オルレアン編ラストです。
ところで二部どうしましょう。いや、まだまだ先なんですけど。
ビーストって連鎖するの忘れてました。そもそも二部完結しないと異星の神関連が終わらせられない。
それはともかく、本編です。どうぞ。
《サーヴァント反応!君たちの方へ真っ直ぐ向かっている…敵だ!》
「殺してやる…殺してやるぞ!誰も彼も、この矢の前で散るがいい!」
弓を携えた女性サーヴァントが一人。
「狂化アーチャー、真名アタランテ。竜の魔女に狂わされたんだろう。ならば、これ以上狂う前に俺が引導を渡してやろう。」
手に弓を呼び出すと、真っ直ぐ構える。
「一撃で決める。座へと帰るといい。」
木の矢から古代兵装・矢に変えて矢を放つ。
「…そして、ついでにこれもな。」
シーカーストーンの機能の一つ、ビタロックを使用し、アタランテの動きを一瞬だけ止めた。その一瞬がアタランテの命運を分けた。
吸い込まれるように矢は当たり、アタランテの霊基はたちまち破壊される。
それもそのはず、神代の時代にも匹敵するほど大昔であろうハイラルの、そのまた古代の力を封じた矢なのだ。効かないはずもなく。
退去が始まる中、最後に狂化が外れた。
「……これで、これでいい。なんとも損な役回りだった。そして、良い弓捌きだった。…また召喚される時があれば、その時は子供たちを守りたいものだ…」
《バーサーク・アーチャーの消滅を確認!同時に極大生命反応だ!》
「おそらく件の竜の魔女の操る邪竜でしょうね。飛んで火にいる夏の虫と言えばいいのやら。」
《どちらかというとこちらが虫の方になるんだけど…げっ、所長…!》
《…えっと、代わりに出てきたダヴィンチちゃんだよ。ロマ二は…うん、察してくれ。》
清姫に必要のないツッコミを入れてオルガマリーに連行されていくロマ二を無視して進む一行。
やがて、オルレアンだったであろう街と大量のワイバーン、バーサーク・サーヴァント。そして、ファヴニールを従えたジャンヌ・ダルク・オルタが待ち構えていた。
「こんにちは、もう一人の私。」
「生きていたのね、愚かな私。」
「色々言いたい事はあります。ですが…それは、この戦いが終わってから存分に言わせてもらいます!」
「戯言を…!この大群を見るがいい!今や我らが故国は滅亡寸前!この竜の大群が大地を燃やし、不毛の土地とするだろう!それで世界は完結する、破綻する!人という種がいなくなり、残った竜種がお互いを糧にするため際限なく争い始める。無限の戦争、無限の捕食。それが…それこそが、真の百年戦争!邪竜百年戦争だ!」
「…そう。だったら、私はそれを阻止するだけ!令呪一画使用!ジークフリート!」
人類最後のマスターは叫んだ。
そして、それは放たれた。
「邪悪なる竜は失墜する、全てが果つる光と影に世界は今落陽に至る。撃ち落とす! 」
「
真エーテルの輝きと共に膨大な魔力が剣から発生する。
振り抜かれたその斬撃は空を埋め尽くすほどであったワイバーンの多くをいとも容易く葬った。
「…ジークフリート!!!なぜ呪いが…!」
その時、砲撃が竜の魔女陣営に向かって放たれる。
「これは…!」
指揮官と思わしき騎士が声を張り上げる。
「恐れるな!嘆くな!退くな!人間ならば、今ここでその命を捨てろ!なぜなら、我々には……救国の聖女がついている!」
「ジル…!」
彼はジャンヌの生前の知り合いにして仲間であった、ジル・ド・レェ。この土壇場で彼の率いるフランス軍が来るとは予想もしなかったらしく多くの人がびっくりしていた。しかし、その中でもジャンヌ・ダルク・オルタは冷静さを保ち、ファヴニールに襲わせようとした。
「…ふん、無駄な抵抗を。反吐が出そう。ファヴニール!」
「旅人!鏡だ!」
「はいはい!コピー能力ミラー!そして、リフレクトフォース!」
コードネームとして付けた旅人と呼ばれた星奈はコピー能力の一つ、ミラーを使用する。出現した杖から飛び道具を反射するエネルギーを出した。ファヴニールはブレスを放つがリフレクトフォースによりそのまま反射されてしまう。
悲鳴にも似た叫び声を喚くファヴニール。それゆえ、気付かなかった。世界一の竜殺しがすぐそこに迫っている事を。
「…撃ち落とす!幻想大剣・天魔失墜!」
「よし!後は狂化サーヴァントと黒ジャンヌだけ。残ってるのは…」
「ランスロット、カーミラ、ヴラド、デオン、サンソン、ファントムだったよ。エリちゃんがカーミラの担当だから…」
「…多すぎませんか?」
「仕方ないぞなすびちゃん。聖杯ってのはそれほど強力なんだ。」
「へぇ。そうなん…私のことなんて言いました?」
「まぁまぁ…」
「ランスロットは任せてくれませんか?」
そう言ったのは騎士王アルトリア。
