インフィニット・ストラトス〜厄災の担い手〜 作:ユークレース
「それがあんたのISね」
「ああ。それが甲龍か?」
「ええ、私はシェンロンじゃなくてコウリュウって呼んでるけどね。どっかの願いを叶える龍みたいだし」
「あー確かに……」
『では、始め‼︎』
「コード023ギルト‼︎それと、センサーを
『コード認証、ギルト起動。モニターをサーモカメラの画面に移行します』
俺の視界が青や緑、黄色、赤に変わる
「よし……んじゃあ、まずは情報収集だ!」
「さっきからブツブツと何をいってるのよ‼︎」
両肩のユニットが赤くなる
高温になっている証拠だ
衝撃砲の原理は簡単に言えば空気を圧縮し、そのエネルギーを弾丸として打ち出すのだ
空気は一気に圧縮されると温度が高くなる
だからサーモカメラにすることでまずは発射のタイミングを調べる
そして数発受け、発射からの時間と距離から弾速を割り出すのだ
「パンドラ、計測頼むぞ」
『了解しました』
「くらいなさい‼︎」
「ちっ……マジで見えないのか」
そんなことを呟きつつ5発ほど受ける
「大口叩いた割りには口程にもないわね!」
「パンドラ、結果は?」
『秒速300〜400mほどかと。マスターと私の力なら余裕です』
「了解、じゃあ反撃と参りますか」
「やれるもんならやってみなさい!」
再びアンロックユニットに熱が溜まる
「やってやるさ!」
ギルトを構え瞬時加速で懐に飛び込む
「速っ⁉︎」
「おらおらおら‼︎」
右上から斜めに斬りつけ、横、縦一瞬間をおいて連続で突いていく
「くっ……私を……甘く見ないで‼︎」
青龍刀、双天牙月を展開し俺と打ち合っていく
ガキィン!ガキィン!ガキィン‼︎
「どうかしら?私は強いでしょう!」
「ああ、強いねだからこそ残念だ。君が専用機を使ってクラス代表を勝ち取ったのが残念なくらいね‼︎」
「まだそれを言うのかしら!」
「ああ言うさ!コード262ジェラシー‼︎」
今度は距離を取りガトリングで撃っていく
「そんなもの‼︎」
青龍刀を組み合わせ、ぐるぐると回して弾丸の全てを弾いていく
「ヒュー……やるね……」
「代表候補舐めないでよね」
「なら、コード124ヘイトリッド!」
今度は砲門を3つ備えたバズーカ砲に変わった
ジャコン!と音がして弾丸が込められる
「Fire‼︎」
一瞬の反動を受け、鳳を3発の弾丸を襲う
「こんなもの!」
それを衝撃砲で撃ち落そうとする
しかしそれは爆発し、鳳を巻き込む
「きゃぁぁぁあ‼︎」
「コード023ギルト!」
剣に持ち替え、追撃を行おうとする
しかし……
ドォォォオン‼︎
「何だ⁉︎」
音がした方を向くと、そこには人型で蝙蝠の様な翼に赤い尾を持つ鹿の角を生やした悪魔が居た
『りょーくん!』
「束さん⁉︎」
『りょーくんの近くに強い魔力を感じたけど大丈夫⁉︎』
「ええ、そいつは今目の前に居ますよ……」
『すぐにそっちのシステムをハッキングして扉を開ける、それとカメラも潰しておくから安心して戦って!』
「ありがとうございます……」
「ちょ、ちょっと白峰!一体何を……」
「ちょっと待ってな」
『マスター、ゲージはまだ30%ほどしかチャージ出来ていません。オーメン、アーギュメント、グリーフの使用にはまだ不十分かと』
「分かった」
『あの形状から検索をかけます。1分ほどお待ちください』
「ほいほい、鳳今から見ることは黙っていてくれよ」
「え?」
「さーてと、プライド解除。そして……来いコード013、エピデミック」
パンドラがアーチェリーの様な形状に変わる
俺は引き絞り
「シッ!」
相手の身体の真ん中を狙い、矢を放った
【愚かな】
そいつは手を前に翳すと雷撃を放ってきた
「マジかよ……」
こりゃヘイトリッドも効かないな
「鳳、絶対に動くんじゃねえぞ」
「えっ、てか、何よあれ!」
「あいつは悪魔だ!」
「悪魔ぁ?そんなもの……」
「残念ながらいるんだよ、悪魔も天使もな」
「なら私も一緒に……」
「無理だ」
「何でよ!何でそんなこと言い切れるの?」
「悪魔達は魂にダメージ与えなきゃだめなんだ。だから俺の魔具とかじゃなきゃ倒せない。まあ、一部の例外(千冬さんとか)がいるけどな」
「……そう……」
「だから、ここは俺に任せろ」
「……分かった」
「よし」
【話は終わったか人間】
「悪いな待たせちまって。こいつは手だししないだから、こいつには手を出さないで欲しい」
【我と一対一とは面白い。良かろう、その小娘には何もせぬ事を約束しよう。我とて誇りはある】
「悪いな」
【では始めよう出はないか!命をかけた戦いを‼︎】
「白峰!」
「あ?」
「死なないでね」
「勿論だ!Trck Star!」
機動力、空中での動きを上げるスタイル
トリックスター
魔具としての性質を消してシールドエネルギーとしているプライドを使っては勝てない
それ故他の形態じゃないと無理だ
「よっ!」
魔力で足場を作り、あの悪魔の元へ跳躍する
「ギルト!」
【ふん!】
悪魔はギルトを受け止めた
「マジかよ……」
【効かぬわ‼︎】
「ガァァア⁉︎」
こいつ……パンドラを通して電撃を……⁉︎
『マスター!』
「パンドラか」
『悪魔の正体が判明しました。奴の名はフールフール、ソロモンの書に記された悪魔です‼︎』
「りょーかい……」
どうしようかね……
ガンスリンガーの方がいいか
「Gunslinger!」
さーて、ギルトとかでしかソードマスターは使えないが……これならイケる!
