東方神奧録   作:廃人トレーナー

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1話だからね。
滅茶苦茶設定テンコ盛りでつまらないかもしれない。
でも、必要だと思ったんだ!(自己満ともいう)

東方のとの字もねぇ。
東方の霊圧が消えています。


プロローグ

場所はイギリスの首都ロンドン

時計塔で有名なそこはとある人たちにとってはただのビッグベンなどではなく一つの巨大学院なのだとか。

 

そんな時計塔にある無駄にでかい一室で、俺は先生との授業を終えて帰る準備を行っていた。

少ない荷物をまとめて帰る準備のために手をかざす事で空間に穴をあける(・・・・・・・・・・・・・・・)。あとはこの中に身を投じるだけで俺は自室に辿り着くことができる。

 

「今日もありがとうございました。次来るときまでに今日教えてもらったことは出来るようにしておきますね。ウェイバーさんもアドバイスありがとうございました。」

 

「それでは」っと手を振って俺はそのまま空間に出来た穴に足を踏み入れた。躊躇なんてない、俺にとってはなんてことはないいつも通りの行動である。

 

 

 

 

 

 

 

突如開いた空間の穴に青年が消えた後、残ったのは呆然としたまま固まる長髪の男とそんな男の反応を見て小さく笑みを浮かべる老人が一人。まるで信じられないものを見たような反応を示す長髪の男、ウェイバー・ベルベット、別名ロード・エルメロイ二世、の反応が面白いのか老人は笑みを浮かべたまま語る。

 

「物珍しさと戯れで弟子にしてはみたが、まったくもって面白いやつだ。この儂の弟子として破滅の道を歩まなかったのはもしかすると彼奴が初めてかも知れんな」

「・・・・先ほどの現象とその口ぶりから察するに、それは魔法使い(・・・・)としての弟子っという事ですよね?」

 

老人が話し始めたことでフリーズしていたウェイバー・ベルベットはすぐさま正気に戻るが動揺はそのままに目の前の人物に確認する。色々と否定したいことが数多くあるし、正直な話、未だに信じられない気持ちの方が強くある彼にとっては確認せずにはいられなかった。自分の勘違いや別の可能性を信じたいが、さて返答はどうか?

 

「ああ、そうだ」

 

本人が肯定するのならもうそれは確定で間違いない。彼のその言葉にウェイバーは顔が引きつるのを隠せていなかった。さっきまでは動揺も最小限に留めることができたがもう無理だった。自分がとんでもない事を知ってしまったことに胃が痛くなってくる。

 

別に隠してるような仕草なんてなかったし老人も気にしていないのは分かる。だがウェイバーにとってはそうではない。気にしないなんてものじゃない。超気にしちゃうし超胃が痛くなるような事実だった。

 

 

老人にちょっとした報告があるからと訪れただけなのにまさかこんな事になるとは思ってもいなかった。というか思えるわけがなかった。

 

そもそも客人がいる事に驚いた。しかもそれが大変若い者だったのだから余計にだ。刺客か?なんと命知らずな、とも思ったが殺伐とした空気もなく、むしろ穏やかな空気だったから侵入者でもなんでもなく本当にただの客人なのだろうと瞬時に判断した。というよりこの老人を訪ねる人がただの客人とかありえないだろうっと思い直し、すばやく退散しようと思考を働かせる。かかった時間はおよそ0.5秒、聖杯戦争を生き残っただけはある判断力だ。

 

余計な詮索はすまいと、更には巻き込まれまいと「失礼、後でまた時間を改めて来ます」と逃げようとしたが「丁度いいから彼にアドバイスの一つでもくれてやれ」と言われ、逃げるに逃げれなくなってしまった。

 

アドバイスを求められるほどに評価はされていると喜べたらどれだけ楽だっただろうか?若い自分ならともかく今の自分には無理だった。

 

何をどうすればいいと見構えていたが、アドバイスと言ってもただのアイデア募集のようなものだったらしく大したことは言えてない。アドバイスを受けた本人が言うには発想の手助けになるからそれでも十分満足できるものだったらしい。

 

(弟子たちもそうだが、何故こう私が出会う若い奴らは色々と規格外が多いのか)

 

自分自身は大した奴ではないのに・・・っとため息がもれる。

あまり長居するつもりも理由もないのでとっとと報告だけして退散しようと決める。まだ短時間しか経ってはいないが色々と考えることが多すぎて疲れてしまったので自室で休みたい気分だった。

 

「あぁ、そうだ」

 

