具を道具の様に使って何が悪い!!」

 

相変わらずのクソっぷりだ。

あの娘がつけてる首輪...何かあるな?

 

「なら無理ですね...艤装の整備もままならないような所には行きたくないですね。

先程こんな小さな鎮守府といいましたが俺にはここの環境が数万倍マシに見えますね....まったく無能もいいところですね。」

 

「貴様...!!言わせておけば!」

 

「ふむ、納得いきませぬか?なら演習はどうですか?」

 

「演習だと!!」

 

「えぇ、そちらは自由にどうぞ

こちらは俺単艦で御相手しましょう。」

 

「上等だ!!貴様が負けたら、俺のもとで使い潰してやる!!」

 

「えぇ、煮るなり焼くなりお好きにどうぞ?勝てるならな?」

 

「後悔するなよ!!」

 

「あぁ、2週間後だ。

逃げるなよ?()()()少将?」

 

「クソが....貴様は即刻解体だ!....覚悟しておけ!!」カツカツ

 

....帰ったな

 

「大丈夫か?雪風」

 

「ヴンダーさん...ヒック...いなくなりませんよね...ヴック....」

 

「大丈夫だよ、俺超強いから。」

 


 

「...ということになった」

 

「貴方ねぇ....いや、でもこれはまたと無いチャンスね...」

 

確かに、俺なら6vs1でも勝てる

だが....

 

「たぶん、艦娘に抵抗できないように何かしらの処置はとってるだろうな」

 

「えぇ、貴方も見たでしょう?あの首輪」

 

「あの感じからして爆弾か...」

 

「それに、もし演習でATフィールドを使えばあの豚が騒ぎ立てかねないわ」

 

「わかってる、だから飛行もしない。

あいつらのフィールドで戦ってやる。」

 

「えぇ....そうと来たら特訓ね」

 


 

あの後、とりあえず自室に戻り一度休む。

 

「.....」

 

ふと、写真立てに入ったヴィレの写真が目に映る

 

艦長(ミサトさん)ならあの豚野郎にもっといい煽り文句かませられたでしょうけど...及第点ですかね....?」

 

でもわかる。貴方もこうしたでしょう。

 

コンコン

『今いいか?』

 

「...あぁ、大丈夫だ」

 

「失礼する」ガチャ

 

「どうした、長門?」

 

「聞いたぞ、第一と6vs1の演習をするそうだな」

 

「あぁ...理由は言わなくてもわかるな」

 

「...その写真は」

 

「ヴィレのクルーの集合写真だ」

 

「初日に聞いたお前の仲間か」

 

「自慢のクルー達だよ」

 

「....ヴンダー、もしお前が負けたら「俺は負けないよ。俺はまだこの世界で何も出来ていないからな」...」

 

「...私は...正直怖いんだ」フルフル

 

「...!!」

 

「あの日から...いつも夢の中でもし貴方が助けに来てくれなかったらと過ぎってしまうんだ」フルフル

 

大丈夫だ、長門

 

「お前は沈ませない、俺が絶対に守ってやる。」ナデナデ

 

「...!!情けないな....笑ってくれ....」ポロポロ

 

「ははっ、おう!俺の胸貸してやるよ、いっぱい泣け!」

 

今は『長門』じゃない

1人の『人間』だ....そうだ、今は目いっぱい吐き出せ。これでいい。

 

「...二人とも?少しいいかしら?」

 

「ッ!!?」

 

「あれ?陸奥さん、どうかしたんですか?」

 

というか、いつからそこに...

 

「どうしたも何もさっきから声かけてるのに無視って仲間はずれは酷いわよ...」

 

「...あ、すいません」

 

「話は提督から聞いたわ。

今日は休みの予定だったけど...休み返上でできるけど、どうする?」

 

「「やる!」」

 

「「(俺/私は....もう負けられないんだ!)」」

 

「やる気は充分ね...長門、もっと思いをぶつけないと♪(小声)」

 

「な!?さ、先行ってるぞ!」カオマッカ

 

「あ、おい!」

 

ガチャン

 

行っちゃった....

 

「それから、ヴンダー?」

 

「?何ですか?」

 

「私からも長門のことよろしくね♪」

 

「...ん?わかりました?」

 

「(あ、この子絶対意味わかってないわ....)」

 




演習前日

茜「陸奥、あの二人はどう?」

陸奥「えぇ....ちょっと...いや、だいぶやり過ぎたわね」

茜「え?」

AAAヴンダー「提督、俺達強くなりました!」練度120

長門「これなら最前線でも大活躍待ったナシだな!」
練度120

茜「oh....」

陸奥「相手の子達...大丈夫かしら?」

NHGシリーズ(エアレーズング、エルブズュンデ、ゲベート)は出した方がいいですか?

  • 出すに決まってるだろ!
  • ヴンダーくんだけでいいです。

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