ヴンダー、発進!!~~~神殺しの船の艦隊勤務~~~   作:ゴマだれ

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今回は長めです
ご了承ください
ヒロインがまた増えるよ☆
かっこいいヴンダーくんはほぼ居ません


祝!お気に入り登録50突破!
感謝!圧倒的感謝!


ヴンダーくんと球磨型そして王様ゲーム

ヴンダーside

 

「ふぅ...今日の任務おしまいっと」

 

今日は鎮守府近海の哨戒任務が終わったら他に予定はないからゆっくりできるな

 

「ヴンダー、ちょっといい?」

 

「北上、どうした?」

 

こいつは北上

第一鎮守府の頃のメンバーの一人で今でも頼れる軽巡の1人である。

 

「今晩空いてる?」

 

「大丈夫だが?」

 

「良かったら王様ゲームしない?みんな来るよ?」

 

皆...ということはあいつも来るよな...北上絡みで来ない筈がない...正直苦手なんだが...

いや!何事もやってみないことには始まらないように逃げ続けても何も解決しない。

逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ.....

 

「わかった、俺も行く」

 

「おっけー、8時に私らの部屋集合ね」

 

「あぁ、また後で」

 

「...(計画通り)」ニヤッ

 


北上side

 

「そう言えば大井っちてヴンダーの事毛嫌いしてるけど...なんで?」

 

「...なんと言うか、あの男の顔見てると胸がモヤモヤして...なんかムカつくんですよ!」

 

ふーん...これってもしかして...

 

「ならさ、今度1回会って何でモヤモヤするのか確かめてみたら?」

 

「...北上さんがそこまで言うなら...」

 

フッフッフ、妹の成長の為に少し犠牲になってくれたまえよヴンダーくん...

 


 

ヴンダーside

コンコン

 

『どうぞ』

 

「お邪魔しまーす」ガチャ

 

おぉ...球磨型勢揃いですか...大したものですな。

という訳でメンバーを紹介しよう

 

「お、待ちわびたクマ」

 

一番艦球磨

茶色の髪とアホ毛、そして語尾の「ークマ」が特徴的なこの超個性派の姉妹の姉である

「それじゃ主役も来たところだし早速始めるニャ」

 

二番艦多磨

語尾に「ニャ」のつく次女。

本人は否定しているが仕草が完全にねこである

 

「あ、ちょっと待って。飲み物持ってくる」

三番艦北上

ゆる~い口調ととにかくマイペースさが特徴。口癖は「スーパー北上さま」

 

「あ、俺コーラがいい」

 

五番艦木曾

眼帯と俺口調のため天龍とどこか既視感がある。球磨型唯一の武闘派

そして...

 

「...どうも」

 

「話しかけないで、目障りよ」

 

うっ

最後に四番艦大井

異常な魚雷愛と北上愛を持つ球磨型の中で一番キャラの濃い人物である。

普段は人当たりの良い性格なのだが俺と会話する時だけ異常に敵対心をむけてくる。

 

「まぁまぁ姉さん、そんなこと言ってあげるなって」

 

「大体なんでコイツがいるのよ!こんな奴絶対北上さんに何かするにちがいないわこの色情魔!」

 

「ぐっ」ドスッ

 

「それに私達だけでやっても十分たのしいのにこんな奴がいたら楽しくなくなるわ!」

 

「うごっ!」ドスッ

 

「戦艦で男のくせにこんな身長低いやつといたくない!」

 

「ごはぁ!!」チ-ン

 

「ヴンダー!」

 

「ヴンダーが死んだにゃ!」

 

「この人でなし!」

 

「いや...勝手に殺すなよ」ボロボロ

 

「ボロボロじゃん、無理するなクマ」

 

い、今のは流石に効いたぜ...具体的には両舷の第二船体を貫通された時より痛かったぜ....

 

「もう、取り敢えず始めるよ?」

 

「「「「はーい」」」」

 

「「「「「王様だーれだ」」」」」サッ

 

「お、俺だな...じゃあ3番が4番の頬っぺにキス」

 

「私は違うね」

 

「球磨も違うクマ」

 

「...俺4だ」

 

「はぁ!?私がやるの!?」

 

いや、ルール上どうしようもないだろ

パスとかできないし

 

「ほらはーやく、はーやく、はーやく」

 

「「「はーやく、はーやく、はーやく」」」

 

「...ああもう!動いたら殺すから!」

 

「え?お、おう」

 

チュッ

 

「おー!ファーストだ!!」

 

「木曾あんた絶対覚えときなさい!」

 

「次行くよ?」

 

「クッソ...(無駄に肌綺麗でやわらかかったし)」

 

「「「「「王様だーれだ」」」」」サッ

 

「タマにゃ」

 

「くっそまたかよぉ....」

 

「あなたに主導権が渡ったら面倒なことになる...」

 

「じゃあ、5番が2番にセリフありの壁ドンをする」

 

「俺が5番だ」

 

「クマじゃないクマ」

 

「お、俺も違うな」

 

「私が2番ね...今日は厄日だわ...」

 

「(実は大井っちとヴンダー以外全員グルだから、くじも簡単に仕組めるんだよね)」

 

「ほら、さっさとやりましょ」

 

取り敢えずやらない事には進まないし...

