転生者たちで行くFGO   作:よっしぃぃぃい

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第一部完結。


Observer on Timeless Temple

「あった!あそこだ!」

『違うよ。レイシフトポイントはその右の場所だ。』

「何適当言ってんだお前。ほら、急ぐぞ。」

「ちょ、ちょっと待って…」

「うるせえというかなんでお前が1番息切れしてるんだロマニ!」

「普段の不摂生のせいでしょ。」

 

あれこれ言いながらも藤丸立香がレイシフトしてきた場所に到着するリィンカーネーションズ+α。

 

「で、これでどうやって帰るわけ?」

「待ってね…ローア!」

 

星奈が呼び出した天翔ける船ローアの能力により、時間神殿とカルデアを直接繋げるワープゲートが生成される。

 

「君たちも大概だよね…」

「…改めて考えるとそうだな。」

「ここから帰れるのか?」

「そう。全員いる?」

 

そう言い辺りを見渡す。

 

「…うん、全員いる。じゃあ、カルデアに行こう。」

「……あ、ちょっとだけ待って。」

「…楓?」

 

楓が、立香が進行形で戦闘している場所を見つめる。

 

「…せめて、これくらいはね。」

 

自然治癒能力、攻撃力の上昇のスキルを使用する。

 

「…絶対、勝てよ。」

「…戻らなくていいの?」

「いい。だって、今あそこでは譲れないもののために戦ってる。それに邪魔をするのは、ね。しかも、戻ったらそれこそアイツを信じてない事になる。」

「…分かった。じゃあみんな、引き上げよう。」

 

各々色んな思いを抱えながらカルデアに向かっていく。

 

「…藤丸立香ちゃん。絶対に戻るんだよ。」

 

そして、ある男も戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

ワープゲートが繋がった先は、司令室。

 

「よっ、と。あ、お邪魔してます。」

「お邪魔してます、じゃないわよー!」

「いやぁ、なんて言おうか迷ってて…ふぎゃっ」

「ん、何か踏んだか?」

「…まぁいいや。ところで、今どういう状況?」

「見たら分かるでしょ!?こっちは忙しいのよ!」

 

そういうオルガマリーはコンピュータで何やら入力している。

 

「…ロマニ・アーキマン。帰還しました。」

「やぁロマニ。おかえりと言いたいところだがこちらとしてはそれどころではない。さぁ、キリキリ働きたまえ!」

「ええ!?もっとこう、何かないのかい!?」

「…とりあえず手伝おう。我々に何かできることはある?」

「そうね。…魔術に詳しい者はここに残って。それ以外は片っ端から魔力を回して!全然足りないのよ!」

「了解。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…で、それから1時間ほど。君が起きるまでずっと魔力タンクとして使われてたか雑用として働いていたわけさ。

「いやぁ、彼らにはとても助けられたよ。…さて、筋肉疲労や魔術回路の消耗など細かな傷はあれど、身体、精神に異常はない。…よくやってくれた、立香ちゃん。」

「ドクター…!」

「おっと、私らを忘れられては困るぜ?」

「そうね。マスター・藤丸立香。今までの特異点修復、お疲れ。そして、ありがとう。あなたの覚醒を以て、最終グランドオーダーの全工程を終了します!」

「…はい!」

 

そう言うと、周りにいた職員たちがクラッカーやくす玉を使用しリボンや紙くずが辺りに舞う。

 

「…万雷の喝采とはいかないけどね。見てくれだけさ。どうだい、立香ちゃん?」

「…ありがとうございます。」

 

「…そういえば、リィンカーネーションズの方々は今どこにいらっしゃるのですか?」

「…食堂にいるわ。」

「なんですかその濁したような声は。」

「見た方が早いんじゃないかな。」

「……?」

「とりあえず最優先事項がある。立香ちゃん、マシュ。君達はこの座標まで、この装置を設置しに行ってくれ。幸運な事に今日は一年に一度あるかないかの日だしね。君たちが取り戻したものを確かめにね。」

「???」

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、カルデアの外の様子を見に行き、取り戻した物を実感した立香。

 

「ところで、リィンカーネーションズって食堂にいるんだったよね?見に行ってみようか。」

「そうですね。行ってみましょう。」

 

そうして、食堂の扉を開けたその時。

 

「っしゃぁ!ラーメンの青汁包みの完成ダァー!」

 

扉を閉める。

 

