転生者たちで行くFGO   作:よっしぃぃぃい

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またまた文字数が多くなりました。

今回分からない人には本当に分からないかもしれない話があります。分からなくても問題はないと思いますが、興味があれば調べてみて下さいね。

では、本編どうぞ。


汎異世界(GRAND BATTLE)

「ちぃっ、流石に強いな!」

「経歴が経歴ですので。」

「その経歴知らないんだけどぉ!?」

 

黒い妖夢VS出流、理玖。

 

「しかし、態度に反してあなた方も相当強者のようですね。ここまでの強さを持つ者はあまりいませんよ。」

「そりゃ光栄だな。半人半霊の庭師に褒められるとは!」

「あなた方のよく知る魂魄妖夢とは違うのですが…」

「だったら偽者か?違うでしょ。よく知ってる白い方も、黒いあんたも。どちらも魂魄妖夢なんだろ。ならそれでいいじゃん。本物か偽物か、って話になると俺らも偽物になってくるしな。」

「…まぁ、能力だけ使ってるという点に関して言うとそうだが。」

「…なるほど。失礼致しました。」

 

「では、その礼として、この一撃を以て…」

 

「隙あり!」

 

理玖は思いっきり剣をぶん投げる。

妖夢はそれを斬り払う。

 

「剣を何だと…!」

「あんたにゃ悪いが剣は壊れるものとして経験してるんでな!あといきなり大技撃たれる気配がしたし!」

「だとしても正気ですか!?自ら得物を手放すとは!」

 

「いいんだよそれで。斬ったな、それ?」

「な…」

 

ハッ、として斬り捨てた剣を見る。剣先に付いていた爆弾花が起爆する。爆風により辺りに土煙が立ち込める。

 

「目眩しですか、面倒な小細工を…」

 

「はぁーっ!」

 

妖夢の背後から理玖の声が聞こえる。

 

「そこです!」

 

影に向かって刺突。

 

「これで…いや、あなたは!」

「残念だけど、人違いだ…」

 

盾を構えた出流が苦しそうな声を出しながら答える。超高校級の才能の力で理玖の声帯を真似たのだ。

しかし、いかに強靭な盾だとしてもその衝撃はどうにも出来ず、呻き声を出してしまう。

 

「卑怯な手だが許せよ!こうでもしないと勝てるビジョンが無かったからな!」

 

瞬間、理玖は袈裟斬りを行った。

 

「ふ、ふふ…なるほど、近接はこちらの間合いでもある…ですか。確かにその通りでしたね。」

 

「ですが。」

 

確かに、斬った感触はあったはず…しかし、そこには傷ひとつ無く。

 

「傷がない…!?」

「あなた方はグレイズという物をご存知ですか?他の所では分かりませんが、私のいた所では所謂バリアの役割をしていました。」

 

グレイズ。東方project本編では弾幕ギリギリをかする事で得点アップに繋がっていた。

しかし、黒い妖夢がいたところではバリア、つまり攻撃一回分の無敵を示していた。

 

「さぁ、せっかく近づいてくれたのです。こちらも本気を出しましょう。」

「マズっ…」

 

「どこまで極めようと斬れぬものは必ずある。斬れぬという事実、そのものを斬らねば!」

 

急いで退避しようとするも、間に合わない。

 

『合体剣 一本桜・満開』!」

 

花吹雪が舞い、飛ぶ斬撃として2人に襲いかかる。

 

「避けきれない!なら、せめてもの抵抗だ!聖剣解放!」

 

トライフォースの力を増幅させ、マスターソードの光を強める。

 

「はぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

「無駄ですよ、もう1人の方。その程度の矢は斬り伏せます。」

 

弓を構えていた出流にそう忠告する。

 

「あなた方は強い。しかし、私にはかなわな…」

 

「斬ッ!」

 

斬撃が跳ね返され、妖夢の近くの地面に向かい消失した。

 

「…な。」

「グレイズがそっちの特権だと思ったのか?俺もな、似たようなものは持ってるんだぜ?」

 

