そして書いてて思いました。
あれ、結局そんなに伏線回収できてないのでは?
……次回、説明回します。絶対。
では、本編どうぞ。
side 不知火楓
「名をソロモン。有象無象の英霊ども、その頂点に立つ七つの冠位の一角と知れ。」
そう言ったのは褐色肌で長い白髪の魔術師。
そして、そこにいたサーヴァントは皆、気付いたのだろうか。
どうやっても、勝てないことに。
「…お待ちしていました。我が王よ。」
「…どういう、こ、と…?なんで、楓ちゃんが…ソロモンの…」
『ソ、ソロモンだって!?確かにそう名乗ったのか、マシュ!?』
「…はい、間違いありません。確かにソロモンと…紀元前10世紀に存在した古代イスラエルの王と同じ名を…名乗りました。」
『そんな…本当にソロモン…こんな、こんなバカなことが…!』
ロマニ・アーキマン。きっと彼が一番驚いているだろう。なぜなら、ソロモンというのは自分の名だ。同じ姿の者がいるのでさえ、驚くのに。
「…ハッ、そいつはまたビッグネームじゃねえか。するってーと何だ。テメエもサーヴァントな訳か?英霊として召喚され、二度目の生とやらで人類滅亡を始めたってオチか?」
「それは違うなロンディニウムの騎士よ。確かに私は英霊だが、人間に召喚されることはない。」
「…何?」
「貴様ら無能どもと同じ位で考えるな。私は死後、自らの力で蘇り、英霊に昇華した。」
と、自慢げに言う魔術王ソロモン。……いや、ゲーティア。
『み、自らの力で、蘇っただって…!?』
「私は私のまま、私の意志でこの事業を開始した。愚かな歴史を続ける塵芥…この宇宙で唯一にして最大の無駄である、おまえたち人類を一掃するために。」
「そんなことが出来ると、本当に思っているのか?」
反論した創真をチラリと見ると、ソロモンはさらに続けて言う。
「出来るとも。私にはその手段があり、その意志があり、その事実がある。既におまえたちの時代は滅び去った。時間を越える我が七十二柱の魔神によって。」
『時間を越える…じゃ、じゃああの魔神たちは、本当にレメゲトンにある魔神だったのか…!?いや、でも伝承とあまりにも違う!ソロモン王の使い魔があんな醜悪な肉の化け物のはずがない!』
しかもロマニはよく知っているだろうからね。反論したくなるのも無理はない。
「哀れだな。時代の先端に居ながら、貴様らの解釈はあまりに古い。七十二柱の魔神は受肉し、新生した。だからこそあらゆる時代に投錨する」
「それこそ、あなた方が見た空の魔術式。我が王の力。」
「まさか…あらゆる時代にあった…!」
「そうだ。あれこそは我が第三宝具、『誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの』。あの光帯の一条一条が聖剣程の熱量。アーサー王の持つ聖剣を何億も重ねた規模の光。即ち…対人理宝具である。」
「ち…父上の聖剣の何億倍の熱線…それで人理を焼き払うってのか、テメエ!?」
「さて、その光景を見ることのない貴様に答える気はないな。そちらの質問には答えた。次はこちらの番だ、カルデアの生き残りよ。」
「野郎、やる気だ…!構えろ!」
「さぁ行け、名もなきサーヴァントの半人よ。」
「分かりました。ソロモン様。」
「サー…ヴァント、だって!?楓が!?」
「あぁ、そういえばアンタにも明かしてなかったね。つーか、リィンカーネーションズのほとんどが知らないよ。」
「本当にやるってのか…!?」
「あぁ、やる。とても本気さ。」
「今まで仲間だと思っていた者に殺される。どんな気分だ?」
さぁ、今だ。今まで手伝ってくれた皆に感謝を。世界を騙せたのなら僥倖だ!