「オラオラオラ‼︎」
ジェラシーで弾丸をばらまく
しかし、あまり当たらなかった
【どうした人間、その程度か‼︎】
そう言って俺の方に突っ込んでくる
「あーそうかい、ならこれでも食らえや‼︎コード398、リヴェンジ‼︎」
今度は巨大なレーザー砲に変わる
【何だと⁉︎】
ドヒュゥン‼︎
とレーザーが一瞬でフールフールを貫く
「やったか⁉︎」
【ふ…ふふ…ふふふ…ふははは‼︎面白い!面白いぞ人間‼︎】
右腕の辺りが消し飛んでいた
しかし、フールフールは未だ空を飛び、俺を見下していた
「まだかよ……」
【くっくっく、よもや人間相手にこれを使うとはな】
俺はフールフールに魔力が溜まるのを感じた
「まさか‼︎」
俺は嫌な予感がして鳳をかばうように抱え込んだ
【はぁぁぁぁあ‼︎】
瞬間、周囲に魔力が放出される
一般人ならショックで死ぬレベルの魔力だ
「えっ、どうしたのよ白峰!」
「動くな!死ぬぞ‼︎」
「…っ!分かったわよ……」
どうする……どうするどうするどうする‼︎
考えろ、どうやってあいつに勝つ……
遠距離は当たらない、近接は遠すぎて届かない
プライドは意味がない……
【さあ、人間よ再び楽しもうではないか‼︎】
フールフールの傷が治り、身体中を青い電撃が走っていた
「デビルトリガー……‼︎」
【ふむ、人間はこれをそう呼ぶのか……知っているのならば分かるだろう。貴様ではもう、我を止められぬ‼︎】
「ちっ……あいつの所に行ければ…‼︎」
「ねえ白峰……」
「何だ?」
「あいつの所にいければいいの?」
「それはまあ、そうだが……」
「だったら任せて」
「お前何を……」
鳳は何か決意したようだった
「甲龍の腕に乗って、そしたらあいつにぶん投げるから」
「そんな事したらお前を守れないだろうが‼︎」
「自分の身くらい自分で守るわよ!だからさっさと倒してきなさい‼︎」
「……‼︎分かったよ……頼むぞ」
【密談は終わったか人間】
「ああ、ギルト‼︎」
「いっけえええええ‼︎」
俺が甲龍の腕に乗り、鳳が俺をフールフールへ投げる
【何だと⁉︎】
そして俺は一瞬だけデビルトリガーを引く
「パンドラァァァア‼︎」
魔力が一瞬放出される
俺の姿は鷲の翼に山羊のような角、そして髑髏のような仮面を被った姿になっていた
「……何よあれ……」
『食らえや、ミッドナイトパニッシャー‼︎』
魔力の刃が無数に現れる
俺がギルトを振るうのと同じタイミングで次々にフールフールを斬っていく
【グ……オオオオォォォォオ⁉︎】
『Adios』
俺は落ちながらギルトからオーメンに形態を変更する
そして、パンドラを開き溢れた光がフールフールを包む
【ウォォオオォオ⁉︎】
【ふ……ふははは‼︎人間、名前を何と言う?】
「白峰猟牙だ」
【悪魔に意図もたやすく名前を教えるとはな……不用心だ】
「いいんだよ別に」
【ふははは!面白い、やはりお前は面白い!我もここで終わるようだ……ならば我の力、白峰猟牙にくれてやろう‼︎】
「何を言って……」
するとフールフールは光の球になり、俺の身体に入ってきた
【さらばだ白峰猟牙よ……】
「フールフール……」
ゴゴゴゴゴゴ……‼︎
「な、何だ⁉︎」
アリーナが揺れる
すると天井にヒビが入り始めた
魔具としての本来のパンドラのオーメンが発動したのだ
天井が崩れても不思議ではない
「鳳!にげ……⁉︎」
鳳の甲龍が地面に落ちて居た
「オーメンに巻き込まれたのか‼︎」
俺が鳳の元へ行こうとすると天井が崩れた
しかも、かなりの距離がある
「くそっ!間に合え‼︎」
俺は必死に駆けた
鳳の上数メートルの位置に瓦礫が迫っているのが見えた
その瞬間俺の視界が青く染まった
次回更新はいつになるのやら……
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