バビルスにおいては『収穫祭』が終わったばかり。
実際に数日間のサバイバルをした一年生が疲れたのはそうだが、他にも数日間、『収穫祭』にて動き、疲れた者たちはいる。
よって自然、その働きを労い合う打ち上げをする事となった。
「皆、『収穫祭』は良くやった」
『お疲れ様っ!!』
とある飲食店にて打ち上げをしているのは『収穫祭』にて活動する一年生の様子を見ながら、リタイアした一年生の救出に動いた『生徒会』である。
「改めてよろしくな、ナフラ」
「ギュイ」
入間もまた、『生徒会』の打ち上げに参加しており、ナフラと生徒会の一員としての挨拶を交わした。
「いやー、それにしてもちゃっかりイルマ君も『収穫祭』に参加していたのはびっくりしたなぁ」
キッシュライトが笑いながら、そう言った。
「あくまで分身が変装したもんですけどね……どうしても『伝説のリーフ』がどういうものなのか気になったので」
「前々から別生徒として潜入させていたなんて、相変わらず無茶苦茶だな」
「自分が学校の行事に参加させてもらえなかった時のための保険だよ……物事は常にあらゆる事態と先を考えて動かないと」
ザガンが入間の手際に言及すると入間はそう、こともなげに言う。
「常に俺たちの予想すら超えた行動をしているから、説得力があるな。ちゃんと仕事もするから文句も言えないが」
「ふざけるときはふざける。真面目にやるときは真面目にやる。それで良いんだよ、バランスだ」
グシオンの苦笑に対して入間はそう答える。
「ある意味、イルマ君が一番働いてたよねぇ。ともかく『伝説のリーフ』は綺麗だったし良かったよ、本当」
「ああ、お疲れ様だ。入間」
「ギュイギュイ」
スモークにアメリ、更にはナフラまでもが入間に触れて頭を撫でたりしていった。
こうして、入間は『生徒会』の打ち上げを楽しんだのであった……。
二
生徒会と同じように『収穫祭』でリタイアした生徒の救出、その他点数を纏めたりなど忙しく働いていた者たちがいる。
それは当然、バビルスの教師陣であり彼等、彼女たちは『収穫祭』が無事に終わった事に対する『打ち上げ』を魔界居酒屋『げんこつや魔』を貸し切りながらしていた。
「いらっしゃいませー」
『い、イルマ君っ!?』
出迎えた店員が入間だった事で教師たちは驚愕する。
「色々と迷惑をおかけしたから、お詫びに満足するおもてなしをさせていただきます」
教師たちの打ち上げの予定を聞いた入間は自分の能力を駆使して『げんこつや魔』の一日店主になったのだ。
「私は帰り「駄目だよ」」
カルエゴは帰ろうとしてバラムに阻まれる。
それはそれとして……。
「それじゃあ、『収穫祭』お疲れ様でした」
『お疲れ様っ!!』
今回の幹事であるロビンが音頭を取り、乾杯をした。
『う、美味いっ!!』
自分が作っている食材を使った料理と酒を出し、その味に教師陣は満足した。
「(相変わらず、無駄に優秀過ぎる)」
カルエゴはとことん評価に困る入間にそんな事を思う。
そんなこんなで教師陣は楽しい『打ち上げ』の時間を過ごし……。
「お、お願い。イルマ君、いやご主人様……なんとかしてっ!!」
「しょうがないな」
酔い潰れた教師たちの対応に困ったロビンは入間に泣きつき、入間は空間魔術にて教師寮のそれぞれの部屋に送ったのであった……。