よし

 

「大井」ドン

 

「っ....」ドキドキ

 

「一生大切にする....ああ!もう、これでいいか!?」

 

「うん、及第点ニャ」

 

クッソ恥ずかしい....

もう誰か殺してくれ....

 

「おい、大井?大丈夫か?」

 

「...!あなたに心配される筋合いはないわ(なんでそんな無駄に顔が整ってるのよ...かっこいいのが腹立つ...ってかっこいいって何よ!こんな男相手に何考えてんのよ私!)」

 

「「「「「「王様だーれだ」」」」」」

 

「私だね(来た!...ヴンダーは今回3番!)それじゃあ3番はこの紙袋の中にある服にこのゲームが終わるまで衣替え」

 

「俺当たりすぎじゃね?もしかして仕組まれてる?」

 

「「「「(やべっ!?)」」」」

 

「馬鹿ですか!?北上さんがそんな事する訳ないでしょ!?」

 

「う、うん...悪かった...」

 

「「「「(セーフ....ナイス大井!)」」」」

 

「それじゃ着替えてくる」ガチャ

 

「北上さん、何を着せるんですか?」

 

「確かに気になるニャ」

 

「それは見るまでのお楽しみだよ」

 


 

さてと...何に着替えるんだ?

 

ゴソゴソ

 

「!?これは...!?」

 

おい北上!

これ絶対お前が着るべきものだろ!

 

「くっそ....ご丁寧に説明書までついてるし」

 


 

ガチャ

 

「お、来たきた!」

 

「ん?...いや、誰だよお前」

 

「もしかして別人かニャ?」

 

「え?実は矢矧あたりと入れ替わってるクマ?」

「いや、ちげーよ!正真正銘ヴンダーだよ!」

 

「何ですか...そんなに酷...い...」

 

「ほら見ろ北上!大井なんか余りのヤバさに言葉を失ってるぞ!」

 

「いや~似合ってるよ」

 

「やっぱ俺が当たるべきじゃなかったんだ....()()()()なんて...」

 

「しかも、ウィッグまで着けてるし...」

 

「正直、元の声も高いからまじで違和感ないぞ」

 

「女装が合いすぎるにゃ」

 

「多分、言われないと男ってわかんないクマよ」

 

こんなに嬉しくない褒め言葉は初めてだよ....

 

「ほら、お前ら大井を見ろ。あれが正しい反応だ」

 

「.....(え?あれ?凄いかわいい...膝下までのニーハイとかスカートとニーハイの間の太腿の素肌とかもう.... 何言ってんの私!相手は男よ!それもあの馬鹿ですよ!?そして私は北上さん一筋、北上さん一筋....)」

カオマッカ

 

「あれが正しかったらこの場が混沌と化すわ」

 

「収集つかなくなる前に次やるニャ」

 

「ほら?大井っち?朝だよ?」パチン

 

「はっ!?大丈夫です!大井は大丈夫です!!」

 

「それ違うやつ」

 

「ほら、ヴンダーも座って...正座しないとパンツ見えちゃうよ?」

 

「!!//」サッ

 

「え?」

「まさか...」

 

「そのまさかだよ」

 

「ああああああああぁぁぁ....!!」バンバン

 

「うわぁ...」

 

「北上中々残酷クマ...」

「何ですかそれ、最高じゃないですか!

(何それ、気持ち悪!!)」

 

「大井っち、本音と建前が...」

 

「くっそ!早く次やろう!」

⬆聞こえてない

 

「「「「「王様だーれだ」」」」」スッ

 

「また北上か...もう嫌な予感しかしない...」

 

「6番はそこのメイドさんから声をかけられる時『ご主人様』で固定する」

 

「...私です」

 

「よかったニャ、かわいいメイドさんが来たニャ」

 

「良くないですよ!」

 

「おおi....ご主人様」

 

「」

 

「大井がショートしたぞ!?」

 

「そんな......そんな酷いからって....何か反応くらいは...」ブツブツ

 

「こっちもこっちで地獄クマ....」

 

「...ちょっと飲み物のお代わり持ってきますね」

 

「わ、わかったニャ」

 


大井side

 

なんですかアレ、破壊力やばすぎでしょ...