さぁ、帰るぞって時に呼び止められる。

聞こえませんでしたなんて誤魔化しが許される相手でもないので止まらざるを得ない

 

「ないとは思うが一応忠告しておこう。彼の事はあまり言いふらさないように。儂が見つけた儂の教え子だ、無粋な輩に余計なことはされたくないのでな。」

 

久方ぶりの楽しみを邪魔されるのは気に食わないっと付け足されて、今度こそウェイバーは部屋からの脱出に成功した。

自室へと戻るための歩みがいつもの3倍は早歩きなのは気のせいではないし背中に感じる嫌な汗も胃の痛みも気のせいでも何でもない。

 

まだまだ仕事もあるしこの後も面倒な教え子たちの世話も見なければいけない忙しい身の彼は一人泣きそうになるのを耐えながら自分を鼓舞するように一人呟く

 

「王よ・・・あなたに恥じないよう立派にこの試練も乗り越えて見せます。」

 

ヤケクソ気味だったのは内緒である。こうでもしないと狂いそうなのだから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っと、ただいま」

 

ふわっと自室にたどり着く。

体感で1秒も経ってないほどでイギリスから日本に戻ってきた。正確には別世界のイギリス(・・・・・・・・)からではあるが

 

 

 

不可解なことかもしれないが順を追って説明しよう。

そのためには俺の人生のターニングポイントから始まる聞く人によってはつまらないかも知れない回想からになるがよろしいか?

 

 

 

 

子供の頃、家族と海へ遊びに行ったときだった。

まだ一人で泳げるような年齢ではなかったけどそれでも楽しめたのは覚えてる。

 

そんな珍しくもない家族との楽しい思い出の一日

 

泳ぐのに飽きた俺は砂遊びをしていて、

自分でも何を作っているのか分からないような愉快なオブジェを作っている最中、

おもちゃのスコップで綺麗で大きな球を見つけたんだ。

 

砂まみれではあったが海水で洗うと簡単に綺麗になった。

洗ってみて分かったがその球はびっくりするくらいに白くて綺麗な球だった。

光を反射するほどにツルっとした表面と傷一つないそれを見つけた俺は砂の建築をほっぽり出して何をするわけでもなくその球に夢中だった。

 

魅了されるように数分はそれを見つめていた俺だったが何を思ったのか俺はそれを飲み込んでしまった。

本当に何を考えていたのかは分からないし何で口に入れようと思ったのかもわからない。

ただただ、吸い込まれるように俺はそれを口に入れ、戸惑うことなくそれを飲み込んだ。

 

その後すぐに折角見つけた綺麗な石を飲み込んでしまった自分にショックを受けていたのは覚えている。

両親に自慢したかったとか勿体ない事をしたとか美味しくなかったとか、当時の俺は健康とか体への危険とかには頭が回らず見当違いな方向に焦っていた。

 

まぁその後すぐに泳ぎにいって忘れてしまったんだけどね。

仕方ないよ、子供なんてそんなもんだって。別の事に気が向くとすぐにそっちへ行っちゃうからね。俺が特別能天気とかじゃないはずだ。子供はそんなに頭が良くないんだから。

うん、きっとそうだ。

 

ただそうだね。

成長した今ならあれが真珠にひどく似ていたのが分かるが当時お子様だった俺は真珠なんて知らないし、そもそも本当に真珠だったのかも分からない。真珠にしてはデカかったし、違った可能性は十分にある。ていうか違う可能性のほうが全然ある。

だって普通の真珠が人にこんな力を宿すわけないんだから。

 

 

まぁ、それからかな。

あれを飲み込んでから俺は色々と変化していった。

 

まず気づいたのが五感の鋭さだった。

自分の周りにあるすべての事象や物事が鮮明すぎるほどに知覚できた。

自分を中心に広がった空間すべてを掌握したような感覚、直接見なくてもそこに何があって何が起こっているのか分かるほどだった。

すごいよね、これでドッジボールもノールックで避けれちゃうよ。クラスの人気者にだってなれちゃうぞ!

