「俺、赤ちゃんになる(迫真)」
「【速報】都市『クリーム』に変質者現る。っキャ!見た目は13から15歳辺りだと推測され身長は160センチ。っキャ。肌は緑色でクチバシと皿がついています。っキャ。近衛騎士団は調査を進めています。っキャ!」
「ニュース風にすな」
俺も大概だけどお前もヤバいな。主に自分の養子を変質者扱いする辺り。
そう。俺はこの幼女。キャロの養子としてこの世界では過ごさなくてはならない。
俺がこの世界『ソフトワールド』で暮らすために、戸籍を作ったわけだがなんと、保護者が必要だったのだ。
そこでキャロが俺の保護者になると言い出した。
というか、元々そのつもりだったらしい。
というか、俺は誰に説明しているのだろう。
で、今俺たちは何をしているかというと……
「キャーーー!キャロ様ーー!」
「本物!本物だ!」
「キャロ様がお戻りになられた!」
パ レ ー ド の 真 っ 最 中 で す (白目)
ど う し て こ う な っ た 。
「はい。という訳でキャロさん?私達はなぜ馬車に乗り、街を巡っているのでしょうか?」
そう。俺は………いや俺たちは………いやキャロが。道ゆく人々から黄色い歓声を浴びながら王城へと向かっていた。
「それはワシが人気者だからっキャ!ルーベルトとは大違いっキャ!」
マジでこのオレンジロリをしばきたい。
でも、本当に慕われているんだなぁ。
っと。アレが王城かぁ。うん。
「デカすぎん?ぱっと見高さ五十メートルはあるだろ?キャロはアソコに住んでいたのか?」
マジでデカい。五十メートルは最低でもある。
流石世界で一番大きい国の本城だ。
と俺が感心しているとキャロが、
「あー。ルーベルト。あれ、本城じゃないっキャ」
マ?
「マ?」
おっとつい心の声が……。
「マ。アレは第二の城っキャ!ワシは本城に住んでいたっキャ!」
城まであと三百メートルくらいかなぁ?
「今からアソコに行って何をするんだ?」
「王位継承っキャ」
「ふーん。………?誰が王位継承するんだ?」
「ルーベルトっキャ」
「自分、思考放棄いいっすか?」
「女王権限で許可しないっキャーー!」
何が起きているのか。そしてキャロが何を言っているのかを理解したく無い。サッパリだ。もうめっちゃパリパリしてる。ん?どれくらいパリパリしてるのかって?そりゃあまぁ、タコスくらいかな?
「キャロ様、到着致しました」
おっと、思考をまとめる前に城に着いてしまった。
「ご苦労様っキャ!また頼むっキャ!」
「ナマステ…じゃない。ありがとうございました。ふぅ。あまりの衝撃の連発で母国語忘れちゃってたわ」
俺らは運転手にお礼を言いつつ城内へ向かった。
城内はザ・異世界って感じの雰囲気だった。真ん中には長げぇレッドカーペットが敷かれていて黄色っぽい壁とマッチしており、非常にロイヤルな空間だ。
んでしばらく歩くと王の間に着いた。
奥には玉座が2つ設置してありその一つにキャロが座った。
「ルーベルトも早く座るっキャ!」
「その前に一つ聞きたいんだけど」
「何っキャ?」
「何でこの椅子が玉座扱いなの?背もたれすらない木の椅子よ?」
「経費削減っキャよ」
「そんなにこの国は貧そうには見えなかったけど?」
「だってこの椅子置いたの前のルーベルトだし。ワシ知らない」
「あっ。俺かぁ」
そう呟きながら俺は玉座(木製の椅子)に腰掛けた。
俺がもう一つの玉座に座ると今度はキャロが立ち上がって、何かを呼び寄せる様に叫ぶ。
「3人とも!入って来ていいっキャよ!」
そうキャロが叫ぶと3人の男女が入口から入って来た。
「久しぶり!ルーベルト」
一番最初に話しかけて来たのは中肉中背の中性的な顔立ちの男………?かな?紫髪の美少年だ。気さくな雰囲気はどこか懐かしい。
「久しぶりだナ。ルーベルト」
次に話しかけて来たのはとても背が低い…いわゆるロリだ。金髪で粉雪の様に真っ白な肌をしている。この娘も懐かしい感じがする。
「お久しぶりです。ルーベルト」
最後に話しかけて来たのは……デカいな。俺よりも20センチはあるだろう。緑髪の青年だ。この人も懐かしい感じがする。