「………戻ろっか。」

「………そうですね。」

 

「いや待って!置いてかないで!?」

 

扉が開かれる。

 

「…楓ちゃん。………これは、無理だよ。」

「はい。彼らはいい人達でした…」

「私もそう思う。そして、どうにか助けてほしい。」

「…頑張れ!」

「待て待て待て待て。確かに頭おかしいのは認める。だけどどうにか止めて!?既に数人やられてる!」

「殺られてる!?」

「…死んではないよ。多分。」

 

もう一度中を見ると、カルデアのキッチンで化け物料理を作っている高野結菜と小鳥遊琴葉。

そして死屍累々と化している男性陣。

 

「…とりあえず。」

「とりあえず?」

 

「感動返してもらっていい?」

「それは本当にごめん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

食堂の惨劇を(力で)どうにか対処した後。

 

藤丸立香のマイルームに部屋の主と不知火楓の姿があった。

 

「…さて、何から話そうかな。とりあえず…クソ親の事は知ってるよね?」

「う、うん…たしか、ホテル…のオーナーだっけ?」

「そう、なんでもかんでもアンタと比較されて、こっちからしたら本当に大迷惑だったんだよ。いやまぁ、逆恨みだからアンタからしたら傍迷惑な話だけどさ。」

「……」

「だから、アンタに当たってた。それは…ごめんなさい。」

「それは…いや、その謝罪を受け入れるよ。」

「………本当に心広いね。聖人?」

「えぇ…」

「冗談。なので色々迷惑かけてました!あとセプテムでやらかしてすみません!」

「あ、あはは…うん。理由は分かったよ。だけど、それじゃ私は納得しない。」

「…そうだよね。」

「なら、ここからは河川敷で殴り合いの喧嘩みたく、シミュレータで喧嘩しよう!」

「はい???」

 

 

 

 

 

 

 

 

「……それで、二人まとめて傷だらけってわけ?」

「「はい」」

「…もっと他の解決策は無かったの?」

「これで解決した方が後に響かないかなって。」

「精神的にはそうかもしれないわね。だけどそれよりも身体を労りなさいよ!」

「それはそう。」

「貴方も!断りなさいよ!」

「だって…一応加害者だし…」

「そうだったわね!」

 

オルガマリーが頭を抱えて叫ぶ。

その横でロマニが苦笑いしながら傷の手当てをする。

 

「それで解決はしたのかい?」

「はい!」

「…まぁ。」

「ならいいんじゃないかな。喧嘩したままよりは良いと思うし。」

「…そういえば、残りのリィンカーネーションズは?」

「…例のあの人に会いに行ってるってさ。楓ちゃんが持ってきたウォッチ?を渡してくれた人らしいけど…」

 

その言葉を聞き、一瞬黙り込む。そして次の瞬間。

 

「うっっっっそぉぉぉぉぉ!?!?!?」

 

大声を出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

2068年、日本。

そこはあたり見渡す限り荒野であった。

 

「ここが…オーマジオウの…」

 

メンバーは時村創真、勇凪理玖、小鳥遊琴葉。

 

「…で、ここに来たのはどうしてだ?」

「…色々のお礼含めてな。令和ライダーのライドウォッチをくれたのはどうやらオーマジオウらしいからな。」

「なるほど…どのオーマジオウだ?」

「さぁ?」

 

『よく来たな、待っていたぞ。転生者たちよ。』

 

声が響く。それは、後方から聞こえた。思わず振り向くと、平成ライダーの像、そして神殿のようなものがあった。

 

「これが…」

「とりあえず、入ってみるか?」

「そうしようか。」

 

一行は歩みを進める。

中に入ると、ローブを被った初老の人間がいた。

 

「オーマジオウ…?」

『そうだ。改めて歓迎しよう。リィンカーネーションズよ。』

 

声はどこか聞き覚えのあるもの。だが、その正体は分からない。

 

「待っていたぞ、とは…どういう事?」

 

そう、琴葉が聞くと、少し笑って老人は言った。

 

『言葉通りだ。お前達が来ることを()は知っていた。』

「俺…?俺が知っているオーマジオウはそのような一人称ではないはず。お前は…?」

『ならば確かめてみるか?』

 

『ジオウ!』

 

老人は、ジクウドライバー、そしてジオウライドウォッチを取り出した。

 

「そっちがその気なら…」

 

『ジオウ!』

 

