後書きで色々と説明しますので。
では、本編どうぞ。
「…ふむ、確かに聞いた様子だと、オンパロスとは全く違う様だ。ということは…僕たちが『天外』と呼んでいる場所かもしれないな。」
「へぇ…」
戦闘を終わらせた私たちはライドウォッチから現れた謎の青年、ファイノンから話を聞いていた。
「にしても、剣を持ち歩いては駄目というルールがあるとはね。襲われた時どうするんだい?」
「そもそも襲われないというか…」
「…とりあえず、戻ります?」
はぴぱれに戻る。そういうことになった。
「…。」
影からそれを見る者が1人。
「やっっっと抜けれた〜。」
「抜けた先は洞窟であった…」
「なんで説明口調なの?」
「別にいいじゃん?それはさておき。ここは…ん?」
洞窟の先が瓦礫で崩れている。
「星奈、お願い。」
「任せなさい!コピー能力ミックス、ストーンボム!」
手には大きな爆弾…いや、ダイナマイト。
「離れてて!えいやっ!」
投げられたダイナマイトは放物線を描き、やがて大きな爆発を起こした。
「うわっ、思ったより威力があったわこのコピー能力…ここが崩れなくて良かった。」
「危ない事はやめてね…」
パラパラと小石が落ちてきているのを見てさっさと洞窟を出る。
洞窟の先は衝撃的な景色だった。
「な、何これ…」
「…あっ、あれってローアじゃない!?」
そんな折、琴葉が見つけたのは天翔ける船ローア。星奈が幾度となく使用してきた移動拠点でもあった。しかし見るも無惨な姿になっており、まともに機能する事はないという事は簡単に察することが出来た。
「…とりあえず、行ってみましょうか。もしかしたら、誰かいるかもしれないし。いなくても何か分かるかもしれない。」
「そうだね。」
周りに気をつけながらローアの内部に侵入する。
「見た感じはいつものローアと変わらないね。」
「修理すれば動かせるかもね。…ひとまず、ここで休憩しようか。」
「賛成…」
腰を下ろした2人は現状を整理する。
「さてと。星奈。私、あの地獄絵図に見覚えがあるんだけど。」
「奇遇だね。私もあるわよ。」
「カービィのゲームのそれぞれの出来事…だよね。」
「うん。機械化はロボボプラネットのハルトマンワークスカンパニー、大樹はトリプルデラックスのワールドツリー…もといフロラルドのセクトニア、巨大な懐中時計はスーパーデラックスのギャラクティック・ノヴァ、空の黒い物体は星のカービィ2、3、64あたりのダークマター族かな。とにかくそれら全部が起こった世界…なのかな。まだ他にもあるのかもしれないけど。ナイトメアとか毛糸世界とか新世界とか、もしくは私が知らないカービィ作品の出来事もあるかもね。」
「事実だけで大変だ…」
「…カービィは?」
「えっ?」
「これだけ多くの異変があるんだ。カービィが動いてるはずだけど。」
「確かに…」
「簡単な話なのサ。この世界はかの星の戦士がいない世界線。そこからズレてるのサ。」
「誰っ!?」
ソードの能力を発動しながら振り返った星奈の目に映ったのは、ボールに乗った二頭身のピエロ。
「……マルク?」
「おっと、別に戦うつもりはないのサ。だから武器を向けるのは許してちょーよ。」
「…というか、事情を知ってるのか?」
「まぁ、そりゃサーヴァントだからな。ある程度は知ってる。」
「………サーヴァント!?」
「聖杯に呼ばれたの?聖杯戦争が行われてるって事?」
「あー…ここにあるわけじゃねーのサ。場所はボクも分からないのサ。ただ、ここだけじゃなく、色んなところに色んな奴が呼ばれてるのサ。」
「な、なるほど…」
「…じゃあ、一旦は味方として見ていいんだね?」
「それでいいのサ。ここには、今はいないけどマホロアのやつもいる。他は知らないのサ。」
「マホロアか。まだ信用できるわね。」
マジかよ、とマルクがドン引きしたような表情を浮かべる。
「……とにかく、あの惨状を見た上で話すが、この世界にカービィはいない。というより、無理やりここの世界を発生させたみたいに、結果だけが再現されてるってわけサ。」
「結果だけ?」