「本当に知りたいね、そんな気分。……ま、そんなの来ないけど。」
「…何?」
その瞬間、私は後ろにいたゲーティアに火球を放つ。
「…何のつもりだ?」
「何のつもりかだって?そんなの決まってるじゃあないか。」
さらに、雷弾、氷弾を放つが、その全てが即座に現れた魔神柱四体によって防がれる。
「ちぃっ、流石にダメか。なら、これはどう!?」
古龍バルファルクの翼を生やし、龍属性ビームを3発も放つが、全て魔神柱にダメージを与えるばかりでゲーティア本体にはあまり効いていない。
「ほう、サーヴァントの分際で私に歯向かうか。面白い。」
「だけど、メインは私じゃないんだよね。」
「それは…」
その時、たくさんの弾が放たれる。射手は3人。
「…なかなかやるわね。」
「ニッシッシ。久しぶりの出番だ。やっちゃうよー。」
「ったく、なんで俺サマが…」
そのうちの1人は、なんと帽子屋ハッタだった。
「ええ!?ハッタさん!?」
「あ?あぁ、カルデアの奴らか。言っとくが…」
「そんなこと言って、またアリスに怒られても知らないよ〜?」
「チッ…」
「3人は!?」
問いかける。
「もう来てるぞ生き急ぎ野郎。勝手に突っ込むなっての。」
色とりどりの弾幕を放ちながら答えるのは魔女の格好をした金髪の少女。
「本当になんでその格好で『ヘカT』なのかな…」
「ま、身バレ防止って大事だろ?」
「いや、この期に及んで関係ないでしょ…?」
「え………ヘカTってお前!?その格好…!」
「お、お前がジオウか。よろしくな。なんつって、そんなのは後だ。さぁ、行くぜ八卦炉!十八番の技を食らえ!」
バッ、と八角形の箱を取り出して叫ぶ。
「『恋符、マスタースパーク』!」
八卦炉から虹色の光がビームとなって飛び出す。
しかし、それも魔神柱によって防御される。
「…まだか!他の奴ら何してんだよ!」
「…うるさい。時間かかったんだからちょっと、我慢して。…天道万象!」
隕石が降る。それは正確にゲーティアを捉えた。
「おい、カルデアのレイシフトはまだか。」
『それが、無理なんだ…!そいつの力場でレイシフトのアンカーが届かない!ソロモンがいるかぎり、立花ちゃん達を引き戻すのは不可能だ…!』
「…こうなったら、せめて先輩だけでも…!」
「駄目!マシュを置いてけないよ!」
「うーん。やっぱりね。じゃあ、…あー、っと。司書、いや…いや、どっちでもいいか。図書館の面々も連れてきて欲しいな。狙われてる。」
「既に連れてきているさ。」
突然連れて来られた林檎、出流、理玖の3人にアルトリア・キャスターとアーサー・ペンドラゴンは混乱している。
「よっし!ありがとう、ウォズ!」
「ちょっ、ちょっと星奈!どういうこと!?!?」
「それは後で説明する。とにかくあの拠点にはゲー…ソロモンの手が届いてた。その証拠に魔神柱に襲われてたからね。…後は、よろしく!」
そして、最後のキーパーソンの彼、司書が現れる。
「偽物のグランドキャスター、魔術王ソロモン。今、反撃するよ。」
その姿を見て、リィンカーネーションズの面々はさらに混乱、いやそれ以上に驚く。
彼はさらに変身する。
「偽典解放。星よ…闇を照らせ!『トラジェディ・クライム』!」
氷と炎の直線攻撃を行う。
その時、アンデルセンが舌打ちする。
「おや、どうしたのですかな?」
「あぁ。あいつが何者か嫌と言うほど分かった。あのいけ好かない黒と青の髪はこの俺だ。いや、正確には別次元の俺、といったところか。」
「ほう、よく分かったね。さすが僕だな。」
「はっ、妙な真似はやめておけ。詳しく知りもしない人物に成り代わるのも大概にしろ。」
「…ありゃりゃ。バレちゃったか。」
しかし、目はゲーティアの方へと向いている。
「…ふはははは。凡百のサーヴァントどもよ。所詮、貴様等は生者に喚ばれなければ何も出来ぬ道具。私のように真の自由性は持ち得ていない。どうあがこうと及ばない壁を理解したか?そして奇妙な人間どもよ。他に比べて少しはやるようだが…変わらんな。」
「っ…は。ここまで四つも聖杯を奪われて、何を偉そうに。もう半分もやられて、あわてて出てきたんだろう?負け惜しみにしちゃあみっともないぜ?」
「…人類最高峰の馬鹿か、貴様?4つもだと?違うな。全てを破壊してようやく、なのだ。1つも6つも私には取るに足りぬ些事である。藤丸立花なる者が脅威などと、程遠い話だよ。」
だーけーど、それが命取りとなるんだよな。見ておけよゲーティア。人類の力を。
「では帰るか。思いの外時間をとったな。」
「…え?」
「はあ!?帰るって、テメエ一体なにしにきやがった!?」
