では、本編どうぞ。
先に仕掛けたのはファムだった。杖から魔術弾を何発も放つ。
「…そこだ!」
隙を見て、さらに威力を高くした魔術弾を撃つが、フェニックスはそれをさらに高温度の炎で打ち消す。
『そんなものか、図書館の魔術師!』
「そもそも魔術師の役職じゃないんだけどな…!」
フェニックスが掌から炎を放射する。それは地面の土、草に引火し延焼効果を引き起こした。そもそも、フェニックスの放つ炎は化学的なものではなく、魔術的な物。本来ならば引火するという事態は起こらないはずであったが聖杯という最上位の魔力リソースのシステムを利用し、それを可能にした。
「まいったなぁ…藤丸!それにリィンカーネーションズのマスター!手伝って!」
「いや、そもそもあなたは誰!?」
「…今は味方!それで勘弁してくれないかな。」
「…どうしましょう、先輩。」
「とにかく、楓ちゃんを助けないと!」
「了解しました。マシュ・キリエライト、出ます!」
「やるよ、セイバー!キャスター!」
「分かったよ。決着をつけよう…!」
「負けないぞぉ…!」
「余の絶望が一因となっているのなら、余が倒すのが道理というもの!余も出るぞ!」
『雑魚が束になったところで余には敵うまい。早々に諦めろ!』
「…そうなんだよねぇ。ネロ・クラウディウスが絶望に打ち勝っても不知火楓が絶望に打ち勝つ事ができないとボイドを倒すことはできない。だけど、その本人は体を乗っ取られているときた。…どうしよう?」
「は?」
「待って待って」
そもそもボイドとその発現者は分かれている。今までの事例では直接対面して自身の絶望を打ち破る。それがテンプレとなっていた。だからこのような事例に関してどうやって対処するのか。それが分からないのだ。
《そんな馬鹿な!だったら、とんでもない無理ゲーだぞ!?》
「ドクター、少し黙っていて下さい!」
「いや、待って。『無理ゲー』か…」
「何か案が浮かんだの?」
「出来るかは分からないけどな…」
そう言ったのは今まで空気と化していたリィンカーネーションズのメンバー、コードネーム:ジオウの時村創真。彼はさらに続ける。
「俺の持つ『エグゼイドのライドウォッチ』を使えばあいつから不知火を引き剥がす事ができる…かもしれない。」
「そんなことが出来るの!?」
「確証は無いがな…」
「だけど、」
途中で言葉を区切り、今も激闘を繰り広げているファムとフェニックスを見た。
「やるしか無いんだ。」
「そうだな。そしてこの作戦の要は…藤丸立花。お前だ。」
「え、ええっ!?この時計の人じゃなくて!?」
「と、時計の人…」
作戦の要は藤丸だと言う西園寺。そして、それに驚く藤丸。
「不知火楓は確かに私たちの仲間だよ。だけど、多くを知っているわけじゃない。むしろ、君の方が知っているんじゃないかな。一時は彼女を説得したんだ。今回も頼むよ?」
「せ、責任重大だ…」
そこへ攻撃を受けて吹っ飛ばされてきたファムが壁に激突する。
「ありゃりゃ…ちょっときついかな…」
「ファムさん!」
「みんな!行くぞ!」
「キャスター、宝具展開。セイバー、みんなの援護!」
「はい。…それはいつか来る兆しの星。希望の地、楽園の跡。誰に呼ばれるまでもなく、あなたは星をかざすでしょう。運命は誰の手に。
それはアルトリア・キャスターの心象世界。共に戦う者たちを守り、強化する、楽園より響く鐘の音。その風景はかの花の魔術師のいる理想郷に似ているという。
「これは…!」
「力が漲ってくる!」
『小癪な…!』
「…よし。じゃあ行くぞ!」
ジオウが気合を入れるためにも大きく声を出す。
《エグゼイド!》
「変身!」
《アーマータイム!》
《レベルアップ!エグゼイド!》
「ノーコンテニューで、いける気がする!」
「ノーコンテニューじゃないとダメだよ。」
「…それはそうだけど、決め台詞ってのがあるじゃん?」
全体的にピンク色のカラーリング、両肩の装甲には本来の仮面ライダーエグゼイドが使用するアイテム『マイティアクションXガシャット』のような形状をしており、双腕にはガシャコンブレイカーブレイカーという携帯ゲーム機を模した武装が加えられていた。
「早速だけど、超速攻で決める!」
《フィニッシュタイム!エグゼイド!》
クリティカルタイムブレイクと書かれたカタカナ文字のエフェクトを空中に打ち上げる。そして、そこまでジャンプし、両腕のガシャコンブレイカーブレイカーを文字のエフェクトと共にフェニックス目掛けて投げつける。
《クリティカルタイムブレーク!》
「必殺!文字飛ばし!」
「もっと良いネーミング無いの!?」
「残念!無いです!それよりも、どうだ!」
『くくく…残念だが、私には効かなかったようだな。万策尽きたな!』
「マジかよ…!」
『さぁ、聖杯よ。新たなサーヴァントを召喚…』