「例えばノヴァ。ありゃボクがノヴァに願いを言ったのが発端でポップスターに攻め込んできたのサ。でもこの惨状だとボクが願いを叶えるわけがない。あのキカイ化企業さんも星を開発しに来ないだろうし、マホロアの野郎もこっちに来ない。なんせカービィの名声がないわけだからな。」
「…過程が無く、答えだけが書かれている数式のようなものなのかな。ゲームのストーリーは全消去してラスボスだけ出す、みたいな?」
「ふーむ。」
「まぁ、これは考えても仕方ないのかも。どんな理由であれ、やっつければ全て万々歳。そうじゃない?」
「そうね。よし、じゃあ準備し終わったらラスボスラッシュだ!」
「せめてマホロアが帰ってきてからにしてくれな。」
「………もしかすると、黒幕はここの世界にいないのでは?」
「どういうことだよ。」
一方、結菜、理玖ペア。
上空を飛び回り、再生する特異点群を眺めている。
「作るだけ作って、自分はどこかに雲隠れ。そうならこれだけ状況を変化させても全く変わらないのも説明がつきそうなんだけど。」
「黒幕はいるんだろ?」
「いるぞ。」
「…でも、この世界にはいないかも、と。」
「あぁ。」
「………それって、一般的に詰み、って言うんじゃねぇか?」
「そうとも言うね。」
「えぇ…どうすんだよ。俺ら自力での世界間移動なんて出来ないぞ。」
「私も昔は出来たんだがな…今やアビリティカードの数も少ないし。このディケイドウォッチだってあるが、黒幕の居場所がどれか分からない以上闇雲に移動したって意味がない。」
「おん?さっきのカードで分からないのか?」
「それな…分かったって言えば分かったが分かってないと言えば分かってないんだ。」
「なんだそれ。どういう事なんだ?」
「反応が複数あるんだ。」
「………はぁ?」
素っ頓狂な声を上げる。
「複数…?それは黒幕が文字通り複数いるって事か?」
「いや、同じ反応が複数。」
「はぁ???なんだそれ…」
「………とりあえず考えていても仕方ないな。一つずつ潰していこう。近い反応は?」
「そうだな…ロンドンエリアに…あ、ちょうど消えた。近くにいるのは…絵留か。」
「ちょうど良い。合流しちまおうぜ。」
「二度と戦いたくなかったんだけどな…ハデス・グランディ…」
傷だらけになりながらも、異形の化け物を打ち倒した絵留。
かの化け物は良くも悪くも因縁がある相手。滅亡の具現化。...ただ、既に数回倒した相手でもある。
昔の出来事を思い出していた絵留の元にホウキに乗った結菜と理玖がやって来た。
「…あぁ、来たんだね。」
「おう。…なんかあったか?」
「いや、何でもない。少し昔を思い出していてね。」
「ふーん。とりあえず、さっき化け物を倒した…よな?」
「あぁ。いきなり現れてね。大変だったよ。」
「見た事ないくらいボロボロだけど?…とにかく、今の状況を説明するぞ。」
改めて事情を説明する。何回も繰り返す特異点、複数の黒幕、行方不明になっている数人。
「…とりあえず、事情は把握した。…大変すぎる…」
「それな。まぁまず何からしようかって話なんだけど。」
「特異点群に関しては今の所放っておくしかなさそうだ。解決の目処が全くない。」
「だよな。複数の黒幕は倒せばいいか。あと何体いるかだが…ん?」
「どうかした?」
「いや…これって何か分かるか?」
見せてきたのは8を横に倒したようなマーク。
「僕は知らない。理玖は?」
「俺も知らん。何それ。」
「ここを縮小して縮小して縮小しまくったら出てきた。要するに、この8だか無限の形だか分からないが、その中に私たちがいるのは間違いない。」
「なぁ。」
「なんでしょう?」
一方そのころ、出流と幻想郷のキャスター。
2人はロンドンの特異点エリアにて休憩していた。
「ちょっと気になったんだけどよ、アンタならここの黒幕的存在知ってそうだな、って思ったんだが知らないのか?」
「そうですわね…全盛期の私なら分かりませんが、この身は一介のサーヴァント。出来ることも制限されていますわ。」
「はぁ。だからスペルカードも使えないのか。」
「はい。申し訳、」
「それはおかしいな。」
「…何がです?」
「聞いた話だと、亡風郷とアンタだとアンタの方が強いはずだ。まぁ、亡風郷も色々混じって幻霊みたいな存在って聞いてるから一概に言えないかもしれないが、それでも素の実力は離れてる。その亡風郷がスペルカードを使えて、アンタは使えない。そんな事ってあり得るのか?」