四英傑の1人、『ダルケルの護り』。その効果は攻撃の反射。

 

「…驚きました。まさか、そんな事が可能だとは。」

「スペルカード、だったか?それを使っても良いぜ。」

「…いえ、今のがラストワードです。…それに。」

 

と、妖夢は別の方向へと視線を向ける。

 

「どうやら、戦いは終わったようですので。」

 

終戦の兆しとして、極光が辺りを包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

「時間停止…またか!」

「攻撃を当てようにも、当てられないんじゃ、どうにもならない!」

「この勝負は、創真。君にかかってると言っても過言ではない。すまないけど、僕たちは支援に徹するよ。」

 

十六夜咲夜VS創真、絵留、琴葉。

 

「いい加減、諦めたらどうでしょう?」

「そんな簡単に、諦め切れるほど人間良く出来てないんだ。」

 

カブト!』『ドライブ!』『ファイズ!

 

仮面ライダーカブト、ドライブ タイプフォーミュラ、ファイズ アクセルフォームを召喚。

 

時間停止に超高速のスピードで対抗する。

 

「時間停止しても追ってくる…マズイですわね。」

「よし、いいぞ!」

「…あまりこういう行いはしたくなかったのだけれど…」

 

もう一度、時間停止。

 

「それ、少し借りますわね。」

 

そう言って…グランドジオウライドウォッチが抜き取られる。

 

強制的に基本フォームにさせられる。

 

「しまった!」

「そんな対処方法が…!」

 

「はぁ…なるほど。素人目ですが、このアイテムにはとんでもない力が込められていますね。」

「だろ。返して欲しいんだがな!」

「後で、返しますわよ!」

 

「仕方ない、やってやる!」

 

『アーマータイム!』『Change beetle!』

『カブト!』

 

カブトアーマーへと変身。

 

「さっさとしないとまた取られるからな!最初から必殺だ!」

 

『フィニッシュタイム!カブト!』

『クロックタイムブレーク!』

 

高速移動で攻撃をしかける。

 

『ウィザード!』『ヘイ、ドライブ!デュアルタイムブレーク!』

 

ウィザードウォッチをジカンギレードにセット、ライドヘイセイバーのドライブの力を使用。

 

ライドヘイセイバーからはマックスフレア、ファンキースパイク、ミッドナイトシャドーというタイヤ型のエネルギーを飛ばし攻撃。

ジカンギレードではウィザードの力で炎を纏う。

 

「…仕方ありませんか。」

 

ふっ、と咲夜の雰囲気が変わる。

 

「力を温存していては負けてしまいますわね。ここからは少し本気を出させていただきます。」

 

ナイフが縦横無尽に飛び回る。

 

「くっ、これだけしてもまだ追いつかないのか…!」

「…そうだ!セイバーのウォッチを貸して!」

「セイバーのを?…分かった!」

 

ちゃんと手渡しで、奪われないように渡す。

 

『セイバー!』

 

琴葉の腰に聖剣ソードライバーと火炎剣烈火が出現する。

 

「変身はしないんだけど…!」

 

『習得一閃!ジャッ君と土豆の木!』

 

火炎剣烈火にワンダーライドブックというアイテムを読み込ませる。剣から木の根のような蔦が現れ、咲夜の足を捕縛する。

 

「さらに追撃だ。『パンドラ』!」

 

氷の魔術で咲夜の脚部を凍らせる。

 

「しまっ…!」

 

「令呪を持って命じる!サーヴァントの方のセイバー!宝具を!」

 

「分かった。…決着をつけよう!『約束された勝利の剣(エクスカリバー)』!」

 

膨大な光が咲夜に向かう。

 

「…ふふ。私もこれまでですか。」

 

グランドジオウウォッチを投げ渡す。

 

「確かに返しましたわよ。」

 

そうして、エネルギーに飲み込まれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

星奈、楓VS紅魔の魔女 霧雨魔理沙。

 