「変身!」

『…変身。』

 

『『ライダータイム!』』

『カメンライダー!ジオウ!』』

 

『さぁ、行くぞ。』

「それはこちらの台詞だ!」

 

両者は近付き、パンチ、キックを行う。

 

「…?」

「ん、どうした?」

「いや、何か違和感を感じて…」

「違和感…?」

「気のせいかもしれないから、何も言えないんだけど…」

「…分かった。おーい、ヤバくなったら言えよー。交代してやるからー!」

 

「うるさいよ!次はこれだ!」

 

『ビルド!』

 

『ほう、ならこちらはこれで行かせてもらおう。』

 

『クウガ!』

 

『『アーマータイム!』』

 

創真はビルドアーマーに、老人はクウガアーマーにフォームチェンジする。

 

「なめやがって…!」

 

『フィニッシュタイム!』

『ビルドスレスレシューティング!』

 

『それも知っている。』

 

顔を少し傾け、避ける。

 

「なっ…!」

『甘いな。このようなものだとは思わなかったぞ。』

 

『ジオウII!』

 

「なら、こいつはどうだ!」

 

『ライダータイム!』

『カメンライダー!ライダー!』

『ジオウ・ジオウ・ジオウ!II!』

 

『…ふむ。』

 

『ディ・ディ・ディ・ディケイド!』

『アーマータイム!』

『カメンライド!ワーオ!』

『ディケイド!ディケイド!ディケイドー!』

 

「ディケイドアーマー?なぜ…?」

『すぐに分かるさ。』

 

『ファイズ!』

 

「なあっ!?ちょっ!」

 

『ファイナルフォームタイム!』

『ファ・ファ・ファ・ファイズ!』

 

「やべっ…!」

 

加速したスピードに着いてこれず…

 

「だが、それは視た未来だ!」

 

『グランドジオウ!』

『カブト!』

『ドライブ!』

 

『…ほう!これを対応するか!』

「そりゃな!」

 

グランドジオウライドウォッチからの直接召喚により対処する。

 

「…いや、そうか。この違和感、正体が分かった。」

『…何だと?』

「お前…その戦い方、その口調。もしや…俺か?」

『…く、くくく…』

 

変身を解く。現れたのは、老人となった時村創真本人(・・・・・・)だった。

 

「よく、分かったな。若い頃の俺よ。」

「…仲間になんでも出来る超高校級の希望がいるからね。」

「…あぁ、そういえば(・・・・・)いたな。くく、懐かしい。」

「…変な言い方だな。ボケたか?」

「過去の俺、目上には敬語をつけると良いぞ。…そうか。この俺が未来に来た時は一人だった。つまり、既に分岐している、というわけか。」

「…ここも知ってたのか…それより、分岐?」

 

軽薄そうな雰囲気は止む。

 

「まず、第一特異点で書空院絵留が死んだ。」

「…死んだ?行方不明じゃなくて?」

「あぁ、死んだ。次に第二特異点、何もなかった。」

「あ、そう…ん?何も、なかった?」

「第三特異点、桃瀬星奈が死んだ。第七特異点、佐藤出流と小鳥遊琴葉が死亡。」

「…………は?」

「これにより、メンバーは2人(・・)となり、事実上リィンカーネーションズは解散した。」

 

2人。その言葉の衝撃に過去から来た3人は絶句する。

 

「…待て、2人?4人じゃないのか?」

「…ほう、どうしてそう思った?」

「え、だって今の話からすると死んでいないのは創真、理玖、楓、結菜じゃ…」

「来ていない。」

「来て、ない…?」

「お前たちで言う不知火楓、そして高野結菜は俺の時にはいなかった。」

「いない…どこで間違ったかは分からないが、…そうか。」

「勇凪理玖はもうこの世界にはいない。随分と無理をさせたからな。療養の意味も兼ねて、はるか昔に送り出した。そしてこの俺は、お前たちに試練を与える為にここで待っていた。」

「どうしてそこまで…」

「…さあな。そして、今。俺を倒した。なるほど、それでこそ。我が力を受け継ぐに値する。」

「どういう事?」

「…はっ!」

 

未来の創真が手を翳すと、過去の創真に力の奔流が流れていく。

 