 

ただ、空間内のすべてが分るという事はその情報が一気に頭に来るというわけで、そんなもの子供の俺が耐えれるはずもなくしばしば気絶や気分の悪さを訴えていた。

ドッジボールなんてできるわけがない。地味にショックだった。

そのせいで子供時代は病弱と周りに思われていたが、いやはや人間の適応力というのは凄まじいね。

 

中学に上がるころにはまったく気にしなくなっていた。

 

元気になったことだし気分が悪すぎて出来なかったこの超感覚の検証を行うにつれて加速的にこの変化が解明されていった。

五感が優れていると思われていたこれだが正確には空間把握だったことが分かった。

 

大した違いはないかも知れないが五感が鋭いだけなら視覚や聴覚の説明がつかなくなってしまう。

というのも特別眼が良くなったわけもなく耳も良くなったわけでもなかった。

実際に遠くを見つめてみても望遠鏡のようにはっきりと見えるわけでもなかったし、はるか遠くにいる人の話し声が聞こえることもなかった。

 

ただ自分の半径5メートルほどの距離の場合は例外であった。

その範囲内のものだったらどんな些細なものでも把握することができた。

 

後ろに飛んでいる蚊だろうがハエだろうが、床を歩いている虫でも、感覚を研ぎ澄ませるとより鮮明に知覚することができた。

これはすごい!と思ったね。まるでアメイジングな蜘蛛男になったような感じだ。これからヒーローにでもなるか!っと冗談気味にひとり呟いたのを覚えている。

ただ調子に乗って研ぎ澄ませすぎてダニやノミと言った知りたくもない物の存在まではっきりと分かってしまってからは迂闊にすることを控えた。好奇心は猫を殺すとはよく言ったものだ。

周りにいた黒光りするアレの存在もとっとと忘れよう。急いでバルサン大量に炊いたけどアレはもう思い出したくもない。

 

そんな事があってからはビクビクとしながら細心の注意を図りつつ少しづつだがこれが能力だという事が分かった。

ただの空間把握の延長とかではなくマジもんの能力である。

 

子供のころに感じた空間全てを掌握したようなあの感覚は間違いではなかった。

感覚的なことだったから説明しにくいけど、部屋でベッドに横たわりながらゆっくりと漫画を読んでいる時だった。

携帯が手元になかったことに気づき、すこし離れた机の上にあったのが確認できた。

 

そこでだ

 

まるでそれが当たり前かのように俺は漫画から目を離さずに携帯を引き寄せた。

 

傍からみたら携帯が独りでに浮いて俺の手に収まったようなものだろう。

実際そうだった。

 

5メートル以内だったから漫画から目を離さなくとも携帯がどこにあるのかもわかった。

だから何も考えずに俺は携帯を引き寄せた(・・・・・・・・)。これがおかしい。

 

携帯を手にしてようやっと自分が何をしたのかが分かった。

最初は超能力か!?と驚いたものだけどすぐに違う事が分かった。いや、人が持つに超越した力だというのは分かるけどそういった意味ではなく。

サイコキネシスやらアポートとかいったものではない。結果や起こった現象は同じだが違う。

感覚的に分かる、そうじゃない。これはどちらかと言うと重力に近かった。いうなれば自然の摂理。

そう、当たり前(・・・・)の事だったんだ。

 

俺が操ろうと思った瞬間にはもうそれを操る事が出来ていた。できて当然。そんな感覚

 

それからかな、俺は更にこの能力についての研究に時間を割くようになった。

部活なんて一つもせず、友人との交流も最小限にし、自分が使える時間はほぼ全てと言っていいくらいにこの能力について勉強した。

変人と言われ始めた俺の誕生である。

 

 

空間がキーだと言うのは分かっているので普通の物理学から宇宙空間物理学など空間にまつわるであろう知識を集め始めた。

理数系だけではなくギリシア神話のカオスのような神話や伝承と言ったものの中でも空間にまつわる事は全て目を通すようにしている。

 

能力の研究のおまけで成績も常にトップだったのは思わぬ副産物であった。そのおかげで両親からも部屋に籠っていても何も言われず欲しい本などが頼めばすぐ手に入ったのでよかった。

まぁちょっとは注意されたりしたこともあるけど。

 

 

中高はそれはもう狂ったように能力の実験と知識の探索をしていた。周りからもちょっと変わった変人のような扱いをされていたし天才ともいわれていた。

実際は天才などでもなくただ単に勉強ができるだけなんだけどね。

でもあの年で専門書を読んでいたと思ったら次の日はまったく関係がなさそうな伝承を呼んでいたりしていたら変な奴と思われても仕方ないかも知れない。

みんなが遊んだりしてた時も一人黙々と勉強していただけだし。

 