「さてさてさーて?…どうしようかな。」

「前半とのテンションの差がひどすぎないかしら。」

「はっはっは!夢ばかり見るのも良いが、適度に現実を見なくっちゃあな!」

「見た結果悩んでんでしょうが!」

 

持続的な高火力、多彩な遠距離攻撃の手段。そして身軽さ故のスピード。

 

「…『サフェル』でどうにか出来ないかな…」

 

超スピードを起こせる能力。サフェルの能力の使用を考えるも、すぐにやめる。

 

「お、気付いたな?てっきりそのまま罠にかかってくれると思ったんだが。」

「…罠?」

「あそこ見て。何か埋まってる。そこだけじゃなくて、周りに沢山。」

「これは…」

「弾幕地雷だ。あいにく、本物の地雷ほどの威力はないが、足止めには十分だろ?」

「小癪な…!」

「楓、それ敵側のセリフよ。」

 

「近づかないのなら、遠距離で戦えばいい!『ノーブルレンジャー』!」

 

2丁銃で空中にいる魔理沙を砲撃する。

 

「確かに手数は悪くない。だが、それだけじゃ私には当てられないぜ?」

「私も忘れないでね!『ミツネ希少種』!」

 

追尾する泡…ただの泡ではなく、着弾すると炎上する不可思議な泡を放つ。

 

「ただの泡…じゃなさそうだな。しかもご丁寧にホーミング機能まであるときた。」

「バレるの早。まぁ、だとしても代わりはない!行けっ!」

「煩わしいな、その泡。一度仕切り直しと行こう。『恋符 ノンディレクショナルレーザー』!」

「スペルカード!しかも全範囲!?」

 

魔理沙を起点にして周囲を薙ぎ払う。

 

「あぁ、ついでに言っておこう。…サーヴァントってのは全盛期よりも弱くなってるんだろ?だけど、聖杯のサポートがあるんだ。多少のズルは出来るってもんだ。それに、身体能力とかは変えてない。あくまでもスペルカードの量だけだ。」

「弱体化してこの威力…!?というか聖杯ってそんな使い方出来たの!?」

「特別だぜ?それに、この私の知っている人…じゃねえけど、その人もきっと見てるんでな。」

「何を言ってらっしゃる?」

「何でも良いだろ。さて次だ。『魔符 ミルキーウェイ』!」

「もう次ぃ!?」

 

避ける、避ける。攻撃に転じる暇など無い。

 

「どうするッ!?このまま防戦一方だと負けちゃうかもしれないけど!」

「…とはいえ、高火力で押し切るしか無さそうじゃない?」

「高火力…やっぱりモンハン側かな。」

「かもね。でも、その隙が…そうだ、タイムビーム!」

「いや、当たんないじゃん。アレ、何回か当てて蓄積して時間停止するんじゃなかった?」

「………今の話は無し!」

「おい。」

 

「相談か?いいぜ、休憩タイムだ。」

 

「あの余裕綽々といった顔…!」

「とは言え、本当にどうする?高火力技も当たらなければ意味がないわよ。」

「うーむ。弾幕戦においては向こうに利があるし、近づこうにもスペルカードで近づけない。いわゆる詰み、というやつでは?」

「そうね。なら諦めましょうか。…とはならないわよね?なると考えてるなら私がぶん殴るわよ。」

「ひえ、怖…地面には弾幕地雷あるらしいし、空中にも何かしら、罠があってもおかしくはないけど…と、そうだ。一旦仕切り直しと行く?」

「…何するかだけ教えなさい。」

「えっと、ゴニョゴニョ…」

「…悪くはないかもね。欠点は私も巻き込まれる所だけど。」

「障害物さえあればどうにかなるから。頑張って!」

「ちょっ!?…あーもう!」

 

楓は飛び出し、魔理沙に近づく。

 

「どんな策だ?蔓のようなものはあるが…」

「さぁ、ね!」

 

目眩しとして、ランスの盾を複数召喚し、ぶん投げる。

 

「うおっ!投擲か、でも、当たらなければ意味が…」

「この近くなら、避けられないでしょ?」

 

