「はんぎゃああああああああ〜〜〜〜!!」
「うひゃぁっ!?
フ、フクキタルさん、どうしたんですか〜?」
「ドトウさん、私は気付いてしまいました…。
『メイショウドトウ』という名前、そこには『ウド』が潜んでいるではありませんか!」
「は、はい?」
「ですから!メイショ
「そ、それがどうかしたんですか~?」
「ウドの大木、ということわざがあります!
若いウドは春の山菜として、煮物や天ぷらとして役立つんです。しか〜し!無駄に大きく育ってしまったウドは硬くて味も悪く食材としてはダメダメ!かといって薪やらの燃料にも出来ない!2メートルの役立たずのデクノボーなんです!
そこから転じて、転じて図体ばかり大きい役立たずの事を『ウドの大木』と言うんです!」
「え〜っと……?」
「そんなでっかいたわわを装備して、そんでもって名前にウドが潜んでいるなんて!自分を役立たずって言ってるようなモンですよ!」
「そ、そんなこじつけみたいな……」
「何をおっしゃるドトウさん!名は体を表すとも言います。自分の名前を軽んじるなんて、そんなことしちゃダメです!
と、言う訳で! 改ッ!名ッ!!改名をしましょう!」
「か、改名ぃ〜〜!?
わざわざ改名しようなんて、恥ずかしいですよぉ〜……」
「いやいや恥ずかしいなんてことはありません!むしろ良い名前を付けることは自信を付けることにも繋がるんですよ!」
「そ、そうなんでしょうか…?
具体的に何か案があるんですか?」
「そうですね…
このことわざは『独活の大木は役にたたない』というある小説のワンフレーズに由来があって、この後には『山椒は小粒で珍重される』と続くんです。
そこから取って『サンショウドトウ』なんてどうでしょう!」
「な、なるほど…?」
「ドトウさんは辛いもの大好きですし、好きな物が自分の名前に入ってたらメチャクチャお得ですよ!」
「そういうものなんですかぁ……?」
「よし決定!今日からあなたは『サンショウドトウ』です!」
「あうぅ…」
「サンショウドトウ、なんと良い響き!」
「さ、サンショウドトウ…」
「サンショウドトウ、サンショウドトウ、ハッハッハッハ!!」
「サンショウドトウ、サンショウドトウ…」
「サンショウドトウ!サンショウドトウ!」
「サンショウドトウ~…サンショウドトウ~…」
「はんぎゃああああああああ〜〜〜〜!!」
「うひゃぁっ!?
ど、どうしたんですか〜?」
「何ですかサンショウドトウって!結局『ウド』が含まれてるのは変わんないじゃないですか!」
「た、確かに…」
「そもそも小粒で重宝されるって何ですか!ドトウさんは大粒ですよ、マスクメロンですよ!サンショウなんてのは小学生お子ちゃま体型のフラワーさんにでもあげときゃ良いんですよ!サンショウフラワーです!」
「は、はぁ…」
「サンショウドトウはヤメにしましょう!
代わりに!ドトウさんのプロフィールから何か新たなる名前の参考になるものがないか考えましょう!」
「プロフィール、ですかぁ〜?」
「そうです!
ドトウさんと言えば……激辛料理が大好き、ちょっぴりドジっ娘、不運にも見舞われがち、でもオペラオーさんに憧れ突き進む……これだ!」
「ええっ?」
「ええ!オペラオーさんにあやかって名前から一部貰っちゃいましょう!」
「か、勝手にそんなことしていいんでしょうか……?」
「大丈夫大丈夫!むしろオペラオーさんなら大喜びするんじゃじゃないですか?
メイショウオペラオー、テイエムドトウ、いや語感を考えてテイエムドトオー、メイショウドトウオー、うーん…」
「それ逆に語感悪くなってないですか…?」
「よし決定!今日からあなたは『テイエムドトウオー』です!」
「あうぅ…」
「テイエムドトウオー、なんと良い響き!」
「テ、テイエムドトウオー…」
「テイエムドトウオー、テイエムドトウオー、ハッハッハッハ!!」
「テイエムドトウオー、テイエムドトウオー…」
「テイエムドトウオー!テイエムドトウオー!」
「テイエムドトウオー~…テイエムドトウオー~…」
「はんぎゃああああああああ〜〜〜〜!!」
「うひゃぁっ!?
ど、どうしたんですか〜?」
「何ですかテイエムドトウオーって!!オペラオーさんから名前を貰うって!それどういうことか分かってますか!」
「ええと、どういうことなんですかぁ〜?」
「結婚!実質結婚ですよ!そんなことしていいと思ってるんですか、人死にが出ますよ!そこに隠れてるデジタルさんを見てください!」
「(しゅき…)」
「ああああ~~っ!今にも天に召されそうになってるじゃないですか!トレセンで1,2を争う百合ップルが結婚って!全人類尊死不可避ですよ!サードインパクト起こす気ですか!」
「は、はぁ…」
「メイショウドトオーはヤメにしましょう!
こうなったらお名前診断!ここにあるお名前診断で決めましょう!」
「お名前診断って…こんなもので名前決めちゃっても良いんですかぁ~?」
「まあまあ!例えばおみくじは大体100番くらいまでしかないですが、これは151153706659479552通りもあるんです。
当然1511537066594795倍霊験あらたかです!」
「そ、そういうことじゃないと思いますが…」
「いいですからいいですから!