未知への探求というか知識の渇望のような状態だったのは認めるさ。 

あの時は能力の事が楽しくて楽しくて仕方がなかったんだ。

知識を集めれば集めるほど能力の事が分かってきて、成長しているのが結果として目に見えて現れる。

これが楽しくないはずがない。自分が特別のような感覚に酔っていたのも認める。実際こんな能力普通じゃないし。

ただ能力で悪さなんてしようとも思わなかった自分をちょっと褒めたいし少なくとも善人に育ててくれた両親にも感謝したい。こんな能力、悪用しようと思えばいくらでもできるのだから。

 

後、異常なほど知識に狂っていたのもちょっとした黒歴史ではあるが許してほしい。

っというのもまったく迷惑をかけなかったわけでもないからね、色々な人に迷惑をかけていたのは覚えてる。今思えば申し訳ない気持ちでいっぱいだ。

自身の成長がそのまま原動力になっていたから止まらなかったんだ、ごめんなさい。

 

結果的には得る事ばかりだったのだからなかったことにはしたくないけど。恥ずかしいものは恥ずかしいんだ。

 

 

 

 

__とまぁ、能力の事が一通り分かり、規格外な力もそれなりにコントロールできたのが高校3年の半ばくらいのことだ。

ひと段落ついたからか俺は正気に戻ったともいうのかクールダウンしたというか、とにかく変人とまで言われていた知識への渇望も落ち着いたのはこの時期だったのだ。

研究もひと段落し成績もトップだったし進学も希望の場所も決まっていたのでやることがガクンと減ったのが原因だろう。精神的に成長したのも落ち着いた要因の一つかもしれない。

 

能力の探求は続けるが落ち着いたせいかそれもペースダウンし、急に暇になってしまったんだ。

そこで今までの分を取り戻すように色々な娯楽に手を出し始めた。

暇な友人を見つけては外出し、今まで読んでこなかった漫画やアニメも消化していき、恋人を作ることにも興味があったが高校3年生の後半なのもあって難しく、そもそも恋愛もしたことない自分には無理だった。

とにかく埋め合わせをするように友人達との時間は増えた。あっちにも受験などがあるので自分ほど暇ではなかったがあっちの都合が合えば遊ぶようにした。勉強などもみてあげたりしたので共有時間は格段に増えてはいた。今までが少なすぎたのもあるけど・・・・

こんな変人と友人でいてくれたのだ得意の勉強くらいはお安い御用だ。

 

 

そんなこんなで同じ大学へと進学し、優等生だったからか自分に甘い両親は一人暮らし用の一室を与えてくれて引っ越し作業が終わりティータイムでもと腰を落ち着けた時だった。能力のおかげで秒で終わらせたのにティータイムとか何言ってんの?とか言うのはなしね。これでも物を自由に動かすのだって相当苦労したんだから。

 

ちなみに能力の範囲も地味に広がっている。1メートルだけだけど。

だがしかし、めちゃんこ集中すれば自分を原点とした半径ではなく、原点の座標を移動するように掌握する空間を移動することはできるので実質能力範囲は俺の視界全部とも言える。*1

 

まぁいいや、話を戻すとだ。

引っ越しの前日に読んだ漫画の影響でふと思いついたのだ。

空間移動というのを。

 

いや、思いついたというのは違うか。前々から出来るのでは?と思ったことはある。

しかし、勉強するにつれてそれがいかに難しく危険をはらむのかを理解していき、それを後回しにしてきた。

 

軽く説明するがこの世界には修正力というのがある。

これは確定だ。能力の研究でこれは証明済みだからね。それで空間を移動するといってもいくつか方法はあるんだ。

思いついたもので言えばドラ○もんのどこでもド○方式のようにで空間と空間を繋げる方法とか空間内の物体の存在情報を別の空間に当てはめるカット&ペースト方法やスケールが大きいけど自分は移動せずに地球ごと移動するなど幾らか方法はある。

 

ただそれぞれに危険や難易度と言うのも当たり前だがあるわけで。

今の自分が出来る方法で一番危険と難易度が低いので言えば皆大好きドラちゃんのどこでもド○方式だと思う。

 

そこで最初に行った修正力だ。

どこでもド○方式だと入口と出口が必要なわけでその際に必ずどこかに元の空間を弄る必要があるんだ。ドアを媒体にするにしても空間に裂け目を作るにしてもどこかしらで必ず空間を傷、もしくは弄る必要がある。

 

これがとんでもなく危険なことで空間に傷をつけたりすると修正力が原因で急速にその傷を治そうとするんだ。

その際にブラックホールのように空間の狭間に大量のエネルギーが蓄積されて爆発のような現象が起きたりするし、場合によっては爆発じゃなくて吸い込まれることもある。

 