「彼もかつては円卓の騎士。ならば、私が決着をつけます。」
「なら、サンソンは僕とマリーが。きっとあいつもそうだろう。」
生前初恋の人を処刑されたアマデウスは確かに並々ならぬ思いを抱いているだろう。しかし…
「ええと、マリーまで?」
「ええ。恐らくそれが1番いいですから。」
「よし、じゃあ残りは各自…いや待て。藤丸。お前は黒いジャンヌのところへ行け。」
「えっ?でも…」
「狂ったサーヴァントくらい倒してみせるよ。だから、行ってきて。」
リィンカーネーションズの信頼を謎に得ている藤丸立花は、少し考えた後、承諾した。
ここで、少しでも掲示板を見ていれば、何か変わっていたのかもしれない。
早々にファントム・ジ・オペラを倒した理玖は次の敵サーヴァントを探そうと周りを見回した。すると、遥か遠くに雷鳴が轟く地点を発見した。偶然にも近くに来ていた星奈を呼んだ。
「なぁ、あの場所。あそこまで分身とか出せたりしない?」
「………ミラーのコピー能力を使えばなんとか。でも、それだとこの後の戦闘に大幅なデメリットとなるけど。」
「ふむ…なら、いいや。後は俺たちがなんとかするから黒ジャンヌの方に先に行っておいてくれ。」
「うーっす。了解〜。」
走って城に向かっていく星奈を見ながらふと掲示板を見た。
「………えっ。」
全てを察した理玖は、味方サーヴァントの数、残っている敵サーヴァントとワイバーンの数を数え、瞬時に計算する。
「エリザベート!」
「ん?どうしたのよ。そんな慌てて。」
「何か遠くまで飛ばせるような手段とか無いか!仲間が死ぬかもしれないんだ。」
「…残念だけど、持ってないわ。」
「くっそ…エリザベート、俺が盾構えてジャンプするからぶっ飛ばしてくれないか?」
「……いいのね?」
「ああ。怪我なんて承知の上だ。」
宣言通り、ジャンプしたその瞬間ホームランのポーズで理玖を雷鳴の所までかっ飛ばした。サーヴァントの力なのか、きっちり届いた。
そこにいたのは、見知らぬ男だった。
「…あァ?お前は…残念だったが、あのお仲間は死んだぜ。俺が放ったあの岩に潰されてな。」
「なっ…まさか、お前…!」
姿は全く違うが口調で気づいた。あの時の転生者だと。
「……まさか、知らないのか?ハッ、滑稽なことで。」
「なっ、どういう…!?」
「教えてやるよ。あんたらの仲間だったあいつは前に俺が姿を奪ったやつさ。ま、奪い返されたがな。あいつは元からこの物語を完結させるつもりは無かった。みんな仲良くストーリーを進めている間、一人だけ違うゲームをやってたってわけ。ハナっから仲間と思ってなかったんじゃねえの?」
「……っ。」
その時、レイシフトと同じような光が身体を包む。
「残念だったな。あーはっはっは……!」
図書館に戻ってきた俺は残っていたメンバーにすかさず言った。
「何か、痕跡は!」
「え?どうしたの?」
掲示板をまだ見ていないのか、星奈が訪ねた。
出流がそっと手帳を机に置いた。
「……西園寺は自室。時村は部屋の謎を解いてる。…あの人のことは全てそこに書いてあった。」
手帳を見ると、とあるページにびっしりと文字が書いていた。よく見ると、それは日記のようだった。
「…………なるほど。あの人は…初めての転生では無かったんだな。俺たちにも、一切明かすことのなかった名前は、」
「エル・グリム・ツヴェルク」
いつのまにか近くに寄っていた創真が言った。
「部屋の謎を解くと、その言葉が出てきた。きっと、そうなんだろう。」
手帳を読んでいる間出流に全てを聞いた星奈がポツリと溢した。
「きっと、辛かったんだろうな。名前も、姿も奪われて。」
「ああ。恐らく、その辛さは俺たちの計り知れないものだろう。だけど、これだけは言える。」
「もっと、相談してほしかった。」
「…そうだな。」
第一特異点は、初めの一歩としては順調だったが、深い傷を残していった。
第一特異点 邪竜百年戦争オルレアン
A.D.1431 人理定礎地C+
第一の聖杯 救国の聖処女
定礎復元
童話の召喚者……
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モチベアップに繋がります。
セプテムの前にちょっとした幕間を挟みます。
第一部終了後二部に繋がらない平和軸を
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書いて欲しい
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書かなくて良い
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それより転生者ツイステを更新しやがれ