その時、フェニックスの手から聖杯が弾かれる。
「…最後まで、気づきませんでしたね。先ほどの借りは返しましょう!」」
『貴様は…っ!』
「カムクラ!」
「いえ、本名は違いますけど…」
「あったりまえだ!コードネームだ馬鹿!」
「…えーと、ハッタと戦ってたもう1人の方の人?」
「正解です、カルデアのマスター。コードネーム:カムクラ。以後お見知り置きを。さて。…後は任せました、姫魔女。」
「ファムだよ。自己紹介したよね?…聖杯よ、」
聖杯を掲げ、叫ぶ。
「不知火楓とボイドを分離させて!」
聖杯は輝き、そしてその瞬間は訪れる。
『ぐああぁぁぁ!!!!やめロォ!!』
「はっ、残念だったな!オレ様参上!そら、お土産だ食らっていきな!」
いつの間にか来ていた帽子屋ハッタが大砲で一発撃つ。その砲弾がきっかけとなったのか、意識を失っている不知火楓と不知火楓の姿をしたフェニックスが分かれる。
「よっ、と。無事回収したぜ。ったく、俺サマをこき使うのもこれ限りにしろよな。」
「ありがとう、ハッタ。また会えて嬉しいよ。」
「…ケッ、その面で言われても嬉しくねーよ。」
『…許さん、許さんぞ貴様ラァ!』
「…ちょっと待って、また姿変わろうとしてない?」
「なんだ、こいつに聞いてなかったのか?」
「…プリーズ、説明。」
「ボイドは普通その絶望の元となった人物の姿を取る。そして、絶望を克服した時、最後の力としてボイド・イドラとなってパワーアップしてくるんだ。でも、その姿になったって事はもうすぐ倒せるってことさ。」
そして、その変身が終わった。
「…あのシルエットってさ。」
「言わないで、多分全員同じこと思ってるから。」
「いいや限界だ!言うね!」
「アレ絶対、鳥じゃねーのか!?」
鳥。bird。まさしくそれであった。
「しかも燃えてる鳥…」
「…フェニックスは本当だったんだ…」
「父さんは嘘つきじゃなかったんだ!」
「いやそれラピ○タ。」
「炎の鳥でしょ?手○治虫先生のやつじゃん?」
「それも色々アウトだから!」
「待って下さい、パワーアップですよ!?」
「勝てるかどうか分からないんだよ!?」
思わず叫ぶ藤丸とマシュに向かって、ジオウが言う。
「おいおいカルデア勢、何弱虫になってんだ。…無敵効果も消えて、見るからに水が弱点って言ってる炎の鳥になったんだ。これで負ける要素あるか?」
「水属性はいないけれども。まぁ、負けないってのは同意するよ。」
「同感です。後は倒すだけ。簡単です。」
「…君は素手だから応援するだけね。」
「そんな殺生な!」
「第三や第五で活躍しなさい。」
「十分動きましたが?」
「話はそこまでにして。敵さんもおこだぞ?」
『スベテ、クロウテクレル!』
微笑みながら、前に出るリィンカーネーションズのマスター。
「その姿、超巨大になったね?」
『ソレガドウシタ?オジケツイタノカ?』
「まさか。超巨大ってことはセイバーの特攻が刺さるって思っただけさ!令呪を以て命じる!セイバー!宝具を展開せよ!」
「了解だマスター。」
「決着をつけよう、絶望の主。十三拘束解放ーー円卓議決開始!」
《心の善い者に振るってはならない、承認。
この戦いが誉れ高き戦いであること、承認。
是は己より強大な者との戦いである事、承認。
是は精霊との戦いではない事、承認。
是は、邪悪との戦いである事、承認。
是は、私欲なき戦いである事、承認。》
13の条件のうち、6つが可決され、6つの封印が解ける。
「これは、世界を救う戦いである…!」
《アーサー、承認。》
「《
剣に纏われた風王結界が解かれ、その剣の真の姿を現す。そのあまりに有名で誰もが知るという剣の名は、聖剣エクスカリバー。
魔力の光を大量に纏わせ、フェニックスに向かって切り上げる。剣に纏われている魔力の塊をそのままビームへと転用させる。
『このチカラハ…ソノツルギ…マサカ!』
「…我が真名はアーサー。アーサー・ペンドラゴン!絶望の獣よ…これで、終わりだ!」
聖剣の光は増し、やがてフェニックスの体全てを飲み込んだ。
光が晴れると、そこには傷ひとつない不知火楓・ボイドが立っていた。
「…あーあ。負けちゃった。せっかく他のボイドも食ったのに、最後の最後でやられるなんてね。」
「なっ…まだ生きて…!」
「いやいや、私もうすぐ消える。つーか、こんな大人数でボッコボコにするとか人の心あるんか?…後の事はそこの寝たふりしてる私に聞けばいいよ。」
「ギクッ」
「…もう時間か。おい私。…無様な姿見せんなよ。挽回しろよな。色々と。…じゃあな。カルデア、リィンカーネーションズ。そして…図書館の。楽しかったぜ。…はーぁ。あ、そうだ。聞け私。絶望の原因はあんたにもあるんだぜ?」
「…それは、何も言わなかった事。」
