序入
セミロング程の青髪、頭頂に立つアホ毛を特徴とする少年であり、14歳の鈴木入間の人生はとにかく、波乱万丈であり、修羅場の連続であった。
何故なら……。
「だ……だ……」
「見て、アナタ。入間が立ったわ!!」
「おお、やったな。偉いぞ入間!!」
入間が1歳となり、立つことが出来るようになって
「じゃあ、今日から
「行ってらっしゃい、頑張ってね二人とも!!」
「……だ?」
この通り、1歳にして入間は社会に出され、それからというもの……。
「うおおおお、捕まってたまるかぁぁぁぁっ!!」
「グルゥォォォォォォ!!」
猛獣とチェイス(入間からすれば全然、修羅場のそれとしては優しい)するといったような……とにかく両親のために金を求め、東奔西走し修羅場に連れ回されながら入間は成人となった時に自立するために生きる能力を得るための努力をしてきた。
本来ならばさっさと家出するなりしても良かったのだが、入間はなんと生まれつきの性格として屑親である両親から生まれたとは信じられない程のお人好しであり、よっぽどの事でない限りは人からの頼みを断らない性格。
又、『どれだけの屑であろうと親は親』と両親が路頭に迷い、犯罪を起こさないようにとどちらが保護者か分からない責任感すら抱いてその責任を果たすべく務めていたのである。
そうして14歳まで生きてきた入間であったが……。
「(あ、あの屑共ぉぉぉ。どんだけ外道なんだぁぁぁぁっ!!)」
ある日、あらゆる修羅場を潜り抜けてきた彼をもってしても潜り抜けられない事態に遭遇する。それは……。
『いやー、興味本位で悪魔召喚やってみたら本物出ちゃってさー、息子寄越せば金をやるって言われたから契約しちゃった☆』
『離れていても私たちはお前を見守っているよ、カンパーイ!!』
「そういう事で君は吾輩、悪魔に売られたのだよ入間君」
突然、視界が暗転したかと思えば見覚えの無い場所と目の前には老眼鏡と立派な髭はともかく、頭には2本の角がある人型の異形――男の老悪魔がいた。
入間は両親に自分の身を悪魔(名前はサリバンと名乗った)に売られてしまったのである。
「ふー……それで、サリバンさん……俺はこれからどうすれば良いんだ?」
「む、随分と受け入れるのが早いな。両親に怒りとかないのかね?」
ため息を吐く入間にサリバンは戸惑い、質問をすると……。
「もう、呆れ果てたしこの状況はどうにもならない。だから受け入れる事にしたよ。今までもそんな感じだったけどな」
入間は諦めの表情と言葉でサリバンに返答しながら、内心で死ぬ事すら覚悟する。
「良し、ならば入間君。君には今後、この魔界で吾輩の孫として生きる事を受け入れて欲しい。勿論、今いる僕の屋敷のように君の魔界での生活は全て責任をもって保障するよ……だから、
「……っ、分かったよ、じいさん。これからよろしくな」
「やったぁぁぁぁぁっ。これで吾輩にも孫が出来たぁぁぁぁぁぁっ!!」
入間が頼まれたのもあってサリバンの孫になる事を受け入れるとサリバンは途轍もなく、喜んだのであった。
こうして、鈴木入間は魔界でサリバンの孫として暮らすことになったのである……。
思いつくままに書いてみる事にしましたのでどうか、よろしくお願いします