「いや、単なる気まぐれだが?1つの読書を終え、次の本にとりかかる前に用を足しに立つ事があるだろう?これはそれだけの話だ。」
「なっ…小便ぶっかけにきたっつーのか!?」
「…は。ハハ、ハ、ギャハハハハハハハハ…!」
「その通り!実にその通り!実際、貴様らは小便以下だがな!私はお前たちなどどうでもいい。ここで殺すも生かすもどうでもいい。」
「だが…ふむ。だが、もしも7つの特異点をすべて消去したのなら。その時こそ、お前たちを、“私が解決すべき案件”として考えてやろう。」
『助かった…のか?見逃されるのは癪だけど、ここは黙って…立花ちゃん!?何を!?』
「…どうしてこんなことするの?」
「楽しいか、と問うのか?この私に、人類を滅ぼす事が楽しいかと?ああ…。無論、無論、無論、無論、最ッッ高に楽しいとも!楽しくなければ貴様らをひとりひとり丁寧に殺すものか!私は楽しい。貴様たちの死に様が嬉しい。貴様たちの終止符が好ましい。その断末魔がなによりも爽快だ!」
「…へっ、悪趣味なこった。」
「そして、それがおまえたちにとって至上の救いである。なぜなら、私だけが、ただの一人も残さず、人類を有効活用してやれるのだから!」
「下がってろ、立花!コイツと話すのは無駄だ、心底から腐ってやがる!」
「…魔術王ソロモン。貴方はレフ・ライノールと同じです。あらゆる生命への感謝がない。人間の、星の命を弄んで楽しんでいる…!」
その時、ゲーティアの表情がガラリと変わる。
「娘。人の分際で生を語るな。死を前提にする時点で、その視点に価値はない。生命の感謝だと?それはこちらが貴様らに抱く疑問だ。人間お前たちはこの二千年なにをしていた?ひたすら死に続け、ひたすら無為だった。お前たちは死を克服できなかった知性体だ。にも関わらず、死への恐怖心を持ち続けた。死を克服できないのであれば、死への恐怖心は捨てるべきだったというのに。死を恐ろしいと、無様なものだと認識するのなら、その知性は捨てるべきだったのに!無様だ。あまりにも無様だ。そしてそれはおまえたちも同様だ、カルデアのマスターよ。なぜ戦う。いずれ終わる命、もう終わった命と知って。なぜまだ生き続けようと縋る。おまえたちの未来には、何一つ救いがないと気づきながら。」
それは、……異聞帯の事か?
「あまりにも幼い人間よ。人類最後のマスター、藤丸立香よ。これは私からの唯一の忠告だ。お前はここで全てを放棄する事が、最も楽な生き方だと知るがいい。灰すら残らぬまで燃え尽きよ。それが、貴様らの未来である。」
そして、ゲーティアは消えた。
「………馬鹿め。」
「え?」
「アイツは大馬鹿だ。何一つ救いがない?諦めるのが楽な生き方?よほど、私たちを知らないと見える。」
「楓ちゃん…」
「私たちはリィンカーネーションズ。ただの魔術師ごときが、舐めるなよ。」
「…そうだ。そのために、ここまで来た。そして、これからもな。」
その時、サーヴァントの退去反応が始まる。
「ふー、お別れだ。正直私はほとんどサーヴァントと会っていないから。どうせカルデアで再会するだろうけど、お別れは済ませようぜ?」
藤丸立花とマシュがそれぞれに対して話しかける。
「………説明、してくれるんだろうな?」
私に話しかけたのは、佐藤出流。
「…もちろん。」
「そして、それは向こうにも必要だと思わないかい?」
「え、向こうって…」
言い終わる前にウォズのローブワープに巻き込まれる。
次の瞬間、目についたのは清潔そうな白の部屋。
「な、なんで…」
誰が言ったのか。よく見るとリィンカーネーションズ全員がいるこの部屋は。
「なんでリィンカーネーションズがここに!?」
カルデアでは…!?
「げぇっ、ロマニ・アーキマン。」
「げぇっ、とはなんだ。いや、とにかくなぜここに!?」
「そろそろ、連携するべきだろう、とね?」
「それも………はぁ。」
この後の展開を予想し、思わず溜め息をついた。
第四特異点 死界魔霧都市ロンドン
A.D.1888 人理定礎値 A−
第四の聖杯 ロンディニウムの騎士
定礎復元
さぁ、リィンカーネーションズがついにカルデアに。どうなることでしょう!
活動報告に今後についてを投稿しました。反応お願いします。
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では、また。
第一部終了後二部に繋がらない平和軸を
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それより転生者ツイステを更新しやがれ