はぇぇ。みんな個性的やなぁ。まぁ俺も河童だからだいぶ目立つけど。
「ごめん。久しぶりと言われても俺は君たちのことを知らない。いや、キャロの反応を見るに覚えていないのかな?でも懐かしい感じがする。きっと前世の俺の仲間だと思うんだけど」
俺がそう言うと紫髪の美少年が口を開いた。
「じゃあ自己紹介が必要だね!僕はカッブ。神様だよ?この世界を作ったのはぜーんぶボク!凄いでしょ?凄いよねぇ?」
「じゃあ次はオデだナ。オデはモヤモシ。世界で一番大きな小人サ。盾が好きだナ。ジャガガとは一緒に住んでるゾ」
「では私の番ですね!私はジャガガ。世界で一番小さな巨人です。主に回復を担当してました。モヤモシの言う通り一緒に生活してます」
「みんな。自己紹介ありがとうキャ。さてカッブ。早速で悪いけど「アレ」をルーベルトに渡すっキャ」
「そうだねー。頼まれるのは何となくわかってたよー。さぁルーベルトコレを握り潰して!」
カッブは自分の胸ポケットに入れていた紫色に光るパズルピースを俺に投げて来た。ストライク!いい球だ!キャッチしたパズルピースを見つめる。紫に煌めくアメジストの様なピースを俺は言われるがままに握り潰した。瞬間。俺の頭の中に10個の名前が出てきた。
「カッブ、ルーベルト、バププ、デェコ、トメトト、スイスイ、イチチ、ジャガガ、モヤモシ、キャロ。………俺やこの場にいるヤツ以外の名前が流れ込んできたんだが?他にもコイツらの個人情報が完璧に頭に入ったわ。てゆうか皿がギュッとなってちょっと痛かったんだが。んで、このピースは一体なんだ?」
「オデが説明するんだナ。ルーベルトはナ、前世ではこの国の王だったんだナ。色々あって生まれ変わったオマエをキャロは見つけて誘拐………招待したんだナ。今のパズルピースは前世のルーベルトの記憶を保存した物なんだナ。だから知らない名前が出てきたんだナ」
「なるほど。わかった気がする。あとサラッと誘拐って言ったな?自覚があるのが余計にタチが悪いわ」
「このパズルピースはルーベルトが知り合いの9人に配りました。(無視すんな)其々の管理者の課題をクリアするとパズルピースを渡すように伝えられているのですが………ルーベルトがハードワールド。(えっ。私の存在感……低すぎ?)つまりそちらの世界に移動するタイミングでルーベルトが自分で所持していた1ピースが喪失してしまいました」
「やべぇじゃん。馬と鹿なのか俺は。んじゃピースは全部で10個あってその内の1つを今受け取って残りが9個ってことかー」
「そう言うことっキャ!ルーベルトは今からソフトワールドを巡りつつ国を管理しつつ記憶を探さないといけないっキャ!ちなみにさっきの条件は『カッブとモヤモシとジャガガに会う』だから比較的、簡単だったんだよね。他のはもっと難しいっキャよ?」
へー。たのちそうだなぁ(幼児退行)。
人間って難しいことがあると幼女退行するんだぜ?俺、河童だけどさ。
「ヨシっ!ルーベルトに面倒いこと押し付けれるようになったし皆んなで乾杯っキャ!あ、ルーベルトは未成年だからだめっキャ」
「見た目的にお前らもアウトだがお前ら何歳だ?あと俺1人に仕事を押し付けんな」
「ワシは900歳っキャ」
「ボクはインフィニティ歳かなー」
「オデは950歳ナ」
「私も950歳です」
「俺は15歳です(食い気味)」
スゥゥゥ…(深呼吸)
「年齢バグってるだろこの世界!!!!!!(魂の叫び)」
まさか全員成人済みどころかおじいちゃんおばあちゃんだったとは。あっ。アイツら俺の台詞無視して買い出しに出かけやがった。
買い出しに出発したキャロ達の背中を俺は全速力で追いかけたのだった。
アンケートはふざけるものってばっちゃんが言ってた。
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タコス
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おうどん