肝心のモヤモヤに至っては逆に姉さん達がヴンダーと話してるとさらにモヤモヤするし...あぁもう!!

 

「悩んでるね、大井っち」

 

「北上さん?!」

 

「大井っちさ、ヴンダーのこと好きだよね?」

 

「そんな訳...!」

 

「じゃあ、私が貰うけど?」

 

へ?北上さんが...あいつの隣に?

...嫌だ、アイツの隣に北上さんは...

 

「ほら、今ヴンダーじゃなくて私のこと妬んだでしょ?」

「あ....」

 

「大井っちが不器用なのは知ってるけど

ヴンダーはそれは知らないよ?

言わない思いはないのと変わらないよ?」

 

「.....」

「それじゃ、先行ってるよ」

 


さっきから考えがまとまらない....

私がアイツの事好きって....

 

「そう...なのかな?」

 

取り敢えず、皆のところに行こう

 

「お、おい!北上撮るな!」

 

「いや~これは残しておかないとだめでしょ」パシャパシャ

二人とも仲良さそうだな....(チクッ)

...?いま何か胸の辺りが....

ツルッ

 

「へ?」

 

「「「「「あ」」」」」

 

やばっ!足元見てなかった!

....あれ?いつまで経っても痛みが来ない?

 

「...セーフ」

 

「ナイスヴンダー、ジュースは無事だよ」

 

隣にはジュースの乗ったお盆を持った北上さん、そして顔が近いヴンダー....近い?

 

「え?あ?へ?」

 

「大丈夫か?大井?」

 

これって!!お、お、お姫様抱っこ!?

 

「...きゅう」ガクッ

 

「え?大井!?大井イイイィィィッ!」

 

「まぁ、そうなるよね」

 

「何....俺のお姫様抱っこってそんな不評なの...?」

 

「マジかあいつ気づいてないクマ」

 

「女誑しにゃ...」

 

「いつか後ろから刺されるぞ...」

 


 

ヴンダーside

 

あの後大井は復活したが俺の顔をまともに

見てくれなかった...とほほ

そして、いい時間になったのでお開きとなった。

 

「そんじゃ、おやすみ」

 

「ばいばーい」

 

バタン

 

「良かったの?大井っち?」

 

「...(『言わない思いはないのと変わらない』...か)」スッ

 

「?大井っち?」

 

「少し、外の空気吸ってきます」

 

「!頑張りなよ」

 

バタン

 

「にしても意外だな、姉さんが恋なんて」

 

「まぁね」

 

「大井も大人になったクマ」

 

「一肌脱いだかいがあったニャ」

 


 

「はぁ...メイド服はもう見たくないな...」

スタスタ

 

「あのっ!」

 

....?大井か?

 

「どうした?」

「話があります!」

 

「お、おう」

 

「私あなたのことが....その...す...す...」

 

「す?」

 

 

 

 

 

 

 

 

「凄く憎たらしいと思ってました!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えええええええーーー!?

に、憎たらしいって....

 

「そ、それではお休みなさい!」スタスタ

 

この一言で俺の心がN2爆弾よろしく爆散したのは言うまでもない

 

 

 

 

 

 

 

 


In球磨型のへや

「うわぁぁぁん!あんなの絶対嫌われた!」ブワッ

「だ、大丈夫だよ!...多分」

 

「あちゃーー」

 

「これは本心を伝えられるようになるまで時間かかるニャ」

 

「その前に誰かに取られなきゃいいクマ....」

 

 

 

〈翌日〉

 

「聞いてくれ長門...俺は大井に嫌われてしまったようだ.....」ズ-ン

 

「は?(...まさか!?大井の奴もか?!)」

 




■おまけ

〈後日〉

北上「ねぇ長門?いいのがあるんだけど」

長門「何だ?私も暇では...な!?(そ、それは!)」

北上「これ、こないだやった王様ゲームの罰ゲームでメイド服着たヴンダーなんだけど....いい値で売るよ?」

長門「そ、そんなものに屈する気はn」

北上「今ならなんと!赤面verもついてくるよ!」

長門「買った!!!」

北上「毎度♪」

この後矢矧にも売った

因みにヴンダーくんはイケメンというより美青年の顔立ちです

NHGシリーズ(エアレーズング、エルブズュンデ、ゲベート)は出した方がいいですか?

  • 出すに決まってるだろ!
  • ヴンダーくんだけでいいです。

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