疑いの目で見る出流。
「ふふふ。」
対して、幻想郷のキャスターは不敵な笑みで返す。
「何か間違ってるか?」
「そうは言われても、私には何のことだか。私は幻想郷のキャスター。幻想郷の賢者の1人。八雲紫ですわ?」
「…そうか。疑って悪かった。」
「いえいえ。確かに彼女と私ではパワーが違うので疑うのも無理はありません。」
「そうだな。じゃあ。」
「いつ正体を明かしてくれるんだ?」
「…はい?」
「残念だけどアンタが嘘をついたのは分かってるんだ。だって俺は…」
「超高校級の希望。心理学者の才能もあるんだぜ?見くびったな、偽者。」
ポカン、と呆気に取られた顔をした後、フッ、と息を吐く。
「流石に嘘を見破られては仕方ありませんわね。」
「ようやく尻尾を見せたな。偽者。」
偽者呼ばわりされて少しムッとする。
「ちょっと。偽者呼ばわりはやめてくれません?私には……花火っていう名前があるんだから〜!」
赤い金魚が宙を舞う。
出流が一瞬、彼女の姿を金魚で遮られた後見たものは先ほどまでの八雲紫の姿ではなく、黒いツインテールの少女だった。
「うわ、身長まで変わってやがる。どういう理屈だ?」
「もう!反応が鈍い!芦毛ちゃんの方がまだ反応あったのに!」
「芦毛ちゃんって誰だよ。」
ぷりぷりと怒る花火。
「で?何が目的なんだ。」
「えー?もっとお話ししようよー?」
「悪いけど、そうも言ってられない事情があるんだ。」
「ふーんつまんないの。」
「………」
「………」
「いや目的話せや!」
出流、ついにキレる。
「えー?だって花火が自由にしたっていいでしょ?希望ちゃん?」
「…希望ちゃんというのはもしかして俺のことか?」
「そうだよ。ピッタリじゃない?ね、魔法ちゃんに勇者ちゃん、図書館ちゃん!」
「は?」
素っ頓狂な声を上げた後、物陰からゾロゾロと結菜、理玖、絵留が出てきた。
「盗み聞きするつもりは無かったんだけど…」
「面白い話をしてるなって思ってな。」
「ちなみに言っとくがアイツがスペルカード使えたのは外部の協力ありきだぞ。」
「え?そうなんだ。全然推理間違ってたわ。まぁ嘘の推理で正体見破ったし結果オーライだな!」
「…ふ、ふん!これ以上言うと協力してあげないんだからね!」
「ごめんて…」
「こいつも悪気は無い…ことはないかも。こいつが悪いわ。」
「お前どっちの味方だよ!」
FGO第二部終章までのネタバレが含まれるかもしれないので、それが嫌だ、という人はここでブラウザバック推奨です。
今更、かもしれませんが。
終章pvにて炎上汚染都市冬木が重要と称されました。
またカルデアスと実在の地球が置換されたり色々な事がありますが、まずは一つ。
横やり、ですね。
終章序にて、偽典ソロモンが語った「マリスビリーにもカルデアスにも魔神王にも予測できなかった失敗」。
これってもしかして、序章冬木のカルデアスにオルガマリー所長をぶつけた事ですか?
Youtubeにある反応集とか考察動画を見る限りそのように感じられます。
二部七章においても、デイビットがちょっと語っておりましたね。
この小説において、ですがどうなったでしょう?
答えは一つです。カルデアスにオルガマリー所長、突っ込んでないんですよね。
これにより多くの矛盾が生まれてしまいました。
よって。
詳細が明らかになるまで、一旦メインストーリー(FGOにおける)は更新停止します。
と言っても、現在更新中のオリジナルストーリーは進めます。
ですがその後の1.5部および2部は進めません。
場合によってはすぐ更新停止が解除されるかもしれませんが、それはFGO終章にかかっています。
ひとまず、このように進めていきます。
終章の内容によっては、この後に過去遡行による過去改変をするか、そもそも冬木編を書き直すか、になります。
もしかしたら、私が見逃しているだけで他に情報があるかもしれませんが。その時は感想等で教えていただけると助かります。
では、長くなりましたが、本小説を読んで頂きありがとうございます。