「こ、これは…!」

「確か…能力覚醒、だったか?それと似たようなものだ。拡張性ではなく、便利性を伸ばしたものだがな。今のお前なら、ノータイムで変身が出来るだろう。そして、平成ライダーだけではなく、令和のライダーの力もな。これでお前は、仮面ライダージオウだけではなく、各々の仮面ライダーに変身することが出来る。その特性も受け継いだ。」

「えっ、は、はぁっ!?」

「お話中失礼する。それを渡してしまったら…」

「無論、消滅する。」

「な、え、返せないのか!?」

「くくく…もはや、この時間軸は行き止まりの歴史…異聞帯に近い。それに、この俺も既に限界を超えている。最期に、この力を託せてよかったと、そう言うべきだろうか?」

 

そう言う彼の姿は徐々に透けていっている。

 

「お前…」

「おっと、憐れむなよ?これは俺が選んだ結末だ。だから、まぁ…後悔のない選択を選べ、とだけ言っておく。その思考誘導に負けずにな。」

「…聞きたいことは山ほどあるけど…それは良いや。アンタも元気で…って言うのはおかしいか。」

「…ははは。…では。お前たちの旅路が、良いものである事を願っている。」

 

そう、言い残すと。完全に消え去った。

 

「…創真。」

「ああ。帰ろう。」

「結局、お礼も何も言えなかったね。」

 

既に主がいなくなった神殿を見る。

 

「…さて。色々と話す事が出来たな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…で、無くしたと。」

「無くしたは違う。無くされたが正しい。」

「んなのほとんどどっちも同じじゃねえか!結果が同じなら一緒だろうがよ!」

「それはごめんって言ってるだろうに!」

「ごめんですんだらこんなに騒いでないわ!」

 

一方、カルデア内、一室。

というより、オペレーター室。

 

いるのは、オルガマリーなどカルデアの首脳陣、そして書空院絵留と佐藤出流。

 

「まあまあ抑えて抑えて。…絵留くんが僕達のために尽力してくれたのは助かる。」

「それで結局無に帰していたら意味がないんだよなぁ。」

 

時を特異点F直前に戻す。

 

書空院絵留は爆発の衝撃ごとAチーム含め本に記録し、救おうとした。

ただ、色々あり、それが無かったことになってしまった。

 

「…まぁ、今となってはどうにもならんしな。とりあえず…1年後、カルデア襲撃されてもっかいみんな死ぬ。そしてAチームが敵になる。」

「うーん。何回聞いても信じられないなぁ。もう一度聞くけど本当なのかい?」

「それは本当だね。だから対策を頼むよ。早急にね。僕達も手伝うから。」

「ということでそれを所長に…あー駄目だ、情報の洪水で気絶してる。」

「…まぁ、まだ猶予はある。まだ一年あるからね。」

 

ため息をつきながら。

 

「とりあえず、今は少し休憩しようか。ここ一年ずっと戦ってきたからね。少しくらい休んでも許されるはずだよ。」

「…そうだね。」

「お前に関してはもっと人の心持てよ?」

「そこまで言われる筋合いないと思うけどなぁ!?」

「えーと、なんだったっけ?マシュがいなくなった後に終局来たんだっけ?あっれー遅いなぁ?」

「…それについては本当にすまないと思ってるよ。」

「思ってなかったらクソ野郎だけどな?」

「…あ、そうだ。」

「なんだい?」

「楓を見てくれてありがとうな。」

「…!」

「それだけ。」

 

「じゃ、未来から帰ってくるあいつらを迎えに行ってくるわ。」

 

そう言い、ひらひらと手を振りながら部屋を出ていく出流。

 

どこかの未来では見る事が出来なかった光景。

 

逢魔の残滓はそれを見て満足そうに笑うと、仲間の元へと向かっていった。




長かった…え?最後の更新から1ヶ月?何のことやら…

それはさておいて。
転生者たちで行くFGO、初投稿より約2年半。ようやく第一部完結となりました。
長かったですね…本当に。個人的にはバビロニアが一年弱かかったというのが信じられない。どれだけサボってたんですかね私。

色々な批評はあると思います。
特に第五、第六特異点。
この章が好きな方には申し訳ないと思っております。

それにご都合主義に独自設定のオンパレード。
今思えば何してるんだこいつってなると思います。

ですが、それでも読んで下さった皆様に感謝をお伝えします。
ありがとうございます。

転生者たちで行くFGOは一旦更新をストップし、長らく更新していなかった転生者で行くツイステとブルアカの更新をしたいと思います。

では、どこかで。
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