「よーくわかってんじゃないか。さて、と。今度から正直になれよな。ったく、本当に絶望っていうのは損な役回りだな…」
そして、言いたい事だけ言い切って、不知火楓・ボイドは消滅した。
「…終わった?」
「うん。正真正銘この特異点での戦いは終わったよ。ほら、聖杯を受け取って。」
藤丸に聖杯を手渡すファム。
「…これで、そなたらとはお別れになるのだな。」
「ネロ陛下…」
「…いや、いつまでも弱気になっていては示しがつかんな。また、会おう!」
《立花ちゃん、マシュ。レイシフトの準備が整った!》
「…ではな!」
「はい!」
「また会いましょう!」
カルデアの2人は一足先にレイシフトした。
「…じゃあ、俺らも。」
「そなたらにも世話になったな。」
「こちらこそ。身内が迷惑かけて。」
そして、最後に爆弾発言を置いていった。
「…そなたらの仲間の銀髪の魔術師にもよろしくな!」
「はっ!?」
「それって…!」
言い終わる前に転移が開始された。
第ニ特異点 絶望想起帝国セプテム
A.D.0060 人理定礎地 A
第ニの聖杯 絶望せし皇帝
定礎復元
「…上手くやっていけてるようで良かった。」
604名無しのジオウ
…無事帰ってこれたか。
605ブレワイ星人
おかえり。いや…よく勝ったな。
606ピンク玉
お疲れ様。不死鳥ちゃんもお疲れ様。
607不死鳥ちゃん
ご迷惑をお掛けして非常に申し訳ないッス…
608一般家庭のカムクラ
本当だわ!オレ死ぬかと思ったぞ。
609林檎マスター
よく言うよ。一番余裕って雰囲気出してたのに。
610ピンク玉
まぁ、それはそれとして…はい、これ。
611不死鳥ちゃん
こ、これは…っ!
612ブレワイ星人
wwwwwwww
613一般家庭のカムクラ
それは笑うw
614名無しのジオウ
うわ…どこから用意したのその板。
615ピンク玉
さっき作ってた。名付けて「反省板」。今回は「私の感情が迷惑かけてごめんなさい」バージョン。
616不死鳥ちゃん@反省
うう…
617ブレワイ星人
618一般家庭のカムクラ
619林檎マスター
笑いすぎて死にかけだよコイツら。
620名無しのジオウ
っと、そうだ。ネロ皇帝がマーリンによろしくってさ。
621ピンク玉
え、そうなの?
622一般家庭のカムクラ
あー笑った笑った。厳密には、銀髪の魔術師によろしく、って。銀髪で魔術師ってお前しかいないだろ。
623花のお兄さん
え?私は知らないけど…
624ブレワイ星人
こいつとぼけやがって…
625林檎マスター
それにしてもまさか掲示板が使えなくなるなんて予想外だったよ。
626ブレワイ星人
結局どうして使えなかったんだ?
627一般家庭のカムクラ
姫魔女の説明によると、俺は腕輪の封印、他のみんなは近くにいることによるジャミング波的な感じらしい。ぶっちゃけ意味分からん。
628不死鳥ちゃん@反省
これも魔術的な何かってことッスよね。
629ピンク玉
せめて魔術に詳しいのが1人でもいたらな…
630名無しのジオウ
ないものねだりをしてもしょうがないよ。
631一般家庭のカムクラ
にしてもめっちゃ疲れた…先に休むわ。
632林檎マスター
じゃあ私も。
633名無しのジオウ
俺も寝ようかな。現代のベッドが恋しい…
634不死鳥ちゃん@反省
では私も…
635ピンク玉
その前にボイドの説明お願いね。今後私達の中からこういうのが出てこないとは限らないからね。
636ブレワイ星人
逃さんぞ。
637不死鳥ちゃん@反省
は???
638ピンク玉
そもそも聞きたいことが多すぎるんだよ。ボイドに、姫魔女に、あとマーリンサイドの事も。
639ブレワイ星人
後は…マスターネキの態度の変化。口調まで変わってるし…
640不死鳥ちゃん@反省
マスターネキの口調は今のが素らしいッスよ。
641ブレワイ星人
お前のは?
642不死鳥ちゃん@反省
もちろん作って…はっ!?
643ピンク玉
なんだこのコント…
セプテム編終了。伏線も貼ってるので(貼ってるつもり)今後もお楽しみに。思った以上に会話パートにおいて何人かの口調が似てるせいで誰が誰なのか分からなくなる現象が…そこは文章力に頑張ってもらおう…
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第一部終了後二部に繋がらない平和軸を
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書いて欲しい
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書かなくて良い
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それより転生者ツイステを更新しやがれ