疼らく境界   作:熾烈

3 / 21
 Fgoやってるんですが、事件簿イベントやっと終わりました。


三話 邂逅

 取り敢えず復学したが、年明けに少し行った程度で退学した。馴染む事が出来なかったからだ。

 

 それはともかく。

 

 今は六月。梅雨のじめっとした空気の中お散歩をしている。向かっている先は、観布病院。

 そう、何を隠そうあの女。両儀式が目を覚ます時期なのだ。

 

 

 

 病院に着いた。

 受付に行き、面会をしたいと告げる。

 

 「両儀式の病室はどこですか?」

 「ちょっと待って下さい。 

  ーーーすみません。今面会が出来なくて。」

 

 

 「……え」

 

 まさかの面会謝絶。聞くと家族も面会が難しいらしい。警備もがちがちに硬いとか。

 

 

 

 

 じめじめした空気の中、気分もどんよりして、キノコが生えてきそうだ。

 その時、意気消沈している私に幸運がが舞い降りた。

 

 

 

 視界の端にちらついた燻んだ赤色の髪。私の脇を通り過ぎて病院内に入っていく。

 それを見て沈んでいた気分は一気に回復した。ルンルンで彼女を尾行して行く。気配を消すのは得意だ。何故か家の道場で武術から剣術、暗殺術まで叩き込まれたから。

 

 燻んだ赤色の女性はエレベーターに乗り上へ行く。そして、廊下をしばらく歩き、ひとつの部屋に入っていった。名札は両儀式。

 

 

 しばらくして先程の女性が出てきた。帰って行くのを見た後、その病室に入った。

 

 

 「なんだ、忘れ物か?」

  彼女、両儀式が聞いてくる。さっきの女性と間違えたのだろう。

 

 「いいや、残念だけど違う。貴女の顔を見にきたの」

 「…今度は誰だよ」

 

 うんざりした様子で聞いてくる。

 

 

 「そうだな、わたしは貴女に近しい何か。わたしでもよくわからない。でも、貴女とわたしは初対面ではないはず。あの場所で会っているから」

 「……は? 」

 

 よく理解出来ないという顔。

 

 「覚えてないの? あの意味が意味を為さない世界、気が狂いそうな世界、死の中で」

 「……お前も、視えているのか?」

 

 「ええ、視えているわ」

 

 それきり会話は途切れて、しんと静寂が部屋を支配した。

 

 

 

 「今日は会えてよかったわ。

 目を潰そうとか、自殺とか考えないでね。………彼の、織の願いでもあるんだから」

 「……さっきの奴と同じこと言うんだな」

 

 

 顔を少ししかめながら式が言った。

 

 

 「これ、わたしの連絡先。気が向いたら電話して」

 そう言って側の机に置いた。

 そして、わたしはさようならと言い、踵を返してこの部屋を去った。

 

 

 

 

 

 

 

Side shiki

 

 

 

 魔術師を名乗る変な奴が出て行ったと思ったら、また扉が開いた。忘れ物をしたのだろうか。

 

 

 

 「なんだ、忘れ物か?」

 「いいや、残念だけど違う。貴女の顔を見にきたの」

 

 その声は先程の女と違う声だった。幼さの少し残る自分と同じぐらいの女。

 

 「いいや、残念だけど違う。貴女の顔を見にきたの]

 「…今度は誰だよ」

 

 さっきの来客といい少し疲れている。いま、自分はかなり不機嫌だ。しかし次の言葉でそんなのも吹き飛んだ・

 

 「そうだな、わたしは貴女に近しい何か。わたしでもよくわからない。でも、貴女とわたしは初対面ではないはず。あの場所で会っているから」

 「……は? 」

 

 一瞬、意味が解らなかった。そいつは話を進めていく。

 

 「覚えてないの? あの意味が意味を為さない世界、気が狂いそうな世界、死の中で」

 

 死の中。…思い出すだけで気分が悪くなる。あそこに繋がっているこの目も、耐えられない。

 どのくらいたっただろう。気づけば口がうごいていた。

 

 「……お前も、視えているのか?」

 「ええ、視えているわ」

 

 そいつは見えていると言う。そのくせそんなにも平気でいられている。怒りか、妬みか、呆れか分からなくて、ぐちゃぐちゃになった。

 

 「今日は会えてよかったわ。

 目を潰そうとか、自殺とか考えないでね。………彼の、識の願いでもあるんだから」

 話す事がなくなったのか、そいつは帰るらしい。そして憎たらしくも、さっき来た魔術師と同じことを言う。

 「……さっきの奴と同じこと言うんだな」

 

 そいつは自分が空っぽになる前、ここに入っていた識のことを知っているらしい。多分、あの場所で合っていたのは本当。

 

 「これ、わたしの連絡先。気が向いたら電話して」

 部屋を出る前、そいつは丁寧に連絡先まで置いていった。

 

 

 静かになったら病室。式は同じ目を持つ彼女のことを思い出していた。

 

 「そういえば名前、聞かなかったな」

 

 

 

 

Side Unknown

 

 「ああ、もしもし? 私だ。ちょと調べて欲しいのがあるんだ。

 なに、式の事は任せておけ。その間お前に仕事をしてもらうだけだ。休日出勤だあ? ともかく、明日事務所に来てくれ。そこで伝える。じゃあな」

 

 




 今後とも宜しくお願いします。

 ふと、疑問に思ったのですが、空の境界ssって今流行ってるんですか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。