掌を開く。そこにあるのは、極光を纏めたような一雫。

 

「そのエネルギー…!お前も無事じゃすまないぞ!」

「死ななきゃ安い!」

 

「『王の…雫』!」

 

極光…否、『王の雫』を解き放つ。

 

王の雫。それは、古龍の王ムフェト・ジーヴァが使用するあらゆる防御手段を一切無視してハンターを壊滅させる破壊の力。文字通りの必殺技である。

 

「マジかよ…!」

 

これには魔理沙もヤバいと感じたのか、『ブレイジングスター』の加速力を活かして全速力で逃げる。

 

一方、楓。王の雫を放った直後に、星奈の方に引き寄せられる。それは、事前に渡しておいたもの。

 

鉄蟲糸である。普段は翔蟲を活用したワイヤーアクションとしての移動手段が主流である。今回はその糸のみを使い、退避の手段として使ったのだ。

 

「ありがとう星奈!」

「あなた後で覚えときなさいよ!あと障害物!」

「分かったって。はい。」

 

地面を割り、隆起させる。

 

「…随分と力技ね。」

「ちゃんとした魔術でも使えたら別かもしれないんだけどね。」

「今度キャスターの誰かに習おうかしら…来るわよ!」

 

王の雫が辺りを染める。もちろん、他で戦っている皆の妨げにならないように。

 

「本当に大丈夫なんでしょうね!?」

「大丈夫だって。星奈は心配性だなぁ。」

「あなた前みたいなしおらしい態度はどうしたのよ!」

「げっ、あれはメンタルがヤバかったからで…」

 

地面による防壁が完全に削り取られる。が、そこで王の雫は完全に止まった。

 

「あっっぶな………」

「今危ないって言った!?言ったわよね!?」

「言ってない、言ってないよ。」

「嘘おっしゃい!」

 

「おいおい、仲間割れか?」

 

ギギギ、と機械のように首を向ける。

そこには、無事とまではいかないが、今なお健在な魔理沙がいた。

 

「嘘…でしょ?」

「これでもダメなのか…!」

「いーや、私も結構危なかったぜ。グレイズが無けりゃマズかった。」

「グレイズって何〜…!」

 

「…まぁ、私としては時間稼ぎ出来たから十分なんだが。」

「「…あっ。」」

「もしかして忘れてたのか?そりゃ私を撒いていかないわけだ。」

「いやぁ、たはは…」

「ぐうの音も出ないわね…」

「にしても、本当にやるなお前達。」

「その悉くを叩き潰した人に言われてもね…」

「本心からなんだがな…とにかく。私の目的は果たした事だし。行っていいぞ。」

「えっ?」

「向こうの戦闘も終わったようだしな。私らも全員…あ、いや。咲夜だけボロボロになってんな。あいつも弱くはないんだが…相手が悪かったか?」

 

「さぁ、行きな。私が心変わりしないうちにな。」

 

「ええっ!?ほ、ほら行くわよ楓!」

「そんな急に言われても〜!」

 

そう言って転生者2人は駆け出していく。

 

「……なるほどな。王の雫、か。私を止めてくれたあの霊夢も、同じような気分だったのかね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

霊夢と結菜が戦闘を終え、辺りを見渡すと…

 

「博麗神社、半壊してるじゃない!!!」

「そりゃあ、どこもかしこも大火力ばかりっぽいしな。」

 

あっちこっちにクレーター、地面は抉れている。

 

「はぁ〜、これが本物の博麗神社じゃないだけマシね…」

「あぁ、確か天子が起こした異変の時潰されたもんな。」

「あー、思い出したらイライラしてきた。戻ったらボコボコにしてやろうかしら。」

「手加減してやれよ…そういや、幻想郷は大丈夫なのか?」

「復興は進んでるわ。記憶や存在を消された妖怪達も元に戻ってる。パワーダウンはしてるようだけど。」

「マジか!?妖怪もか!?」

 

