中央暦1639年4月11日午後―――日本国東京都・正史編纂委員会東京分室オフィス
「···これは、事実なのかい?」
「はい、間違いないようです」
「そうか···、はあ〜」
その男装麗人の美貌に似合わない大きなため息を吐く正史編纂委員会・東京分室室長の沙耶宮馨。そんな彼女を苦笑いしながら同情的な視線を送る正史編纂委員会のエージェント甘粕冬馬は更に報告を続ける。
「万里谷さんによると行使なされた権能は偏在せし神火のようでして、呪力を感じたらしい方角から察するにロウリア王国の軍勢と遭遇した可能性が極めて高いです」
「···あの国はたしかエルフや獣人、ドワーフといった異種族の根絶を国是としていたね」
「大使館からの目撃情報で我らが王が現地民と良好な関係を築いていた事がわかっています。室長、下手をするとロウリア王国は···」
「滅びるだろうね。某大国の時のように身内を害されそうになった訳ではないから、根切りにされる心配は少ないだろうけど侵攻軍と上層部は皆殺しは確定だろう。取り敢えず総理に報告しないと。それと外務省にも赴く必要があるね」
馨はそう言うと席を立った。
「はあ、この世界の人々はカンピオーネを知らないのでこういった事が増えそうですね」
「言わないでくれ、必死に目をそらしていたのに」
中央暦1639年4月12日ーーーロウリア王国東方討伐海軍 旗艦
「いい景色だ。美しい」
大海原を美しい帆船が風をいっぱいに受け、進む。その数4400隻、大量の水夫と揚陸軍を乗せ、彼らはクワトイネ公国経済都市マイハークに向かっていた。
見渡す限り船ばかりである。
海が見えない。そう表現したほうが正しいのかもしれない。
6年をかけた準備期間、パーパルディア皇国からの軍事援助を経て、ようやく完成した大艦隊。これだけの大艦隊を防ぐ手立ては、ロデニウス大陸には無い。
いや、もしかしたら、パーパルディア皇国でさえ制圧できそうな気がする。
野心が燃える
(いや、パーパルディア皇国には、砲艦という船ごと破壊可能な兵器があるらしいな)
シャークンは、一瞬出てきた野心の炎を理性で打ち消す。第3文明圏の列強国に挑むのは、やはり危険が大きい。
彼は東の海を見据えた・・・
ゾワッ
突如として背を這った悪寒と共に空を仰ぎ見る。長く戦いに身を置いた結果身に付けた勘が警鐘を鳴らしたのだ。
シャークンが目にしたのは余りにも巨大な火の玉がこちらに落ちてくる光景だった。それもタダの火ではない。地獄のそれを思わせる灼熱の劫火。
「全艦回避ーーーーーーーーー!!!!」
いち早く正気に戻ったシャークンは直様指示を出す。しかし密集していた事が災いして船同士での衝突事故が相次ぐ。そうこうしている間に火の玉は直ぐ側まで迫って来ていた。
「・・・だめか」
海将シャークンは絶望を通り越して諦念の境地に至っていた。
(これは、神による裁きなのか?ははっ、だとしたら道理だ。なぜ気が付かなかったのだろうか?我々がしようとした事は余りにも罪深い事だと言うのに)
それが彼の最期の思考となった。
着弾した火の玉は弾け、そこから広がる劫火は海面ごと大艦隊を呑み込んだ。そこから7日間、直径20km前後のその海域は地獄の劫火が燃え続けていた。
中央暦1639年4月15日―――ロウリア王国 王都 ジン・ハーク ハーク城
34代ロウリア王国、大王ハーク・ロウリア34世は、ベッドの中で震えていた。侵攻直前になって起きた東方討伐軍先遣隊の消滅。それから次々にロウリア王国の侵攻軍は襲撃を受け文字通り全滅している。魔信による報告によれば敵は一人。人の領域を遥かに超越した魔力を持つとも報告され、ワイバーンで確認された戦闘跡地は凄まじい有様となっていた。ある場所ではあたり一面の地面がマグマとなっていた。またある基地では血の海が形成されていたが、遺体は骨どころか肉片すら残っていなかった。またある海域では海面が直径20キロ前後の範囲で燃えており生き物の焼ける匂いがした。正しく地獄絵図だ。
また、ロウリア王国国内の多くの魔導師が発狂して再起不能になった。かろうじて会話が出来る程には無事だった王宮主席魔導師のヤミレイによると、余りにも膨大で暴虐的な魔力がロウリア王国内を暴れ回っているのだという。しかも、その方角と時間が丁度侵攻軍が全滅した場所と時間と一致したのだ。
(我々は一体、何と戦っているのだ?)