普通は治るし危険があるのは治るまでの工程なんだけど、完全に治るならまだいい。万が一、そのままなにかしらの異常が残ると極端な場合だけど最悪世界が滅ぶ、これはガチだ。色々計算してみたがバタフライエフェクトのように小さなことから大きな災害になる可能性だって十分にあるんだ。

穴をあけたまま世界が安定するわけもないからね。

 

一度爪でひっかくような小さな傷を作ったことがあったけどあの時は焦った。急いで空間を固定したから周りの被害とかもなく大事にはならなかったけど。

もしも俺が空間固定なんて出来なかったくらいに未熟だったと思うとゾッとする。何事もとりあえずやってみようでやるべきではないと痛感した。

 

でだ、災い転じて福となすというか思ったわけよ。

あれ?修正力って空間固定で対処できてね?

 

そこで軽く空間固定の説明に入るんだけどこれは文字通り空間を固定することだ。コントロール次第ではただ単に何も動けなくすることもできるし時間を止めるような現象にもなったりする。扱いは難しいけど一言に空間固定と言っても細かい設定で色々と応用が利く。使い方次第では見えないバリアーみたいにもなるので研究してて楽しかった。この時に空間と時間との関係性にも目が言って時間の概念にも手を出し始めたり___

 

閑話休題(また話がずれた)

 

とにかく修正力の問題は解決に近づいたので次にどうするかとかどうやるかの問題なんだけど、

移動と言ってもワープするか高速で動くかでまた悩むところがある。

 

ワープならドラ○もんのように空間を折り紙のように折りたたんで繋げる方法などがあるけど、目的地まで高速で移動するのならそれも実質ワープと変わらない。

そこで思い浮かぶのがワームホールだ。

 

時空の点と点を繋げてできる空間領域でそこを通ると光よりも早く移動できるのだ。

フワッとした説明だけどこれでも移動という括りなるのでどっちも可能と言えば可能だ。

 

世界への負担や修正力の事を考えるとワームホールのほうがいい。位相幾何学など自分が勉強したことを基にするのならこちらの方が断然いい。ただ俺自身が光速以上の速さに耐えるには何かしら対策が必要になる。

 

ワープのほうはぶっちゃけ世界への負担を無視すれば楽な方である。修正力も誤魔化せることが分かったし正直こっちが出来るのならこっちのほうがいい。問題は俺が人ひとりが通れる穴を開けて完璧に修復できるかである。

 

当たり前だが空間修復の経験なんて昔やった考えなしのあの一度しかないしそれも爪痕のような小さな傷だけである。そこからいきなりワープ用の穴を作って修復とか出来る自信もないし怖くていやだ。

自分のせいで世界崩壊とか笑えなさすぎる。

 

ちなみにワープの場合は目的地の空間をちゃんと理解していなければいけないのも欠点と言えば欠点だね。

要するに俺自身が目的地をハッキリと鮮明に座標とか空間の細部まで分かってなければいけないからやるとしたら一度行ったことある場所でなければ繋げられない。

ドラク○のルーラみたいにちゃんとマッピングできてないといけない。

 

その点ワームホールはぶっちゃけてしまえば点と点を繋げてトンネルを作るようなものだから情報量が少なくても作成自体は可能であるしワープホールよりも大雑把でもなんとかなる。

後空間が歪むけどワープホールのように傷をつけるわけじゃないから世界への負担はワープに比べれば全然低い。

 

となると今の僕が出来る一番現実的な方法がワームホールの作成である。

速さへの対策だけど実はもう出来ていたりする。

 

空間固定を利用すればいい。

 

自分自身を守るように盾や膜をはるでもいいしいっそ自分の空間全てを外部から干渉できないように遮断すればいいのだから。

完全に固定するのは俺自身が動けなくなるのでしないけど、状態を一定に(・・・・・・)固定するのなら問題なく動くこともできる。状態を一定に固定すればそれ以外の変化を受け付けなくなるからね。実際には他にも色々と欠点とかもあるけど詳細は省く。要は細かい設定をすればいくらでも自由が利くという事が分かればいい

 

 

そんなわけでワームホール作成は今からでもできるし飛び込む事も出来たりする。

後回しにしていた実験が漫画のおかげで思い出せてよかった。引っ越しが一瞬で終わって暇だったからね。

 

 

 

そんなわけで人気のいないところへ足を運び、到着した。

念の為能力で周辺に人の目がないかも確認しておいたし、いざワームホールの作成だ。

 