妖怪が存在できるのは人々が妖怪を恐れる心が源。だからこそ多々良小傘などは人を脅かそうと日々頑張っていたのだ。

 

「詳しい事は私には分からないけど、消された記憶が人々に戻って妖怪を恐れる心が復活した…って紫は言ってたわ。まぁ、それだけじゃ無さそうだけどね。なんせ、記憶が消えてたんだもの。」

「…そうか。」

 

 

 

「おーい!」

 

 

「仲間達が来たみたいよ。」

「はぁ、余韻もない奴らだぜ。」

「…その割には嬉しそうだけど?」

「な!?そ、そんな事ないって!」

「冗談よ冗談。…行きなさい、結菜。」

「だから、今は…いや、合ってるか。」

 

「貴女には、貴女のやる事があるんでしょ?行きなさい、高野結菜!」

 

「…あぁ!また、来るぜ。」

「お茶くらいは用意してあげるわ。」

 

 

「…いいの〜?もっとお話ししたい事とか、あるんじゃない?」

「いいのよ、これで。結菜はきっと私には想像つかないくらい色んな物を背負ってる。それに、幻想郷をなめてもらっちゃ困るわ。何度も異変を起こしても懲りない妖怪や神どもがいるのよ?…確かに一度壊滅状態に陥ったけど、大結界は無事。…なら、後はどうにでもなるじゃない?」

「いや、花火はそっちの事情なんて知らないよ〜…」

「あらそう。…伝言をお願いできる?」

「伝言?それくらいなら自分でやりなよ〜。」

「『旧時代の悪魔』に。」

「…は!?」

 

バッ、と驚いて振り向く花火。

 

「な、なんで…」

「おおよそ、そこ辺りだと思ってたわよ。この…なんて言ったっけ。特異点?を作ったのもアイツの仕業でしょ。アンタはそうね…雇われ店長?」

「雇われじゃないもーん!」

「その辺りはどうでも良いわよ。そっちの事情なんて知らないしね〜?」

「ぐっ…」

 

先ほどと同じ言葉を使われ、思わず唸る花火。

旧時代の悪魔。ある者の師匠であり、今はもう表舞台には出てこない歴史の遺物のような者達。そのうちの一体である。

 

「それじゃ伝言ね。『いつまでも引きこもってないで、偶には外に出たらどう?』って。よろしく。」

「えぇ…はーい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「よう。色々迷惑かけたな。」

「迷惑…うん。迷惑…」

「……迷惑とかいう次元じゃなかったのだけれど…」

「…おい、この2人はどうしたんだ。」

「赤い魔理沙にボコボコにされたんだとよ。」

「ほう、そりゃ災難だったな。」

 

戦闘が終わり、疲労困憊の転生者たち。

 

「あ"ー…本当に疲れたぜ。」

「俺らんとこは黒い魂魄妖夢だった。こっちも大変。グレイズとかいうのが無法すぎる。」

「グレイズが?そこまで無法か…?」

「なんかグレイズのシステムが違うらしい。」

「はぁ…で、そこの3人は?」

「十六夜咲夜だよ。結菜の知り合いの方のな。」

「マジか!後で挨拶しておくぜ。」

「本当大変だったんだから…グランドジオウウォッチも一時奪われたし。」

「なるほどな…全員それぞれ苦戦してたんだな。」

「いや、遠目に見てたが、お前も大概じゃなかったか?スペルカードの撃ち合いに肉弾戦。」

「まぁ、なんとか勝てたぜ!」

 

「なんだ、咲夜の方はやられちまったのか。」

「私達は異変の主みたいな物ですからね…仕方ありません。」

 

赤い霧雨魔理沙と黒い魂魄妖夢が近づいてきた。

 

「おっと、そう身構えなくていい。もうやる気は無いからな。」

「はい。元より、あの道化師に頼まれた分は既にこなしましたので。」

「道化師?」

「あの花火ってやつだ。まぁ、根はいい奴だと思うぜ。」

「あー…ノーコメントで。」

 