王の眠れない日々は続く。
【祝報】敵侵攻戦力殲滅完了
1:国と一緒に召喚された神殺し
はい、皆さん拍手ー(゚∀゚ノノ"☆パチパチパチ
2:名無しの転生者
うわ〜(((((゚ω゚;)
3:名無しの転生者
うわ〜(((((゚ω゚;)
4:名無しの転生者
うわ〜(((((゚ω゚;)
5:名無しの転生者
···一つ聞く、何人ヤッた?
6:国と一緒に召喚された神殺し
数えてないから知らん。まあ、推定五十万位?
7:名無しの転生者
ヒェッ
8:名無しの転生者
おいおい···
9:名無しの転生者
おそらく転生者の中で一番ヤッちゃっているよね、神殺しニキ
10:国と一緒に召喚された神殺し
>>9 一般人には手を出してないからセーフセーフ
11:名無しの転生者
と言うことは侵攻軍の動員数が50万って事?凄いな
12:名無しの転生者
陸自の2倍くらいの人数を侵攻軍として動員したって事だよな?確かに凄い。
13:国と一緒に召喚された神殺し
言うて装備は中世ヨーロッパにも劣るもんだったし、実力者もいなかった。な○う系主人公みたいなのが一人でもいたらほんのちょびっとは面白かったんだろうけどな。
14:名無しの転生者
>>13 おいおい
15:名無しの転生者
>>13 思いっきり神殺しの思考なのが草
16:名無しの転生者
>>13 これでも神殺しの中でもまともな方ってのがなんとも···
17:国と一緒に召喚された神殺し
>>15、>>16 好き放題言ってくれんな。貪る群狼けしかけてコロコロすんぞ
18:名無しの転生者
>>17 すみませんでした、お許しくださいm(_ _)m
19:名無しの転生者
>>17 マジすんませんでしたm((((_ _;)))mガクガクブルブル
20:名無しの転生者
>>18、>>19 マジ土下座なのが草
21:名無しの転生者
仕方ないね
22:国と一緒に召喚された神殺し
はい、冗談はここまでにして安価取ります。
23:名無しの転生者
唐突な安価
24:名無しの転生者
俺じゃなきゃ見逃しちゃうね
25:国と一緒に召喚された神殺し
安価の内容は侵攻国家の後始末の方向性。上層部を皆殺しにしてもいいけど、絶対後で荒れるからこの選択肢はなし。この国が二度と俺が世話になった国に迷惑かけないようにするのが絶対条件。では始めるぞ>>45
26:名無しの転生者
>>25 条件多いな
27:名無しの転生者
>>25 ちょっと待て。神殺しニキ、俺たちに侵攻国家の全人民の命運をぶん投げてないか!?
28:国と一緒に召喚された神殺し
>>27 そうとも言う。因みに収集がつかなくなり次第根切りにする
29:名無しの転生者
ヒェ···
30:名無しの転生者
>>28 この鬼畜!カンピオーネ!
31:国と一緒に召喚された神殺し
>>30 褒め言葉と受け取っておこう。むしろまだ生き残る確率を残すだけ慈悲深いだろう?
32:名無しの転生者
>>31 同意する
33:名無しの転生者
むしろモフモフやエルフを根切にせんとした国家ぞ。慈悲はなし
34:名無しの転生者
>>31、>>32、>>33 サツ意高いなオイ!?気持ちは分からんでもないが落ち着け!
35:名無しの転生者
クソ、ここまで胃が痛くなる安価なんて初めてだぜ・・・
36:名無しの転生者
ホントそれな
37:名無しの転生者
これが魔王クォリティという事か・・・
38:名無しの転生者
そこまでか?
39:名無しの転生者
この魔王様の事だから結果を動画付きで上げてくるぞ
40:名無しの転生者
Oh shit!ってそろそろか
41:名無しの転生者
国王を直接脅す
42:名無しの転生者
国王を派手に公開処刑して国を支配する
43:名無しの転生者
権能を大々的に使って恐怖支配
44:国と一緒に召喚された神殺し
面倒だ、全て灰燼に帰す
45:名無しの転生者
上層部と有力者に首輪を付ける
46:名無しの転生者
>>44 オイこら
47:名無しの転生者
>>44 なに安価出したヤツが参加してんだよ!
48:名無しの転生者
しかも一番物騒なのが草も生えない
49:名無しの転生者
それな
50:国と一緒に召喚された神殺し
ちょっとしたジョークだよw 結果的に無難な物に決まったから良いじゃん
51:名無しの転生者
ジョークって・・・
52:名無しの転生者
しかも紙一重過ぎる・・・
53:国と一緒に召喚された神殺し
ほんじゃ、安価の結果を主軸にやっていくわ。それじゃ!
54:名無しの転生者
・・・おい、大丈夫なんだろうな?
55:名無しの転生者
わからん、不安しかない・・・
56:名無しの転生者
お願いだから少しでも穏やかに終結してくれ!
57:名無しの転生者
無理じゃね?