名前を『メイショウドトウ』と入力して……ふんにゃか~……はんにゃか~……えいっ!」
「んーと…?」
「むむっ…!これは…『ぬでにららまむぶ』!」
「ぬ、ぬでにれ、ぬでにららめ、ぬでにららまぬ…?」
「よし決定!今日からあなたは『ヌデニララマムブ』です!」
「あうぅ…」
「ヌデニララマムブ、なんと良い響き!」
「ヌ、ヌデニララマムブ…」
「ヌデニララマムブ、ヌデニララマムブ、ハッハッハッハ!!」
「ヌデニララマムブ、ヌデニララマムブ…」
「ヌデニララマムブ!ヌデニララマムブ!」
「ヌデニララマムブ~…ヌデニララマムブ~…」
「はんぎゃああああああああ〜〜〜〜!!」
「うひゃぁっ!?
ど、どうしたんですか〜?」
「何ですかヌデニララマムブって!火星人の呪文か何かですか!」
「さっき『なんと良い響き!』って言ってませんでしたか…?」
「誰ですかそんな事言ったの!言霊を尊ぶ日本で過ごすならばこんな名前は有り得ません!どうしてもこの名前が良いって言うんだったら、ゴールドシップさんとゴルゴル星にでも行ってきてください!」
「べ、別にこんなのどうでもいいですけど…」
「どどどど、どうでもいいですってぇ〜っ!?
霊験あらたかな診断で決めた、神聖な名前を~?」
「えうっ!?い、今こんな名前有り得ないって言ったじゃないですか…」
「シャラップ!
ええ分かりました、分かりましたよ!こ~なったら!私が一晩掛けていい名前を考えてきます!明日!首を洗って待っていてください!」
「は、はぃ…」
「おはようございますドトウさん!一晩掛けてあなたの名前を考えてきました!」(夜更かし気味)
「お、おはようございますぅ〜。どんな名前になったんですかぁ…?」
「ふふ、聞いて驚くことなかれ!
ズバリ、あなたの新たなる名前は『ヒダリウマハルゴマダーラナホースエマホースシューカモジンジャウマロックヒョウタンカラコマカチウマニノルサイオウガウマバジトウフウ』です!」
「は、はい?」
「だ・か・ら!『ヒダリウマハルゴマダーラナホースエマホースシューカモジンジャウマロックヒョウタンカラコマカチウマニノルサイオウガウマバジトウフウ』です!」
「な、長すぎませんかぁ!?」
「ドトウさん、私は理解しました。幾つもの言葉を組み合わせて1つの名前にしてしまえば、最強の名前になるのです!ということでウマ娘にまつわる縁起のいい言葉、アイテム、地名、あとついでにウマ娘関連のことわざの類を沢山集めました!
まず『ヒダリウマ』ですが、これは『馬』の字を左右逆に書いたものを指します。『うま』の逆は『まう』、つまり祝宴などで「舞う」ことに通じて縁起が良いんです!
続いて『ハルゴマ』ですね!お正月の伝統芸能に『春駒』という物があります。ヒトとウマ娘がペアになって行うもので、ウマ娘は小さな太鼓を演奏し、ヒトはウマ耳を模した付け耳を付けて踊るんです。そうやって家々の門口を回り、その年の豊作や大漁などを願うそうです!
それから『ダーラナホース』ですが──」
「ス、ストーップ!ぜ、全部解説してもらわなくて大丈夫です!日が暮れちゃいますよぉ…
というか『ヒョウタンカラコマ』とか、後半のことわざとかは別に縁起の良さに関係なくないですか…?」
「体の大きさはそのままレースでの強さになります。例えばヒシアケボノさんのように!
でしたら名前も長さがそのまま力になるはずです。だからこのことわざ達も必要なんです!」
「そ、そんなぁ〜…」
「ではこの名前で決!定!ということで──」
「ままままま待ってください〜〜!
実は昨日の話を聞いて、私も一晩掛けて自分の名前、『メイショウドトウ』について考えてみたんです!聞いてください!」(夜更かし気味)
「へぇ!それではぜひ聞かせてください!」
「ええと……!まず『メイショウ』の部分ですが、これは『名将』と書くことが出来ます。『すぐれた武将』という意味で、転じて『すぐれたレースウマ娘』と捉えることが出来ます!
また『名勝』と書くことも出来て、これは『観賞上価値が高い場所』という意味があります!『観客を感動させるレースやライブを作り出す』ということになるんじゃないでしょうか!『名勝負を演じる』ということにも通じると思います!」
「ほうほう!良いですね!」
「次に『ドトウ』の部分ですが、まず分かりやすいのは『怒濤』ですね。これは『激しい勢いで押し寄せる』という意味で、『気後れせずグイグイと進んでいく』と考えることが出来ます!
あとこじつけっぽいですが、『同等』ともつながって、『どんな強敵対しても並び立つ事が出来る』と言うことも出来ます!」
「なるほど!こじつけだなんて言ってますが、全然悪くないと思います!縁起物のおせち料理だって、殆どそんな感じですからね!
ドトウさん、しっかり自分の名前について考えていて、とッッッても素敵です!」
「そうでしょうか…?そう言って貰えると嬉しいですぅ…!」
「ええ!感ッ!動ッ!感動しました!
メイショウドトウという名前、そこにもスンバラシイ意味があるのですね!」
「ええ、ですから、私はこのままの名前で──」
「それではメイショウドトウを最後に付け加えて、『ヒダリウマハルゴマダーラナホースエマホースシューカモジンジャウマロックヒョウタンカラコマカチウマニノルサイオウガウマバジトウフウメイショウドトウ』にしましょう!」
「フ、フクキタルさぁ〜〜ん!!!!」