唯一、転生特典のおかげで詳しく知っている楓は濁した。

 

「はー、こいつが赤い私か。」

「おう、珍しい私。」

「珍しい?」

「あぁ、私の知っている中でも類を見ないタイプの霧雨魔理沙だったからな。近いのは…L80の奴らか?」

「何の記号!?」

「あー…そこからか。」

「私達の幻想郷はそれぞれ別です。赤い魔理沙さんは月まで届く『紅魔塔』の世界(Z世界団)出身。私の出身…というか、普段生活しているのは冥界(R世界団)ですね。ただ冥界以外の場所は魔境と化していますが。」

「こんな感じに、色々世界線があるんだ。近未来的な世界(B世界団)季節が固定された世界(C世界団)中世ヨーロッパ風味のゴシック世界(E世界団)とかスチームパンクな世界(W世界団)なんてものもあるぜ。」

「変わり種で言いますと、開拓期の米国風味の世界(T世界団)最初から全てが埋まっている世界(S世界団)なんてものも。」

「そうだな、そっちの私に分かりやすい物だと、『長期化異変(A)』の世界団がある。」

「長期化異変?」

いつまでも紅い霧が終わらない世界(A6)冬が終わらない世界(A7)永遠の夜の世界(A8)とかな。」

紅霧異変(紅魔郷)春雪異変(妖々夢)永夜異変(永夜抄)か。」

「ま、これ以上は蛇足だな。」

「わけ分からん用語ばかりで混乱するよ…」

 

大半は理解できずに唸っている。

 

「こっちに当てはめたら分かりやすいかもな。所謂イフの世界が沢山あると考えれば良い。」

「………つまり、異聞帯では?」

「おっと???急に厄ネタ臭くなってきたぞ???」

 

ちなみに東方世界団と異聞帯の成り立ちは別なのである。

しかしそんな事は全く知る由もないのだ。

 

「…いいや!これ以上聞いても分からないし、そういう世界があると知るだけマシとしよう!」

「いいのかそれで。」

 

そこに花火がスキップしながらやって来た。

 

「やっほー!転生者のみんなー!お土産だよー!」

 

取り出したのは聖杯。

 

「あ、聖杯!」

「くれるのか?」

「そうだよ〜!まぁ、必要な時にならないと使えない欠陥品の願望器だけどね!」

「まぁ聖杯だし。」

「欠陥品じゃない聖杯の方が珍しい。」

 

あれっ。予想していた反応と違うぞ?と花火は思った。

 

「とにかくもらっておくか。どこに置いたらいいの?」

「あー………こっちで輸送するよ。」

「パクんない?」

「盗らないよ!まったく人を何だと思ってるの!」

「仮面の愚者。」

「狩人ちゃんは黙っててね〜!」

「すごいな叩けば鳴るおもちゃだ。」

 

閑話休題。

 

「…で、これで終わり?」

「終わりも終わり!」

「…どうやって帰んの?」

「はぁ。開け、『百界門』。」

 

光に包まれた扉が現れる。

 

「ここからカルデアに繋げたよ。ここを通ればカルデアに着く。」

「便利になったねぇ。」

「前はパワーオブパワーだったのに。」

「馬鹿にしてる?閉じるよ?」

「嘘嘘!帰りまーす!」

 

そうして次々に帰っていく。

 

「そうだ、赤い私。」

「なんだ?逸脱した私。」

「その呼び方やめて?…さっき、L80に近い、って言ってたよな。」

「…あぁ。」

「その世界の特徴は?」

 

「一度、終局に至った世界団。そこに属する奴らは何らかの原因で幻想郷の終焉を経験してる。」

 

「…そうか。聞きたいのは、それだけだ。」

「油断するなよ。」

「分かってるって。」

 

そう言って、百界門を潜り抜けた。

 

 

 

 

 

「…言って良かったのです?汎異記号について。」

「アイツが既にその渦中にいるからな。もっとも解決方向に向かってるみたいだが。」

「…彼女も大変ですね。」

「いずれまた、重大な選択をする時が来るだろうな。あの私だけじゃないぜ。あの転生者達全員だ。」

「…何か知ってるんです?」

 

