………夢を見た。いや、本当は夢では無いかも知れない。だが、あの夢はあまりにも現実的だった。まるで、誰かの記憶を覗くような。そんな、夢だった。
「俺はルーベルト!よろしくな!今日からお前は俺の相棒だ!」
「……私………が…?」
「ああ!よろしくな!」
また、まただ。また、流れ込んで来た。俺の頭の中に。
この男は俺……なのか?髪は白じゃ無くて水色だ。俺?は、檻の中に居る白髪の少女に手を差し伸ばして「相棒」と言った。少女は差し伸ばされた手を掴み返した。
ピキッ。
観測の代償か。はたまた天罰か。頭が締め付けられる。皿が痛む。頭の中にヒビが入ったみたいだ。
ピキッ。ピキピキッ。
痛い。
パリン。
アタマノナカデナニカガハジケタ
イタイイタイイタイイタイイタイイタイ!!!!!
■■■■■■
「大丈夫っキャか!!!ルーベルト!!!!!」
目を開けるとそこにはキャロの顔があった。
「……………夢か」
「凄くうなされていたっキャ。とても苦しそうだったっキャ。一体、どんな夢を見ていたっキャ?」
「………わからない?俺にもわからないんだ。ただ、悪夢では無かった。そう。夢じゃ無いんだ。あくまでも別の……とても現実的な。誰かの記憶と言うべきか?」
俺がそう言うとキャロが唐突に顔を青くし始めた。表情には後悔の念が感じられる。そしてキャロは爪を噛みながらこう言った。
「………早すぎたっキャ。本来、「アイツ」の十分の一は力をつけてから記憶を与えるべきだったっキャ。………ルーベルト」
「何だ?」
「修行っキャ!」
「ファ?」
シュギョウ?
ちょっと何言ってるかわからない?
俺がフリーズしている間にキャロは立ち上がり、髪を束ねた。
キャロは俺に手を差し伸ばした。
「ホラっ。早くするっキャ!」
差し伸ばされた手を俺は、掴み返した。
■■■■■■
外に出た。第2の城(実質的な本城)へ向かった。城内を移動し続けるとやがて白い、訓練場らしき場所にたどり着いた。
「さて、ルーベルト?お前には今から「筋トレ」をしてもらうっキャ」
「なぁ、異世界きてやることが筋トレか?」
「大丈夫。(俺は大丈夫じゃ無いけどね?)コーチも居るっキャ」
後ろから人が迫ってきた。
「ようルーベルト。オデが相手だヨ」
幼女じゃねーか。身長が120センチメートルの
幼女じゃねーか。
「てか、モヤモシが俺の師匠か?筋肉ゼロのロリに教えられるのか?」
「はぁ。ルーベルトは今も昔もアホっキャ。人を見た目で判断しすぎっキャ!コレを見て、同じことが言えるっキャかな?」
そう言ってキャロはモヤモシにリンゴを投げつけた。どっから出したそのリンゴ。モヤモシはリンゴを手に持った。もう片方の手にはグラスを持っている。グラスも何処から出した。モヤモシはリンゴに力を込めた。瞬間。リンゴが爆ぜた。潰れたんじゃ無い。爆ぜたんだ。バァンってな。そして下に持っていたグラスに果汁が注がれた。
「飲むカ?ルーベルト?」
「おう」
ゴクッ。ゴクッ。
100%のリンゴジュースはそれはそれは美味しかった。
………まぁ、コレで俺はモヤモシ師匠に逆らえなくなった訳だ。
「それでモヤモシ師匠?最初に何をすれば良いですか?」
「そうだナ。オデとスクワット対決をしてみるか?」
「いいっキャねぇ。ワシはルーベルトが王位継承をする事をカッブに広めて貰うっキャ。まぁ、王位継承とは名ばかりで、本当は全部同じ人間何だけどねっキャ。一人芝居。乙WW。ま、人間じゃなくて河童だけどねっキャWW」
キャロはちょっと笑いながら訓練場を去って行った。クソうざい。許すまじオレンジロリ。オレンジロリを許してはいけない(戒め)。俺は異世界に来てやりたいことリストの中に、「キャロをわからせる」を密かに追加したのだった。
「さて、ルーベルト。筋トレのの時間だナ!」
「唐突だなぁオイ」
そしてモヤモシは高速でスクワットを始めた。残像が見えるほど速い。恐ろしく速いスクワット…!俺でも見逃しちゃうね。
シュン!シュン!シュン!
風がスクワットによって生まれる。モヤモシの隣に風車を置いて風力発電させれば、かなり良いビジネスになると思うんだ。
「え、チョッ。早すぎだって!」
結果だけ言おう。俺は30分後に、世界で1番有名な自爆された後のポーズをしながら倒れていた。足動かん。
チーン。チリーン。
トライアングルの音が鳴り響く。キャロの仕業だ。てかどっからトライアングル取り出した?なんだ?この世界の住人は亜空間から物を取り出さなきゃ気が済まないのか?
「無茶しやがって……(笑)」
キャロが笑いながら言ってきた。
チーン。チリチーン。
笑っている間も欠かさずトライアングルを鳴らすキャロ。
「なにわろてんねん」
「ごめんて。ジャガガ呼んだから治療して貰えっキャ!」
「あちゃー!こっ酷くやられましたねー。駄目ですよモヤモシ。少しは手加減しないと」
「コレはアレだナ。前のルーベルトが言ってたテヘペロってヤツだナ」
モヤモシ。もといリンゴ花火ロリが舌をペロッと出しながら話しかけて来た。
クッソ。可愛いのが余計に腹立つ。てゆうか足痛い。
「ちょ、あの。早く治療お願いします。正直。ツラいっす(主に足が)。魔法とか何かの超パワーで何とかしてチョ(主に足を)」
「しょぉがないですねぇ……。『
俺の足はあっという間に完治した。逆にジャガガは少し辛そうだ。
「この魔法は体力を分け与える魔法です。ルーベルトが疲労してた分を肩代わりした形になります」
「そんなコスパ悪いんだ。ファンタジーだと思ってたけどあんまし自由効かないんだね」
「ヲタクはコレだから駄目っキャ」
「でもお前。俺のネットスラング全部拾ってんじゃん」
キャロがしまったという顔をしている。
ガハハ!一勝だな。隙を見せたお前が悪い!
「一応念のために包帯巻いとくナ」
「サンキュ!」
さて。治療が完了した。取り敢えず治療して貰ったけど結構包帯も馬鹿には出来んな。痛みはほぼ無い。欠点は全身包帯グルグル巻きで厨二臭いとこかな。というか足が痛いだけなのに全身巻く必要あったか?っと、キャロが手をパンパン叩いた。偉そうだ。いつかわからせてやる。わからせなきゃ(使命感)
「さて、王位継承(仮)のお時間っキャ!」
その台詞を聞いた俺達はニヒルに笑いながらこう言い合った。
「ヨシっ!会場へレッツゴーだ!それじゃいくぞー!」
「「「「レッツゴー!」」」」
お決まりの掛け声をかけた。
ま、掛け声を掛けるのは、初めてなんですけどね。
何で合ったんだろうな?(今世紀最大の疑問)
ストックががが
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おうどん