初めての試みなので慎重にワームホールを作成してみたが、脳内シミュレーション通り何事もなく出来上がった。

あっけない物よ。

見た限りは空間が歪んでいて気味が悪いかも知れないがこれで成功である。歪んではいるが目的地も歪んだ景色の中心に見える。*2

 

 

後は自分を守って通過するだけである。

ちなみにいきなり長距離を移動するつもりはなかったため目的地はほんの数十メートル先の人気のない路地裏にしてある。

 

不安や興奮で鳴りやまない鼓動のまま俺はワームホールを潜った。

特別何かが起こったわけではない。ただ普通にその先へ到着しただけであった。

 

何も起こらなかった。

つまりは成功したのと同義である。

身体に異常もなく空間にもワームホール以外の異常はない。

 

文句なしの成功である。

その事実に俺は両手を挙げて喜んでいると、自分の知覚範囲、要するに半径6メートルに突如として反応が現れた。

俺のすぐ後ろに誰かがいる、それもいきなり現れた。

そのことに驚愕して勢いよく振り返る。

 

「ほぅ、第二魔法と似た気配を感知して来てみれば・・・・ふむ、その反応、そして上手く維持しているこの穴。面白い。小僧、名はなんという?」

 

意図してかは分からないがとんでもない威圧感と共にいきなり現れた老人は問う。

何が面白いのかその顔に寒気が走るような笑みを浮かべながら。

 

「おっ俺は火射(ひざし) 白夜(びゃくや)と申します。」

 

空間を支配できる能力を持つはずの俺が逆にこの空間に謎の恐怖を感じつつも嘘は許されないと直感的に分かり、動揺しつつも質問に答える。

 

 

これが後に先生、ゼル爺との出会いである。

この能力を持っていたからこそ出会う運命にあり、この能力があったから気まぐれに殺されずにすみ、この能力をそれなりに使いこなせていたからか弟子にしてもらった(強制)

後になって思えば結果的に良い事ばかりだったのも分かるし、彼に出会えたのも幸運だったが

 

あの時の恐怖は忘れられそうにもない

*1:
自分を原点とした半径6メートル(座標(0,0,0)から±(6,6,6))だったのを|原点を移動することで移動した原点から新たな半径6メートル《新たな座標(1,1,1)から±(6,6,6)》の範囲を掌握できる。

*2:
ワームホールの動画や絵があるから見てみるといいよ!不思議な体験をしているみたいで面白いよ




ガバガバだったりご都合主義もあるけど簡便。以下補足


老人:皆大好きカレスコ(NP80%)の人。・・・・人?教えてる間はちゃんと先生と呼ばれるが普段はゼル爺と呼ばれている。懐かしい呼び方に少し思うことがあったとかなかったとか。ガチの気まぐれだったけどいい拾い物をしたと思ってる。長命種にとっては退屈は毒だからね。

孔明先生:リアクション役が欲しいと思い投入。誰がいいかなと思い、プリヤで部下みたいな立ち位置だったなと思い出し抜擢。後隠すような仕草がなかったのは隠さなくても問題ない相手と思われていたから。どこまでも苦労が絶えない人。あの後あまりの顔色の悪さに珍しく悪魔のような義妹に心配された。

主人公:せっかくだし時間を操るメイドさんとは対比した名前にしようと10秒ほどで思いついた名前。火射→日差し 白夜→太陽。型月と絡むなら主人公はどこか狂ってなくてはと思い、実はどこかヤバイ奴。そこらへんはいつか浮き彫りになるかと。知識を求める姿勢は魔術師向き、だけど根は善人。悪いことは思いついても基本しない。

細かい設定もいっぱいあるけどちょっとずつ出そうかなと思う。起源とか属性とか性格とか色々。

型月とクロスしているのは説明役みたいな部分が大半。説明会とか考察会とかはこっちのほうが書きやすいと思ったので。設定を作るときも型月のほうが色々と関連付けやすくて楽だったのもある。なので型月サイドは基本登場しない。たまぁ~に出る程度。この1話も土台作りみたいなものです。

主人公がいる世界は東方時空(幻想郷)の外の世界

数メートルの移動のつもりだったけどワームホールを作るときに同じ時空の座標にピンを刺したつもりが別の時空の同じ座標に付けてしまい運がいいのか悪いのか型月時空に到達してしまった。そこで眼を合わせたエンダーマン並みの速度で一瞬でカレスコさんに感知されて捕まった。
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