赤い霧雨魔理沙は顎に手を当て、思考を続ける。

 

「この世界の逸脱度を考えていてな。あいにく、設定するのはまた別の私なのだが…どんな世界に行くか分からなかったから、詳しく調べきれてないんだが、計測の方法は研究者(F1)の私に簡単に教えてもらったのさ。」

「それで、貴女の感想としては?」

 

 

 

「逸脱度8は越えてるな、こりゃ。」

「8…確か、『ほぼ本来的には成立しえない』…でしたか。」

「あぁ。何かしら原因はありそうだが、それは今の私達には分からない。」

 

彼女達は、過去にロストワード異変という大異変を起こした者達。正確には、その思いを利用されて異変に使われた、というものだが。

 

「…対処できるんですかね?」

「さぁな?ま、いざとなったら力を貸してやろうぜ。ロストワード異変ももしかしたら何か関係してるかもしれないしな。」

「ハァ…もしかすると、とんでもない案件に首を突っ込んでしまいましたかね…?」

「そう悲観的になるなよ。少なくとも、色々知る事は出来たんだ。幻想郷関係でもない世界に汎異記号が適用される事や、何より…サーヴァントシステム。」

「英霊召喚、ですか。基本7クラス、またはエクストラクラスと呼ばれる例外クラスにその人物を落とし込み使い魔とする。」

「惜しむべきは、英霊の条件として死人である事が必要だが…この世界でならどうにもできる。」

「はい。まさか、『世界に存在しないという事は死んでいると同じ』という理屈で私達も喚ぶ事が出来るとは。」

「円卓の魔術師サマもそれで呼べたらしいぜ。」

 

マーリンに関しては、バビロニア時点では存在せず、つまり死人と同じという理屈で召喚されていたので、実際のところ違うのだが。

 

「…おっと、そうこう話していたらこの特異点?も消えかけて来たな。」

「咲夜さん、起こして来ましょうか。あと霊夢さんも呼んできましょう。」

「あぁ。情報共有は必要だな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「…到着!」

「なんか久しぶりに感じてしまうな、カルデア…」

「そっか、そういえば新宿から戻ってないメンバーもいるのか。」

「そういやそうだったな…」

 

「あ、戻って来た!?」

 

「うるさ。ロマニじゃん。サボり?」

「何を言ってるんだ!?…とにかく連絡が付いて良かった。特異点も無事解決したのは良かったけど…」

「けど?」

 

「あれから半年は経ってるぞ!?」

 

「「「………は?」」」

 

「い、いやいや。精々1週間程度だろ!?それでも体感長いのに。」

「…もしかして。」

「…どうした、楓。」

「時間のズレの原因、分かっちゃったかも。」

 

オンパロス。その成り立ちは何だったか?

 

「データ世界が混じってたから、ズレた…?」

 

オンパロス。それは、大規模なデータ世界。演算により何千何万では数えきれない数の永劫回帰を行ってきた世界。楓がファイノンと戦った場所(ついでに星奈と琴葉が最初に入ってしまった場所)はもろにデータ世界である。特異点の形成に不可抗力として混ざっていたのであれば、掲示板が機能しなくなった理由も説明がつく。

 

「マジかぁ〜!」

「いや1人で納得してないで説明してくれよ。」

 

兎にも角にも、特異点は終わったのだ。

 

 

 

『To be continued…return to 冬木.』

『Go to…2017/12/31...Lostbelt.』




脅威の9699文字。

一旦ここで、「転生者たちで行くFGO」の更新は終わります。
続きは、終章が解禁されたら。何年先になるかは不明ですが、「終章到達!でもネタバレ解禁されてないので更新できません!」よりは最初から更新出来る状態でした方が良いかなー、と思いまして。

(もしかしたら小話が更新されるかもしれませんが、メインストーリーは打ち止めです。)

ではまた、どこかで。
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